クロスアンジュ〜天使と竜と怪盗の円舞曲〜   作:かもめカメ

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大変お待たせしました。
完全にスランプ&冨樫病に掛かっていた作者でございます。
去年からコロナ禍に入って外出が自粛の中、自分は何をしていたのかと言うと仕事との行ったり来たりとアプリのログボだけで1日が終わる様な不健康生活な毎日です。
後,今年の8月中にワクチン接種してきました(しかも2回とも)。
先ず感じた事…肩上がらない‼︎
まだ20代な作者が四十肩気分を味わいました。腕が上がらない上がらない!2回目の方が辛いからと言われたけど、今度は腰がやけに痛かった。
…あ、体温の方はちょっと分からなかったです。
と言うのも元から高体温体質(36.6℃以上)なのでそこまで分からなかったです。なので、ワクチン接種後は充分な休暇を。

今回から遂に4話部分です。といっても導入部分だけだけど…



4ー1 独りぼっちの反逆

アンジュの初出撃から早くて1週間以上が経っていた。

そんな日の夜。ジルの執務室内にはジルは勿論、ジャスミン,メイ,サリア,マギーが居合わせていた。

 

「3度の出撃でこの撃墜数…結構結構」

 

「今まで誰も動かせなかった"ヴィルキス(あの機体)"をこうも簡単にねぇ…」

 

「多分、ヴィルキスがアンジュを認めた…」

 

「!…じゃああの子が…」

 

「始めるとしようか…"リベルタス"を」

 

果たして彼女は何を企んでいるのだろうか…

そんな最中でジルはサリアを見やる。

サリアの表情を見てジルは話しかける。

 

「不満か?サリア」

 

「…直ぐ死ぬわ。あの子」

 

そう言いながらサリアはジルから視線を逸らした。

それから数日間。彼女の部隊は滅茶苦茶だった。

 

その原因は…やはりアンジュだった。

 

「皆んなの隊長を前線から退いて、可愛い新兵達を屠ろうとしたど悪党。恨まれて当然だわな…」

 

「私なら…上手くやれる。

私ならもっとヴィルキスを使い熟してみせる!

なのにどうして…」

 

「適材適所って言うやつさ」

 

「ヴィルキスに何かあったら…」

 

「その時はメイが直す!命を掛けて!それが私達一族の使命だから!」

 

「メイ…」

 

「お前は…お前の使命を果たすんだ。良いね?サリア」

 

「・・・」コクッ

 

「良い子だ」

 

「忙しくなるな。これから」

 

「くれぐれも気取られ無い様にな。特に監察官…いや、今回は新たに加えておく奴を言っておく」

 

『?』

 

「ジョーカーには決して気取られるなよ」

 

「ジョーカーに?」

 

「どう言う事だい?」

 

「彼奴は頭がキレる。下手をすれば私よりもな」

 

「!」

 

「…たった数回でそこまで把握していたとはな」

 

「今のところは鎖に繋がっているからなんとかやっているが、解き放たれたら最後だと思った方がいい。兎に角、ジョーカーには目を見張るつもりで頼んだよ」

 

「イエス、マム」

 

 

そう言うと、部屋からサリア達が退室し、ジャスミンとジルだけが残った。

 

「"良い子だ"か。ずるい女だね。全く」

 

そう言いながらジャスミンは犬であるバルカンの頭を撫でながら、煙草に火を付け、喫煙しているジルに話しかける。

 

「なんだって利用してやるさ。

気持ちだろうが、命だろうが…

…地獄にはとっくに落ちてる」

 

そう言いながら義手でタバコを握り潰して消火するジル。

 

そんな2人の会話を天井裏で聞いていた存在…名はモルガナ。

 

「(利用する…か。此処の主の思考自体が体現しているとはな…。

さて、今日はこのくらいにしておくか)」

 

そう言いながらモルガナは何事も無かったかのようにその部屋から去っていった。

部屋を後にしたモルガナは夜道の散歩を始めた。

此処、アルゼナルが「パレス」や「ジェイル」と同じ認知訶学によって歪められたイセカイの元になっている場所だと分かれば、その周辺を散策するのは得策とも言えた。

そこにオタカラがある限り、怪盗はそれを颯爽と頂戴する。

その為にもまずは下見をするのが鉄則である。

 

するとモルガナの周りをゆらゆらと青い蝶がヒラヒラとモルガナの周りを羽ばたき続けていた。

それに気づいたモルガナは「あれ?この蝶は…」と何か引っかかったのか、思い出していると蝶は姿を変えた。

その姿を見てモルガナは驚く。

 

「!ラヴェンツァ殿⁈」

 

「こんな夜中にお散歩ですか?」

 

「…吾輩は猫じゃないのですが…」

 

「皆からはネコの様に見られていますので」

 

「まさかラヴェンツァ殿にまで言い回すとは…」

 

「それにしても、あの人…ジルと言っていましたね。

歪みがまさかこの島全土に広がっていたとは」

 

「…まさか、盗み聞きしていたのですか⁈」

 

「乙女の秘密は1つや2つ、有った方が魅力的ですよ♪」

 

「…ラヴェンツァ殿がここまで変わるなんて…蓮の奴…」

 

そう言いながらモルガナはラヴェンツァと共に辺りを散策する事にした。ラヴェンツァはペルソナの能力を使い熟せているだけではなく、その実力は蓮=ジョーカー達《心の怪盗団》ですら、下手すれば全滅を強いられる程の強豪でもある。それ故に蓮からは「剛毅」のアルカナを感じている程だ。

だが、そんな彼女もペルソナを使用する事がほぼ不可能な現実ではそうはいかない。やはりそこは か弱い乙女なのである。

 

「それはそうと…」

 

「?」

 

そう言いながらラヴェンツァは脇に抱え込んでいた大きな書物《ペルソナ全書》を開いて何かを探す。

突然の行動に謎を感じるモルガナ。

するとモルガナの前に1通の手紙を取り出した。

それをくるりくるりと表裏をモルガナにちらつかせる。

するとモルガナはその手紙を見て驚愕したのか、口元も身体も身震いし始める。

 

「⁉︎ま、ま、まさか…⁉︎」

 

その手紙は白く、後ろには封をしているシールがある。

そしてそれはモルガナも知っているものなので有った。

それは…ジョーカーがかつてとある場所にて頂戴した「アレ」であった。

 

「な、な、何故、それをお持ちで…⁉︎」

 

「此処に来る前にトリックスターのお部屋を拝見した際に見つけました♪」

 

「それ、不法侵入‼︎あと泥棒ですよ⁉︎」

 

「怪盗の1人には言われたくありません♪」

 

それを見たモルガナはラヴェンツァの行動にツッコミを入れるが、逆に打ち返され、ぐうの音も出なくなってしまう。

 

「うぐっ…

…でも、それを使って何をするつもりなのですか?」

 

そうモルガナが問い詰めると、ラヴェンツァはニコニコしながらその手紙を見た。

 

「此処にはトリックスターが共演した《異界の英雄》達の力を『ペルソナ』として宿させる技法が書かれてありました。

但し、使用する際にはこの手紙が必要不可欠です。

ふふふ。トリックスターがこの事を知ったらどう言う顔を見せてくれるのでしょう♪」

 

そう言いながらウキウキした顔を見せながらステップをするラヴェンツァ。

その光景を見たモルガナは項垂れる。

 

「蓮…お前の人生がおかしくなりそうだぞ」

 

その頃、蓮は…

 

「くしゅん…っ!」

 

「風邪ですか?先輩?」

 

「土地に慣れないからかな…」

 

「気をつけて下さいね?」

 

くしゃみをしていたそうな…




さて、唐突に現れた謎フレーズ《異界の英雄》。

ジョーカーと一通の手紙。関係あるのか?と思っているそこの貴方。

関係大有りでございます。

その答えは近々出す予定です。

次回もお楽しみに〜
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