まちカドまぞく/吉田良子攻略RTA/潜在魔族持ち一般人チャート   作:FEP25

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ホモ君視点も良ちゃん視点も初投稿です。


Part2(裏)

ここは、どこだ?一面黒の謎の空間に俺は浮かんでいた。

 

俺は確か、優子をダンプから庇って、それから…

 

「すると、ここはあの世か?」

 

「早計が過ぎるぞ、若人よ。ここはお主の深層心理、お主はまだ生きておる。」

 

突然、黒い靄のかかった何かが話しかけてきた。あんたは何者だとか、ここはどこだとか聞きたいことは山ほどあるが、最初に確認することは1つだ。

 

「優子は無事か?」

 

「あの小娘なら、お前が自分で突き飛ばしていただろう?」

 

「いや、その…あの娘は運やら運動神経がやたら致命的だから、突き飛ばした先で怪我をしていないかと…」

 

「……仮にも魔族だというのにどれほどのポンコツ娘なのだ…。まぁ、良い安心せよ。怪我はない」

 

ホッと安堵した。もしも、優子に怪我でもさせてしまった日には、俺は清子さんや良ちゃんに顔向けできなくなるところだった。

 

「ククッ、我の正体や己の命よりもあの小娘の安否を案ずるか。なるほどな。」

 

確かに目の前の何かの正体は気になるし、自分の命も大切だが、そんなことは二の次である。

 

目の前の黒い塊は、何か考える素振りを見せるとある提案を投げかけてきた。

 

「貴様、力が欲しくはないか?この世の全てを欺き、騙し、支配するそんな世界を思い通りにする力が…、さすれば、万物は貴様の物、あの少女の呪いとて簡単に解くことができるだろう…」

 

確かに魅力的な提案だ。今までの経験や今回のことも考えると、この先俺が今のまま優子たちを守っていくことは難しいだろう。だが…、

 

「いや、俺にそんな力はいらない。この道は優子が自分で決めた道だ。だから、あいつはそういう手出しを良しとしないだろ。助けや支えになることはあっても、それを奪うことは絶対に許さないはずだ。」

 

そう、あの優子が自分で決めて始めたことなのだ。そこに無理に介入して勝手に終わらせてしまっては、また余計な無茶を重ねて自信をなくすことに繋がりかねない。

 

「そうか…、ならば、お主だとバレなければ良いのだな。ならば、力の形は仮面にするか。」

 

待て、何か力を受け取る方向で話を進めているが、そもそも俺は受け取らないと言っただろう。

 

「なに?もしや力を扱う自信がないのか?そこは貴様の覚悟と技量次第だ。貴様がどのような道を歩むか、楽しみにしておるぞ。っとそろそろ時間切れか。」

 

「そうではなく、単純に力自体が必要ないとッ!」

 

再び、意識が遠退いていく。最後に聞こえたのは「力に飲まれて闇に屈するか、全てを制して、己の糧とするか、精々足掻けよ。」の一言だった。

 

フッと意識が戻る。……なんださっきのは?夢か?

 

チラッと前方を見ると、怯えた顔をして地面に座っている優子と片手でダンプを抑えている謎のコスプレ少女が立っている。

 

……まさか、この片手ダンプの君が俺たちの探していた魔法少女か?

 

恐らく状況から見て俺を助けてくれたのは彼女だろう。見ず知らずの人間のために危険を省みないような人格者ならきっと優子の呪いのことを聞けは協力してくれるかもしれない!

 

話を聞いてもらい、生き血を分けて貰って、優子の呪いを解く必要がある。でも、まずは、助けのお礼を伝えなくでは!

 

「あなたは何者?この町で暴れる意味は理解している?」

 

こちらが話を切り出す前に話しかけられてしまった。しかも……、やけに警戒心が強い。ひょっとしたら、魔族討伐過激派の魔法少女なのだろうか?いや、であれば、優子や俺を助けてくれた意味が分からない。

 

「安心してくれ、俺たちは君と敵対するつもりはないし、この町で何かを起こす気もない。」

 

「なら、そこから近づかないでもらえますか?」

 

もしかして、俺たちがダンプに轢かれそうになったのではなく、ダンプに対して何かをしようとしていたと勘違いをしているのではないか?魔族は悪いことして封印された者もいると清子さんが言っていた。それなら、ダンプを止めたことと俺に敵対することへの辻褄が合う。

 

「……俺はこの娘をダンプから助けようとしただけだ。まぁ、あのままだと俺は助からなかっただろうから、むしろ君には感謝をしている。」

 

「………」

 

警戒心が解れた様子はない。まるで、満身創痍で敵に囲まれているかのような警戒レベルだ。俺が魔族だっていうならまだわかるが、ただの人間なのになぜこんなに警戒されているんだ?思わず優子の方に助けを求めるように目を向けると、まるで怪しい不審者にでも睨まれたかのような、怯えた顔を向けられる。いや、なんでお前まで怖がってるんだよ。

 

「何をそこまで警戒しているのか分からないが、俺は怪しい者じゃない。あなたにお願いしたいことがあるだけで…」

 

「いや、ハロウィンでもないのに昼間から仮面を付けた男はどう考えても怪しいと思います!」

 

優子の思わぬ突っ込みに、は?仮面?と顔に触れようとすると何か固いものに指がぶつかった。これは…………あぁ、なるほどそういうことか、確かにこれはこちらの分が悪い。奴が言っていた力というのはこれか。自覚をすると不思議とすぐに情報が頭に入ってきた。どうやら、現在の俺のことを正しく本田紅葉だと認識しているのは俺だけらしい。思考が冴えている。普段よりも状況の理解力が大幅に上がっているように感じる。とはいえ、誰だか知らないが、あのまっくろくろすけ余計な選別をくれたものである。

 

目の前の魔法少女は、俺をそうとう警戒しているようだが、少なくとも優子と敵対する意思はないように見える。今は優子に背を向けて、こちらと対峙している。むしろ、あの立ち位置なら守ることを視野に入れた立ち回りと言えるだろう。下手に刺激して共倒れになるよりも、ここは不本意ながら双方に不信感を抱かれている俺1人が離脱することが得策だろう。ならば…、

 

「うん、どうやら現状は俺の分が悪いらしい。ここは大人しく俺が引くとしよう。ただ、敵対する意思がないことだけは信じて貰いたい。では、また会おう。」

 

そういってその場から離脱してしばらく走ると、仮面は消えた。

 

「俺も今日から魔族の仲間入りかぁ」

 

とりあえず、魔法少女と2人きりにしてしまった優子を助けに行こう。命の心配はなさそうだが……。

 

 

<翌日>

 

あの後、優子に確認を取ってみたが、やはり仮面の魔族を俺だとは認識していなかった。検証の必要はあるが、あれを付けている間は身近な人間でも俺と認識できない不思議な力が働いているとみて間違いないだろう。しかし、考えてみればこの能力は好都合かもしれない。優子は何かを施されたり、借りを作ることが嫌いだ。それにもしも俺が魔族になったことを知れば、危険が伴う魔法少女探しの同行を渋る可能性が高い。……自分のことを棚に上げて。そう思えば、優子を陰からサポートできるこの能力は実に俺向きと言えるだろう。

 

まぁ、しばらくはバレないように陰から支えますか…。大切な幼馴染のためだ。これぐらいわけない。よし!今日から、頑張って行くぞ!まずは、今日の学校に持っていくマカロンを多めに作って、いざ出発!

 

「本田君、あなたも魔族だったりしない?」

 

早速バレそうなんですが……、授業合間の休み時間。なぜか他クラスから話したこともないお客さんが来ている。

 

「えーと、C組の小倉さんだったかな?俺は普通の人間だよ。角も尻尾も生えてないし。」

 

仮面は生えましたが。

 

「うーん、確かに人間の感覚が強い。でも、まるで、無理やり人間だって思い込まされているみたいな不思議な違和感があるんだよねぇ。」

 

妙に鋭く確信に近いことを、痛い感じについてくるなこの娘!

 

「まぁ、優子の家のご近所なわけだし、ひょっとしたら、その影響を受けてるのかもしれないな」

 

自分で言ってて思ったが、実際覚醒したわけだし、マジでそうなのかもしれない。

 

「ふーん、それはそれで興味深いお話だねぇ。環境によって闇の一族への覚醒は起こるのかとか、調べてみたいなぁ。(ボソッ)」

 

「つまり、優子から魔族臭をうつされたってこと?」

 

「魔族臭!?、私臭いますか……?」

 

後ろからひょっこりでてきた佐田さんが会話に入ってきた。その何気ない一言に優子がガーンと音が聞こえてきそうなぐらいショックを受けている。

 

「佐田さん、もうちょっと言い方を考えてやってくれ…」

 

「ごめん、ごめん。優子からは変な臭いとかしないから、大丈夫!お日様の良い香りだよ~」

 

優子は「そうですか、良かったです」と言っているが、それは遠回しに子供っぽいと言われているのでは?

 

 

<良子視点>

 

私には自慢の姉と兄がいる。

 

姉の名前は吉田優子、最近シャドウミストレスとなって家族のために魔法少女を打倒しようとしている自慢の姉だ。

 

そして、もう1人は、

 

「そろそろ、閉館になるし、家に帰ろうか?」

 

良の隣でお菓子の本を読んでいる本田紅葉さん、お兄だ。お兄はお菓子を作るのがとても上手だ。作るお菓子はどれも美味しくて、家族みんな楽しみにしている。

 

「うん……、あのお兄!」

 

お姉もお兄も尊敬しているし、大好きだけど、最近遠くに感じることが増えた。特に、2人とも昨日はダンプに轢かれて危うく大惨事になってしまうところだったらしい。

 

「うん?どうしたの?」

 

「今日は手をつないで帰ってもいいですか」

 

お兄はちょっと驚いた顔をしながらも、なんだか久しぶりだなと言いながら手を取ってくれた。

 

帰り道の途中、通り過ぎるダンプを見かけた瞬間、繋いだ手を思わず強く握ってしまった。そんなに強く握らなくても逃げたりしないよとお兄は笑う。

 

「でも、お兄昨日ダンプに突っ込んで行ったんでしょ?お姉から聞いたよ。」

 

「え?いや、まぁ結果だけみればそうなんだけど……優子も俺も怪我はなかったし、結果オーライかなって」

 

確かに結果だけ見るとお姉もお兄も怪我はなかった。でもそれは、仮面を付けた謎の魔族と魔法少女のお陰だったというのも知っている。もしも、その2人の助けがなければ、今頃お兄は……

 

「お姉を助けてくれようとしたのは嬉しいよ?でも、良はお兄にも死んでほしくない…。」

 

お姉は確かに大切な家族だ。だけど、だからと言って、お姉を助けるためにお兄が怪我をするのは違うと思う。このままだと、いつか無茶をして消えてしまうんじゃないかとそんな気がしてしまう。

 

「だから、また無茶をしないように手を握ってれば、ダンプに向かっていくようなことはしないでしょ?」

 

「そうかそれで…、心配かけちゃったな。よし!なら約束だ。これ以上良ちゃんが心配するような危険なことは二度としない!」

 

「本当に?」

 

「あぁ!俺が約束を守らなかったことはないだろう?」

 

そういいながら、お兄はその大きい手で優しく良の手を握り返してくれた。お兄は約束を絶対に守ってくれる。今までもずっとそうだった。でも、もしも、もしも、お兄が約束を破ってまた危険なことをしたらそのときは…………

 




もんもに勝負を挑みに行くシーンは特に代わり映えしないので、キャンセルだ。

Q. 今回の紅葉君察し良すぎない?

A. 魔族になると病弱が普通に生活できるレベルまで回復できるなら、一般ピープルがなれば、色んなものが冴えわたるレベルになるでしょ(自己解釈)。
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