最近まで日本国召喚×アズレンの本編とそのR-18版の執筆、そしてオンライン授業の合間を縫っての投稿です。
本命であるそれらよりも出来は悪いかなぁってところですが、それでも良ければどうぞご覧ください。
「何ですって!?我が方のワイバーンが・・・!!」
ワイバーン全滅の報を受けたアデムは、信じられない面持ちで空を見上げた。
先ほどまで威風堂々と大空を羽ばたいていたワイバーンの姿はなく、僅かな黒煙が地面へと伸びている。
「ひっ、怯むな!航空支援は無くなったとはいえこの数!奴らに抗し得るものではない!!」
アデムの命令を受け、歩兵や魔獣たちが前進するが、彼らの耳に風切り音が聞こえてきた。
思わず上を見上げた瞬間、隊列のあちこちへ爆炎が奔騰した。
魔獣や人間問わない惨死体が舞い上げられ、隊列が瞬時に四分五裂となり、進撃が停止する。
この戦いに30両が参加しているK9A2 155ミリ自走榴弾砲"雷鳴Ⅱ"――史実とは異なり、K1戦車のシャーシをベースにした初期型の52口径155ミリ榴弾砲に替えて、日米とともに共同開発した58口径のものを搭載している――から放たれた巨弾が、ロウリアの戦列を引き裂いたのだ。
K9は砲撃を連続する。
長大な砲身から直径155ミリの砲弾を次々と放っては敵の頭上から叩きつけ、もしくは時限信管によって直上で炸裂させ、20万を超える兵力を少しづつ削っていく。
「くそぉ!!全員、散開して突撃しろ!!固まっているとやられるぞ!!」
アデムの命令にすぐさま従い、兵たちは仲間との間隔を広めに開けて突撃するが、そこへ新たな敵弾が飛来する。
距離が縮まったため、クワ・トイネ陸軍へ供与されたK105A1 105ミリ自走榴弾砲も砲撃に加わったのだ。
立ち上る爆炎はK9の155ミリ砲弾よりも少ないが、これを搭載したKM809 5トントラックはギムに50両が配置されており、砲門数で勝負している。
さらに、榴弾砲部隊よりも後方へ陣取る韓国陸軍のK239自走ロケット砲"天武"と、クワ・トイネ陸軍のK139 自走ロケット砲が射撃を開始する。
白煙を噴きながら発射された130ミリロケット弾が地面を抉り、K239の227ミリM26A1弾頭から分離した518個の子弾が敵部隊の頭上から降り注ぎ、魔獣や人員の惨死体が舞い上がり、部隊としての体を成さなくなっていく。
『こちら、第12戦闘飛行団である。これより航空支援を開始』
無線機のレシーバーからの報告に両軍の兵たちが歓喜の声を上げる中、後方から轟音が聞こえてきた。
Mk.82 500ポンド爆弾を抱えたF-15K、KF-16Eの編隊が戦場空域へと到着したのだ。
アフターバーナーを曳きながら猛速で飛行する両機の腹から黒い物体が分離し、数百発のそれが風切り音を響かせながら落下していく。
それらが地面へと到達した瞬間、大量の爆炎がロウリア軍の戦列を飲み込んだ。
死体が舞い上がる様が見えるようなことはなく、兵たちに見えるのはただの「炎」である。
その炎が晴れると、無数に形成された爆弾孔、その中で転がる肉片、中途半端に生き残った兵が救助を求める声を上げている光景が広がっていた。
奇跡的に無傷を保っていた者も、たった今の大破壊を目にし、身体を動かすこともままならなくなっていた。
「「戦車、前へ!」」
葛堅とモイジの命令でK1A2、K1A1が履帯を軋らせながら前進を開始する。
120ミリ滑腔砲と105ミリライフル砲を振り立てながら時速70キロの高速で接近する戦車を確認した敵兵が踵を返して逃亡を図るが、それよりも先に小ぶりな砲塔から突き出る砲身に発射炎が閃いた。
2車種の砲から放たれたキャニスター弾が右往左往する歩兵の群れを撃ち倒し、車載のT-75K 20ミリ機関砲RWSの連射が愛馬ごと騎兵を肉片に変える。
生き残りの魔導士が各種魔法を戦車に向けて放つも、複合装甲で鎧われたK1戦車の砲塔や車体には傷1つつかない。
戦車はそのまま突撃し、驚愕の表情を浮かべる彼を轢き飛ばし、高速回転する履帯が肉体を擦り潰す。
その直後、空気を叩く音とともに新たな空の刺客が参上する。
韓国陸軍のAH-64EとKAI KUH"スリオンMk.2"、クワ・トイネ空軍のKAI LAHが来襲したのだ。
先ほどの空軍機の空爆とは異なり、その場空域に留まって自分たちを狙う異形に恐怖を覚えた瞬間、機首下面と胴体左右に閃光が走った。
アパッチから放たれたK-AGM"隼"がゴーレムを木端微塵に粉砕し、LAHから70ミリロケット弾が連続で放たれ、集団で逃げる敵兵を吹き飛ばす。
K21歩兵戦闘車やK808/K806装輪装甲車から降車した歩兵がK2小銃を発砲し、背中を見せる兵を撃ち倒し、K21やK806 40ミリ砲搭載型の40ミリ弾の射撃が射くすめる。
K808戦車駆逐車の105ミリ砲がこの期に及んで向かってくるゴーレムやゴブリンを粉砕し、後方のK30 自走対空砲が自身にとっての脅威がないことをいいことに前線まで出張り、30ミリ機関砲の水平射撃で薙ぎ払っていく。
「にっ、逃げろ!作戦は失敗だ!撤退しろぉっ!!」
半ば発狂したアデムの命令で、僅かに生き残った兵士たちが尻尾を巻いて本陣へ逃げ帰っていったが、それを逃がす韓国軍ではなかった。
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「パンドール将軍!アデム様が・・・」
天幕へ飛び込んできた兵を押しのけ、アデムが憔悴しきった様子でパンドールの前へ現れた。
「どっ、どうしたのだねアデム君!?一体何があったのだ!?」
「将軍!!逃げましょう!!早く逃げねば・・・!!」
彼の身を案じるパンドールだったが、アデムはそれに応えずに上司の肩を掴んで揺さぶりながら必死に訴える。
ただならぬ様子の部下を見た彼は考えを巡らすが、その直後、天幕の外側から赤い光が差し込んだすぐ後に轟音が響き渡った。
「何事だ!?」
大声でパンドールが事態の把握に努めようとした瞬間、彼のいる天幕を突き破り、内部へ侵入してきた物体の先端がアデムを押し潰したのを目の当たりにした。
刹那、パンドールの視界が真っ赤に染まり、彼の意識はそれに飲み込まれた。
――韓国軍がクワ・トイネ公国内に持ち込んだ巡行ミサイル"玄武3-C"10発が東方征伐軍の本陣内へ着弾し、その場の全員を木端微塵に粉砕した瞬間だった。
閲覧ありがとうございました。
取り合えず爆発オチ。
本命のリクエストが活動報告にありますので、コメントいただけると幸いです。
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