クロスアンジュ〜天使と竜と怪盗の円舞曲〜   作:かもめカメ

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本編では以下の記載が記してます。

P5主人公の名前はアニメ版の名前「雨宮蓮」です。
原作及びアニメでは日常会話ではあまり喋らない彼ですが、本作ではほぼ喋ります。
予めご了承下さい。

▶︎
此方は主人公の選択肢です。基本的に本編でも支障が無い箇所に付けられてます。
2.3項目の内の1つに付いてます。

{}
主にLINEやSNSなどのメッセージを送る際に使用します。
設定により、主人公は右側。その他の仲間やメンバー内は左側で書かれてます。
左側のメンバーの吹き出し前にはコードネームや名前が書かれる事があります。

※モルガナについて
モルガナは基本的に喋りますが、周りの人間には良く鳴く猫と言う感じでしか伝わりません。
彼とともに認知訶学に潜入しなければ、モルガナは他の人との会話は出来ません。
その為、彼が喋ってる時は(「」ニャ〜)と言う風に書いています。

※ソフィアについて
ソフィアは基本的にスマホ内に存在します。周りの人間にも認知されています。
その為、周りと同じ「」の吹き出しで書いてます。

以上を踏まえてご閲覧の程を宜しくお願いします。


プロローグ(1ー1)新たな始まり

『我は汝 汝は我

 

幾たびの死線を潜り抜けた奇跡の星よ…

 

汝に新たな戦いが幕を開けようとしている。

 

案ずるな。お前が反逆の心を持ち続けている限り…

 

我は汝と共に戦おう。

 

だが、此度の戦いは今までとは規模が違う。

 

故に言おう…仲間を信じ続けろ。

 

さすれば、この道が必ず光が降り注ぐと』

 

 

ーーーーーー

 

……

………

 

 

「起きろよ、蓮」ニャ〜

 

▶︎…おはよう

………

あと5分…zzz…

 

 

「ああ、おはようだな。そろそろ着くぞ?ミスルギ皇国に。

ワガハイはまた寝付くからな」ニャ〜

 

ありがとう。モルガナ。

 

そう言うと俺の相棒であるモルガナはペットケースの中で寝付く。

 

…おはよう。

俺の名は雨宮蓮。数ヶ月前、成人を迎えた。

このケースの中にいるのは俺の相棒である猫(本人は否定的)のモルガナ。

俺とモルガナが出会ったのは今から3年前。

俺があの時、出会った力…「ペルソナ」が初めて顕現させた時だった。

 

ペルソナ

 

それは人の奥底にあると言われているもう一人の自分が、

神や悪魔,御伽噺とかに出てくるキャラに姿を変えて、

俺達に力を貸してくれる存在。

そしてその力は仮面として俺達に付与される。

 

そして俺は3年前。その力を発現させた。

 

名は「アルセーヌ」

かの有名な大怪盗…

『アルセーヌ・ルパン』の名を語るペルソナだ。

 

自らを「逢魔の略奪者」と名乗っている辺りは、なんともな話だ。

勿論、モルガナもペルソナを持っている。

名は「ゾロ」

『マスクド・ゾロ』としても有名な義賊紳士だ。

 

 

さて、俺はかつてこの世界の理不尽によって、地面に叩きつけられた事がある。

それはもはや地獄と言う他ない。

でも、それでも俺は立ち上がった。その時に仲間を得た。

 

初めてできた友達の不良系陸上部員「坂本竜司」

モデルをしてる友達想いのクォーター「高巻 杏」

独特のセンスを持つ芸術家の卵「喜多川裕介」

鉄拳制裁が持ち味の世間に疎い生徒会長「新島真」

引きこもりのスーパーハッカー「佐倉双葉」

(株)オクムラフーズの天然令嬢「奥村春」

新体操期待の星と言われた後輩「芳澤すみれ」

 

そして2年前に出会った新しい仲間…

警察庁所属で取引相手である「長谷川善吉」

AIにして様々な事が可能な、自称 人の良き友人「ソフィア」

 

彼等と共に俺は3年前と2年前に起こった事件「改心事件」の中へと巻き込まれていった。

 

そしてその事件の中には切っても切れない…いや、切りたくない存在がいる。

皆んなの注目の的だった探偵。そして当時の事件に起こった「精神暴走」「廃人」を引き起こしていた実行犯。

…俺の好敵手(ライバル) 「明智吾郎」

最後の最後に手を差し伸ばせば、あんな事にはならなかったのかもしれない…

 

そんな中で俺は彼等と共に改心事件を終わらせた。

 

…俺の名は蓮。またの名を…

 

「心の怪盗団《ザ・ファントム》リーダー」ジョーカー。

 

今、俺は仲間達と共に去年行ってきたミスルギ皇国へと足を運んでいた。

 

 

 

此処は「マナ」と呼ばれる魔法にも似た力を用いて社会が豊かになっている国々。

人間たちは、「マナ」と呼ばれる画期的な情報伝達・物質操作能力を遺伝子操作で生まれつき持ち合わせるようになった。その結果、戦争や環境問題、食料不足などの諸問題は解決し、しばらく世界に安寧の日々が訪れた。

 

だが、中には突然変異により時折現れるマナをあつかえない者たちがいると言う。彼等を「ノーマ」という蔑称で反社会的で野蛮な人物として虐げられ、「ノーマ管理法」と呼ばれる法律に基づき、社会から隔離されるという非人道的な扱いを他の人間から受けるようになっている。

 

それを聞いた俺は去年、仲間達と共に偵察がてら旅行しに行った。

その際に俺は皆と逸れてしまった。

その時に俺は1人の女の子と話をしていた。

彼女の名はアンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ。

杏と何処となく似てたような感じがしたが、性格は真反対だったので、違うと言う事にした。

その時の彼女は隣にメイドを連れ添っていた。

因みにメイドの名前はモモカ・荻野目と言っていた。

 

後から皆から聞いた話なのだが、俺はこの皇国の「お姫様」と対話していたようなのだ。人生は一期一会と言う事か。

ただ、彼女はノーマを隔離する派閥だった。俺とは多分、そりが合わないだろう。

俺はノーマでも同じ生きる命。それを冒涜するのは正直言って嫌気しかしなかった。ノーマにも生きる自由があるからだ。

だが、俺はその話をするりと受け流しながら、彼女と対談していたのかもしれない。

それからその旅行中にもう一度会ったのだが、その際に彼女から連絡をしたいからとメール等を教えてほしいと言われた。

最初は乗り気では無かったんだけど、わがままっぷりに根負けして、電話番号を教えた。

それ以来、月に1度は必ず掛かってくる様になった。

…だからって、昼間にかけてくるのはやめてほしい…。

そんな中で俺はなぜこの国に来たのかと言うと、どうやら1週間後にアンジュリーゼが16歳になる為、その洗礼の儀と言う儀式が行われる様なのだ。

この皇国としては成人式の様な通過儀礼のものだと真から言われた。

その儀式の一席を設けてくれる様なのだ。

お姫様のご好意を無下にする訳には行かなかったので、これを了承し、そして現在、ミスルギ皇国へと足を運んでいたのである。

因みに仲間達はそれぞれ大学での講義や職場先の忙しさで大慌てである。

俺も就職して、現在は真の姉であり弁護士の新島冴さんの所で弁護士の資格取得に勤しんでいる傍ら、お世話になった双葉の義父の「佐倉惣治郎」が営んでいる喫茶店ルブランでお手伝いをしている。惣治郎さんは俺にとってもう1人の父親の様な間柄だ。今回は彼女曰く『働き詰めは良くないわ。有給を纏めて消化しなさい。業務命令よ』と酷く言われた。けど、その実は何故かにこやかだった。なんでも休みを取っていないのでは無いかと心配させられていた。…かなりの頻度で休んでいるのだけど…。

その事を言われた俺は惣治郎に話すと『なら、偶には何処か遠出へ行く事もした方が良いぞ。客人を相手にすると昔語を聞かされるからな。

人生に於いて良い経験になるだろ』と言われた。

そういう事ならと思った俺は前々から皆と一緒にまたミスルギ皇国に足を運ぼうと提案したのだが…先の通り、皆は行けないとの事だった。

しかもその時には皇国側から招待状と空港のチケットまで送付されていた。

そして俺は今、それを消化する為にミスルギ皇国へと足を運んでいたのであった。

 

ピロンッ!

 

『もうすぐ着くのか?』

 

そう思っていたら、俺のスマホから顔をひょっこりと出してきた赤毛の女の子。

この子が先程の話に出てきたAIの「ソフィア」だ。

2年前に起こった『全国改心事件』の後、ソフィアは俺のスマホを中心に他の皆のスマホ間を縦横無尽に動いているのである。今となっては俺のスマホがマイホーム的な感覚になっている。勿論、仲間との連絡の際でも彼女は欠かさない。

 

ソフィアの問いに対して俺は「そうだよ」と声をかける。

 

『去年も行ったから場所は憶えてるぞ』

 

「先ずはホテルでチェックインしてからにしようか?」

 

『皆んなと行ったあのホテルか?』

 

「うん」

 

『なら、心配しなくても良いな!

…ところで、モルガナは?』

 

「さっきまで見張ってくれてたから今は寝付いてるよ」

 

『そうか…

お疲れ、モルガナ。

それじゃあ、空港から降りたらまた呼んでくれ。道案内なら任せろ』

 

「うん」

 

そう言うとソフィアも一旦、俺のスマホ内に消えた。此処から先は電波が悪くなるから一旦、シャットダウンしないといけない。

幸いにもソフィアは俺のグループラインを通じて仲間達の元へ瞬時に行けるからそっちの方に避難させておく。

 

『当機は間もなくミスルギ皇国へと降り立ちます。

本日はご利用ありがとうございました。またのご利用をお待ちしております。』

 

どうやら、アナウンスが聞こえてきた。

まもなく着陸体勢になる様なので、俺は身の回りを整理した。

 

 

ミスルギ皇国

 

さて、無事に着いた俺はまず、ペットケースを下ろし、モルガナを解放する。

するとモルガナはお気に入りである俺のリュックの中へとすかさず入るや、そのまま下半身だけ中にいれ、俺の右肩に前足を乗せる。

 

「ふぅ〜…やっぱり、蓮の右肩がワガハイのベストポジションだな!

ペットケースの中は狭すぎる。」ニャ〜

 

「御免ね。無理をして…」

 

「それ以上は言うな。

お前だって、ワガハイの為に色々と制約書なんか書かされていたんだろ?

だったら、あの中に入って我慢するのは当たり前だからな。

そうとなれば先ずはホテルにチェックインしようぜ!」ニャ〜

 

「その前に…」「?」

 

そう言うと俺はスマホの電源を切っていたのですかさず電源を立ち入れる。

そして起動完了と共にソフィアがひょっこりと顔を出した。

 

『よ、蓮。モルガナ』

 

「着いたよ。ソフィア。改めて道案内の方、宜しくね」

 

「頼んだぜ!」ニャ〜

 

『任せろ!』

 

そう言うと俺達はホテルの方へと足を運んだ。

 

その時の俺達はまだ知らなかった。

この後に起こる悲劇を…この後に起こる現象を…そしてこの後に起こる世界の現状を…

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