クロスアンジュ〜天使と竜と怪盗の円舞曲〜   作:かもめカメ

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「司令官に敬礼」

 

ゾーラの一言で皆、一斉に敬礼する。

やはり軍事施設だと言うのを改めて痛感する。

 

「後は任せたよ、ゾーラ」

 

「イエス、マム!」

 

そう言うとジルはアンジュ,ジョーカー,ヴァイオレットをゾーラに託し、この場から去っていった。

するとゾーラはアンジュの近くまで寄る。

 

「死の第1中隊へようこそ。隊長のゾーラだ」

 

ーーーーーSIDEto ジョーカー

 

「死の第1中隊へようこそ。隊長のゾーラだ」

 

▶︎その手はなんだ?

あまり触れない方が良い。

 

「ん?…ほう。お前さんが男性のノーマか。名は?」

 

「ジョーカー。本名は全て捨てて来た」

 

「ほう…威勢が良いな。

先も言ったが、隊長のゾーラだ。

自分の名すら捨てるとは…。

では、その名前は何処からやって来た?」

 

「もう一つの肩書きから来てる」

 

「お前!なに隊長に対して同じ目線なんだよ⁉︎」

 

そう言うと茶髪の女の子がすごい形相で俺に睨みつけて来て、俺に襲い掛かろうとするが、ゾーラが静止させた。この女性がこの部隊のリーダーか。

 

「落ち着け、ロザリー」

 

「だけど!「…済まない」え?」

 

「俺の方が悪かった。敬語で話します」

 

「いいんだ。私が自ら構わないんだ。

あんたには色々と聞きたい事があるからね…。

だから対等で話そうじゃないか?」

 

「対等…一兵である自分にそこまでする必要は…」

 

「礼節を重んじる奴等は此方も対等でやらないといけないからな」

 

そう言いながらと同時にアンジュにボディタッチと同時に仲間の方へと誘わせた。…やはり出来る。

 

「副長。紹介してやれ」

 

「イエス、マム」

 

そう言うと副長と呼ばれたツインテールの女の子が仲間達の紹介をアンジュにしだす。

ゾーラは俺の後ろにいたヴァイオレットに向けて舌舐めずりをする。

それを感じ取ったのか、ヴァイオレットは俺の腕を胸に挟ませて怯みだす。

だが、その行動をしたおかげか、ゾーラは頭を掻く。

 

「なんだ…既に彼氏持ちとはな」

 

「んな⁉︎」カァーー///

 

彼氏というワードでヴァイオレットが顔を赤く染めた。ホワイトデーのあの頃を思い出す。

 

「それにしても…ジョーカー。

あんたから他の女の匂いもするんだが?」

 

…女って、なんで他の女の匂いが分かるのだろうか?

人体の神秘にして謎である。

…取り敢えず、彼女の問いには正直に言おう。

 

▶︎結構居ます。

それなりに…

 

 

「ほう…プレイボーイかい?」

 

▶︎絶対に違います!

真剣に付き合ってます!

 

「…因みに何人と?」

 

▶︎軽く二桁です。

少なくても10人…

 

「…なぁ、ヴァイオレット。

こいつと別れる気は無いのか?

こんなとっかえひっかえする様な奴と別れて、

私が面倒を見て、そして可愛がるぞ〜」

 

そう言いながらゾーラと呼ばれていた隊長は手をモミモミとする動作を見せる。

…それ…セクハラ案件ですよ。

 

「お断りします」

 

「…ほう。理由は?」

 

「最初の時は勿論、別れてやろうかと思いましたけど…この人は自分と恋仲になった人達と真剣に付き合っています。勿論私も。

後輩,同級生,先輩,教師,大人。選り取り見取りに手を出していますけど。それでも全員と向き合って真剣にお付き合いしているのが分かりました。その中には私も含まれています。だから、私はこの人の元で彼を支える1人になると決めたんです」

 

「…ジョーカー。

お前さん…愛されてるね。羨ましい限りだよ」

 

そういうとゾーラ隊長は儚さを見せていた。

そんな中、アンジュの方を見てみると、何か場の空気が淀んでいる様に見えた。

その現場に居合わせてみる。

 

「そうだよ?アンジュと同じノーマだよ?」

 

「違います!私はミスルギ皇国第1皇女、アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ!断じてノーマ等ではありません!」

 

「…アンジュ」

 

「!貴方も言ったらどうなんですか⁉︎

貴方も私と同じ人間!これ等と一緒にされたらさぞ…」

 

 

パシィンッ!

 

『⁈』「え?」「は?」

 

「ちょっ⁉︎先輩⁉︎」

 

気づけば、俺はアンジュリーゼをビンタしていた。

これ等?巫山戯るな‼︎

 

「…アンジュ。お前と俺はやはり相容れない」

 

「!…何を…」

 

そう言うと俺は自己紹介をした。

 

「俺はジョーカー。男性の元人間だ。

今は君達と同じノーマだ。

だけど、俺は此処にいるアンジュとは違って皆の事を1()()()()()として接したい。宜しくお願いします」

 

そう言うと俺は頭を下げた。

すると俺の隣にヴァイオレットが駆け寄る。

 

「私の名前はヴァイオレット。皆さんと同じノーマです。

そしてジョーカーの仲間で、後輩で、恋人です。

私もノーマだからって、差別するつもりは無く、皆と一緒に過ごせれば良いと思います。宜しくお願いします!」

 

そう言うとヴァイオレットも頭を下げた。

それを見たメンバーとアンジュ。

アンジュに至っては「なんで…どうして…」と錯乱している。

メンバー内の副長はこの状況をどう捉えた良いのか分からず、ゾーラに顔を向ける。

 

「こいつらが、今言った事は紛れもなく本心だ」

 

そう言うと副長は俺達に「顔を上げなさい」と命じ、そして顔を上げるや手を差し出してきた。

 

「これから宜しく頼むわ」

 

「此方こそ」

 

そう言うとノーマの面々と握手を交わす。

特にヴィヴィアンと呼ばれたおさげの女の子。

エルシャと呼ばれていた母性を放つ桃髪の女性。

ココと呼ばれていた女の子と、ミランダと呼ばれた女の子。

そして俺よりも遥かに幼さが拭えていないナオミと呼ばれた女の子とは友好的になった。

赤髪の女の子…ヒルダは普通に接してくれた。

けど水髪の子・クリスと茶髪の子・ロザリーは睨み付けながらも握手を交わした。

多分、隊長の件で睨んでいるんだろう。

 

ヴァイオレットの時は全員、友好的に接してくれていた。やはり異性だから気を張っていたのだろうか。

まだまだ彼女達との壁を感じる…

 

特にアンジュは逆に溝を掘り進めている様な感じだった。

アンジュは状況認識力が欠けている。

そしてそれはゾーラ隊長も同じに思えた様だ。

 

「あはは!ったく、指令め…

とんでもない代物を回してきたぞ。

状況認識も出来ていない不良品があるじゃ無いか」

 

「不良品が上から偉そうにほざいているのかよ!」

 

「うわぁ…イタい…イタすぎる」

 

「不良品は貴方達…」

 

そう言うとヒルダがアンジュの足元を踏みつけ、ヴァイオレットがいつの間にか背後に立って、何処から取り出したのかハリセンで頭を叩いた。

踏んだり蹴ったりだな…アンジュ。

 

『(何処からハリセン取り出した⁉︎)』

 

そこはツッコんではいけない。

流石にハリセンが飛び出したのか、踏みつけたヒルダ本人は唖然としたが、すぐに正気を取り戻す。

 

「身の程を弁えな、イタ姫さまよ!」

 

「まぁまぁ皆さん。そのくらいで」

 

「あん?こういう勘違いブスは最初からみっちりと締めた方が良いんだよ」

「そうだよ」

「うんうん」

「まぁ、そうなんだけど…」

「アンジュはそんなにブスじゃ無いよ?」

 

…なんだか話の内容が脱線していないか?…しかも話が脱線したまま明後日の方へ。しかも止める輩が居ない。ナニコレ…試練か何かか⁉︎

そう思っていたら、ゾーラ隊長がサリアとナオミに対して話しかける。

 

「サリア。ナオミ。2人には3人を預ける。色々と教えてやれ」

 

「イエス、マム」

「い、イエス、マム」

 

そういうとゾーラはアンジュに絡みつく。

 

「皆、期待の新人どもと仲良くな。同じノーマとして」

 

そう言われアンジュはゾーラを睨みつけた。

何度も言うようだが、此処では無価値な睨みに過ぎない。

 

「良し。訓練を始める!

エルシャ,ロザリー,クリスは一緒に来い。

遠距離砲撃戦のパターンを試す」

 

「「「はい!」」」

 

「サリア,ヒルダ,ヴィヴィアン,ナオミは新人教育だ。しっかりやんな!」

 

「「はっ」」

「はーい」

「は、はい!」

 

「かかれ!」

 

『イエス、マム!』

 

そう言うと各自解散する。

すると俺達の所には副長とナオミが寄る。

 

「改めましてサリアよ。宜しく頼むわ。ジョーカー」

 

「此方こそよろしくお願いします」

 

そう言うと俺達は握手を交わす。

 

「貴方の恋人をお借りしても?」

 

「危害を加えなければ」

 

「約束するわ。ナオミ」

 

「は、はい」

 

「ジョーカーの方は貴方が担当してあげて。

この部屋にスーツを用意させてあるから」

 

そう言うとナオミはサリアから鍵を受け取った。

「あわわ…」と落ち着かない様子。当然だろう。相手は異性。しかも自分の体格の2回り以上上の存在と一緒の方が落ち着いてる方がおかしい。まさに正常な状態だ。そして立派な人間でもある。

 

「と、と、と…」

 

▶︎取り敢えず落ち着こう?

と?

 

「は…!…すぅ〜はぁ〜。良し。ありがとう。

改めて私はナオミ」

 

「ジョーカーだ。…因みになんだけど…」

 

「?」

 

「今、何歳?」

 

「14です」

 

「⁉︎…あ、そうなんだ…」

 

いや、おかしい。思春期真っ盛りでは無いか⁈

そんな子と一緒にって、あの指令は頭がイカレてるのでは無いのか⁈

 

…でも、逆に言えばこの歳で戦いに身を寄せないといけないと言う事か。

なんとも複雑な気分だ。

 

「えっと、私と一緒に行きましょう!

そこに戦闘服と言うよりスーツを着用して貰いますので」

 

「分かった」

 

「…と言うより、男性用スーツなんて有ったかな」

 

そう言わないでくれ。無いと色々困る。

そう言うと俺はナオミの後をついていく。そしてふと後ろを向くとアンジュがサリアにナイフを、突き立てられてそれを見たヴァイオレットがおどおどしていた。

…これは…

 

見なかった事にしよう。

▶︎そっとしておこう。

 

「?どうかしましたか?」

 

「なんでも無いよ」

 

「?取り敢えず、此方です」

 

…あの傲慢さを早く脱して欲しいものだ。

 

〜〜

 

そして目的の部屋に着いた俺とナオミ。

鍵で開けるとそこには2人用ベットが左右に置かれていた。

共用スペースの様だ。

ふと、見てみると、ボロボロの黒猫がいた。

…モルガナ…ごめん。忘れてた。

 

「あれ?いつの間に猫なんて飼ってたかな?」

 

「ワガハイは猫じゃねぇ‼︎」ニヤー‼︎

 

「なんかこの猫、よく鳴くね。

ジョーカーの知り合い?」

 

「飼い猫」

 

「!そうなんだ〜!」

 

そう言うとナオミはモルガナを抱こうとするがスルリと躱し、ポジションである俺の右肩に乗った。

 

「やれやれ…酷い目に遭ったぜ…。

こっちの身にもなってみろ。

と言うより、ジョーカー!ワガハイの事、忘れてただろう‼︎」

 

「自己紹介の時に一悶着あって…ごめん」

 

「え?もしかして…猫とおしゃべりが出来るんですか⁈良いな〜」

 

「…なぁ、ワガハイ。また揉みくちゃにされるのか?」ニャ〜

 

そう言っている間にナオミの両手がモルガナを捕まえようとしていた。

 

▶︎大人しくしておいて。

逃げろ。

 

「え?あ、お、おい?それ、どう言う…(ガシッ!)んにゃ⁈」ニャ⁈

 

「可愛い〜」

 

「あ、コラ!そこは…ちょっと…ダメ〜」ニャ〜

 

すっかり骨抜きにさせられた。

まぁ、島に猫がいるなんて誰も思わないだろう。

犬は居ると言っていたな。

と、それよりも…

そう思った俺はクローゼットの中にある物に目を通す。

そこには黒のスーツがあり、更にその隣には俺の怪盗服が何故かあった。

…どう言う事?

 

「どうしたんですか?…あれ?このスーツ…」

 

「⁉︎」

 

すると俺はすぐさまスーツの方を取り出し、ナオミに見せた。

 

「えっと…こ、これの事か⁈」

 

「え⁉︎は、はい。そうですけど…」

 

「それじゃ…」

 

「?」

 

「着替えるから…良い?」

 

「着替える…‼︎」///

「す、すみません!すぐに出ますね‼︎」

 

そう言うとナオミはモルガナを抱き抱えてドアの向こうへ。

 

ふぅ…何はともあれ。

と言うより…なんで怪盗服が此処にあるんだ?

あの時、身包み剥がされてそれ以来紛失したと思っていたのだが…

 

「私がこっそりと持ってきました」

 

⁉︎

後ろを振り向くとそこにはラヴェンツァがペルソナ全書を読みながらティータイムをしていた。

…と言うより…

 

「…いつの間に居たの?」

 

「あら?モルガナが言ってませんか?」

 

「全く」

 

「はぁ…。まぁ良いです。

それはそうと早くお召し物に着替えた方が良いですよ?」

 

「…君の目の前で?」

 

「はい♪」

 

…何、この羞恥心。

と言うより、ラヴェンツァ…平気なの?

 

「さ、急いで支度しますよ」

 

平気みたいです。なんだか恥ずかしいのだが。

そう言いながら身を寄せられ、俺はラヴェンツァによって仕立てられた…。

正直に言おう…

 

「お婿に行けない…」

 

「『お嫁に行けない』の間違いです。

さ、いってらっしゃい♪」

 

そう言われた俺はドアの向こう側へと退室させられた。

…ここまで積極的だったか?ラヴェンツァ。

イゴールからもう少し詳しくラヴェンツァの事、聞いておけば良かった。

ただ、仕立てている時の彼女はなんだかうきうきしていたのだが。

 

そうしてドアの向こう側ではナオミがモルガナとじゃれついていた。

なんか、ナオミがム●ゴ●ウさんの様に見えているのは気のせいだろうか?

 

「お待たせ」

 

「よしよし…?…は‼︎ご、ごめんなさい。

つい、この手触り感で完全に忘れてました!」

 

「寧ろ、忘れていてくれて良かった」

 

「?…それはともかく。カッコいいですね!

まるで機動部隊の様な格好です!」

 

地味に様になっていると言う事か。

だけど、司令の奴…

 

「「こんなのもあるんだな…ん?

 

ふははは!」」

 

「何を考えてたんですか?」

 

「男性用のスーツがあるんだなって」

 

「それ、私も思いました!でも、アルゼナルではジョーカーさん以外、男性は居ないんですけど…」

 

男性が俺だけ…肩身が狭い…!

 

「でも、大丈夫ですよね!さ、訓練所に行きましょう!」

 

「うん」

 

そう言うとナオミと一緒に行こうとしたその時。

 

「きゃぁ⁉︎」

 

「「?…⁉︎」」

 

なんと廊下の先でアンジュが裸になって部屋から出てきたのだ。

そしてその姿をバッチリと見てしまった。

そして…

 

チラッ

 

あ。

 

「‼︎」///

 

「あ、開けなさい!早く!

ジョーカーに見られました‼︎」

 

「んな⁈」

 

するとその声を聞いたのか、サリアはアンジュを強引に中に入れた。そしてそのドアからチラッとヴァイオレットが睨み付けてきた。

 

「先輩…」

 

「ひっ‼︎」

 

…ナオミがヴァイオレットの形相で怯える。

…なんなんだこのカオスな空間。

取り敢えず…

 

「…後でごめんと伝える」

 

「…」

 

そう言いきるとヴァイオレットはドアを閉めた。

死んだ。ヴァイオレットに嫌われた。俺はもう死ねる…

 

「ふぅ…って⁉︎ジョーカーさん⁉︎灰みたいにならないで下さい!

これから訓練ですよ〜‼︎」

 

「ヴァイオレットに嫌われた…俺は死ぬ」

 

「そう言ってナイフで首を切ろうとしないで下さい!

っと言うより、私のナイフいつの間に取ったんですか⁉︎」

 

「すふぉしぃはおひすぅけぇ‼︎」ニャー!

 

パシンッ‼︎

 

「うぐっ⁉︎」

 

「ジョーカーさん⁉︎

と言うより、何処からハリセンが出て来たんですか⁈」

 

「これ、編集の方、纏められるのか?」ニャ〜

 

作)多分、無理。

 

ーーーーーSIDEtoヴァイオレット

えっと、取り敢えず。後で先輩の方に参りましょう。

あの人、自分と恋仲になった人から嫌われると速攻で死にに行こうとしますし、

 

「(ふぅ…って⁉︎ジョーカーさん⁉︎灰みたいにならないで下さい!

これから訓練ですよ〜‼︎)」

 

「(ヴァイオレットに嫌われた…俺は死ぬ)」

 

「(そう言ってナイフで首を切ろうとしないで下さい!

っと言うより、私のナイフいつの間に取ったんですか⁉︎)」

 

…これはよっぽどの重症です。

今、このアルゼナルで先輩と恋仲なのは私だけなので、その私から嫌われたら、間違い無く死に場所を探しますね。

と言うより、ナオミさんの護身用のナイフをさらりと掠め盗って、自殺しようとしているし。まぁ、そこはモルガナ先輩に任せましょう。先程からモルガナ先輩の声もしていますし。

それはそうと…

 

「…何してるの?」

 

「うぐ…」

 

そう…アンジュ殿下が服もまともに着れていないのです。

お嬢様育ちだったからと言う事と、マナですぐにお召し替えが出来た頃と思えば…

 

「もしかして…着替えの仕方を知らないのでは?」

 

「はい?そんな事があって…」

 

「」ギクリッ⁉︎

 

「…ヴァイオレットの言う通りだったわ。呆れて何も言えないわ」

 

やはりお嬢様育ちだったからその影響力が高いです。

しかも、アンジュさんは先輩曰く「常に侍女を付けてた」と言っていたから多分、その侍女のおかげでこの年まで生きてきたんでしょう。

春先輩を見習って欲しいです。

 

名前は奥村春。怪盗団としての名前はノワール。

彼女は怪盗団の中でのお嬢様育ちのご令嬢です。

けど、学校では花壇整備や栽培などをしていたので、そんなイメージは無かったんですけど。

でもあの(株)オクムラフーズの創設者の1人娘。

でも、彼女は自炊や衣食住などは1人でやっているそうです。

しかも、時々、怪盗団の皆と一緒に女子会も開いているくらいですから。

 

さて、話が脱線しちゃったので、元に戻しましょう。

アンジュさんがまさかの着替え方まで知らなかったので、私がお手伝いする事にしました。

先程着たのを覚えたので、それを今度はアンジュさんを、着せ替え人形の様にして着替えさせれば…

 

「はい。出来ました」

 

「お、お見事」

 

「…屈辱的敗北感…」

 

「貴方が無知過ぎたのがいけないのよ。

さ、2人とも訓練に向かうわよ」

 

そう言うと私達はロッカールームから出ます。

因みに私は黒のライダースーツです!ヴァイオレットの時と同じ色みのライダースーツです!

ただ…これはやっぱりちょっとハレンチな格好です。

一部が露出しているので(特にお尻辺りや胸の谷間辺り)。

 

「…何してるの?」

 

「…は?」

 

先に出た2人が見た先に顔を向けるとそこには…

 

「お願いだ!死なせてくれ!」

 

「駄目ですから‼︎と言うよりビクともしない⁉︎」

 

「もう少し落ち着けよ‼︎」ニャ〜

 

…なんでしょう。このカオスな雰囲気。

そこには脳に向けてナイフを突き立てている先輩と、それを止めようと間に入っているモルガナ先輩と、ナイフの方を外そうとしているナオミが廊下でやっていました。

…まだやっていた様です。

 

「…ヴァイオレット。あの状況なんとか出来ないかしら?

あのままだと今日一日無駄な時間を過ごしてしまうわ」

 

「…ですね」

 

サリアさんから言われた私は先輩に向けて言いました。

 

「先輩!今は怒っていませんから、ナイフを降ろして下さい!

後でお詫びしますから」

 

「分かった」

 

「ひゃあ⁉︎」「うぉ〜⁈」ニャ〜⁈

 

…そう言って先程までの行動が嘘みたいにやめました。

そして思いました。

 

「「「ゲンキンな人…」」」

 

「痛たたた…」

「う〜…取り敢えず、今はなんとかなったか」ニャ〜

 

「良し、行こう」

 

「心変わりが早過ぎますよ…先輩」

 

「さっきのドタバタは何処へ行ったのよ…」

 

「それはそうと、私の裸を見た事を忘れないでください!」

 

「そもそもは貴方が『裸でいた方がマシ』と言った事が原因よ」

 

「え?」「え?」「は?」ニャ?

 

「それはそうですが!

でもまさか、ジョーカーがいるなんて思いませんでしたもの!」

 

「…と言う訳なので、先輩に非はありません。

むしろ、自業自得です」

 

「…そ、そうか」

 

なんとかこの場で起こった出来事は終息した。それを見たサリアは全員に言いました。

 

「…さて、漸く訓練ね。

付いてきなさい」

 

「イエス、マム」

 

「貴方…『適応力高すぎ(です)」先輩…』

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