生徒会役員の日常   作:ミニクマ

1 / 1
漫画とかラノベの生徒会執行部ってすごいですよね。いろいろと。


何でもない日。(プロローグ)

 皆は『生徒会』と言われる組織をを知っているだろうか?……とかなんとか大仰に言ってみたのはいいものの。まあ、うん。そりゃ知ってるよね。小学校にも中学校にも高校にもあるあれね。生徒の代表とかによくなってるやつ。生徒会って聞いて、みんなどんなイメージをする?女の子ばっかりで、一人だけ男の子が混じっててハーレム?ああうん、知ってるよ。眼帯の生徒会長とかブラコンが激しすぎる妹さんがでてくるあれでしょ?いやーあのアニメ、妹役の声優さんの当時の年齢知った時驚いたね。何歳だったか忘れたけど。え?違う?下ネタばっか出てくる方?いや、僕下ネタはちょっと……。まあ、他にもめちゃくちゃ戦闘能力高いとか、裏で学校を支配してるだとか、いろいろ思い浮かぶと思うんだけどさ、現実の生徒会ってのはそんな権力はまったく持ってない。持てるわけがない。むしろ使い勝手のいい奴隷みたいなもので。他にも漫画やアニメの生徒会とは全く違うところはたくさんある。

 

 まず生徒会選挙。イケメン!美少女!いい所の跡継ぎ!真面目!スポーツ万能!頭もいい文武両道の人気者!……なんて人は現実にはほとんどいないわけで、ならばもちろん現実の生徒会立候補者もどこにでもいる凡人ばっかというわけで。いや、まあそのどれかが該当するって人はいなくもないんだけど。ていうか全校生徒が票を入れて決めるくせに、そんな知名度ある奴もいないし皆なんとなくで投票しちゃう。だから生徒会役員だから有能とは限んない。だって立候補者の能力なんて知らないもん。てか役職なんてもの自体意味はない。たとえば……っと。

 

 あ、ぼーっと独り言をつぶやいていたら目的地についてしまった。

 

 教室がある本棟の東にある部活棟。その三階の端っこ一番遠くにあるのがわが学校の生徒会室だ。体力ゴミレベルの僕には割と疲れる。もうちょい近くなってほしい。自分のクラスの正面ぐらい。

 

 半開きになった扉に手をかけ、右にひく。さて、今日はいったい何人いるのか。てか来るのか。

 

「あ、日月(たちもり)

「日月先輩」

「ん」

「なんで来たの?」

「お前らにも同じ言葉返す」

「なんとなく」

「なんとなくですね。暇ですし」

「同じ言葉返す……。てか小鳥遊(たかなし)、なんもないの?仕事」

「無いな。四月一日(わたぬき)は何か先生に聞いたか?」

「いやいや、生徒会長の小鳥遊先輩がわかんないんだったら、私にもわかんないですよ」

「そっかー。暇だなー」

「暇ですねー」

「いや、日月、課題は?先生言ってたぞ。クラスどころか文系理系すら違う俺にすら噂届くって相当だぞ」

「………………………………暇だなー。他の四人は?」

「来てないぞ。どこにいるのかも知らない。もう下校したんじゃないか?…………で、課題は?」

「そうか、暇だなあ」

 

 ……そう、これが現実の生徒会。全員集まることなんざ基本ないし、人気者どころか陰キャの集まりだし、仕事もほとんどない。特別な人間なんかもいるわけがない。なんかみんな名前だけは珍しいけど。ま、それ以外はなーんも特別なことは無い。生徒会役員ってだけの、ただの普通の、どこにでもいる高校生たちの日常。

 

「おい、課題は?」

 

 




のんびり続きを書いていきます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。