金色のガッシュ!!称号『覇道の王』獲得原作ルート 作:シグアルト
先日、気付いたのですがブラゴの術「ギガノレイス」が完全版・千年前の魔物編以降では「ギガノ・レイス」になっていました。
他のギガノ級呪文にあわせたのかと思いますが、作者的にはゲームなどで慣れ親しんでいる「ギガノレイス」で今後も行こうと思います。
───私におねーちゃんが出来た。
本当に嬉しかった。私には弟しかいなくて、ずっとこんなおねーちゃんが欲しかったから。
おねーちゃんとこのまま一緒に過ごしたい、こんな生活を続けていたい。
────『魔界の王を決める戦い』なんて参加せずに。
「…………んぅ」
私は目を覚ます、場所は町の外れに見つけた小さな原っぱ。少し寝ちゃったみたい。
肌に感じるやわらかい草、心地よい風、微かに感じる花の匂いが私の心を癒す。
(いつ以来だろう……。こんな気持ちになれたのは)
ついこの前までは、ずっと目の前が真っ暗でひとり泣いてばかりいた。
そんな私を拾ってくれたおねーちゃん、それからは楽しい事ばかりで、もう悲しくも恐くもなかった。
(そうだ、お花で冠を作ったらおねーちゃん喜んでくれるかな?)
そう思った私は立ち上がろうとして────
「……え?」
────目の前に女の子がいた事に気が付いた。
長い黒髪、私と同年齢くらいの女の子。そして何よりも、吸い込まれてしまいそうな真っ黒な瞳。
…………私はこの子を知っている。
「キ……、キリカ」
私と同じ学校に通っていた魔物の子、「キリカ・イル」だった。
咄嗟に私は傍にあった自分の魔本をしまったバッグを手元に引き寄せ睨みあう。そしてお互いが何も喋らない静かな時間が続き、痺れを切らした私が問いかける。
「い、いつから……いたの?」
「寝ていた、時から」
言葉のやり取りはそこで終わった。そういえばキリカは無口な子だったと思い出す。そして少し冷静になり、気になることに気付いた。
────何故、魔本を燃やされていないのか。
バッグの中に入ってる事に気付いていない訳がない、もしも敵だったのなら私が寝ている間に事は終わっている。起きるまで待つ必要は無いし、嘘もついていないように思える。
それに────
「コルル」
愛おしさを隠し切れないような、あんなに優しい顔をしたキリカを……私は知らない。
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世 に コ ル ル の あ ら ん こ と を
はーい、おっはよー♡
みんなのアイドル! 大人気魔物、キリィちゃんだよー♡
今回のゲストさんはこちら、皆様の大天使『コルル』ちゃんでーす。
……あかん、コルルのコメで画面が見えなくなる未来しか見えん。
はい、コルルコールをしているだろう豚共(失礼)に困惑している初見さんの方に説明致しますと、コルルちゃんは争いを嫌い魔界の王を決める戦いにも参加しない心優しい子です。
彼女はルート問わず常に聖人の如き振る舞いを見せ、その優しさで他の魔物や
性能面的にも固有スキル『やさしい心』を持ち、その場にいる全員のSAN値と好感度を上げてくれます。彼女が生き残るIFストーリーは
また彼女の優しさに触れたゼオンが「母上……」と泣きながらコルルに膝枕され、ガッシュと和解するシーンは何人ものプレイヤーが尊さにより昇天し、当時話題になりました。
まぁ悲しいけどこれ、原作ルートなのよね(無慈悲)
ですが原作通りの退場をするまではまだ時間があります。その間キリィちゃんとイチャイチャする事で好感度の大量獲得を狙います。好感度は大事、ハッキリわかんだね。
ちなみに彼女は専用攻略wikiサイトが作られる程の人気っぷりで、『コルル教団』なる有志により作成されています。入団条件は「コルルを心の底から敬愛する事」で、彼女の絶望顔を見ようと奮闘した愉悦部さえもその尊さから教団に移籍する程、今やもの凄い人数になっているそうです。
人海戦術で生み出されたこのサイトは本家wikiより細かく、コルルの行動チャートがルート別・ゲーム内時間で1時間ごとに事細かく書かれており、彼女が今何処にいるのか一瞬でわかるようになっています。
マジで気持ち悪いなこいつら。(褒め言葉)
そんな訳で彼女が
すぐに会いに行かなかった理由は、
警戒しながらも話に付き合ってくれるコルルに
ほもくんは『所用』で今ドイツに行ってもらっているのでウソではありません。コルルはウソに対して敏感で、すぐ気付かれて逃げられますので注意しましょう。(1敗)
自分が戦える状態ではないと知ったコルルは警戒を緩めます。更に戦う気はないとちゃんと口に出して言う事でより距離感を縮めましょう。(専用wiki知識)
……警戒心は解けたみたいです。後は雑談したり一緒に遊んだりして過ごします。
二人の仲は時間が解決してくれるでしょう。これで対コルルチャートは終了したも同然です。
勝ったな、風呂入ってくる。
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────キリカと出会ってもうすぐ一週間が経とうとしている。
彼女が最初に言った通り、私と戦う気はないみたいで内心ほっとした。
それどころかキリカは公園で一人の私を気遣い、毎日のように一緒に遊んでくれた。昨日はおままごと、一昨日はお花摘み、その前は────
いつしか私は、キリカにまた会うのがすごく楽しみになっていた。彼女は魔界の時とは違ってよく笑っている。微笑むような僅かな笑みだけど、そんなキリカを見ていると私も嬉しくなってくる。
「コルルー」
「! しおりおねーちゃん。どうしたの、学校は?」
「今日は午前で終わったの。あら、お友達?」
「う、うん」
「キリカ、イル」
「こんにちは。コルルのおねーちゃんのしおりだよ。コルルと遊んでくれてありがとうね」
「問題、ない」
そうフルフルと顔を振るキリカを見て微笑むしおりおねーちゃん。そんな二人を見ていると私も嬉しくなってくる。
そのままキリカと笑顔で別れ、私はおねーちゃんにおぶってもらい帰宅する。
大切な家族と、大切な友達。何にも代え難いものが手に入った幸せ。こんな日がずっと続けばいいと思った。
そう。こんな日が、ずっと…………。
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前回「勝ったな。風呂入ってくる」と言った事に対して『フラグだな』『そう上手くいくかよ』『どうせまたガバるんだろ』『キリィちゃんかわいい』とかコメントで散々こき下ろしてくれた視聴者諸君よ。
完璧かつ順調にチャート進行が進んでいってますけど、どんな気持ちぃ~? (煽り)
もうコルル攻略チャートは、教団員達の事前調査のお陰で完全に勝利のレールに乗りました。原作ルートでのコルルは自身の呪文が人々を傷つけると知り、自分の魔本を燃やすようにガッシュにお願いします。(自身の魔本は燃やせないルール)
この時にコルルの好感度を一定以上上げておくと、ガッシュ達ではなくキリィちゃんにその役目をお願いするようになるんですね。尊い
なので、後はそのタイミングにあわせてコルルに会いに行くだけでフィニッシュ! となります。
ですが、その時が来るのはまだ数日先です。ガッシュとコルルがまだ出会ってもいませんからね。
そこで────
◇◆◇◆◇◆◇◆
「やぁ、久しぶりキリィ。数日会えないだけでも寂しかったよ」
はい、やってきました。ドイツです! 飛行機にゆられて12時間、既に現地入りしていたほもくんと合流です。
今回の目的はもちろん観光ではありません。魔物の討伐ですよ。
今回のターゲットはイエティの魔物、フリガロ。本来ならブラゴとの戦いでワイプで敗退していく魔物なのですが、コルル攻略チャートにタイムの余裕が出来たのでこっちも狙っていきます。
とはいえ日本に戻る時間も加味すれば1,2日が限界です。しかもフリガロの生息域は【ライン川周辺】としか決まっていないので見つけられる訳がありませんね。そう、普通ならば。
「キリィ、もう大体の場所は把握してる。その地域では先日“ライン川が凍りついた”そうだよ」
はい、ダウトー。フリガロくん、アウトです。
レイコムよりも強力な冷気を操れるフリガロは呪文の余波を大きく残します。ほもくんにその地域を調べてもらいキリィちゃんの『魔力感知』をすれば簡単です。彼等は逃げ隠れする魔物でもないですからね。
…………(少女移動中)
「魔物の子か。戦いだぞ、フリガロ!」
「グゥゥゥゥゥゥ……」
はい、という訳で戦闘です。
なので、先制で一発かましてしまえば、後はなし崩し的に何とかなります。攻略チャートもそういってます。
────という訳で、まず膝をついて手を目の前の地面に。もう片手をその手の上に乗せます。傍から見たら土下座しているかのような体勢ですね。
「……何だ? 何をしている」
「グゥゥゥ……ゥウ?」
よしよし、DOGEZAを知らないゲルハルトさんとフリガロは興味を引かれてこっちを見ています。じゃあほもくん、いっくよー!
「第二の呪文《ピケル》!」
「!? 私の足元から急に木が生え……グハァッ!」
「グルゥ?! グルッ、グルッ!」
《ゴミを木に変える
おっと、間違えました。これは第二の呪文《ピケル》です。
前回、《ピケル》は『手から呪文を出す』と言いましたがこの様に地面をつたって相手の足元から奇襲をかける事も可能です。周囲に樹木がなくても、自分で出して使える点が優秀ですね。
今の攻撃でゲルハルトさんの顎にクリーンヒット。魔物であるフリガロも狼狽しています。後は強力な呪文が唱えられる前にお話(物理)で対応すればOKです。
という訳で、このまま押しきらせてもらいますねぇ。所詮はワイプ魔物よ。(無慈悲)
──────────────────【フリガロ
◇◆◇◆◇◆◇◆
はい、帰ってきました。日本です。
無事フリガロを撃破し、彼の持つ数々の氷呪文は美味しく
私は見た事がありませんが、情報掲示板に「ありえない強さのエシュロスに敗退した」との書き込みが時々流れて来ることがあります。万が一そのエシュロスと会ってしまった時の為に、対応できるようにはしておきましょう。
……え? 次に来るのはフェインだって?
あいつ基本呪文の《ウィガル》しか使ってこないですし雑魚です、雑魚。
声だけはラスボスより強い中ボスみたいな貫禄が出てますが、彼自体の脅威は(ないです)。
…………(少女移動中)
さーて、ほもくんを連れて公園にやってきましたよ。
入り口のあたりでは警察の方々が、お仕事に精を出しています。何やら昨日、通り魔事件がここであったようですね。い、一体誰の仕業なんだ?! (すっとぼけ)
「……《ゼルク》!」
「キェエエエエエエエエエエエ!!」
そんな事を考えながら公園を歩いていると、呪文と叫ぶような声が聞こえます。そこには横転するトラック、両手を鋭利なカギ爪のようなものに変えメカメカしいデザインへと変貌するコルルがトラックの運転手へと襲い掛かろうとしていました。
「《ピルク・フリズド》!」
ほもくんが(懐かしの)凍結呪文を唱えてもらいコルル? を動けないように縛ります。フリガロもレイコムと同じ氷使いなので、同じ呪文を持ってたりするんですよね。
因みに、これがコルルの持つ呪文《ゼルク》の効果である『狂暴化』です。やさしい心を持ったコルルとは違う、暴れる獣へと変貌する彼女の呪文です。
「
「氷の拘束が?! キリィ!」
「動きが、単調」
「ウグゥ?!
コルルとは違う自我を持ち残虐な性格をしていますが、精神性の強化に振ってある影響か身体能力は大して上がっていません。腕力で押さえ込めるキリィちゃんの敵ではありませんね。
「コ……コルル」
「ハ……
「コルルを、苛めないで!! 第二の術《ゼルセン》!」
おっと、
押さえ込んでいたコルルの腕がロケットパンチのように飛び、キリィちゃんに向かってきます。コルルを想うしおりちゃんの心の力は凄まじく、まともに受けられる威力ではありません。
「《ピルク・スケイプ・ギシルド》!」
氷をドーム状で覆う盾を出現させます。うお、少しだけど貫いてきた。威力、やばすぎひん?
これ以上、時間をかけるとガッシュ達がやってきて状況は更に混乱します。その前に収拾をつけましょうねぇ。
「しおり、私」
「コルル、コルル…………え?」
よしよし、コルルがそれほど傷ついていないのでまだ周囲を見る余裕がありますね。原作においていきなり
「私、止める。呪文、唱えないで」
「あ……。ごめんなさい、ごめんなさい! コルルを、その子を助けて!!」
「任せて」
ここでしおりちゃんと一度しっかり面識を持った点が活きて来ます。たった一度の出会いでも、コルルがその場にいる事により『やさしい心』の効果で友人並の好感度が取得できています。
なのでしっかりと「コルルを助ける」という意思表示をする事で、被害を出さずにコルルを沈静化させるチャートへ進められます。横転したトラック? 知らない子ですね。
……………………
はい、鎮圧完了です。(無情のカット)
「ガッシュ、こっちだ!」
「ウヌ、清麿。待つのだ」
ここでようやくガッシュ君達が到着です。一般人に被害が出ていないとコルル達を見つけるのが遅れるので、コルル鎮圧の邪魔されず、場が落ち着いてから来てくれるんですね。
やばいな、今回の私。ムーブ完璧すぎてRTAこのまま出せるんじゃないか?! (有頂天)
後は好感度最低になってるだろうガッシュ君達の追及を「話は後」とかわしつつ、コルルが目を覚まし「本燃やして♪」と言ってくれば終了です。
やっぱり最初にコルルの好感度ガンガンあげといたのが効きましたね。
では時間が余ったので、これからゲームをプレイする方向けに少し解説します。今回のムーブは恐らくコルル攻略最速チャートですが、1つだけ注意点があります。
最初にコルルのIFストーリーはどれもオススメと申し上げましたが、1つだけ『初見殺し』といえる難易度のチャートがあるのでそこだけは踏まないように注意しましょうね。
条件としては『コルルの好感度が最高』『しおりの好感度が最高』『コルルの2度目の暴走で被害者を出さない』『コルルの暴走でしおりが傷つかない』等々の条件を満たすとそのチャートに進みます。
走者も本来であればこのチャートだけは進まないよう注意する必要があったのですが、今回は完全無視で大丈夫です。しおりの好感度あげはほとんどしていませんし、最後の必須条件である『
おっ、コルルが気が付きましたね。
では、懐にライターを忍ばせて「燃やして♪」待機といきましょうかね。
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────コルルが元に戻った。
また、誰かが傷つくと思った。コルルが誰かを傷つけてしまうと思った。
でも違った。コルルの友達、キリカちゃんが助けてくれたから。彼女にはどれ程の恩が出来たかわからない。
その後にやってきたガッシュ君と清麿君によって、コルルの事を教えてもらった。魔界の王を決める戦い、
でもコルルが私達と違う世界、魔界に住んでいる事だけはわかった。
つまり私は、コルルといつか離れ離れになってしまうという事だ。
「────んぅ」
「コルル!?」
目が覚めたコルルが青褪めていく。周囲の抉れた地面や倒れた木を見て、全てを悟ったらしい。
「コレ……私がやったの? 私が……やったのね」
「違うのよ、コルル。あなたのせいじゃないの、それに誰も傷ついていないわ!」
「しおりちゃん……。でも、私がやったんでしょ?」
そしてコルルは、私の手からピンクの魔本を奪い取ろうとし……手を止めた。
その葛藤を見れば、コルルが何をしようとしているのかはすぐにわかった。
魔本を────燃やして貰おうとしている。
それはつまりコルルとのお別れ。私に無関心な両親、常に一人ぼっちの家、言いようのない孤独への恐怖に震える。
だがそれはコルルも一緒のようで、奪い取ろうとする手には力がまるで入っていない。
そして本からコルルの気持ちが伝わってくる。
《「しおりねーちゃんと離れたくない……」》
《「このままずっと穏やかに暮らしていたい」》
《「キリカやガッシュ、友達ともっと遊びたい」》
《「また……、キリカと昔みたいな関係に戻りたくない」》
────そんな私とコルルに、ほんの僅かな心の隙が生まれた。
まだ誰も傷ついていないのなら、自分の気持ちを殺してまで魔界へ帰る必要があるのかな?
それとも、全てを諦めてすぐにでも帰らないといけないの?
──────わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない、わからない
────いっその事、『狂ってしまえば』楽なのかな
私の胸の中にあったピンクの魔本が今までとは違う輝きを放つ。
私は不思議な力に誘われるように本を開き、そして────その『呪文』を唱える。
「《ギルゼドム・バルスルク》」
Q.原作ルートって?
A.あぁ!
中間投票①一番面白かった戦いは?
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レイコム
-
ゴフレ
-
スギナ
-
フリガロ