金色のガッシュ!!称号『覇道の王』獲得原作ルート   作:シグアルト

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皆様、毎回誤字報告ありがとうございます。
戦闘描写が上手くなりたい今日この頃・・・。





15.vsエシュロス

 

 

 

 はい、皆さんおはようございまーす! 

 

 

 

 前回、(清麿の)尊い犠牲により新たなる呪文を獲得した美少女魔物キリィちゃんです。

 あれは、嫌な事件だったね……クラスの皆は、まだ立ち直れていないんだろう? (←元凶)

 まぁ彼等には気の毒な事をしましたが、般若顔での清麿による説教という罰をキリィちゃんも受けたのでおあいこですよね。

 

 え、自業自得? 黙れ! 私の辞書に自業自得なんて言葉はないんだ!! (自分勝手)

 自分勝手なんて言葉もない!喰らいやがれ、第三の新呪文────!! 

 

 

 ……とまぁおふざけは程ほどにして、ゲーム画面に戻りましょう。

 林間学校から数日が経ち、新呪文の効果も試しいざ鎌倉へ! とはいかず、キリィちゃん達は以前清麿達とお茶した喫茶店で待ち合わせをしています。

 

 

「元就、キリカ。待たせたな、俺達に話があるって聞いたんだが」

 

「ウヌ、私達に出来る事なら何でも協力するぞ」

 

 

 当然、お相手はガッシュ君達ですね。

 彼と敵対関係を維持するって初期チャート案が、今でも心の片隅で燻っていますが「そんなチャート、ウチにはないよ」と心のトニオさんが切って捨ててくれるので、何とか走者の平静は保たれています。

 

 今回、二人を呼んだ理由はキリィちゃんの新呪文についてですね。

 林間学校を終えたほもくんは、早速庭に案山子(かかし)を設置し、新呪文の効果を確かめようとしました。

 ですが結果は不発。神の目線である走者(プレイヤー)には呪文の効果も不発の理由もわかっていますが、ほもくんは頭を捻るばかりです。何か条件があるのでは、と時間を変え場所を変え試しましたが結果は変わりませんでした。

 そこで今回、清麿とガッシュ君に話を聞こうという事になったんですね。

 

 

 

 …………(少女移動中)

 

 

 

 やってきました、郊外の岩場。

 話を聞いた清麿は、実際にその呪文を見てみたいという事で一緒にここまで来ました。

 そしてほもくんが大岩に向けて唱えるも不発。まぁ当然だよなぁ。(知っている者の煽り)

 

 

「うーん、ガッシュの《ジケルド》みたいに何か条件があるのかもしれないな」

 

「俺もそう思ってキリィと一緒に色々環境を変えてみたけど駄目だったんだ」

 

「とりあえず状況別にまとめてみよう。何か見落としがあるのかもしれない」

 

 

 本の持ち主(パートナー)組は考察を始めました。させねぇよ? (チャート短縮主義者の鑑)

 

 

「……なるほど、かなり状況を変えて試したんだな」

 

「あぁ、案山子の材質や大きさ、距離も変えてみたんだが何も起こらなかった」

 

「案山子、だからかも」

 

「キリィ? 何か気付いたのか?」

 

「“物”には、効果がない。のかも」

 

 

 はい、キリィちゃんの女の勘(仮)が冴え渡り答えへと誘導していきます。

「なら最初から言えよ、ロスじゃねぇか」と思われるかもしれませんがこれは必要経費です。もしも清麿達と会う前にネタバラシをすると「じゃあ実戦で試すしかないな」とほもくんは納得してしまいます。

 

 ですが、このゲームでは効果が判明していない呪文を実戦で使おうとすると一定確率で【失敗】となり大きな隙が生まれてしまいます。数日以内にやってくる次なる魔物はかなりの強敵なので、その失敗を引いてしまうとどうなるかわかりません。ガバを防ぐ為にも、ここで呪文の効果は知っておきたいです。

 ですが、この呪文は魔物相手にしか効果を発揮できません。そこで────

 

 

「ウヌ! では私に向かって呪文を使ってみるのだ」

 

 

 はい、実験台をつれてくる必要がありました。(屑ムーブ)

 なお私も呪文効果は知っていますが、ガッシュ君に使うのは初めてです。まぁ()()()()()()()()()ひどい事にはならんやろ、と安心出来るのもポイントですね。

 余談ですがこの呪文、ティオに使うのは絶対にNGです。「わけが分からないよ」と思われてる皆様も、これだけは絶対に約束シテクダサイネ。(トラウマ)

 

 

「大丈夫なのか、ガッシュ?」

 

「ウヌ、友達が困っておるのだ。私でよければ協力するぞ!」

 

「……わかった。正直、申し出はありがたい。心の力は可能な限り抑えよう」

 

「ウヌ! 元就の事も信じているのだ」

 

「ありがと、ガッシュ」

 

 

 そういいながらガッシュ君の頭を撫でるキリィちゃん。尊い。

 すると、それまでガッシュ君の頭を撫でていた手が淡い光を持ち始めます。今までにはなかった反応ですね。

 

 

「キリカの手が光って……?」

 

「じゃあガッシュ、何かあったらすぐ言ってくれ」

 

「ウヌ!」

 

「元就。お願い」

 

「よし、行くぞ。キリィ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「第三の術《ミリアボル・ピルク》!!」

 

 

 

 

 ──────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────久しぶりにやってきたこの町は、随分と変わっていた。

 

 でも歩いていると思い出す。子供の頃、僕が味わっていた苦しみと怒りを……

 

 だから僕は壊すんだ。僕にはその為の力がある、間違っているものを壊す力が。

 

 

「一晩経って落ち着いたか? 『進一』」

 

「うん、もう大丈夫だよ。『エシュロス』」

 

「そうか、じゃあ片っ端に壊すとしよう。おまえを苦しめていた全てをな」

 

 

 そう、僕は弱虫だった過去を清算する為にモチノキ町に再びやってきた。久々に寄った公園には子供が()()()()()()()()けど、小学校にはまだ子供がたくさんいた。それを見ていた僕につらい思い出がどんどん蘇ってくる。

 

 

 

《「おい、進一。早くジュース買ってこいよ!」》

 

《「進一、掃除やっとけよな。俺、サッカーの約束あるからよ」》

 

《「こいつが何か決められる訳ないだろ。適当に余ったのやらせればいいんだよ」》

 

 

 

 本当は嫌だった。でもその言葉を言う事が出来なかった。

 

 だけどエシュロスと、この魔本の力で僕は変わる事が出来る。天国にいるママも心配しない大人になれるんだ。

 

 そして翌日、僕はエシュロスと共にこの町を壊す為に動き始めた。

 

 

「よし、じゃあまずは小学校からだ。あそこはいじめを許していた悪い場所だからな。徹底的に壊さないと駄目だ」

 

「うん、そうだね。僕は、僕の意思で学校を壊すんだ」

 

「そうだ、進一。物事を自分で決められるようになったじゃないか。“ママも喜んでいるぞ”」

 

「……! うん」

 

 

 見ていてね、ママ。

 

 ママに喜んでもらう為に僕、がんばるよ! 

 

 

 

 ……………………

 ………………………………

 ………………………………………………

 

 

 

「こいつは驚いたな。はるばる北海道から来た甲斐があったな」

 

「キリィから話は聞いている。お前達、この学校を壊そうとしてるんだってな」

 

 

 小学校の校庭には、女の子と男の子がいた。今日は休日だから()()()()()()()と思ったのに、そう考えていると女の子の方はエシュロスと同じ魔物だと言った。エシュロスから聞いてはいたけど、見るのは初めてだ。

 

 

「エシュロス、本当にあの子と戦うの!? まだ小さな女の子だよ?」

 

「そんなの関係ねぇ! お前が戦わないとオレがいなくなるぞ! オレの力なくしてママの願いが叶えられるのか!?」

 

「マ……ママ……」

 

 

 僕は相手の魔物の子を見る。エシュロスよりも少し小さい女の子だ、本当にあんな子が────?! 

 

 

 僕の視線はその子に釘付けになった。いや、釘付けにされてしまった。

 

 黒くて長い髪、その奥に見える黒い瞳……いや『深淵』を除く様な暗い瞳。

 

 体が震える。まるで、僕の心を引き摺り出される様な感覚。

 

 

恐い……! 怖い……!! コワイ!!! 

 

 

 

「……《グランダム》!!」

 

 

 そうして僕は、不意打ちのようにその子を攻撃した。

 

 その子の両脇から巨大な石壁が出現して挟み潰す。その子の姿が見えなくなった事で、僕はようやく止めていた呼吸を再び始めることが出来た。

 

 

「何だ、進一。やれば出来るじゃないか。そうだ、おまえさえやる気になればオレに負けはない。オレはエリートだからな」

 

 

 

 

 

 ──────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

 

【壁のなかにいる】

 

 

 

 はい、テレポートもしていないのに壁に埋められたキリィちゃんです。

 今、キリィちゃんは『土』を操る呪文を使う魔物エシュロスと戦っています。どうしてこうなった。

 

 本来このチャートは原作通りガッシュvsエシュロスを観戦し、進一君が覚醒進一君になったら颯爽と現れガッシュを助け出す(漁夫の利を狙う)という予定だったのです。エシュロス君こわいもん。

 ですがなんと、ここで完璧に思えたチャートに狂いが生じてしまいました。まさかこの走者の目を以ってしても……(基本節穴)

 

 原因はアレです。キリィちゃんの新呪文です。

 誰だよ、ガッシュ君なら大丈夫とか根拠のない事いってた奴は。そうだよ、私だよ。(逆ギレ)

 ですが想像できませんよ。ガッシュ君があんな事になるなんてさぁ‥(ガバ)

 

 その結果進一君とガッシュ君が出会わず、彼が行おうとしている破壊活動に気づけないと言う原作乖離が始まりました。やばいよ、やばいよ~(例のあの方)

 苦肉の策としてキリィちゃんの『気配遮断』で彼等の会話を盗み聞きし、ほもくんと共に駆けつけたと言う訳ですが……勝てんの、コレ? 

 

 正直に言うと勝つのはかなり厳しいです。エシュロスはエリートを自称するだけあって、現時点で使用可能な呪文が8つです。格差ひどすぎない? 

 まぁほとんど下級呪文なので火力は低めですが、『応用力』というキリィちゃんの持ち味を完全に上回っています。相性悪すぎィ! でも呪文はヨコセェ! (切実)

 

 

「キリィ、大丈夫か!?」

 

「平気」

 

 

 壁の中にいるのに平然と会話を続ける二人。ほもくんのメンタルやべぇな。

 まぁ正確には壁に埋まっている訳ではありません、挟み込んできている石壁を両手でせき止めて潰されないようにしている状況です。原作でガッシュ君に出来たならキリィちゃんに出来ない道理はないんだよなぁ! (ゴリラ系ヒロイン)

 

 おっと、ここでほもくん清麿にメールしてますよ。

 ただの魔界の王を決める戦いならまだしも、相手は一般人を巻き込もうとしていますからね。連絡にも迷いがありません。

 これでキリィちゃんの目標が『エシュロスの撃破』から『ガッシュ君達の到着』に下方修正されました。やったぜ。

 

 ではではひとまず、この状況から抜け出しましょう。挟まれてないのに気付かれ追撃されたら一巻の終わりです。

 

 まず、ほもくんを石壁の隙間から抜けさせます。

 そしてキリィちゃんは呪文で抜け出します。といっても今覚えているのはコルルの呪文。《ゼルク》や《ゼルセン》を唱えようものなら「幻滅しました、キリィちゃんのファンやめます」と皆様が言い出しかねません。

 そ・こ・で・ぇ~……

 

 

「《ピケル》!」

 

 

 第二の呪文発動です。キリィちゃんの手がコルル狂化モードのような鋭い爪になりました。

 コルルの呪文性質《狂化》が両手に反映された為、このような姿になったんですね。全身が狂化された訳ではないので身体能力はあまり上がりませんが、自由に使える鋭利な武器が手に入っただけで御の字です。

 

 これで石壁をスパッと切ります。まるでバターのように! 

 

 

「何!? あの攻撃を耐えただと!?」

 

 

 その台詞、すっごい負け役臭いな。(余裕)

 おっと慢心はいけません相手は格上、相手は格上。よし、気合入った。

 

 今のキリィちゃんの勝ち筋は接近戦だけです。ひたすら突っ込みますよ。

 

 

「く、来るなぁ!! 《グランガルゴ》!」

 

 

 地面からたくさんの石の槍が襲い掛かってきます。手の爪でなぎ払うも全てを防ぐのは無理です、何本か刺さりキリィちゃんが血濡れになります。

 

 でもそんなの関係ねぇ!! 突撃します! 

 

 

「こ……来ないで! 《クレイド》!」

 

 

 おぉっとぉ、地面が粘土状になりキリィちゃんが絡め取られてしまいました。これでは動けませんね。

 だがキリィちゃんが動けないのなら……もう片方が動けばいい! 

 

 

「キリィにばかり気を取られすぎだよ、わかるけど……ねっ!!」

 

「ガッハァ!!」

 

「な!? (エシュロスを……素手で?!)」

 

 

 ほもくんの右フックが炸裂します。ダメージはありませんが、キリィちゃんの拘束が緩みました。脱出成功です。その本、貰ったぁ!! 

 

 

「進一、呪文を唱えろ! 早く!!」

 

「う……、うわぁああああ!!! 《グランバオ》!」

 

 

 エシュロスの周囲の地面が爆発しキリィちゃんとほもくんが吹き飛ばされてしまいます。また距離を詰める所からやり直しですね……おっと、キリィちゃんがふらついています。ダメージを受けすぎてしまったようです。

 

 ですが問題ありません。先日ほもくんと魔本を確認し、最後の最後で出現していた『あの呪文』があるんです。《ピケル》を解除して、ほもくんお願ーい。

 

 

「全く、キリィは無茶しすぎだ」

 

 

 

 

 

「《ピルク・ライフォジオ》!」

 

 

 はい、コルルの持つ回復呪文《ライフォジオ》です。コルル本人が望んだこの《やさしい呪文》は体力の継続回復の効果があります。あ、ありがてぇ…!(効果が)うますぎるッ犯罪的だ!!

 

 なお本来はIFストーリーでないと使用できないこの呪文ですが、原作ルートでも『最後にガッシュに想いを託し消える間際に習得する』という裏設定のような仕様になっています。

 コルルが消える直前なので本来意味のない仕様ですが、『複製(コピー)』を持つキリィちゃんには有効活用が可能です。その為に、ほもくんに最後《ピルク》を唱えて貰うように誘導したんですね。

 

 感動の場面かと思ったかい? な~んちゃってぇ、楽しかったぜぇお前との友情ごっこ!(真ゲス顔)

 

 とにかくこれでまだまだ戦えます。どんどん攻めますよぉ~。

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 飽きた。(本音)

 

 一進一退といえば聞こえがいいですが、状況が全く変わってないんですね。

 

 キリィちゃん攻める→近付く→ダメージ受ける→下がる→回復→無限ループ

 

 相手の行動に規則性があればすぐに対応可能だったのですが、進一君が何故か非常にビビっており行動が全く読めません。格ゲーも初心者の方が動き読みにくいのと同じ現象よね。

 どうしよう、この状況。今はにらみ合いに戻ってますがこのまま続けても状況が好転するかどうか────

 

 

「キリカ!!」

 

 

 おぉ、清麿です! ガッシュもついてきてますし見た感じもう大丈夫そうです。 

 勝ったな(フラグ)、では後は交代してもらえば原作ムーブへと……

 

 

 

「《グランガルゴ》!!」

 

「な、何だこれは!?」

 

 

 !? 清麿達が地面から出てきた石の槍に閉じ込められましたが……何かデカくない? 先程キリィちゃんが受けた石の槍の数倍の大きさはありますし密集しています。

 あれではガッシュ君の電撃で壊そうとしても、出てくるには時間がかかることでしょう。

 

 

「……邪魔は、させない!」

 

 

 ちょっと待って進一君。

 君、何でそんな覚悟決めたような顔をしているんだい?? 

 

 




 エシュロスの呪文の中で一番強いのは《グランダム》によるパートナーへの不意打ちじゃないかと考えています。
新呪文の詳細は次回の予定です。
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