東方魔天狼   作:タバスコ星

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50.星怨異変⑦

<side 霊夢>

 

「魔理沙ァー!!!」

 

私は友の名前を叫びながら飛んで行った。

 

何とかしてこの御札を貼らなければ!

 

この御札を貼れば魔理沙の中にいる奴を追い出せる!

 

「邪魔をするなァァァ!!!!」

 

魔理沙も叫ぶ。

 

私に向けて無数の弾幕を撃って来る。

 

その光景は圧巻だった。

 

まるで流星群の中にいるようだ。

 

見惚れてる場合じゃない!確実に死ぬ!!

 

私は咄嗟に防御した。

 

私を纏う結界にヒビが入る。

 

くっ!!!持たない!

 

遂に私の結界が砕け散った。

 

私は、私は友達1人助けられずに死んでいくのか…。

 

私は死を覚悟した。

 

しかし……

 

『 おい!あんな攻撃でどうこうなる私じゃないよ!その手の槌は飾りじゃないんだぜ!!』

 

何者かが私に話しかける。

 

私は手に持っていた槌を空へ向けた。

 

 

瞬間!青いイナズマが槌に集まる。

 

私はその槌をなりふり構わず振った。

 

ゴロゴロゴロゴロ!!!!!

 

 

爆音がしたかと思うと魔理沙へ強大な雷のエネルギーが向かっていった。

 

 

「オノレエエエエエ!!!!!」

 

魔理沙は絶叫しながら防御壁を張る。

 

うそ?!あれでもまだ聞いてないの?!

 

「霊夢さん!!加勢します!!」

 

バアルがそう言い私の雷と共に電撃を放った。

 

魔理沙の防御壁が燃えていく。

 

これなら?!

 

「な?!くっ!!」

 

バアルは突然攻撃を辞め魔理沙へ猛スピードで飛んで行った。

 

「ど、どうしたの?!」

 

私が尋ねるも

 

「間に合え!!!!」

 

バアルがそう言う。

 

「先輩!!もし降ってきたらどれくらい撃ち落とせますか?!」

 

「全部は無理だ!!!」

椛と社がそんな会話をする。

 

「どきなさいバアル!!あなたに当たるわ!!」

 

私は思わず攻撃を中止する。

 

それを好機と見た魔理沙はバアルを結界の中に封じ込めた。

 

「やめろおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

何が始まるっているの?!

 

その時、突然空に巨大な穴が開く。そこから巨大な岩石が燃えながら降ってくるではないか?!

 

まさか?!これの事?!

 

「貴様ら!この地諸共消え去るがいい!!!!」

 

「させないよ!!」

 

そんな声と共に魔理沙が氷の柱の中に拘束される。

 

「貴様アァ!!妖精王!!!!!」

 

その声の主はチルノだった。

 

「…いつの話をしてるんだ?アタイはもう違うぞ。」

 

そう言った彼女の背後から何かが飛び出して行き、そのまま魔理沙へと向かっていった。

 

……槍?

 

しかし槍にしてはあまりにも大きすぎる。矛の部分ですら私より大きい。

 

「チルノちゃん!あとは私に任せてあの隕石を何とかして!!」

 

「了解!妖精王様!」

 

どうやらその槍を操ってるのはチルノのそばによくいる大妖精だった。

 

「何とか1()()で済んだんだが……どうしよう。大きすぎる。」

 

もしかしてもっと来てたかもしれないってこと?!

 

「みんなー!!」

 

フランが私達に声をかけてきた。

 

「私があれを壊すから!!」

 

な?!

 

「できるのか?!」

 

チルノが彼女に聞く。

 

「うん!出来ると思う!」

 

「そうか!じゃあ次は霊夢だ!早く魔理沙を解放してやろう!」

 

?!!

 

「そうね!」

 

私は無数の木々に拘束された魔理沙の方へ向かった。

 

 

ドゴオオオオオンンンン!!!!!!

 

頭上で聞いた事の無いような爆発音が聞こえた。

 

しかし、なりふり構ってられない。

 

「魔理沙アアァァ!!!!」

 

私はそう叫びながら魔理沙に御札を張った。

 

次の瞬間私は吹き飛ばされていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

私は目が覚めるそこは地面の上だった。何時間気絶していたんだ?

 

数分間、いや数秒間だけかもしれない。

 

は!そうだ!魔理沙は?!

 

私は辺りを探す。

 

あ!いた!

 

私はすかさず飛びつき安否を確認した。

 

良かった何ともない。

 

終わったんだ………

 

「みんな!」

 

私はみんなの方を向く。

 

しかし彼女たちは私たちを見向きもしなかった。

 

彼女達の視線は立ち込める巨大な黒煙へと釘付けになっていた。

 

 

?!?!?

 

 

煙の中に何かがいる?!

 

煙から出てきたそれを見た私はとても驚いた。

 

中に居たのは紫の髪をした女だった。

 

彼女は私たちを見下ろしていた。

 

しかし、飛んでいた訳では無い。

 

立っているのだ。

 

立ったまま私たちを見下ろしていたのだ。

 

彼女は……

 

あまりにも

 

 

巨大だった。

 

「貴様ら………。魔の者に心を売った裏切り者め……ここで私が天誅を下してやる!!」

 

彼女がそう言ったかと思うと巨大な緑色に光る剣を取り出した。

 

「死ねえぇ!!!」

 

避け無きゃ!

 

グッ!体が重い!神降ろしの影響か!

 

せめて魔理沙だけでも!

 

私は振り下ろされて来る剣に再び死の覚悟をした。

 

ガギンンンン!!!!

 

金属がぶつかる音と共に剣は止まった。

 

止めたのはシャーロットだった。

 

彼女があの巨大な剣を自分の剣で受け止めたのだった。

 

「ここからは一騎打ちだよ!!!!おっきなお姉さん!!!」

≪side out≫

 

 




もう2話くらい続きます。
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