≪side 天魔≫
「こちら本部、何があった!!」
『多数の未知の敵がいます!……お、おい!?やめろ!!く、来るなあああ!!!』
「何が起こっているんだ?!?」
「貴様ら!!落ち着け!!」
私は部下たちに命じた。
しかし、私もかなり焦っていた。
どうやら、何かの大群が妖怪の山に押し寄せてきたようだ。
ならば…
「総員、戦闘態勢を取れ!!妖怪の山に襲撃しに来たことを後悔させてやれ!!!」
≪side out≫
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
≪side 霊夢≫
私達の目の前に巨大な金属の物体が落ちてきた。
それだけではなくおびただしい程の何かが降ってきていた。
それは、人型のものもあれば四足歩行や虫のように6本の脚があるものもあった。
しかし、それらには共通点があった。
これら全て生物ではない。
全身が金属で作られた機械なのだ。
私達は機械兵達を倒し続けいた。
「クソッ!!キリが無いぞ!!」
男の天狗、風間 牙がそう言った。
幸い一体一体の耐久力はあまりなく簡単に破壊することが出来る。
しかし、次から次へと湧いて出てくる。
まさか?!あの金属の物体、もとい巨大な三角錐の箱だ!
あれから際限なく出てきている。
中で作っているの?!
「霊夢!!私に任せろ!!マスタースパーク!!!」
魔理沙がその箱にマスタースパークを撃った。
これで少しは楽に?!?!
なんと、その箱には傷1つ着いていなかった。
「なに?!私のマスタースパークが!?」
かなりの威力を誇るマスタースパークだ。
それほど強度があるのか?!
「よいしょっと。」
そんな声と共に犬走椛が剣を振り降ろした。
すると衝撃波が生じ木や岩を巻き込みながら三角錐の箱が真っ二つに割れた。
「な、なんて威力だ……。」
私達だけでなく、守矢の神達も呆気に取られていた。
真っ二つになった箱は爆発し木っ端微塵に砕けた。
「ボケっとしてる場合じゃないぞ、周りを見ろ。」
そう言ったかと思うと、彼女の腕から黒い何かが高速で伸びていき私達を襲おうとしていた機械兵達を貫いた。
黒いモヤ…彼女が…
そしてあっという間に近くにいた襲撃者達を倒してしまった。
「この近くのはこれで終わりか?」
「そうみたいだ。」
「気づいてますか?天星先輩、なんか弱すぎませんか?」
そう天星と椛が会話している。
「よ、弱すぎるってどういうことですか?!」
文が聞く。
「………本来こいつはもっと耐久力がある上にスピードもパワーも今以上にある。まぁ、それはこいつを作ったあいつのさじ加減だけど……」
「あいつ?」
「そう、私の家臣の1人だ。」
「あなたの家臣?も、もしかしてこの襲撃はあなたのせいですか?!」
そう言ったかと思うと音が剣を椛に向けた。
「いやいや誤解だ。」
「信用できるか!!この裏切り者め!!」
そう続けて彼女は怒鳴る。
「ここで私が天誅を下してやる!!!」
そう言い彼女は距離を詰め、剣を振り降ろした。
「ま、まて!!山城ぉぉぉぉ!!!!」
牙が絶叫する。
空中にキラキラしたものが飛び散る。
しかし、それは椛の鮮血ではなかった。
音の剣を破片だった。
「な?!確かに切ったはずなのに?!」
「話を聞けよ、危ないだろ?」
そう言い椛は何かを地面に捨てた。
音の剣先だ。彼女はへし折ったのだ。それも誰にも認知出来ない速度で………。
「……とにかくだ。早くこんなことをしでかしたあいつに話がしたい。」
「待ちなさい!」
「なんだ?博麗の巫女。」
「今度という今度こそちゃんと説明してくれるわよね!」
私は彼女にそう聞いた。
「できる範囲でな。」
?!?!?!??
遠くで巨大な爆発音が聞こえた。
「あれは?!にとり達のいた方向だ!!」
「まて、犬走!!」
「なんですか?!」
「私が行こう。」
「……いいんですね?」
「ああ。私が何とかする。」
「お気をつけて。」
そう言い彼女は天星を見送った。
そして…
「さてと……2人とも仕事だ。機械兵ぶっ壊して回れ。」
独り言のようにそう言った。
次の瞬間!何も無いはずの空間に亀裂が入り中からとてつもない威圧力を放つ人の形をした化け物が出てきた。
「こ、この気配は?!」
どうやら守矢の神、神奈子の方は心当たりがあるようだ。
と言うか片方は永夜異変の時の邪龍じゃない?!
「りよーかい。」
「受けたまりました。」
すると、
「あ!主様!私やらないといけないことがありました!先にそれを終わらしてもいいですか?」
見たことがない方の奴がそう言った。
「?いいぞ。」
それを聞き許可したのか椛がそう返した瞬間!!
彼女は消え、突如音の目の前に現れたかと思うと腕を振り降ろした。
あまりの威力に辺りに衝撃波が吹き荒れる。
あんなの食らったら一溜りも無いはず!!!
こいつは本気で彼女を殺そうとしていたのだ!
砂埃がやんだそこには、音を庇う椛がたってい?!!?!
ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!
「なんのつもりだ?」
怒気を孕んだ椛の声が静かに響き渡る。
彼女の怒りにその場にいた全員、邪龍や音を殺そうとしたもう1人までもが動かなかった。
いや、動けなかった。
「お前、最近調子に乗りすぎだ。私言ったよな?幻想郷内での殺傷行為は禁じるって。」
「……はい、我が主。申し訳ありませんでした。」
「分かればよろしい。よろしく頼むぞ。」
ドサッ……
物音がした方向を向くとそこには腰を抜かした文がいた。
「だ、大丈夫ですか?文様?」
そう言い椛は彼女に近づき手を差し伸べていた。
文だけでは無い。この場にいた全員の脚が未だに震えているのが分かる。
もしも、もしもこいつが幻想郷に敵対でもしたら………間違いない、1時間足らずで幻想郷が滅ぼされる。
「ん?皆!第二波が来るぞ!」
そんな掛け声と共にいつの間にか周りにいた機械兵達が一斉に襲いかかってきた。
≪side out≫
≪side 文≫
……椛…、あなたは何者なんですか?
……いえ!あなたが何者であろうと私の大事な大事な後輩です!!決して決してあなたを1人にはさせませんから!!
≪side out≫