次のお話です。
「撃破 スクーナー級3。ガレオン級へのアンカー打ち込み。弾薬消費,燃料消費,装甲消費をマイナスして…」
あれから数週間の間、アンジュがヴィルキスを覚醒させてから、いざこざが現在進行中で進んでいる中、なんとかドラゴンを駆逐して、戦う日々の日常をそれなりに過ごしていた。
「今週分、18万キャッシュ」
「ちっ!これっぽちか…」
「充分だよ、私なんて一桁だよ…」
「ヒルダは?」
「」
「「おおー!」」
「今週分、550万キャッシュ」
「「…!」」
ヒルダ達が稼ぎの話をしているとアンジュの額に驚きを隠せなかった。
因みにジョーカー達ナオミ隊の皆は先に会計を済ませており、ジョーカーが100万キャッシュ,ヴァイオレットが50万キャッシュ,ナオミ達が10〜15万キャッシュと言う中でやはりアンジュの稼いだ額はやはり破格だった。最もジョーカーとヴァイオレットの2人はまだドラゴンに対して慎重的で、且つナオミ達とのチームワークを強化をする為にしているのだが、アンジュはそんな事は無く、寧ろ単独行動が目立つ戦い方をしていた。
「アンジュやるー!」
「大活躍だったものね〜」
ヴィヴィアンとエルシャが絶賛している。この2人はアンジュの事を受け入れている様だが…当の本人はそうでは無いらしい。
なんと今回の稼ぎを全部預金したのだ。それを聞いた一同は驚く。
そんなアンジュに対して不快感を抱くヒルダ。
そしてそれを踏まえて見ていたジョーカー。
「(嫌な予感がする…)」
そう心の中で呟くジョーカー。こう言う時の彼の勘はよく当たる。
更衣室内。
アンジュが着替えをしようとロッカーを開けるとなんとそこには自身の制服がズタボロになっていたのだ。
アンジュが呆けていた所を見たヴィヴィアンが「如何したの?」と伺うと同時にその中身を見て驚いた顔をして、それに気づいたエルシャ達が中身を見て驚愕する。ヴァイオレットに至っては手で口を覆ってしまった。
するとサリアが確信犯であるヒルダ達の方に目を向ける。
「また貴方達?」
「さあねぇ?」
そんな中、なんとアンジュはそのズタボロな制服に袖を通して着替えたのだ!
それに気づいたロザリーが「何だよ…」と言うとすかさずアンジュは腰のナイフを使ってなんとロザリーの戦闘服の一部が切れ露出してしまう。突然の出来事に悲鳴を上げるロザリー。
そして当のアンジュは「うざっ」と言って退室。その華麗な捌きにヴィヴィアンが「すげぇ」と感心していた。
その直後、思い出したのかナオミがヴァイオレットを連れてアンジュの後を追う様に更衣室を後にした。
場所は変わり食堂。
そこでは唯一のマナ使いであるエマ監察官が自身の父とモニター越しでの対談をしつつ、優雅な一時を過ごしていた。
「もう心配性なんだから〜、パパは。
大丈夫よ。仕事も憶えたし、ノーマ達にも慣れたわ。
私が目を光らせている限り、変な事をするノーマなんて一匹たりとも…ん?」
そしてエマが紅茶を嗜んでいるとズタボロ制服のアンジュが目の前を素通りし、その姿に紅茶を吹きこぼした。
その姿を見たエマはアンジュの元へすぐに駆け寄る。
「と、止まりなさい!」
「貴方…その格好は何⁉︎」
「…制服ですが?」
「基地内の秩序を乱す服装は認められません。すぐに直すか買いなさい。これは命令です。「…はぁ」『分かりました監察官殿』よ。敬礼も忘れないで。全く…そんな破廉恥な格好で、恥ずかしいと思わないの?」
「監察官虫に裸を見られて恥ずかしいと思われますか?「ふぇ?」では失礼します。」
そう言ってエマの指導と言う名の説教を悉く言葉で返すアンジュ。
そんなアンジュを見てこの島で暮らしている子達は敵視する者ばかりだった。
それは更衣室にまだいるヒルダ達も例外では無い。
ロザリーは先程切れた戦闘服を裁縫で直していたが失敗してしまい、指から血が滲み出てくる。
それを見ていたクリスが
「新しいの買う?」と言ってくるがここ最近のロザリーの懐事情は寒かった。アンジュが殆どを荒稼ぎしてしまっていたのだ。
「あのアマ…もっと徹底的にやんねぇと駄目だ。」
「うん。泣いて許しを乞うまでね。…だよねヒルダ」
「…嗚呼」
そう言うとヒルダは更衣室を後にした。
「ゾーラお姉様をあんな風にしたんだ。1番ショックなんだ。
私達で討つんだ。ヒルダの分もな」
そう言いながら拳を打つロザリー。しかし針によって血が滲み出てるので地味に痛がっていた。
そんなアンジュ達との日常な中、ジョーカー達はと言うと…
「此処を真っ直ぐにそして右側へ行こう」
「はい!」「了解した!」「分かりました!」
「今日も華麗に怪盗稼業だぜ!ジョーカー!」
なんとまさかのインペリウムの攻略をしていたのであった。
と言うのも、何故あそこまで実践で稼がなかったのか?と言うと…
このインペリウムで出てくるお金がまさかのアルゼナルの通貨であるキャッシュだったからだ。
それ故にジョーカー達は此処、インペリウムで荒稼ぎしつつ、ナオミのペルソナを用いたレベル上げとチームワーク強化をしていた。
とは言え、直々出入りしていたので、ドラゴン退治に迫る勢いとなっていた。
そうしていると目的の部屋に着いた一行は中に入室する。
すると所々が現実と重なりそうな空間が広がっていた。
「⁉︎め、目眩かな…?」
そう言いながらナオミは目と頭に手をやる。
それ見ていたヴァイオレットは背中を摩る。それに気づいたモルガナが説明に入る。
「此処は"セーフルーム"主の心の歪みが薄い場所だ。
このインペリウムの空間と現実の空間が入り混じっているんだ。
まぁ、そのうち慣れるだろう。この先にも山程有りそうだしな。
此処までのショートカットも頭の中に刻んだからな。
次からは此処からスタートする事も可能になったな」
「それでは少し休憩を挟みましょう!何事も休憩が大事ですから!」
そう言うとジョーカー達はセーフルームで水分補給等を済ませる。
そんな中、ジョーカーはナオミにハンドガンを手渡す。
「これは?」
▶︎モデルガンだ。
玩具の銃だ。
「モデルガン?」
「見た目は本物ですけど、実弾は使えないオモチャの銃の事です。私の使ってるマスケット銃もなんですよ」
そう言いながらナオミと話をし続けるヴァイオレット達。
そうしていると背中をチョンチョンと小突かれた感覚がしたので振り返るとそこにはラヴェンツァがいた!
「ご機嫌様。マイトリックスター♪」
▶︎ご機嫌様。
びっくりした⁉︎
「はい♪良いお返事です。
…では無く。あまり驚かないのですね?」
▶︎実は驚いていた。
気配が感じた。
「あら、そうですか♪それは良かったです。
さて、貴方は今、どのくらいのペルソナを所持していますか?」
唐突な質問に対してジョーカーは答える。
「少なくても10種は…」
「成程。…実は貴方のペルソナの力を別次元のステージへと開花させる工程があるのですが…受けてみますか?」
「…お願いします」
「はい♪では此方へ」
そう言うとジョーカーの前に青く透けた扉が現れ、その扉の中へと入室する。
そしてそれに気づいたナオミがジョーカーに話しかける。
「?ジョーカーさん?ジョーカーさーん!…?」
「あゝ…ジョーカーは今、精神集中に入ってるからそっとしておいてくれないか?」
「わ、分かりました」
ジョーカーの行動に戸惑うナオミ。
因みにこの行動を知っている3人は察していたのか、気にするなと言ってはぐらかす。
そしてジョーカーの精神はベルベットルームへ誘われる。
そろそろ分かって来たんじゃないでしょうか?
ラヴェンツァが持っていたあの手紙の正体。
その答えは…次回まで待て!です!