久しぶりにこちらを投稿します。ロウリア戦前夜です。
大韓民国という国家と国交を結んでからというもの、クワ・トイネ公国とクイラ王国の発展ぶりは留まることを知らなかった。
両国の道路は瞬く間にアスファルトで覆われ、電気や水道が整備され、鉄道による輸送網が構築されつつあった。
また、近代的な工場なども建設されており、韓国人技術者たちの指導を受けながら、雇われたクワ・トイネ公国人・クイラ王国人たちが働いている。
驚くべきことに、支援の名目には軍事関連のものも含まれていた。
K2C1小銃の他、軍で採用されているK6重機関銃にK5拳銃、倉庫内で埃を被っていたM79グレネードランチャーをはじめとした歩兵装備のみ供与する予定だったのだが、思ったよりもロデ二ウス大陸を取り巻く状況が予断を許さないものであったため、旧式ではあるが装甲車両も供与することに決定されたのであった。
内訳はK131多用途車、K806装輪装甲車とその40ミリ機関砲搭載型などがほとんどだが、新鋭戦車K1A2の配備によって余剰が生じているK1A1戦車が追加でクワ・トイネ、クイラ両国へと輸出されることに決まった。
今年度分は各50両であるが、生産設備が整えられれば両国内でもライセンス生産が行われる。
空軍に関してはFA-50戦闘攻撃機が供与され、既に訓練が始まっている。
今まで両国の空を守ってきたワイバーンたちは対地攻撃用に育成されることも考えられたが、軽攻撃ヘリコプター『KAI LAH』が配備されることが決まったため、表舞台から姿を消していくことだろう。
海軍についても、韓国の協力を受けることで港湾設備や建造ドッグの整備も進んでいる他、犬鷲級ミサイル艇やチャムスリ級の設計をベースにした軍用高速哨戒艇――武装はK40 40ミリ機関砲RWS1門に加え、対戦車ミサイルやグレネードランチャー、小銃なども積み込んでいる――を供与することになった。将来的には、大邱級フリゲートやそのライセンス生産権も与える予定だ。
民間・軍事支援ともに、タイやインドネシア、バングラディシュなどで行ってきた内容に等しい。
また、食物や鉱物資源の大量輸出と引き換えに、クワ・トイネの一部地域を租借し、韓国陸軍の駐屯基地を建設する許可を求めてきたのだが、作物の育たない不毛の地を提供すればよいとのことだったため、上層部は合意した。
「いやぁ、凄い国だな韓国とやらは。接触から3か月ほど経つが、生活水準に関してはもう文明国を超えているかもしれないぞ」
「ええ。しかも、軍事支援付ですよ。軍務卿に至っては、『応援をもらわなくても、ロウリア軍を返り討ちにできる』と再三申されております。彼らが友好的で、本当に良かったです」
仮に召喚された国家がソ連や中国であれば、植民地化されるまではいかなくとも、両国にとって不利な条件を呑むことになっていただろう。
また、東側国家の主要3カ国が近隣に存在する地理的要因故、韓国は国家規模に比して膨大な軍備を揃えていたため、やや旧式とはいえ有り余った装備多数の供与に恵まれたことも、彼らにとっては幸運だった。
韓国としても、最新装備への転換の際に生じる多数の旧式装備多数をすべて売り払えること、支援の対価として資源や食糧を大量に手に入れられるのであればと、進んで両国の近代化に協力していた。
「それで、ロウリアの様子はどうなっておる?確か、韓国も接触を図ったと聞くが・・・」
「同国の大使館によりますと、ほとんど門前払いだったとのことです。外交団はコンタクトを取ろうと粘ったそうですが、結局大事をとって帰還したとか」
ロウリア王国のある方向に目をやりながらのカナタの問いに、秘書はそう応える。
「・・・負けはしないだろうが、なるべく早く済ませたいな」
最近韓国もK21歩兵戦闘車の後継を開発してるみたいですね。主砲はやはり40ミリなのでしょうか。
それと、韓国企業が提案しているK808の120ミリ砲搭載戦車駆逐車型めっちゃカッコいいです。
クワ・トイネ、クイラへの供与戦闘機は練習機のTC-1やA-29Kでもよかったのですが、魔帝との戦いにも備えてのFA-50です。
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