«side 霊夢»
しばらく進むと開けた空間があった。
ま、眩しい……
広い空間の壁にはなんの素材か分からないが赤く光る素材が使われていた。
「霊夢……」
魔理沙が指さす方を見ると………
「………」
黒い翼を持つ少女が静かにこちらを眺めていた。
間違いない神の気配は彼女からだ。
「ねぇ、ちょっと……」
「異物………排除………しなきゃ…」
ボソボソと何かを喋りだしたかと思うと左手の筒?から高密度のエネルギーを感じた。
やる気ね……
«side out»
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«side 椛»
うわ……やってるやってる。
私は気づかれないように彼女達の弾幕をかわしながら部屋の底へと言った。
あった……
部屋のそこには人一人入れるくらいの穴が空いていた。
この下に………
«side out»
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«side 霊夢»
「あんた!!もうやめなさい!!」
私は必死に呼びかける。
「もっと、もっと頑張らないと……」
彼女はそういい、巨大な弾幕を放ってくる。
「かはっ!!!」
しかし、身体が耐えられないのか血を吐き出す。
「それ以上やると死ぬぞ!!!」
その隙にアリスが糸で拘束し、魔理沙が彼女に向かって弾幕を放つ。
「?!霊夢!糸が持たないわ!」
一瞬のうちにアリスの糸が燃え尽き彼女は解き放たれる。
「くっ!!!かわされる!」
「もっと……もっと頑張らないと…異物を……
異物を………排除しないと!!!!」
彼女の腕に着いている筒が弾け飛んだかと思うと中からは真っ赤に光る腕が出てきた。
今まで炎など様々な熱を発する物を見て感じてきた。だがあの熱さは……私が感じて来た……いや、生物が知りえないはずの熱さだ。
「霊夢……」
魔理沙が言う。
「あの腕……あの熱さ……私、知ってる。いや、正確にはアトラスの知識だ。」
「いったい、あれは?」
「間違いない……あれは…」
«side 椛»
…………あれ程の神が突然生まれるの不自然だ。
いや、それにあれ程はっきりした
間違いないな………
でも大丈夫だろう。
博麗の巫女達は強い。確かに彼女の神核は強力だ。妖怪の山に住んでいるあの二柱よりも遥かに強くなるだろう。だが生まれたばかりだ。
あの3人なら犠牲を出さずに何とか解決出来るはずだ。
だから私はこっちに集中しよう。
私の目の前には巨大な燃え盛る剣が突き刺さっていた。
「久しぶりだな…………スルト。」
10人目の使徒、燃え盛る大地の巨人スルト。
私たちが投獄されたあと彼は汚染された大地を浄化するために炎で大地を焼き尽くした。
生き残った生物は箱舟で宇宙に避難していたから大丈夫だったらしい。
指図め炎の洪水と言ったところかな?いや、炎だから洪水は変か………
『救世主様……お久しぶりです。』
「お前、身体はどうした?」
『私の身体は崩壊しました。』
「…………」
『…………』
……………いや……もうちょっと喋ろうよ。
「なんで?」
『力を使い果たしたからです。』
………
「他に何か聞きたいことはない?」
『特にありません。』
こいつは昔からこうだ。あまり会話をしたがらない。
「お前、ずっと剣の中にいてたのか?」
『私はずっと眠っておりました。』
「……家に来る?他のやつも居るけど。」
『ここが居心地良いので結構です。』
だー!!!!
「………また来るから。何かあったら呼べよ。」
『了解しました。』
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さて、用事も終わったし帰るか……
私は来た道を戻り入ってきた穴から顔を覗かせると……
「あ」
博麗の巫女達がニコニコしながら私を見下ろしていた。
ただ目が笑ってない……
「あんたねぇ……手伝いなさいよ。」
思ってたより速かったな。
お空はどうやらアリスが背負っているようだ。
「まぁ、何とかなったでしょ?あ、ちょっと待って踏まないで!」
«side out»