その答えは勿論…
此処はベルベットルーム。
ペルソナ使いの中でも取り分け、「ワイルド《万能》」の力に目覚めた者達に支援を行う部屋。そしてその外装はペルソナ使いであるお客人毎に異なる。ジョーカー=雨宮蓮の場合は独房がその象徴である。
「ようこそ、ベルベットルームへ」
そう言いながらラヴェンツァがジョーカーと対話を交わす。
「何故、此処へ呼んだ?」
「それにつきまして、先ずはこれの心当たりを聞こうと思い、お招きしました…」
そう言いながらラヴェンツァは脇に挟んでいた書物をめくるとそこから1通の手紙が現れた。それはかつてモルガナに見せたあの手紙だった。
そしてそれを見たジョーカーは「…‼︎」と驚きを隠せなかった。
「やはり、これは貴方が頂戴したお宝でしたか…」
「…」
ラヴェンツァの発言にジョーカーは押し黙り、そして首を縦に振った。
ラヴェンツァは会話を進めた。
「…どうやらこの手紙そのものはジョーカーに割り当てられていた物の様です。現に宛先の名前にジョーカーの名前が刻まれていましたので。
恐らく…わざと盗ませて人々に驚きをお届けしたかったのかと思います。
結果的にその目論見は成就したみたいですしね」
「あはは…」
そう言いながらラヴェンツァの発言に渇いた声をしつつ、頭を掻くジョーカー。
実はこの手紙の正体…それは…
かつてジョーカーが華麗に盗み、電撃参戦を果たした…
『大乱闘スマッシュブラザーズ』の招待状なのだ。
ジョーカー自ら奪って見せたその光景に多くの人々が驚きを隠せなかった。
そしてその手紙をジョーカーは持っていたのだ。
そんな中でラヴェンツァは更に会話を進めた。
「さて、話を本題に入りましょう。
実はこの手紙には貴方が共闘・激闘を繰り広げた《異界の英雄》達の力を『ペルソナ』として貴方に力を与える合体方法が書かれていました」
「⁉︎それはつまり…」
「そう…貴方が戦った英雄達が今度は貴方の力として共に戦うと言う事です。
今まで通りのペルソナ合体を行った後、この手紙を用いた場合のみそのペルソナは《異界の英雄》のペルソナになる様です。
なのでペルソナ合体時に手紙の使用の有無をお願いします。
そうする事でこれまで通りのペルソナ合体も可能になります。」
「…分かった」
「良いお返事です♪では、この際ですので実際に試してみましょう。
我が主が居ないので私の使ってるあの処刑方法を用いりましょう。」
そう言うとラヴェンツァが指パッチンで鳴らすと上から
「では、どのペルソナを使用しますか?」
そう言うとジョーカーは自身の中のペルソナを確認し、そして選択する。
「ピクシーとバイコーンの2体」
「承りました」
そう言うとジョーカーの元から2体のペルソナが離れる。
そしてラヴェンツァは速やかに2体を黒布で覆い被せ、そして2体を鉄棺の中へ。そして…
「《異界の英雄》よ、トリックスターにその力を」
ラヴェンツァが発言すると同時に部屋の中心部に魔法陣が描かれ、そして2体は処刑され、その魂が魔法陣の上に重なり合う…
そして現れたのは…
「俺の出番だな…共に行こう!」
顔がキツネ。だけど二足歩行で更にパイロットスーツを着た宇宙一の雇われ遊撃隊リーダー…「フォックス・マクラウド」だった。
そうしているとフォックスの魂がマスクの形になり、そのままジョーカーのドミノマスクに重なるかの様にして取り込まれた。
ジョーカーはフォックスのペルソナを獲得した!
「どうやら、手紙の方は使い捨てではない様です。
新しいペルソナを獲得したりした際は一度試してみるのも良いかもしれませんね。
それと今後はこのペルソナ全書とは別のカテゴリ《英雄目録》なる物も埋めて行くようにして下さいね♪」
「英雄目録?」
「先程合体した《異界の英雄》達だけが記されるペルソナ全書の事です。
今後貴方は彼等の力も借りなければならない状況に陥る事になりますので、今後は此方の全書の方も埋めて頂ければいつでもお気軽に出せる様になります。
ペルソナ達もこの目録に保存が出来る様です。
ですが一度に連れて行ける英雄達は6体まで。ですのでその都度、交代をする必要があります。気を付けながら使用して下さいね」
「分かった」
「…名残り惜しいですが、お仲間がお呼びになっていますね。
ではまた」
そう言うとジョーカーはベルベットルームを後にした。
そしてベルベットルームから帰って来たジョーカー。
すると目の前になんとナオミが居た…!
▶︎⁉︎
な、ナオミ⁉︎
うわぁ⁉︎
「⁉︎ご、ごめん!」
そう言いながらナオミはジョーカーから離れる。
何が起こったのか聞いて見ると、ヴァイオレットが語る。
「先輩がどの距離に近づいたら気づくのかと言う実験と言う名のお遊びをしていたんです」
「結果的にかなりギリギリだったけどな!」
「お前らな〜…。何度も言うけど、あの状態のジョーカーは無防備に近いんだから、迂闊に近づくんじゃねぇぞ。
幸いにも此処がセーフルームだったから良かったものの、此処が主の下僕がウロウロしていたら間違いなくアウトだからな。その場合はジョーカーを担いででも逃げないといけないからな。ジョーカーがこの怪盗団のリーダーだからな。リーダーが居ねえと纏まらないしな」
「な、成る程…了解です!」
相変わらずのペースの御一行である。此処は謂わば敵地の内部だから油断は禁物な場所なのだが。
そんな彼女達を他所にモナがジョーカーと話をする。
「…所でジョーカー」
「どうしたモナ?」
「…その様子だとラヴェンツァ殿から何か仕掛けられたか?」
「…あの手紙を使って来た」
「…そうか。それで何か変化したのか?」
「少し試してから今日は終えよう」
「そうだな」
「「「?」」」
ジョーカーとモナの会話に首を傾げる3人。
そう言うとジョーカー達は次のセーフルームまで行動する事に。
すると道中、必ず通らなければならない場所に見張りがいるではないか。
それを見た一行は隅に身を寄せて策を練る。
「彼処を通らないと次のセーフルームには行けないの?」
「此処以外はルートを大きく逸脱しているからな。…ジョーカー任せたぞ!」
「分かった」
そう言うとジョーカーは静かに息を殺す。
そして見張りが後ろを向いた刹那…!
「正体を見せろ‼︎」
そう言うとジョーカーは見張りの仮面を剥ぐとバトルが始まった…!
出てきた相手は『アークエンジェル』だった。
『侵入者め!此処で死に晒せ!』
「どの様に対処します?」
「新しいペルソナを使う」
そう言うとジョーカーはペルソナをチェンジした。
そして彼の名を呼ぶ!
「『フォックス』!」
そう言うとジョーカーはペルソナ化したフォックスを呼んだ。
「これでもくらえ!」
そう言うと上空に飛ぶや戦闘機が現れて、巧みな連携攻撃を浴びせる!
チームスターフォックスがアークエンジェルに大ダメージを与えた…!
「ぐふぉ⁉︎これ程とは…!」
捨て台詞を言いながら消え去るアークエンジェル。
それを見た仲間は驚く。
「な、何ですか⁉︎今のペルソナ‼︎」
「カッコ良かった!」
「と言うより何なんだよ!今のペルソナ!今まで見た事が無いぞ!」
「詳しく聞かせろよジョーカー」
「…次のセーフルームに着いたら」
そう言うと一同は急いで次のセーフルームへと向かう。
途中寄った部屋で何やらカギの様な物を手に入れたので、手持ちに加えて置くことにした。そして次なるセーフルームへと入室した時、部屋のテーブルの上にインペリウム内の地図が有ったので有効活用する事になった。
「さて、地図が手に入れた事は良いとして…
ジョーカー。お前が新しく手に入れたペルソナについて詳しく聞かせろよ」
「可能な限りは…」
そう言うとジョーカーはベルベットルームで起こった出来事を話す。
その話を聞いた一同は解釈した。
「つまり、今後は先輩にその《異界の英雄》のカテゴリを持つペルソナが使える様になった」
「但し、そのカテゴリを持つペルソナは一度に付き6体までしか連れて行けない。と言う事だな?」
「端的に言えばそうなる」
「新たな戦力と思っていましたけど、制約もあるみたいですね」
「ジョーカーが使っていた以前のペルソナは使えるの?」
▶︎いつでも使える。
問題無い。
「ジョーカーに新たなペルソナの力が携わったと言う事か。
だが同時にこれまでとは違う戦略性が問われるな…
これからは今までのペルソナと《異界の英雄》のペルソナ。2種類のペルソナを巧みに使い熟す必要があるな」
そう言うとジョーカー達は今日の攻略を止めて、現実へと帰還した。
…因みにアンジュはと言うとロザリーとクリスからのちょっかいを交わしつつ、無駄な出費をしないといけないのかと溜息を零しており、当のロザリーとクリスはエルシャの下着の件でありがたいお灸(と言う名のプロレス技)を締められていた。懲りないなぁ…。
という訳で、《異界の英雄》=『大乱闘』のファイターでした!
と言う事は、他のスマブラのファイター達もいずれ出る予感!