金色のガッシュ!!称号『覇道の王』獲得原作ルート   作:シグアルト

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走者のガバムーブがここからどんどん浮き彫りになっていきます。




6.原作への介入

 

 

 

 

 はい、おはようございまーす! 

 

 遂に初戦闘を終え、白星スタートを飾りました大人気魔物キリィちゃんです。

 今はほもくんの家に戻りいつでもモチノキ町へ向かえるよう、前準備をしている所ですね。ここから遂に始まる原作ムーブ、実はすごいドキドキワクワクしております。キリィちゃんもどことなく楽しそうに微笑んでますね。美少女の微笑は絵になるなぁ(悦)

 

 

「キリィ、ご機嫌だね」

 

 

 ほもくん、おしおきの準備は出来たかい?

 レイコムとの戦いでの勝手な行動により危機に陥ったキリィちゃんですが、咄嗟の機転で呪文を唱えた事に免じて『次の戦いでは必ずキリィちゃんの指示に従う』という誓約のもとに許してあげました。

 もし、今もまだ《ポルク》が使えていたのなら、ほもくんのお母さんの姿になって絡み酒とかやってやろうかと思ったのは内緒です。(外道)レイコムの呪文が上書きされているので、もうお母さんムーブは出来ませんからね。

 

 ではほもくんを一瞥、おぉ見事な衣装ですね。

 一目見ただけで高級感を感じる見事な燕尾服、各所につけた装飾品も豪華で「いかにもお金持ち」という格好です。

 

 

「どうかな? 本家筋のパーティでも使ってる一番高級な服なんだけど。お詫びがこんなのでいいのかい?」

 

 

 イイゾイイゾー、成金臭漂うじゃないか。

 これは私がこれから執り行う「ガッシュ育成計画-レイコム編-」の下準備です。脱落したレイコム&細川ペアの代わりにキリィちゃん達がこれから細川達と同じムーブをガッシュに対してしてやるのです。

 細川は強奪した金で高級な服を身に纏いますがレイコムはボロの服のままで清麿の怒りに触れます、それにならい、ほもくんには豪華な服を着てもらったんですね。その服を着て一緒に歩きたいといえば赤い顔をしつつも一発OKでした。

 え?キリィちゃんがボロを着るのかって? ふざけんな!そんな事キリィちゃんにさせられる訳ないだろうが! (ガチギレ)

 着飾るのはほもくんだけでいいんです、キリィちゃんは普段着のままです。まぁ清麿達に会う前に砂場とかで遊んで汚していけばOKかなぁ。

 

 

 

 ◇◆◇そして数日後◇◆◇◆

 

 

 

【お手柄中学生!! 銀行強盗逮捕!】

 

 キタアアアアアアアアアアアア!! 

 毎朝、新聞を読みつつ日々を過ごしていましたがついに来ました。原作開始! 

 ほもくんや、例の豪華な服は用意してあるな。すぐにモチノキ町へ行くぞ!! 

 

 

「ちょ、ちょっと待ってよ、キリィ。ひとまず朝食を食べていかないか?」

 

 

 あ、ハイ。

 

 

 

 

 …………(少女移動中)

 

 

 

 

 

 はい、今度こそやってきましたモチノキ町!! ガッシュ好きにとっては聖地となります。

 もうテンションあがりつづけて少々危ない事になっているかもしれません、私! (元から)

 あ、今すれ違ったの金山くんでは?! 元いじめっ子だった彼も後々ただのツチノコマニアになるんだから学生生活ってわからないものですよね。

 

 まぁ町の様子を堪能しすぎて入れ違いで出会えなかったりしたら原作ブレイクまったなしなので、後ろ髪を引かれつつもモチノキ公園の砂場で少し服を乱し、戦場の場である河川敷へと移動しましょう。

 あ、その前にほもくん。わかってますよね! 

 

 

「あぁ、キリィ。約束は守るよ。“俺はこの戦いでは一切手出ししないし何も喋らない。呪文のタイミングもキリィに全て任せる”これでいいんだな?」

 

 

 Exactly(その通りです)

 張り切っていきましょう、この戦いは勝つためのものに在らず。ガッシュ君を成長させる為の戦なり! 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 ────河川敷。向かい合うガッシュとその本の持ち主(パートナー)、高嶺清麿。

 うーん、非常に絵になります。いいですねぇ。

 

 さて、原作なら出会い頭にギコル一発。清麿が状況把握する前にもう一発を放つ所なのですが、そんな呪文の無駄遣いは細川くんにしか出来ません。ほもくんの心の力残量だと、原作の半分の6、7発が限界ですかね。

 という訳で普通に話しかけますよ。ほもくんに魔本を持たせて二人に見せるようにするのを忘れずに。

 いざ悪役ムーブ開始です。へい兄ちゃん、その赤い本とガッシュを渡して貰おうか。(小物臭)

 

 

「清麿……あの者、私の事を知っているのか?」

「あ、あぁ……その様だが」

 

 

 あっ、つい名乗ってもいないのにガッシュの名前呼んじゃった。(最速ガバ)

 とりあえずごまかす為に一発かましましょう、ほもくーん。

 

 

「《ピルク・ギコル》!」

 

 

 美少女の口から出てくる氷柱、ご褒美かな? (錯乱)

 

 

「き……清麿! あの者、氷が吐けるぞ。すごいぞ!」

「のん気な事言ってる場合か!? お前は下がって伏せてろ!」

 

 ふぉぉぉ、原作通りの台詞~! テンションがどんどん上がっていくぜぇぇぇ!! 

 なお本来ならギコルの応用でガッシュ君に追撃が入るのですが、ここは節約可能なので呪文は控えます。なるべく会話を進めていく形で成長を促しましょうね。

 

 

「お前、その子をいったい何処で……?」

 

 

 さて、ここからが大切です。

 原作では本の持ち主(パートナー)である細川がレイコムを『道具』だ『化け物』だと罵る場面ですが、さすがにほもくんにいきなり鬼畜演技をやれと言われても意味不明ですし、きっと出来ません。

 

 なので、ここでオリチャー発動! 名付けて『俺が細川だ!』

 細川の台詞を含めたムーブを、キリィちゃんが代わりにやるのです。

 

 あっ、今「『口下手』を持つキリィちゃんじゃ出来るわけないだろ。このガバ野郎。あとキリィちゃんかわいい」とか考えてましたね。ふっふっふ、今回の私は一味も二味も違いますよ! 

 確かに『口下手』のスキルのせいで苦労しましたが、この数日の空き時間で検証した所「自身の感情がのらなければ長めの台詞も話せる」事が判明しました。よって細川ムーブも完璧です。

 

 

 

 えーと……《魔物は拾った》って言えばいいんですよね。

 それでなんやかんやでガッシュと赤い魔本が必要になったのでよこせ、って言えば完璧です。なんやかんやって?なんやかんやはなんやかんやです!! (ごり押し)

 まぁ赤い魔本あったらキリィちゃんの呪文も活用できるし、嘘ではないからいいよね。

 

 

「そうか……、じゃあもう一つ聞かせてくれ。お前の本の持ち主(パートナー)はいい服を着て高そうな装飾品もつけてる。だが肝心の君が着てる服がそんな汚れているのはどういうことだ?」

 

 

 キタキタァ!個人的に原作で細川の一番好きな台詞がこれなんですよねぇ!! (テンション上昇中)

 言うぞー、名台詞いっちゃうぞー! 

 

 

 《“こいつは夢を叶えてくれる『道具』なんだぜ! 『道具』に新しい服を着せる必要があるのかよ!! ”》

 

 

 言ったあああああああああ、気持ちいい~~~~~~!!! (テンション振り切れ)

 漫画の名台詞を誰もいない空間で口にしてしまう人の気持ちがわかる気がしますよ!

 あ、皆様に誤解なきようご説明しますと、細川の原作台詞は()()()()()()()()調()()()自動変換されますので、口の汚いキリィちゃんはいません。ご安心下さい。

 

 さて、ゲーム画面に戻りまして。ここでガチギレ清麿の「いい加減にしやがれ!!」が聞けます。

 金色のガッシュが熱い漫画だ、と誇示するかのような熱い台詞。これも聞けたらテンション高くなりますよ! 

 さぁ、こいこいこい!! 

 

 

 

 

「……………………」

 

 

 

 

 

 ……………………

 

 ………………………………

 

 ………………………………………………アレ? 

 

 何、この「し~~~~ん」って擬音が流れてそうな静寂は? あれー、台詞間違えたかな? 

 清麿が青筋立てて叫ぶどころか、枯れかけのタンポポみたいに萎れちゃってるんですけど。

 うわガッシュ君も「何言ってんだコイツ」みたいな顔してこっち見てる。凹む。

 

 うーん、本来はなし崩し的に戦闘になるんですけどお互い様子見みたいになってしまいましたね。

 よし、ここは挑発しつつ攻撃して煽って見ましょう。

 

 

「《ピルク・ギコル》!」

「くっ……《ザケル》!」

 

 

 単調攻撃だけですねぇ、それじゃ『道具』も宝の持ち腐れですよ! 

 おっ、言い返しはしませんが顔が険しくなっていってる、効果はてきめんですね! 

 

 

 もう一丁《ピルク・ギコル》。おっ、清麿が転んだ。今だよ、ほもくん! 

 

 

「《ピルク・フリズド》!」

 

 

 よしよし、地面に触れてる清麿の腕が凍って見動きが取れなくなりましたね。さぁオリチャー『俺が細川だ!』の最後の山場を見せましょうね。

 ガッシュの事を『人間』でなく『化け物』だと言い放ちます。そして『人間』に便利に使われる『道具』であると言う事で、ガッシュに対するヘイトも稼ぎ闘争心を煽りましょう。

 

 

「黙れ!! どんな力を持っていようと関係ない。これ以上『道具』等と言ったら承知せんぞ!」

 

 

 おぉ、目に涙を浮かべながら向かってきますね。鬼気迫る勢いとはこの事か。

 腕力には自信のあるキリィちゃんですが、勢いに押されてしまってますね。一度、距離を空けましょうか。

 そして《ピルク・ギコル》で追撃。凍って動けない清麿は絶体絶命ですが、原作通りなら抜けられる筈です。まぁ致命傷は避けるように放ちはしますよ、一応。

 

 

「《ザケル》!」

 

 

 うぉ、砂煙の中から電撃が! ほもくんに指示を出す暇はありません。

 しょうがない、ほもくんの方に飛び胸板を蹴ります。そのまま三角飛びの要領で攻撃を受けますよ。

 うお、これは痛そう。もしキリィちゃんに表情がついてたらガチ泣きして転がりまわってるレベルです。

 

 

「クソが……、今度は……その子が盾になるのかよ」

 

 

 あー、清麿ボロボロですね。何かゴメン。

 でもしょうがないよね、これ戦いだもの。

 

 

「おい、そこの本を持ってるお前! 何故こんな戦いに付き合っている! もうやめるんだ」

 

 

 あれ、原作でレイコムに投げかけた台詞をほもくんに投げかけてる。

 まさか清麿まで私のオリチャーに付き合ってくれるとは思わなかったなぁ。

 

 

「…………」

 

 そしてキリィちゃんとの約束の通り、一切言葉を発さないほもくん。

 さすがにこれは不自然なんで答えてあげたほうがいいですね。事前にほもくんに教えていた原作でレイコムの喋った台詞を、言ってもらうようにこっそり合図を送ります。

 

 

「……何を勘違いしている」

「何!?」

「俺がこの子と共に戦いをすればするほど、この子は強くなっていく。そしてこの子が思うままに進んでいく事が、俺にとってこの上ない喜びになるんだ」

 

 

 …………ん? 

 何か微妙にほもくんがアレンジを加えている気がしますが、まぁ言いたい事は伝わっているかな。

 さて、オリチャーもこれで終了。後は決着をつけるだけです。ですがお互い呪文の無駄撃ちは避けたいのでヒントを溢す事にしましょう。

 

 “力の差は歴然だ。お前とはレベルが違うんだよ! ”

 

 こんな感じで言えばいいですかね、きっと気付いてくれるでしょう。

 ほもくん、呪文を唱えたら全力で後退してくださいね! 

 

 

「《ピルク・ギコル》!」

 

 

 これで終わりだ!!!

 

 

「これが吉と出るか凶と出るかはわからん。だが……!! この場を切り抜ける可能性は残ってたんだよ!! 第二の術、《ラシルド》!!!」

 

 

 出たああああああああああああ!! 生ラシルドだ、生ラシルド! やっぱり目の前で見ると格好いいなぁ。

 おぉ~~~。電撃を纏った盾に当たった氷柱がゴムみたいに曲がって、こっちに戻ってきて…………あっ

 

 

 

 あああああああああああああああああああああ!! 

 

 

 

 

 ▽ キリィちゃんは目の前が真っ暗になった(気絶)

 

 

 ──────────────────────────────────────

 

 

 

 

 ────戦いは終わった。

 

 キリィの指示で遥か後方に下がっていた俺は、跳ね返された氷柱も纏った電撃も受けず無傷だった。

 

 だがキリィの体は傷だらけだ、急いでキリィの下に駆け寄り抱きかかえる。

 

 ……キリィの体は本当に軽かった。

 

 

「なぁ、あんた……大丈夫か?」

 

 

 本の持ち主(パートナー)の男、高嶺清麿が駆け寄って来た。戦闘中も様子のおかしかったキリィを心配していた所を見るに、悪い奴ではないのだろう。

 

 キリィもこの戦いはガッシュという魔物を成長させるため、と言っていた。キリィを傷つけた相手ではあるが、恨むのは筋違いというものだろう。

 

 またキリィから『魔界の王を決める戦い』や『魔物』については絶対に言うな、と言われているのであまり彼らと話をする訳にはいかない。いつボロが出るかわからないからな。

 

 

「あぁ、問題ない。この子は俺が病院に連れて行く」

 

「そうか……」

 

 

 それ以上、言葉はなかった。こいつも色々な事があって混乱しているのだろう。振り向いて立ち去ろうとする。

 

 

「そ……そこのお主、それに清麿。ちょっと待ってくれ」

 

「……何だ?」

 

「あの者、口から氷を吐いた。私がいつも持っていた赤い本にそっくりな本も持っておる。……二人とも、正直に答えて欲しいのだ。私の口からは電撃が出るのだな、その者と同じ様に」

 

「………」

 

 俺は答えない、魔物に関する話であるし。何よりそれを答えるのは────

 

 

 

 

 

「……あぁ、その通りだ」

 

 

 ────本の持ち主(パートナー)の役目だからだ。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 翌日、目を覚ましたキリィは傷一つなく全快していた。

 

 魔物は元々治癒力が高く、大抵の傷は1日で治るのだという。

 

 それはよかった、これでキリィを連れて行く事が出来る。

 

 

「キリィ」

 

「何?」

 

「服を買いにいこう。可愛い服を一杯見繕ってもらおうな」

 

 

 あの本の持ち主(パートナー)清麿には感謝しよう、母さんにも『女性の身だしなみは命』と言われていたのに忘れていたとは迂闊だった。

 

 思いっきり着飾ってもらおう、キリィだって女の子なんだからな。

 




後日、第三者視点を入れる予定なので若干わかりづらいのは申し訳ありません。
同じ言葉でも誰が話したかによって意味合いは変わる。

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