東方魔天狼   作:タバスコ星

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37.風神異変③

≪side 早苗≫

 

はぁ はぁ はぁ はぁ

 

私はボロボロになりながらも何とか妖怪の山へたどり着くことが出来た。

 

これで後は博麗の巫女を私達で叩くだけだ!

 

そうすれば御二方は安心して暮らせる。

 

≪side out≫

 

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<妖怪の山道中にて>

 

≪side 霊夢≫

 

あと一歩の所で逃げられてしまった。

 

突然襲来してきた彼女は私と戦闘になったが、様子を見に来た魔理沙を見るやいなや逃げて行った。

 

この方面は確か…

 

「霊夢!この先は妖怪の山だ!そこの住民は結構排他的だから気をつけろ!」

 

そう魔理沙が私に言ってきた。

 

ちょうどいい!この際異変解決と同時に「銀色の狼」の正体も見つけてやる!

 

≪side out≫

 

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<妖怪の山、本部にて>

 

≪side 椛≫

 

対談の通り、本当に博麗の巫女が向かって来た様だ。

 

私達は彼女を追い出すための作戦を聞いていた。

 

どうやら最初から奥の手を出すらしい。最初に彼女と相手するのは秋姉妹だ。

 

彼女達は秋を司る神だ。何度かあった事があるがこれといって深い面識がある訳でもない。

 

ん?なんだか大天狗達が焦りだした様に見える。

 

どうやら博麗の巫女が妖怪の山すぐ近くまで来ていると言う報告が上がったらしい。

 

秋姉妹が倒された後の戦力は……?!?!

 

 

まさか!?!

 

雛が?!?!

 

どうやら大天狗達は雛を配置するようだ。

 

彼女はあまり戦闘が得意ではない。心配だ……。

 

「犬走!!」

 

ん?

 

「牙様!お久しぶりです!」

 

私の前には牙様と……不満そうな顔をした音が立っていた。

 

「今回の任務で俺たちも博麗の巫女を迎え撃つことになった。」

 

「そうですか!音様も頑張ってくださいね!」

 

私は先程から一言も話さない音にも声をかけた。

 

「ふん!言われなくてもわかっています!」

 

相変わらずだな…

 

「……なあ、やっぱり社の下に着くつもりは無いのか?」

 

「ええ、私は今のままでいいです。」

 

「そうか…。所でお前も何か任務はないか?」

 

「私は牙様の様な任務では無く哨戒天狗として大勢で迎え撃つことになりました。」

 

私の様な哨戒天狗はその他大勢でしかない。適当にやられた振りだけして後は任せよう。

 

「そうか…お前も頑張れよ。そろそろ行かなくちゃな。ありがとな!犬走!」

 

そう言って2人は去っていった。

 

妙に音が静かだったな。

 

「なあ、犬走。」

 

突如後ろから天星先輩が声をかけてきた。

 

「何です?」

 

「使徒としては何かする必要はあるか?」

 

「まさかとは思いますけど何かするつもりですか?」

私は笑顔でそう聞き返した。

 

もう面倒事はごめんだ。

 

「だよな…。」

 

私も何もしないでおこう………

 

 

…………

 

 

…いや…。

 

 

「…天星先輩。私には妖怪の山に友人が二人います。万が一彼女達に何かが起きた時私は全力で守ります。自分勝手かもしれませんがお許しください。」

やっぱり後悔する様な事はしたくない。

 

「……謝る必要はないさ。貴女が後悔しない道を進めればそれでいい。」

 

?!?!?!!

 

一瞬私は天星先輩にエルマの姿が重なって見えた。

 

「ん?どうした?」

 

「いや、何でもないです。そろそろ私達も行きましょう。」

 

これから一荒れするぞ。

 

≪side out≫

 

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≪side ファフニール≫

 

「という訳で残念ながら今回は待機よ。」

 

そう、ラティオが私に言ってきた。

 

「わーってるってー。」

 

あんたじゃあるまいしそこまで戦闘は好きじゃないんだよ。

 

本当に……

 

 

 

『邪龍ファフニール!!』

 

 

 

戦闘…いや…

 

 

 

『今度こそ貴様を討つ!!』

 

 

 

対立する事自体が虚しくてしょうがない。

 

なぁ、()()()

 

≪side out≫

 

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≪side ラティオ≫

 

くっ!!今回は主様の力になれないなんて!!

 

私も主様と一緒に戦いたかった!!!

 

≪side out≫

 

 

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<月の都にて>

 

「巨大な何かが地球に向かって直進しています!!!」

 

「我々へは何か呼びかけはあるか!」

 

「現時点ではありません!」

 

「ならば現状を維持しろ!そして万が一の時を備えろ!」

 

「了解」

 

 

彼等は人知れずパニックに陥っていた。

 

しかし、彼等が再び出てくるのはまた先のお話…

 

 

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