<霧雨魔法店にて>
≪side 魔理沙≫
………凄い……凄いぞ!!
この円盤のパズルを解いた途端頭の中に未知の魔法の知識がどんどん入ってくる!!
この知識さえあれば!
霊夢を超えられる!!
………………………
……許さない
ん?何か声が……
許さないぞ魔王!!
その声は私の口から発せられたものだった。
≪side out≫
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<博麗神社近辺にて>
≪side 霊夢≫
「あ、あんた!なんでこんな所に?」
私は目の前にいる小悪魔に話しかけた。
「ちょっと咲夜さんが買い出しに行ってて代わりに私が届けに来ました。これお嬢様からいつもありがとうって言ってましたよ。」
ギギ……ギチギチ……
剣と剣が混じりあっているため金属が擦れたような不快な音がする。
「お姉さん……誰なの?…………魔神の匂いがする。」
この子!魔神の事を知ってる?!
「そういうあなたはペンドラゴン一族ですね?アーサー王の子孫の……。」
アーサー王?!あのおとぎ話の?!まさか魔神と関わりが?!
「……シャーロット・ペンドラゴンよ。お姉さんは?」
「バアルです。よろしく。」
「ねぇ、どいてくれない?これからあのお姉さんと闘うの!邪魔しないで!」
「嫌がってるじゃないですか。ダメですよ。」
小悪魔基バアルがそう言った途端シャーロットの剣がさらに輝き出した。
「………くっ!!」
突然バアルが苦悶の表情を浮かべた。
「この剣すごいでしょう?この剣はね………」
「魔神、天使、神……理を外れた特定の種族には絶大な威力を誇る。」
何と剣に着いて語ったのは他ならぬバアルだった。
「詳しいねお姉さん……」
「そりゃあもちろん
「お姉さん……もしかして……勇者の1人?」
?!?!まさか魔王を打ち倒そうとしていた勇者の1人が魔神でそれも魔王の妹だったなんて!!
私と紫は驚きを隠せないでいた。
「さあ?どうだろうね?」
「決めた!!お姉さんと闘う!!」
「?!?ちょ?!ちょっと待ってください!」
バアルが何かを言おうとしている。
先程から苦しそうだ。
「フフフ…攻撃はもう始まってるんだよ?痛いでしょ?赤く熱せられた針を身体中に刺されたみたいに……」
その言葉を裏付けるかのようにバアルが膝をつく。
「私……あなたとは戦いたくないです……。」
シャーロットはそんな彼女の言葉とはお構い無しに剣を振り上げる。
「お姉さん!頑張れ!!」
まずい!!このままじゃ!!!
私が飛び込もうとしたその時!!!!
あたり一面が白銀の世界へと姿を変えた。
「危なかったぞ!」
声のした方を向く。
そこには見覚えのある青い妖精が宙を舞っていた。
チルノだ!!でもこんな威力こいつに出せないはずだ!!!
…………強烈にイヤーな予感がする。
「か、身体が動かない。」
そこには半身を氷で覆われたシャーロットが剣を振り上げたままの体制で立っていた。
「な、なんであなたがここに?!?!」
私よりもバアルの方が驚いていた。
て言うか知り合いってことは………
「……チルノ…あんた…」
「ふっふーん!私はさいきょーのチルノだー!」
そんな事を彼女は言った。
「まぁ!細かく言うとあれだ!最初の妖精達の女王だぞー!」
身近に居たのね……大戦を生き延びた他種族。
「くぅー!!なんで動けないんだー!!」
シャーロットが脱出を試みようとしている。
しかし、
「その剣は確かに理を外れた種族には強いが……それ以外の種族にとってはただの硬いだけの剣である!」
チルノは高々とそう言った。
「まぁ、あいつはそんな弱点を能力と技術で克服したけどな…」
「ん?何か言った?」
「いや、何も。」
「さてと……」
紫がゆっくりとシャーロットに近づいて行く。
「この子をどうしようかしら?」
「まずは博麗神社に連れていこうぜ!シャーロットも暴れんなよ!」
チルノが彼女にそう言った。
「キィ〜!!なんであなたに指図されないと行けないのよ〜!!」
まだそんなことを言うか……。
「仕方ない……」
そう言いチルノは何かを取り出した。
「そ、それは勇者のロケット!?まさかあなたも?!」
「ああ!そうだぜ!もうやめようや!平和になった世界でこんなことをしても意味ないって!」
「……分かったよ。」
ようやく理解して貰えたようだ。
<博麗神社にて>
「くぅー!お茶美味しい!」
シャーロットはお茶を啜りそう言った。
ルーミアには帰ってもらって博麗神社にはシャーロットとチルノ、紫、そしてバアルに来てもらった。
「それで?」
紫がチルノに問う。
「この子は?」
「アーサー王の子孫とだけしか知らない。あの大戦から皆と疎遠になっちゃったから……。」
「あんたらがあの伝説の勇者?」
「全員では無いですけどね。」
バアルが答える。
「妖精は本来弱いはずだけど?」
そうだ妖精といえば弱いことで有名だ。あんな森の一角の環境を変えるほどの力を持っているのは不自然だ。
「うーん……大戦前の妖精は肉体を持っていたんだけどね…どうやら長い年月をかけて自然とどうかしたみたいなんだだから弱くなってるんだと思う。肉体って大事だよ!あるかないかってだけで力の安定度が変わる。」
「つまり大昔の妖精はあんな化け物じみた力を持ってるってこと?」
だとしたらこの時代に生まれて本当に良かったと思う。
「いや、確かに今の皆より昔のみんなの方が強いけどそれはアタイが女王種だからだぞ!アタイみたいなやつが特別なんだ!」
……なるほど…
「ちなみにアタイの他にもう1人女王種が居るからよろしくな!」
そんなことを軽く彼女は言ってきた………
………頭が痛い…
「……あなたの知ってる範囲で良いから幻想郷にどれだけあんたら見たいなやつが居るのか教えて……」
紫が疲れきった声で聞いた。
うわ、目も死んでる………
「アタイの知る中で魔神は霊夢たちが知ってるので全てかな?妖精はアタイとティターニアだろ?あとは………」
突然チルノが黙りこくる。
「もう1人知ってる人がいるんだけど……彼女は特殊でね…」
「良いから言いなさい!」
紫が言う。
「彼女に着いて話す前にまずは前提としてある物語を知ってもらわないと。」
そう言い彼女は語り出した。
「大戦が起こるはるか前1つの存在と共に宇宙は誕生した。その存在は宇宙その物で絶対的な力を持っている。わかりやすく言うと全ての宇宙の情報はもちろん、法則、運命、未来を知っていてそれら宇宙の全てを司っている。まぁつまりそれは宇宙その物と言っても過言では無い。ここでこの存在をXって言うわ。」
私は彼女の口から発したその言葉に絶句するしか無かった。
「しかし、そんなXの誕生と共に4つの特異点が生まれた。Xは奴らを支配することが出来なかった。
1つは世界の全てを喰らおうとし
1つは存在するだけで世界の理をXが理解の及ばないほどねじ曲げ
1つは生命を繋げ異常な進化を促し。
1つは暴走する莫大な量のエネルギーその物であり何かを追い求めている。
私らはそれらをX含め五大厄災と呼んでいる。」
………
「昔Xは4つの存在を作った世界に放り込み放置したところ、その世界は極寒と灼熱で安定せず絶えず謎の属性の嵐が吹き荒れていてそこに住む生き物も植物も異常で凶暴、大気中には虹色のモヤがかかっていてそのモヤに触れると精神も肉体もおかしくなる。それに加え磁場が狂っているのか時間の流れもめちゃくちゃ。人所か神も魔神も住めない忌界って呼ばれるようになった。」
なんでこんな話をしているのか理解出来ない。
いや、したくない!!!
「本題はここから、五大厄災の内の1人が幻想郷に住み着いている。」
「はあ?!?!?!」
大声をあげたのはまさかのバアルだった。
「どいつなんですか?!」
「……
「そ、そいつはどんな風貌なの?!」
「霊夢はもう会ってるよ。宴会の片付け手伝ってくれてたじゃん。リグルだよ。」
「?!?!?」
「彼女は幻想郷が大好きだから安心して良いと思うよ。」
まさか、ただの虫の妖怪だと思ったのに……
「ちなみに補足だけどリグルは大戦のとき滅んだ生命の再建のため生命達を保管する箱舟計画に手を貸してたよ。もうこんな時間か!ちょっと用事あるから帰るね!」
そう言ってどこかへ飛んで行ってしまった。
「霊夢お姉さん……」
シャーロットが話しかけて来た。
「何?」
「お茶おかわり。」
≪side out≫
へっくしゅん!!!
んー?風邪かな?そんなはずないと思うけどなー。
若干失敗した感はある。