金色のガッシュ!!称号『覇道の王』獲得原作ルート   作:シグアルト

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 最近RTA作品が新規参入してきたり、先輩走者様の作品が更新されたりと賑わっているのが非常にうれしいですね。もっともっと流行らせ、流行らせ!





14.vsフェイン

 

 ────「清麿、まだなのか?」

 

「よし、ここまでくれば大丈夫だろ。《ザケル》より強力な電撃が出ても周囲の被害は少ない」

 

 

 キリカと共にコルルを見送った翌日。俺はガッシュを連れて町外れの岩場まで来ていた。

 

 ここで行うのは、新しく出た呪文の効果を見る為だ。呪文は唱えてみなければ効果がわからない為、人のこない僻地を選んでやってきた。

 

 

「よし、ガッシュ……いくぞ!」

 

「ウヌ!」

 

「第三の術……、《ジケ……」

 

「よぉ、清麿。ガッシュ」

 

「ウヌ? 誰なのだ?」

 

「ルァアああああぁぁぁ!? 何でこっち向いてんだガッシュウウゥゥゥ!!」

 

 

 背後の岩陰から急に声がかけられ反射的に振り向くガッシュ、俺の心臓は飛び跳ねそうになった。文句の1つでも言ってやろうと思った俺が振り向くとそこにいたのは……、あの少女の本の持ち主(パートナー)である元就だった。

 

 

「あ、悪い。タイミングまずかったか?」

 

「あ……、あぁ。それは構わない。どうしてこんな所に?」

 

 

 元々キリカ達とは今朝方連絡を貰い会う予定だったが、それは昼過ぎだ。まだまだ時間の余裕はある。こんな場所で偶然会うことはありえないだろうと思った俺はそう尋ねた。

 

 

「キリィは()()()()()()の場所が感知出来るらしくてな。ガッシュが此処にいるって教えてくれたんだ」

 

「ウヌ? キリカは一緒ではないのか?」

 

「あぁ、キリィは町の知り合いに挨拶してから合流するって言ってた。昼過ぎになるそうだよ」

 

 

 それを聞いた俺はある事を思いついた。いい機会かもしれない。すぐにでも元就を誘って町に戻りたい気持ちもあるが、先に用事を済ませるためガッシュの方を向いた。

 

 

「じゃあ新呪文の効果だけ調べておくか。元就、少しだけ待っていてくれるか?」

 

「あぁ、それは構わないが……、いいのか? 俺が見ていても」

 

「大丈夫なのだ! 我々はもう戦わぬ。キリカと私は『友達』なのだからな!」

 

「そういう事だ、すぐ終わるから待っててくれ。話したい事もあるんだ」

 

「そうか、じゃあ先にコレを渡しておくよ」

 

「ん? ……何だその荷物?結構重そうだが」

 

「ガッシュ達が自己鍛錬をする時に役立つだろうって、キリィが勧めてくれたんだ。俺が使ってたお下がりで悪いんだが」

 

「パワーアンクルに……、パワーリストか? たくさんあるな」

 

「全部、中に()()が入っている。よかったら使ってくれ」

 

「ウヌ! 元就、ありがとうなのだ」

 

 

 トレーニンググッズを元就から受け取り俺の脇に置く。俺は気合を入れ直し目標に定めた大岩を向くよう指示する。

 

 

「行くぞ、ガッシュ……」

 

 

 

 

 

「第三の術、《ジケルド》!」

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 ────「まさかあんな呪文だったとは。元就がいなかったらわからなかったかも知れないな」

 

「ウヌ! 助かったのだ」

 

「礼ならキリィに言ってくれ。俺は中継ぎをしただけだ」

 

 

 新呪文の効果を確かめた俺達は、町の喫茶店に集まっていた。

 

 俺の家の方がよかったがそこまでは結構な距離がある。ガッシュの気配を感知すれば合流できると言っていたので奥の個室同然のスペースを確保した。ここならキリカが来ればすぐにわかるし、声が漏れる事もない。

 

 これからする話はキリカに聞かれる訳にはいかない。彼女と話し合うのは、俺達がもっと彼女の事を知ってからでないと意味がないと思ったからだ。

 

 

「元就。大事な話がある」

 

「……キリィの事か?」

 

 

 俺の空気を感じ取ったのか、元就も真剣な表情で返す。

 

 

「元就は彼女が魔界にいた頃の話を聞いた事があるか?」

 

「……いいや。キリィが話したがらないし聞く事はしてない。むしろ教えてくれないか、ガッシュ。魔界で友達だったんだろ?」

 

「ウヌゥ、すまぬ。私には魔界にいた頃の記憶がないからわからないのだ」

 

「ガッシュは人間界に来た直後に魔界での記憶を奪われたんだ。だからキリカと面識があったかどうか……」

 

「そうだったのか。友達なのは間違いないぞ、キリカも大j……いや、友達だと言っていた」

 

「ウヌ、そうなのか!魔界でも私達は友達だったのだな」

 

 

 話している内に確信した。俺の思ったとおり、元就は『彼女の事情』を知らない。

 

 俺は話すべきか迷ったが、これは必要な事だと自分を納得させ話し始めた。

 

 

 

 

「……これは俺達と戦ったブラゴという魔物から聞いた話なんだが、どうやらキリカは魔界で奴隷同然の生活を強いられていたらしい」

 

「何だって!?」

 

「コルルも『キリカの周囲には、その他同然の存在しかいない』と言っていた。恐らくは周囲の魔物達に虐げられる中、ガッシュだけが唯一といっていい『友達』だったんだと思う」

 

 

 その言葉に文字通り元就が絶句する。先日会ったキリカの精神状態は以前と違った。二人が良好な関係を築いているのは明白だ。

 

 だがやはり本の持ち主(パートナー)に全てを話す事は良しとしなかったらしい。それを自分が暴露してしまう事に一縷の罪悪感はあったが、彼女の力になってくれるだろう本の持ち主(パートナー)には絶対に話しておきたい事だった。

 

 

「! だからキリィは、ガッシュにあそこまで執着していたのか」

 

「……執着? どういう事だ?」

 

「キリィは物静かで滅多に感情を表に出さない。でもガッシュが関わる戦いにだけは『絶対に失敗出来ない』という必死さを常に感じるんだ。他の魔物との戦いは『作業』の様に淡々と片付けていくのにおかしいと思ったんだ」

 

 

 実は……。と植物園でのガッシュの戦いを裏から支えていた事実を知る。

 

 いくら友達の為だからといって『魔界の王を決める戦い』においてそこまでの手助けは異常に近い。キリカにとってガッシュが、いや『友達』が彼女にとってどれ程の存在なのか想像も出来ない。

 

 

「ヌゥ。ではその『友達』のコルルが魔界に帰ってしまった時のあの様子は……」

 

「……家に帰っても布団の上にうずくまったまま一睡もしなかったよ。今日普通に出歩けるのが不思議な位だ」

 

「…………ッ!」

 

 

 改めて彼女の心境を考えると歯噛みする。魔物も中身は俺達と変わらない。それがここまで他者に依存してしまうキリカの心は、今にも壊れてしまうのではないかという恐れすら抱いてしまう。

 

 

「……実は初めてじゃないんだ」

 

「え?」

 

「俺が本の持ち主(パートナー)となった後の数日で、たまにあったんだ。人形みたいに座ったまま目も動かさず部屋の隅でじっとしてる事が。キリィと会った直後だったからそういうものなのかと思ったけど、まるで……」

 

 

 元就はそこまで言って俯く、その先は言われずとも理解した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それはまるで……呼ばれるまで《主人》の手を煩わせない様、調教された奴隷ではないか。

 

 

 

 

 ──────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

 皆様、おはようございまーす! 

 主人公の歪んだ性的嗜好にも挫けない大人気魔物キリィちゃんです! 

 

 前回発覚した『ガッシュ・清麿ドM事件』により大幅なチャート改変が余儀なくされました。二人の好感度が高い以上、今後は中途半端に敵ムーブをやっても「何してんだコイツ」という目を向けられるだけで相手にしてくれません。

 修正自体は余裕ですが、皆様を退屈させないよう私はきちんとタイムも意識してチャートを練り直します。しかしRTAと明言してないから心に余裕が生まれるなぁ(チキンハート)

 

 因みにあの後私は平常心を取り戻すべく、その後行動できる夜パートを()()()()()()()()()()ひたすら今回発覚した事実を様々な場所に拡散していました。

 なお攻略掲示板での反応は「そんな訳ないだろ」「少年誌原作を汚すな」「死ね」「キリィちゃんかわいい」と全く信じて貰えませんでしたがね。ちくせう!! 

 

 ……はい? ちゃんと行動しないとロスになるだろって?

 大丈夫です。原作ルートでは夜パートは基本的に出歩く必要はありませんので自由時間です。ですが万一ロスだった場合、他の走者の方は今やれば私より好タイムを出せちゃいますねぇ。(煽り)

 

 

だから皆、ガッシュRTAやろ? 

 

 

 それに既にチャート再確認の為()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ので今更です。放置しても時間の流れは同じですからね。

 

 ではどうでもいい前置きも済んだ所で本題入りましょう、本題。

 今回出てくる魔物は『フェイン』さん。ピエロの見た目と無茶苦茶強そうなお声を持つ魔物です。

 

 

 概要:はっやーい! 

 

 

 以上! ふざけているように見えますが、大真面目に答えてコレです。

 

 そもそもこの世の理はすなわち速さ、物事を速くなしとげればそのぶん時間が有効に使えます、遅いことなら誰でも出来る、50年かければ遅筆でも日間一位が取れる!有能なのは月1更新より週1更新、週1よりも毎日更新です、つまり速さこそ有能なのが、文化の基本法則! (息継ぎなし16秒)

 

 と力説した通り、彼の脅威は『速さ』のみです。口から竜巻出せる? 魔物をちょっと感知出来る? そんなのオマケにすぎませんよ。

 

 とにかく四国からはるばるやって来たフェインと本の持ち主(パートナー)の清兵衛ですが彼等はちょっとヤンチャで、他の本の持ち主(パートナー)を見つけ次第襲ってきます。

 周囲の被害を考えずに。

 

 ほもくんは「こちらが意図しない一般人被害」については(好感度的に)目を瞑ってくれるので、前回までなら構わずフェインに突貫する所ですが清麿・ガッシュは一般人に被害が出てフォローしない場合、好感度がどんどん落ちる仕様となっております。

 俺のせいじゃない、フェインがやったんだ!俺は悪くねぇ!!(事実)

 

 好感度最高の状態だと経験値以外にもメリットがあるのでひとまず落とさないように立ち回りましょう。フォローが面倒になったら速攻で切り捨てますが。(非情)

 

 

 まずフェインがモチノキ町にやって来たのを感知したら、清麿達とは反対側の町外れで魔力を解放します。てりゃー(かけ声)

 フェインは【魔力感知Lv1】を取得していますので、ここまでお膳立てしてようやくキリィちゃんの存在に気付く事が出来ます。スキルレベル1か、ゴミめ。

 

 そしてフェイン達が近づいて来たら【気配遮断】を使用。見つからないように距離を取ります。

 これを繰り返して清麿達のいる岩場の方向へと少しづつ誘導していきます。本の持ち主(パートナー)が追ってこられる速度、かつフェインの高速移動でもギリ隠れられる程度の距離を離すのがポイントです。

 

 岩場からの距離が3km以内に入ったらそれ以上距離を詰めず円を描くように移動します。

 魔力を放つタイミングも、フェイン達が探索を諦めない程度の頻度で問題ありません。

 

 

「《ジケルド》!」

 

 

 来ました! ガッシュが呪文を発動させたので魔力が発せられます。

 

 

「……! 強い魔力を感じた!奴等呪文を使ったみたいよ。一気に距離を離されたわ」

 

「ハッ逃がすかよ。いけ、フェイン! 《ウルク》!」

 

 

 はい、ガッシュ君の魔力をキリィちゃんと勘違いしていっちゃいましたね。【魔力感知Lv1】だとこの程度の精度になってしまうのでキリィちゃんはキャラクリ時しっかりLv2まで取ったんですね。

 フェインはガッシュに襲い掛かる為、高速移動の呪文で行ってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 本の持ち主(パートナー)を置いて、ね。

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 いやー、いい仕事したなぁ! (愉悦顔)

 一仕事終えたキリィちゃんは意気揚々と町でお茶してるガッシュ君達の下へ向かいます。

 

 ん、フェイン? 彼ならガッシュ君の所へ行こうとして森に迷ったんじゃないかなぁ、どうやら会えなかったみたいだし心配だなぁ。清兵衛くんも慣れない山歩きで肋骨を何本か折ったみたいですよ、運動不足はいけないな〜(ゲス顔)

 因みにフェインの呪文は頂きませんでした、彼の呪文は応用性がなさすぎて当て逃げ戦法が通用しない相手には普通に負けます。時間もなかったので切り捨て安定ですよ。

 それに足が速くなってもタイムは速くなりませんからね!皆さん(誰うま)

 

 

「あ……、キリィ」

 

 

 おっすおっすほもくん、清麿達にプレゼントは渡せたようで何よりだよ。

《ジケルド》は相手に強力な磁力を与える力ですが周囲に金属類がなければ効果がありません。フェインはそれを教えてくれる役割だったのですが、そんなの鉄板1つ渡せばいいだけです。あなたの代わりなんていくらでもいるんだよ(無慈悲)

 

 さてさて、勝利の美酒……はさすがにまずいので()()()()()ホットココアかミルク、コーンスープでも頼みましょうか。キリィちゃんの好物は「温かい飲み物」で、好物を飲食する事で経験値が僅かに入ります。こういう細かい部分でも気を配るのが上級走者の嗜みですよ。(自画自賛)

 

 

「暖かい、……おいしいね」

 

 

 好きな飲み物に舌鼓をうち、ご満悦のキリィちゃん。あー美少女の微笑は絵になるんじゃあ。

 どうよ皆、この笑顔を見たら悩殺されんじゃないの? どうよ、どうよ? 

 

 

「…………」

「…………」

「…………」

 

 

 …………何この反応? 

 

 

 

 

 ──────────────────【フェイン 敗退(リタイヤ)】撃破者《キリカ・イル》

 




清麿「ブラゴが言っていた」
ほもくん「えっ?!」
ブラゴ「えっ?」

清麿「えっ?」


PS2の3D格闘ゲームで一番苦労したのがフェインでした(トラウマ)
なお、今作品でのフェインの出番は以上となります。
フェインファンの皆様ごめんなさい。
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