まちカドまぞく/吉田良子攻略RTA/潜在魔族持ち一般人チャート   作:FEP25

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この素晴らしい初投稿に祝福を!


Part4(裏)

「シャミ子もかしわ天食べる?」

 

「ち、ちくわ天と交換でいいなら…。」

 

紅葉君から返済の受け取りを断られた私は友達の杏里ちゃんと仇敵の桃と一緒になぜかフードコートでうどんを食べていた。

 

おかしい、こんなはずでは……。今日は桃を倒すための武器を調達しにきていたはず。

 

でも、仕方ないのです。今日は、紅葉君がお菓子作ってこなかったからいつもよりお腹空いてましたし。

 

「そういえば、ちよももさ。最近よく紅葉のこと見てるけど、何か気になることでもあるの?」

 

「え?そうなんですか?」

 

杏里ちゃんは周りのことをよく見てますね。

 

しかし、桃が紅葉君のことを?なぜ?はっ!さては、引き抜きですか!紅葉君のお菓子美味しいから!

 

おのれ~!紅葉君はあげませんよ!私のものでもないですが!

 

「うーん、そうだね。ちょっと気になってるかな。」

 

「お~、青春の予感!恋ばな的なやつ?」

 

なんだ、お菓子じゃなくて恋ですか……。恋!?滝登りではなく!?

 

「そういうのじゃないよ。」

 

「表情に変化なしの即答かー、これは脈なしだな。紅葉、ドンマイ!」

 

うーん、これは誤魔化しているとかではなく、脈がなさそうですね。よかった…。ん?私はなんでほっとしたんでしょう?

 

「でも、だったらなんで?お菓子にハマったとか?あれめっちゃ美味しいからなー、美味しすぎてつい食べすぎちゃうのが困りものだけど。」

 

手作りお菓子の効果で、紅葉君のクラスでの女子人気は無茶苦茶高いです。

 

ただ、その影響なのか、紅葉君と同じクラスの女子の平均体重は数キロ上がっているので身体測定前には、親の仇かというぐらい恨まれていますが……。

 

「確かに、美味しいお菓子だったけど、見ていた理由とは違うかな。」

 

「だったら、なんで?」

 

確かにお菓子が原因じゃないなら、なぜ紅葉君を?

 

「うーん、シャミ子は彼と幼馴染なんだよね?いつから一緒にいるの?」

 

「へ?私ですか?えーと?物心付いた頃には一緒にいたと思います。お隣さんですし。」

 

「お菓子作りも昔からあのレベルだったの?」

 

「いえ、結構小さい頃から作ってましたが、最初は結構失敗もしてたんですよ。クッキーを作ろうとして真っ黒な炭が出来上がったこともありました。なぜそんなことを?」

 

紅葉君だって努力をしているのです。まぁ、その炭も私が全部平らげましたが。

 

「へーそうなんだ。私が初めて貰ったときにはもうあのレベルだったから何か想像つかないなぁ。」

 

「食べた日は調子が特別良くなるとかそういうことはない?」

 

「いえ、そこまでの効能は……、しいて言うなら、普段よりまともにカロリーが摂取できるので午後の授業が眠くなるぐらいですかね?」

 

「そう……、ならいいんだ。」

 

はて?いきなりどうしたんでしょう?桃は?って、最初は何の話をしてたんでしたっけ?何か大切なことを……。

 

<紅葉視点>

 

良ちゃんとの待ち合わせの場所へ向かう最中、パチッと静電気のような感覚がしたと思ったら、目の前に日本語で助けを呼ぶバクという不思議生物に出くわした。眼鏡まで掛けている。

 

こういう不思議生物に出くわしたら、一番に疑うべきことは……。

 

「もしかして、魔族の関係者ですか?」

 

「そ、そう聞いてくるということは、君もそうなのか?」

 

「ええ、まぁ、関係者が身近に何人かおりまして。」

 

やはり、彼(?)も魔族だったらしい。なぜそんなことになっているのか事情を聴いてみると、どうやら、飼っている狐が悪さをして、血の気が多い魔族に絡まれたらしく、何とか逃げ切れたものの油断したところ足を滑らせて、溝にハマってしまったらしい。

 

バクが狐を飼っているというのも不思議な感じだが、今はそんなことよりこの人(?)を救出してあげよう。

 

「じゃあ、引っ張ってみますよー。」

 

「た、頼むよ。少年。君が最後の希望なんだ。」

 

そんな大げさなと呟いたが、なんでも1時間ぐらい助けを呼んでいるのに全く人が通らなかったらしい。まだ、明るいし、いつもはそんなに人通りの少ない道ではないというのに、そうとう運が悪いらしい。

 

「ふぬー!」

 

力いっぱい前足を引っ張る、がビクともしない。

 

「いたたたた! もう少し優しく!優しく!」

 

そんなことを言われても……、というか意外と重くて全く動かない。バクの体重ってどれくらいあるんだ?それともかなりピッタリフィット状態なのか?

 

このままじゃ埒が明かないし…よし!あの力を使ってみるとするか。

 

「すいません。ちょっと助けを呼んでくるので待っててください。」

 

「え?ちょっと、待ってくれたまえ!もう優しくとか文句は言わないから!見捨てないで!」

 

とはいっても、このままではどうしようもないし、そこに人影が見えたので呼んできますといい、物陰に隠れる。仮面を被って再挑戦といこう。

 

「変身!」

 

さて、もう一度あのバクのところへ……。妙な感覚がある。さっきまでは感じなかったが、すぐにこの場から離れろとでも脅されているかのような嫌な感覚が襲ってくる。しかし、今更放置する訳にも行くまい。

 

原因も分からないし、一旦無視して向かうことにする。

 

「き、君は誰だね?さっきの子ではない…というか、人間でもないようだが。」

 

やっぱり、この仮面を付けると別人認定をされるらしい。持ち物も服装も全く変わってないのにバレていないし。

 

でも、一応念のために口調と名前ぐらいは変えておこう。

 

「私の名前はブラウン。まぁ、一応魔族をやっている。先ほどの少年から助けを乞われて、あなたを助けにきた。」

 

「彼はどこに?」

 

そら、当然聞かれるよな。うーん?何か適当な言い訳を……あっ、そうだ。

 

「実はこの辺り一帯に妙な幻術がかけられているようでね。申し訳ないが、人間の身でいつまでもここにいるのは危険だと判断して離れて貰った。」

 

「え!?……ま、まさかリコ君がまた何かを?」

 

嫌な感覚がしたのは事実なので、そこから適当に考えた言い訳だったが、どうやらこのバクには何か心当たりがあるらしい。追われていた魔族の関係か?

 

いや、今は相手の戦力も分からないのに深入りし過ぎるのはよくない。

 

無理をしないという良ちゃんとの約束もある。

 

さっきの嫌な予感はどんどん強くなっているし、早くこの場を離れるべきだろう。

 

「安心してくれ。頼まれている分の仕事は行う。では、引っ張るぞ。」

 

ふんぬらばっ!っと気合を入れて引っ張ると先ほどとは違い、すぽっと引き上げることができた。やはり、この姿になると身体能力はかなり上がっているな。

 

「ありがとう、ブラウン君!これで、お店も臨時休業せずにすみそうだ。」

 

「お店?」

 

話を聞くと、このバクはたまさくら商店街で純喫茶あすらというお店を経営しているらしい。例の問題を起こした狐と一緒に。

 

バクと狐でどうやってどうやってコーヒー作ってるんだ?いや、魔力でなんとかなるかもしれないが……。

 

「これは、私の名刺とお店の優待券だ。是非お礼がしたいので良かったらお店を訪ねてくれ。」

 

「いや、大したことはしていないし、そこまでして貰うわけには……」

 

いやいや、いやいやいやと押し問答をしていたが、最終的に、もしも、会えたら人間の彼にも渡しておいてくれと言われて、押し切られてしまった。

 

同一人物な訳だから実質2倍…。なんか騙して悪いことをした気分だ。

 

予想外のハプニングに巻き込まれはしたこともあり、そろそろ待ち合わせの時間だ。

 

例の嫌な感覚も変な汗が出るレベルで強くなっているし、この場を早く離れたい。

 

幸い、店長さんに怪我はなく、1人で帰れるとのことだそうなので、俺は待ち合わせ場所に向かうことにした。

 

何度もお礼を言い、頭を下げる店長さんに別れをつげ、目的の場所へ向かう。

 

「マスター、大丈夫やった?」

 

角を曲がった辺りで少女?の声が聞こえてきた。

 

敵か?いや、それにしては心配する声色だった。どうやら、店長さんの方にも、誰か迎えが来たらしい。

 

「リコ君、この辺り一帯に幻術の類を使ったよね?そのせいで誰も助けが来なくて…」

 

「ええ!うちはよかれと思って、今だってマスターの近くに知らない魔族の気配がしたから、いきった犬をしばくの中断して大急ぎで駆けつけたの。」

 

「リコ君!?さっきまで何してたって!?」

 

何を言っているかは半分ぐらいしか聞き取れないが、もう大丈夫だろう。角を曲がった辺りで、人がいないことを確認して変身をといた。

 

……?さっきまで渦巻いていた呪詛の様な嫌な感覚が消えた。一体なんだったのだろう?

 

 

<良子視点>

 

今日のデートはお兄をお姉の軍に確保しておく作戦の第一歩!

 

魔法少女がどんな人かはお姉やお兄の話からしか知らないけど、お姉達と同級生ということは聞いている。

 

今はお姉が優勢の戦いを繰り広げているらしいけど、もしも、魔法少女がお姉に後が無くなるまで追い込まれたとき、次に目を付けるのはお兄だろう。

 

手負いの獣ほど何をしてくるか分からないもの、色仕掛けとかしてくるかもしれない。

 

お兄自身は誠実な人だけど、百戦錬磨の将でもそういう方面からの攻めに弱い。そういうのを本でいっぱい見た。

 

英雄は色を好むとも言うし、一瞬の油断を突かれる可能性はある。

 

お兄には、お姉と結婚して、お姉の天下統一後に立派なお世継ぎを儲けて貰わなきゃいけないのに、魔法少女に取られるのは困る(嫌だ)

 

そうならないためにも、良がお姉の軍の参謀として、魅力と利点を伝えて、繋ぎ留めるの!

 

良にはお姉みたいなカリスマや魅力はないけど、お姉のために頑張る!

 

まずは、戦略系ゲームでお兄に勝って良が優秀な参謀であることをアピールして……、あっ、あのゲームは!クラスで話題になってる太鼓のやつ!ってダメダメ!まずは、お兄に良の軍師としての能力を示さなきゃ…

 

「良ちゃん、あの太鼓のやつやろっか?」

 

「うん!」

 

あっ!お、思わず頷いてしまった。で、でも、音楽も教養として必要な要素になってくるし、ここでもアピールはできるはず!

 

 

負けてしまった。良も結構良いスコアを出していたけど、お兄はパーフェクトだった。やっぱり、お兄は凄い!って、このままでは、だめだ!何もアピールできていない。

 

「初見でこのスコアか…。良ちゃん才能あるな。」

 

そういって、良の頭をぽんぽんしてくれた。褒められちゃった。えへへ。お兄の頭ぽんぽんはとても安心する。

 

でも、次こそは勝って…、あれ?あのUFOキャッチャーの中にあるのは…、良が欲しいと思ってたちっちゃくてかわいいカメラ!

 

つ、次はあれを取る勝負を……、でも、ああいうのは一定の金額入れないと捕れないように作られてるらしいし……。

 

「良ちゃん、あのカメラ欲しいの?」

 

「ち、違うの。そういうわけじゃなくて!ただ、ちっちゃくてかわいいカメラだなって見てただけで…」

 

良がわたわたと言い訳をしていると、お兄は図書館でもよくカメラの雑誌読んでるもんなぁと言いながらUFOキャッチャーへ向かっていった。カメラの雑誌見てるの知ってたんだ。

 

「はい、良ちゃん。どうぞ。」

 

消えていく100円さんを前に良は何もできなかった。1000円超えたぐらいからお兄もちょっとムキになってたし…。20人ぐらい犠牲になっていたように思う。

 

「でも、お兄……。良が貰っちゃっていいの?あんなにお金使って捕ったのに…。」

 

「うっ、いや、まぁ、多少痛手だったけど。ここはお兄ちゃんに顔を立てさせてくれ。それに、将来有望な才能に先行投資をしたと思えば安いもんさ。これで、優子や俺の雄姿をばっちり撮ってくれ。」

 

お兄はずるい。お菓子が作れて、力もあって、ゲームも強くて、良が欲しかったカメラまで察して取ってくれて……。やっぱり、こんな優秀な人材やっぱり敵になるのは困る。でも、これじゃこっちからのアピールが何もできていない。

 

お兄は良たちに優しいし、裏切りなんて考えたくないけど、お兄だって男の人な訳で……。

 

例え、篭絡されなかったとしても、もしも、好きになった人が魔法少女だったら、敵に回ってしまうかもしれない。好きな人のために軍を裏切るなんて話もある。

 

そういうのも本で読んだ。

 

……なんだか、お兄がお姉や良以外の女の人にデレデレしているのを想像するともやもやする。

 

でも、良にはお姉やお母さんみたいな魅力的な大人の体はないし……。

 

「うーん、そろそろ時間も遅くなってきたし、最後にプリクラでも撮らない?」

 

お兄に促されて、プリクラ機に入っていく。このままでは、特に成果がなく、今日のデートが終わってしまう。

 

だったら、せめて……。えいっ!

 

機械がシャッターを切る瞬間、お兄の腕に抱きつく。所有権を主張するように。

 

お兄は、ちょっと驚いた顔をしたけど、すぐにいつもの顔に戻って頭を撫でてきた。やっぱり、良ではまだ魅力が足らないらしい…。なんだか複雑な気分なの。

 

「今日は楽しかったね。今度は優子も連れてこよう。」

 

「うん。良もお姉と一緒が良い。」

 

お姉はゲームが好きだからきっと喜んでくれるだろう。

 

「あ、そうだ。そのカメラはパソコンから写真を現像するタイプだから、今夜家でちょっとやってみようか。」

 

「うん、教えて!」

 

いつものお兄、優しいお兄。このまま本当の家族みたいにずっとずっと良のお兄でいてくれたらなぁ。

 




本作品は原作5巻までの情報で作成しております。

なので、6巻が発売されたら矛盾が出るかもしれませんが…。

まぁ、出たときに考えればいいですね!(特大ガバ)

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