金色のガッシュ!!称号『覇道の王』獲得原作ルート 作:シグアルト
ですが、筆者的にあまり自信のなかったエシュロス・ロブノス戦もある程度の支持を得ていて安心しました。
……み……皆様、おあ……おはようござ……います。
萎びた大根のような声を出していますがご安心下さい。キリィちゃんは変わりありませんよ。
そしてこの様な無様を皆様にお見せしている理由ですが、まずこちらをご覧下さい。
キリカ・イル 本の持ち主パートナー:本堂元就(ほもくん)
筋力:
体力:こんにゃく
知力:ふつくしい……
魔力:綺礼、この戦い我々の勝利だ!
『能面』『高位の一族』『魔力感知Lv2』『友情』
『人外の力持つ相棒』『口下手』『気配遮断Lv2』(new)
『料理下手』『料理好き』『魔力効率化』(new)
Foo!! どうよ、この成果! (徹夜明け特有のハイテンション)
ロブノスを撃破した後キリィちゃんはキャンチョメへの挨拶もそこそこに、ほもくんの家で修行に明け暮れていました。
本来オートプレイで進行する修行パートですが、実は手動操作で行う事により修行効率が僅かばかり上昇します。ただし誤差レベルな上、音ゲーのような複雑操作をクリアしないとむしろ効率が下がります。安定性を取るならばオート一択ですし、仮に上手くいった場合の見入りも少ないです。
ですがそんな修行をゲーム内時間で一週間もの間、ぶっ続けで行う事によりかなりの成果を得る事が出来ました。しかしあまりの苦行で親指が酷使され、今の自分の体も親指のようになってます。(意味不明)
そしてここまでの超強化を行った理由としては、前回のロブノス戦が原因です。
本来ガッシュは後にイギリスに向かい、そこで奪われた
なんにせよ破壊力の変わらないただ一つの最強呪文解禁により、これまで使えていた『横槍で本燃やしてやろう作戦』が完全に頓挫しました。(上手くいっていたとは言っていない)
あの超火力の前では【決着=相手の本燃える】でしょうし、下手に介入したらキリィちゃんもろともバオウに飲み込まれます。
なので不測の事態にも素早く対応する出来る走者である私は、ここですぐさまチャート修正を行いましょう。
【最初から漁夫の利】作戦は諦めて【最後は漁夫の利】作戦に切り替えます。
……え? 一緒じゃないかって? 馬ッ鹿野郎、全然違うんだよ!! (唐突なマジギレ)
ようはガッシュに《バオウ・ザケルガ》を使わせなければ、キリィちゃんにも本を燃やすチャンスがあるんです。つまり、キリィちゃんが《最大呪文》を覚えてガッシュがやる前にトドメを指せば解決という訳ですね。完璧だな。
名付けて【
そんな訳で最大呪文習得の為、その下地作りにずっと奔走していた訳ですね。一朝一夕で覚えられるものではありませんが、敵の魔物はそんな事情お構いなく襲い掛かりガッシュの養分となります。早急に覚えられるよう修行を『ガンガンいこうぜ』!
しかし本来はイギリス旅行を終える頃に習得しようと狙ってたのですが、システム側からチャート短縮を求められる事になりました。RTAに愛されすぎて辛いわー、まじ辛いわー(必死の煽り)
戯言は置いといて成果の報告です。
まず修行をして更なる能力値の上昇とスキル取得を行いました。【魔力】が一定値以上ないと最大呪文取得のフラグは立ちませんので。
『気配遮断』は最早説明不要。隠密能力が更に上がったので『直感』や『感知』関係のスキルを持っていない相手には、こちらが戦闘姿勢に入らない限り見つける事は出来なくなりました。
そして、今回の目的であった『魔力効率化』。これは【呪文発動時に消費する心の力を3割減する】という汎用性の塊のようなスキルです。後半生き残りの魔物はほぼ全員持ってます。
前回のロブノス戦で心の力の上限に不安が残った故の措置ですね。《最大呪文》は消費する心の力も段違いに多いので、あらかじめ取っておけば更に磐石となります。
そして、呪文取得の為には好感度の獲得が必要です。
修行の合間に原作キャラ達の下へいき、某牧場的な物語の様にバッグ一杯に贈り物を積め、プレゼント爆撃を繰り返し好感度を稼ぎました。これにより以前スルーしていた植物園在住のつくしと、マリ子ちゃん、スズメ、あとついでに金山くんの好感度を最大値まで上げる事が出来ました。
なお、野球部の山中と、不思議ミステリー研究部の岩島はそこそこ稼ぐだけでストップです。あの二人は好感度最大にすると【新しい魔球の訓練】【徹夜でUFOの呼び寄せ】イベントがランダム発生します。戦闘介入しようというタイミングで発生したらアウツ! なので
なおこの間完全に無視してるガッシュ達の動向ですが、清麿は意地悪な先生によるテスト問題に奔走、ガッシュは魔物と見間違える程の巨体のオババから家族の絆を知ったり、《残りの魔物が70体になったよ》と魔本でお知らせがあったりとどうでもいい事ばかりなので無視です。(無慈悲)
ここぞとばかりに自由行動にいそしみました。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「すごい賑わいだな、この全員がコンサートの客なのか」
「うん、そうなの。高嶺くんありがとう、無事に会場まで辿り着けたわ」
「人、いっぱい」
そんな修行の日々を切り上げ、本日キリィちゃんは大人気アイドル『大海 恵(おおうみ めぐみ)』のコンサートにやって来ています。
このコンサートは原作キャラの好感度が最大の場合、チケットを譲ってくれるイベントがランダムで発生します。キリィちゃんは植物園の仕事で行けなくなったつくしが「よかったら行っておいでよ」とコンサートチケットをくれたので、これ幸いと向かった訳ですね。
そして現地近くでスズメと、風邪でダウンしたマリ子ちゃんの代わりで来た清麿に出会いました。なんだ、デートかよ。清麿、そんな格好じゃ地味すぎるぜ、もっと腕にシルバーまくとかさ。
尚そんな二人に対し空気を読まず同行してる理由は、この付近をうろうろしてる敵の魔物と確定でエンカウントしなくなるからです。ガッシュの戦いはプレイヤー介入やIFチャートに行かない限り原作に忠実なので、敵の魔物と出会うタイミングなどが原作ファンに把握しやすいのは良い仕様ですね。
因みにほもくんですが、実は周囲のファン達の中にこっそり紛れています。
キリィちゃんがコンサートに行くのがわかってからチケットをあの手この手を使って手に入れたみたいです。
本人的にはこっそりついて来たのでしょうが自分の
最近ほもくんが心配性すぎてやばい。修行中もず~~~っとこっち見てましたし、トレーニング厨としては修行内容に興味があるんでしょうかね。ただ大きな岩に対して1発目の打撃で物体の抵抗力を殺し、瞬時に2発目のパンチを打ち込む練習してただけなんですけどね。
さて、ではそろそろ中に入るとしましょうか。
今回出会う魔物は、トップ・オブ・要注意魔物『ティオ』です。以前(2話参照)お話しましたが、ティオはこのゲームにおいてキャラ崩壊が非常に発生しやすいデリケートな魔物です。
原作ではガッシュのひたむきな想いに感化され立ち直りましたが、
今は
今チャートでガッシュは《バオウ》を既に覚えているので若干原作から逸れています。彼に頼りきりにするのは禁物なので、キリィちゃんもサポートに回りたいと思います。
まずは外堀を埋める意味合いでも
初対面の時に
まずは「ちょっとトイレ」と変身モノ魔法少女アニメ定番の言い訳をして二人と分かれ『気配遮断』を使用します。
そのまま関係者以外立ち入り禁止となっている廊下より堂々と侵入、恵とティオのいる控え室前まですんなりと辿り着きました。
では……、ノックしてもしもーし! そして素早く隠れます!
「はーい! ……あら? 誰もいないわね」
恵さんが顔を出しましたね。こっそり覗きますがさすがアイドル、美人です。
常人なら気のせいだとスルーするーでしょうが(激ウマギャグ)内心釣り上げたカツオのようにガクブルしているティオは、音の原因を突き止めようとお得意の強がりで飛び出す筈です。
これで部屋に残された
「ちょっと見てくるわね。大丈夫よティオ、ここにいて」
あれ? 恵の方が出てきましたね。これは予想外です。
う~ん、どうしましょうか。恵にこのまま接触するのも手ですが、原作ルートを基にした予想と違う反応をされると、今ティオがどういう状況なのか気になります。
ここは『気配遮断』を切らずに隠れたまま、一度控え室にいるティオの様子をチラ見して考える事に────
「もしかして、あなたがティオの言っていた『キリカ』ちゃん?」
ふぁっ!!?? (気配遮断発動中)
──────────────────────────────────
────私は『大海 恵』。アイドルをやっている。
自惚れでなければ私はそれなりに人気があると思う。「元気を貰った」と多くの人からファンレターを貰い、それを見る度私も元気になれる。
でも、私の傍にいる女の子を元気付ける事は……出来なかった。
「恵……そろそろコンサート、始まるんだよね?」
「えぇ、そうよ。ティオもステージ脇でいいから見ててくれないかしら?」
「私は……、いいわ。“敵”がやってくるかもしれないし。裏口を見張ってる」
「そう……」
私がプロモーションビデオの撮影中に見つけた傷だらけの子、ティオ。
彼女は『魔物』で『周り全てが敵』の戦いを行っているらしい。実際、私が彼女を見つけ匿うようになってから何度か他の魔物に襲われた事もある。
────でも私は、彼女の言葉に疑問を持っている。
ティオが『魔物』かどうかなんて事じゃない。『周り全てが敵』……本当にそうなのだろうか?
自慢ではないが私は
私が会った魔物はティオと『マルス』と名乗る金髪の少年だけ。確かに彼は悪感情を抱いているように見えるが、その本質は人間のそれと変わらない。
だから私は信じた、きっとティオを救ってくれるような『やさしい魔物』が現れる事を。
「今、私達を追って来てる魔物。ティオが以前話したガッシュくんならよかったのにね」
「……そうね、ガッシュだったら逃げ回る事もないわね」
「フフ、そうね。ティオは強い子だものね」
「! ええそうよ。片手で捻ってあげるんだから」
ティオがガッツポーズをしながら息巻く。本当はそんな意味ではないのだが、ティオの気が紛れるならと指摘はしなかった。
正直言って、今のティオの状態はよくない。端的に言えば、私に依存してしまっている。
仕事も学校も、何処に行くときだって一時も離れず毎夜一緒に寝ている。それでも尚、拭えない不安に耐えるような顔を常に浮かべている状態だ。今日のコンサートだって僅かな時間離れてしまう事を必死に耐えている程に。
本来ならコンサートは中止にしてティオの傍にいるべきなのかもしれないが、私はあえてそうしなかった。そんな事をしても何も変わらない、それにもしかしたらコンサートを通じてティオを元気付ける事が出来ないかと思っていたが……、空振りに終わってしまった。
そんな風に心の中で落胆の色を浮かべていると、控え室のドアがノックされた。まだ出番には大分時間がある筈だが、段取りの変更でもあったのだろうかと疑問を浮かべつつドアを開ける。
「……あら? 誰もいないわね」
そう思いドアを閉めようとして────私は気付いた、通路の先の曲がり角、誰かがいる!
私は、ティオに一声かけ気配の方に向かう。
そこにいたのは、黒髪の可愛い女の子だった。
ファンの子が間違って入ってきてしまったのかと思いかけたが、彼女を観察して直感した。
(「魔物の……子?」)
長い黒髪、虚ろな雰囲気を感じさせる黒い瞳、考え事をしているのかこちらにはまだ気付いていない。
そんな彼女を様子を観察した私は、ティオが以前話していたガッシュくん以外のもう一人の魔物の子を思い出す。
「もしかして、あなたがティオの言っていた『キリカ』ちゃん?」
その言葉に驚いたようにこちらを向く女の子、やっぱりキリカちゃんで間違いないようだ。
ティオから聞いた彼女の評価は「何を考えてるかわからない子」今の精神状態も影響しているだろうが、キリカちゃんの事をティオはひどく恐れているように感じた。
でも私は……
「私、ティオの
「……わかった」
彼女は恐れる必要なんてない。きっとティオを救ってくれる。
そう、私の『目』が確信していた。
恵に関しても原作からやや変化しております。
ティオとあわせて詳細は次回を予定しております。