金色のガッシュ!!称号『覇道の王』獲得原作ルート   作:シグアルト

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初回から一週間目標を過ぎてしまった悲しみ。私は悲しい(ポロロン)
想像以上に字数が多くなったので急遽戦闘シーンを分けてみました




18.不死身の魔物

 

 

 

 

 はい、おはようございまーす! 

 

 前回はキャンチョメと別れ一人でいた所、ロブノスと「あーぁ、出会っちまったか」してしまった大人気魔物キリィちゃんです。(ただし故意)

 現在、キリィちゃんは彼に連れられてモチノキ港から離れた倉庫街に彼の本の持ち主(パートナー)と共にいます。

 

 

 そしてキリィちゃんは椅子に腰掛け、な、何と紐で縛られています! このままではキリィちゃんの色々が危険です。ならば言うしかあるまい……! 

 

 

 

 

 

 くっ、殺せ! (様式美)

 

 

 

「……そろそろそのロープを解いていいかい? 君がすすんでやった事とはいえ児童誘拐をしているみたいで気分がよくないんだが」

 

「安心していいよキリカ。君は表情の起伏が乏しいから無抵抗を行動で示したんだろうけど、我に君を害する意図はないよ」

 

 

 はい、わかりました。(腕力でブチッ)

 皆様ご安心ください、キリィちゃんは誘拐や監禁などはされておりません。話がしたいと芸術家である本の持ち主(パートナー)リュックのアトリエ(仮)にお誘いされただけです。

 

 ただ会話の展開次第ではO☆HA☆NA☆SHIになるので、自分をロープで縛り無抵抗を表現する事でシリアス展開を封じたわけですね。二人からの呆れの混ざった視線は気にしません、それよりスムーズなチャート進行です。

 

 

「それでキリカ、頼みがあるんだ」

 

「頼み?」

 

「あぁ、我の本の持ち主(パートナー)リュックの芸術のモデルになってもらおうとね」

 

 

 ほーん、このキリィちゃんに目をつけるとはやるやん。だけど軽々しく極上の美少女魔物であるキリィちゃんをモデルに出来るとでも? (見下しすぎて見上げるポーズ)

 ちなみに彼等の意図は、ガッシュをおびき出す“エサ”を用意するためです。学校でガッシュの本の持ち主(パートナー)へのプリントをキリィちゃんに渡し届けようとする場面をロブノスには見られているので「知り合いならこいつを誘拐したって言えばガッシュ呼べるんじゃね?」という安直な発想です。

 

 とはいえSM判定フォーラムで「はいお前ドS!!」と杉田ボイスで即答されるロブノスや本の持ち主(パートナー)リュックも犯罪に手を染める気はないので、キリィちゃんを模した創作物と狂言誘拐の手紙だけ用意し、ガッシュを呼ぼうという魂胆な訳ですね。

 この名探偵キリィちゃんにかかればこんなもんですよ。謎は解けた、真実はいつもいびつ! (冤罪)

 

 

「それでどうだい? 我等に協力してくれるかな?」

 

「わかった」

 

 

 ここは即答です。その為にスズメのお見舞いを妨害してきましたので。

 本来ならば清麿のお見舞いに行くのはスズメだったので、原作で彼等はスズメを盗撮しモデルにします。

 そして風邪で出歩かない日に狂言誘拐を行いますが、このチャートだと発生日時がランダムです。気付いたら水面下でイベント終わってたという展開もあるので逆に狙いをこっちに向ければ見逃さないぜ、というチャート進行だった訳ですね。

 

 え? 盗撮は犯罪じゃないのかって? バレなきゃ犯罪じゃないんですよ(萌え邪神感)

 

 

 そんな訳で彼等は手早くキリィちゃんをモデルに彫像の作成にかかります。

 木などは調達や加工に時間がかかるのか、近くの冷凍倉庫にあった氷柱で作業を行うようですね。チャート短縮をそっちからもやってくれるとか非常にうま味です。ロブノス君と今、心が通った気がします。(愉悦部の心)

 

 

 ……………………

 ………………………………

 ………………………………………………

 

 

 リュックが数時間でやってくれました。

 なんやこの女神!? 一体誰がモデルなんだ……キリィちゃんだったわ! (テンプレ)

 

 

「協力に感謝するよ、キリカ。謝礼を用意するからここで待っていてくれるかい?」

 

 

 倉庫街の一角にしては快適な空間を用意してると思ったけど引き止める為ですね、わかります。

 狂言誘拐を行う以上、被害者役に歩き回られると面倒ですもんね。ここでチャート妨害しても互いに益はないのでキリィちゃんも頷きます。

 

 

「わかった。待ってる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※ただしいつまで待つのかは言っていない。

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 はい、現在ロブノス君達がキリィちゃんを置いてモチノキ港でガッシュ達を待っています。そしてキリィちゃんは【魔力感知】で遠くから様子を伺っています。これでガッシュ君が来て戦いが始まればすぐわかります。

 なお、ほもくんには既に召集をかけているので、戦闘中に丁度介入出来そうですね。

 

 

 そして今回の戦闘チャートですが、ガッシュと清麿に任せようと思います。久々とか言うな! 

 

 今までキリィちゃんが単独撃破した魔物はガッシュ君の成長にはさほど貢献しませんでしたが、ロブノスは清麿の戦闘経験においてかなり重要ですからね。

 それにロブノスはプレイヤーが介入して過剰戦力になると、某金ピカ王のように遊びを捨て難易度激ムズのロブノスIFルートに入ります。なのでロブノス完全体になるまでは原作キャラだけで相手をさせるようにしましょう。今のガッシュ・清麿ならほぼ原作通りの強さなので問題ありません。ガバもありませんね。

 

 

 

 

 …………来ました、ガッシュの反応です。もう一人いますね、状況から考えてキャンチョメでしょうか。

 ロブノスのチャートを早めたせいでダブルブッキングしてしまいましたね。キャンチョメ戦はキャンチョメの成長という部分で必修科目ですが、キリィちゃん効果で戦う意思は生まれてきているので省いても問題ありません。カットカットカットォォォオオオ!! 

 

 

 ……………………

 ………………………………

 

 

「すまない、キリィ。遅くなった」

 

 

 戦闘が始まって5分程経ちほもくんがやってきました。

 少し待つ事になりましたが清麿待ちだったので……ママ、エアロ。

 

 では早速出陣しましょう。表口はしっかり閉まっており、冷凍倉庫は忍法で現すと『頑健』『頑健』『頑健』『頑健』の四重構造くらいになっているのでキリィちゃんの呪文では壊せません、裏口から入るしかなさそうですね。では早速裏に回って……

 

 

 

 

 

 

「《ギガノ・ビレイド》!」

 

 

 ゴン太ビームにより表口の扉が吹き飛びました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……なして? (滝汗)

※IFルートでは原作で使用しなかったゲームオリジナル呪文が解禁される

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 ────「キリカ! 無事か」

 

 

 俺はガッシュと共に、指定されたモチノキ港の倉庫へやってきた。指定時刻は移動時間を加味するとギリギリで作戦を立てながらの移動になってしまった。そのせいで今日話せると思っていた《アレ》については話題に出す事が出来なかった。出来るなら必要な場面が来ない事を願いたい。

 

 

 氷像に提げたプレートに書かれた場所は冷凍倉庫、相手に有利な戦場へ呼び出す為の挑戦状だと俺は理解した。ただ……

 

 

「キリカ! いるのかい?!」

 

「おーい、キリカー! イタリアの大スター、パルコ・フォルゴレがやってきたぞ。照れてないで出てくるんだ~」

 

 

 ……こいつらまでついてくるとは思わなかったが。

 

 

「お前等、いいのか? 呼び出したのは恐らく敵の魔物だ、激しい戦闘になるかもしれないぞ」

 

 

 正直、俺の家での空回りを見ていると心配になる。だが俺は、彼等の同行に対して文句は言わなかった。

 

 

「大丈夫さ、キリカのピンチは僕が救うんだ」

 

「その通りだ、キャンチョメ。さっきキリカに手助けしてもらった恩を、こっちが返す番だ」

 

 

 …キャンチョメ達の『キリカを救いたい』という思いは本気だと思ったから。

 

 

「やぁ、よく来たね。我はロブノス、彫刻が趣味の不死身の魔物さ。弱いモノ苛めが大好きなんだよ」

 

「てめぇか、俺達を呼び出した魔物は……」

 

「焦ってるね、氷像のプレゼントが上手くいってとてもいい気分だよ。オマケもついてきてるけどそいつ等なら別にいいや」

 

「フン、絶世の美男子を含めた4人を相手に随分余裕じゃないか。彼女は何処にいるんだ?」

 

 

「安心していいよ。彼女には何もしていないし『攻撃してきたら人質の命は無い』とかいうセコい事を言うつもりも無いから。我はガッシュをコケにする為だけに日本に来たんだ。キリカはそのエサにすぎないよ」

 

「ガッシュを……? キリカの事も知っているのか?」

 

「魔界での面識は二人共ないよ、でも噂は嫌でも入ってくるものさ。ガッシュは弱い癖にいばってる、生意気だ。キリカは優秀らしいけど自分の意思を持たない、利用するにはうってつけさ」

 

「……利用だと?」

 

「噂以上の魔物でびっくりしたよ。彼女は人を疑う事を知らない、あれじゃ利用し放題だよ。プププ」

 

 

「てめぇ!! いい加減にしやがれ!!」

 

 

 キリカをいいように利用した魔物に《ザケル》を放つ。だがロブノスとその本の持ち主(パートナー)は軽快な動きでそれをかわす。

 

 

「頼むよ、リュック!」

 

「ああ。《ビライツ》!!」

 

「くっ!」

 

 

 ロブノスの右目からレーザーが照射された。俺は咄嗟にかわしたが……

 

 

「ギャァァァアアアア!」 「フォ、フォルゴレ~~~!」

 

 

 どうやら後ろにいたフォルゴレに直撃したようだ。俺は慌てて駆け寄る。

 出血はほとんどないし皮膚の欠損もなし、当たった部分に火傷もないのでビームというより衝撃波に近いと判断する。見た目ほど攻撃力はなさそうだ。

 

 

「「無敵~フォルゴ~~レェ~♪」」

 

「ウヌゥ、さすがフォルゴレ殿なのだ」

 

「当然さ、フォルゴレは“無敵”だからね!」

 

「清麿、気をつけるんだ。あのビームはハンマーで殴られた位の衝撃が入る。何度も喰らえば“無敵”の私以外では致命傷になるだろう」

 

「あぁ、わかった」

 

 

 

「なるほど無敵か。だが我は“不死身のロブノス”、いつまで耐えられるかな?」

 

「《ビライツ》!」

 

 

 再度ロブノスの目からビームが放たれるが、目線を見れば軌道は読みやすい。俺とフォルゴレは横に飛び回避し、すぐに攻撃に移る。

 

 

「《ポルク》! 小型ロケットになって突っ込むんだ、キャンチョメ!」

 

「チイィッ」

 

「体勢が崩れた、これで決めさせてもらう! 《ザケル》!!」

 

「グガァアアアア!!」

 

 

《ザケル》が直撃し、ロブノスが倉庫の棚に激突した。荷物が崩れたので姿は見えないがこれで戦いは終わりの筈だ。

 

 

「おい、降参して本を渡せ。キリカも返すんだ!」

 

「そうだそうだ、キリカを返せーーー!」

 

「……? 何を言ってんだ、なんの勝負がついたって?」

 

「おいおい、状況が見えないのかい? このイタリアの英雄の活躍により君の魔物は……」

 

 

 

 

「……我がどうした? 言った筈だよ、我は“不死身のロブノス”。その程度の攻撃効かないよ」

 

「「ギャーーーーーー!!出たーーー!!」」

 

 

「馬鹿な!? 無傷だと?」

 

 

 先程の《ザケル》の手ごたえはあった。かなりのダメージが入った筈。しかし目の前の魔物は()()()()()()無傷の状態で立っていた。

 

 

「フフフ、焦ってるね。そんなボーッとしてたら攻撃しちゃうよ!」

 

「クッ、《ラシ……いや!!」

 

「《ビライツ》!」

 

 

 俺は咄嗟に《ラシルド》を唱えるのを止める。ラシルドは強力な盾になるが相手の姿を隠してしまう、何が起こったかわからない以上、敵を見据える必要があると考えた俺は奴の目線の軌道上からよける────その行動が全ての謎を解き明かす鍵となっていた。

 

 

「ぐぁあああ!」 「清麿!!」 「……くっ、大丈夫だ。それ程のダメージじゃない」

 

「あれ? 今、ロブノスからビームが出なかったよ?」

 

「あ……あぁ、全く違う方向からビームが飛んできて清麿に当たったな」

 

 

 離れて俺達の状況を見ていたフォルゴレ達の言葉が俺の中で反芻される。

 

 

(電撃があたったのに全くの無傷の魔物、目の前にいたのに違う方向から来る攻撃、だが発射の瞬間が見えない……いや、()()()()()()()()()?)

 

 これまでの要素をまとめ、ある結論に思い至る。

 

 何を馬鹿な、と考えかけた心を振り払う。相手は魔物、人間(俺たち)の常識で考えてはいけないんだ。

 

 

「いつまでよけられるかな!? 《ビライツ》!」

 

「うおおおおお!! 壁を反射して来たぞ清麿」

 

「そっか、さっき違う方向からビームが来たのは反射してたからなんだね!!」

 

「なるほど、そうだったのか。謎は解けた訳だ、偉いぞキャンチョメ!!」

 

(いや、違う。アイツ等は《本当の答え》に気付きかけた俺達を、誤った考えに誘導させようとしている。反射を使えば確かに回避は困難だが、急にそれを使い始めたのが証拠だ)

 

 

「《ガンズ・ビライツ》!」

 

「《ラシルド》!」 「《コポルク》!」

 

 

 自分の考えにほぼ確信を得た俺は、乱反射される複数のビームをかいくぐりフォルゴレの傍に寄り俺の予想を伝える。

 

 

「アイツの不死身の謎はコレで間違いない。後はどうやって奴を誘い出すかだが」

 

「そこは任せてくれ。キャンチョメ、あの呪文でいくぞ! この場面ならきっと役に立つ筈だ」

 

「そっか、さっすがフォルゴレ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いくぞ、第四の術《ディマ・ブルク》!!」

 

 

 その呪文が発動した瞬間、キャンチョメが5,6人に分身し……

 

 

「「「「「ワアァ──────────!!」」」」」

 

 

 一斉に逃げ出した。

 

 

「ウヌゥ、皆キャンチョメと同じような事をするのだ」

 

「あぁ、まさに“キャンチョメの分身”だ」

 

 

 

 

「敵だぁ、逃げなきゃ!」

「でもこの入り口開かないよ!」

「じゃあ隠れなきゃ!」

「そうだそうだ、隠れよう!!」

「でも、どこに隠れたら?!」

「とにかく倉庫内で隠れられる所を探そうよ!」

 

 

 

 分身したキャンチョメ達は各々勝手な行動をし倉庫内を駆け回る。突然の事態に呆気に取られるロブノスとその本の持ち主(パートナー)、だが突如倉庫の隅から分身したキャンチョメの叫び声がする。

 

 

「う、うわぁ────! 何でこんな所に!?」

 

「ハッ、しまった!」

 

「そこにいたか! SET(セット)、《ジケルド》!!」  「ぐああああっ!!」

 

 

 ロブノスとは反対方向、入り口脇に潜んでいた対象へ向け《ジケルド》を放つ。それにより磁石となった《もう一人のロブノス》が鉄の扉に張り付き拘束される。

 

 

「クソッまさかもう我のトリックを見破るとは」

 

「そう、《ロブノスは二人いた》。呪文が反射する性質で隠そうとしたようだが、最初の呪文で違和感を感じた時点で綻びが出ていたんだ。タネに気付けば後は倉庫内に潜むもう一人を探し出すだけだ!」

 

「想像以上に早かったね。思ったほど動揺もなかったようだし、これは甘く見ていたかな」

 

「もうお前等のトリックは見破ったぞ。形勢逆転だな」

 

「そうだぞ。僕とガッシュがいればお前等なんてイチコロなんだ!」

 

「《ザケル》!」

 

 

「我には当たらないよ!」

 

「フン、それに笑わせるな。我々はまだ力の半分も出していないぞ! 《レリ・ブルク》!」

 

 

 その呪文により《ジケルド》で拘束していたはずのもう一人のロブノスが引き寄せられ二人のロブノスが溶け合い融合していく。

 

 

「クソッ、させるか! 《ザケル》!」

 

「今更その程度の攻撃効かん!」

 

 

 完全に溶け合い大人と変わらぬ体格へとなったロブノスが電撃を片手ではじく、どうやら奴等がいっていた事は本当だったらしい。

 

 

「お前達の力は見せてもらった。もはやフルパワーとなった我の敵ではない!」

 

「本当は時間を稼いでもっと凍えさせておきたかったんだけど、想像以上に早くバレたから仕方ないね。その分、本気で行かせて貰うよ。《ギガノ・ビレイド》!」

 

 

 呪文によりロブノスから、今までとは比べ物にならない程の太さのビームが飛んでくる。ガッシュが丸ごと飲み込まれかねない大きさだ。その分スピードが若干落ちたため全員かわす事が出来たが、分厚い冷凍倉庫の扉が吹き飛ばされた事からその威力の高さが伺える。

 

 

「「「「扉が開いたぞー、逃げろ────」」」」

 

 

 キャンチョメの分身達が我先にと空いた扉から外に出る、俺たちもそれに続く事にした。ロブノスの本の持ち主(パートナー)の狙い通り、これ以上ここにいたら寒さで身体の機能が落ちてしまう。

 

 俺達全員が冷凍倉庫を出ると、そこで待っていたのは…………

 

 

「ガッシュ、キャンチョメ」

 

「ウヌ!? キリカ」

 

「キ、キリカ! 無事なのかい?!」

 

「大丈夫、平気」

 

 

 俺達が取り返そうとしていたキリカと本の持ち主(パートナー)の元就だった。彼女の無事に全員が胸を撫で下ろす。

 

 

「言っただろう? 彼女はエサだって。彫刻作りに協力して貰っただけさ。マヌケめ」

 

 

 俺達全員が振り向くと、冷凍倉庫からロブノスが出てきていた。どうやらまだ戦いを止める気はないらしい。

 

 

「キリカは返してもらった。これで3対1だ、俺達に戦う理由はもうない。それでもやるのか?」

 

「赤い魔本の本の持ち主(パートナー)、それはあまりにも甘い考えだ。君と黄色の魔本の彼は満身創痍。心の力ももうないだろう。我々が引く事を期待したのだろうが無駄だよ」

 

「クッ……」

 

 

 ロブノスの本の持ち主(パートナー)はかなり冷静な性格で、こちらの状況を的確に読んでくる。身体が冷えて集中できず後1回呪文をつかえるかどうかの状態だ。これでは大した戦力にはならない。フォルゴレも同じ状態だ。悔しいが相手の本の持ち主(パートナー)の言う通りだった。

 

 

「《ピルク・グランダム》!」

 

 

 突如、ロブノスを挟み込むように土の壁が盛り上がり左右に押し潰す。少し遅れてそれがキリカの放った呪文だと理解した。

 

 

「清麿、フォルゴレ。アイツは俺とキリィがやる。迷惑かけた侘び代わりだ」

 

「……大丈夫なのか?」

 

「さぁな。俺はキリィが満足するまで付き合うだけさ」

 

 

 そう言うと、元就はキリカの隣に立ち敵を見据える。

 

 土壁を素手で破壊し、砂煙から現れたロブノスとキリカの戦いが今始まろうとしていた。

 

 




 
キャンチョメの闘う意志はまだ成長していないので、原作ほどヤバくはないです。(まだ)
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