金色のガッシュ!!称号『覇道の王』獲得原作ルート 作:シグアルト
雰囲気重視にした結果ですが、読みづらかったらご報告頂けると今後の参考になりますので幸いです。
────「ジェムー、明日も学校があるんだからもう寝なさいー!」
「はーい」
お母さんの言葉に従い、準備を終えた私はベッドへ向かう。明日も学校だ、早く寝ないと。
電気を消し横になり、ふと今日出会った二人の事を思い出す。「キリカ」と「モトナリ」、日本から来たらしく兄妹には見えないがとても仲が良かった。
そんな彼女等の様子を考えていると、つい横にあるヨポポのベッドをチラリと見てしまう。そして、そこに本来寝ている筈の
(ヨポポ……)
ヨポポはまだ外で魔物を誘き寄せる踊りを踊っている。『あの日』から休まずにずっと……。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「お母さん……!!? おじいちゃん!!!」
いつものように学校から帰ってきた私を待っていたのは、我が物顔で椅子に座る黒ずくめの男。それに家の天井に届く程の大きさをした鎧の巨人だった。
巨人が大暴れをしたらしく家具は散乱し、お母さんとおじいちゃんは血だらけで意識を失っていた。
「全く、余計な手間をとらせてくれるわね。本を持った奴は何処にいるのかしら?」
「なんでよ?! なんでこんな事するのよ!!」
「恨むならこの子を恨むのね。本の在り処を教えないからこうなるの、全部この子のせいなのよ」
「ヨポポまで……?! 本って何よ?! なんのことよ!!」
「……フン、どうやらこの魔物。何も自分のことを喋ってないようね。面倒だわ」
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「魔物の王を決める戦い……」
黒ずくめの男から聞かされた内容、それには納得するしかなかった。以前、偶然にもヨポポの本に書いてある呪文を読んだ事があるからだ。あの時は私の中に眠る力かも、なんて柄にもない事を考えていただけだったけど、あれが“呪文”だったんだと納得してしまった。
つまりヨポポは……、ヨポポのせいでお母さんとおじいちゃんは傷ついた。そんな悪い考えも一瞬よぎったけれどすぐに否定する。ヨポポは悪くない!
幸い見た目ほどひどい怪我じゃなかった様ですぐに2人とも元気になった。大きな町で仕事をしていたお父さんも慌てて駆けつけてくれていた。
でもヨポポは今までの様に私と一緒に遊ぶ事もなくなり、ひたすら外で『他の魔物を誘き寄せる為の踊り』を踊るようになった。
お母さんやおじいちゃんが宥めても聞かず、私がどんなに叫んでもヨポポが踊りをやめる事はなかった。
ヨポポイ♪ トポポイ♪ スポポポーイ♪
ふと気になってヨポポの様子を見に来てしまった。私より早く起きて私より遅く眠る、そして食事の時以外は全部ああやって踊っている。
ヨポポイ♪ トポポイ♪ スポポポーイ♪
「ヨポポ、もう夜も遅いわ。寝なさい」
ヨポポイ♪ トポポイ♪ スポポポーイ♪
「……もう寝なさいよ、そんな踊りなんて止めて」
ヨポポイ♪ トポポイ♪ スポポポーイ♪
「止めろっていってるでしょ!!」
「…………ヨポポイ、……トポポイ」
スポポポーイ♪
やっぱりヨポポは決して踊る事を止めようとしない。
こんなやりとりが続いて一ヶ月……ヨポポはきっと私達の家族をひどい目に合わせたしかえしをしようとしている、そう
ヨポポはちゃんとした言葉を喋ることが出来ない。でも私はヨポポと一緒に暮らして、友達になって、あの子の事を誰よりも理解できていると思っていた。でもアイツ等に襲われたあの日から、それはただ私の思いあがりだったんじゃないかと考える時がある。だって私には、ヨポポの隠していた事に何一つ気づかなかったんだから。
ヨポポが今踊り続ける理由……それも私が思っている様な理由じゃなくて……
(ヨポポ、あなたは……、ただ
今の私はヨポポを、いいえ……『ヨポポを理解する私』を信じる事が出来なくなっていた。
きっかけは今日の昼に出会った二人。私とヨポポは彼等の様にお互いを完全に理解していただろうか、彼等のように相手を思いやっていただろうか、私は以前ヨポポにどう接していたのかわからなくなっていた。
奴等に襲われたあの日から、少しづつヨポポとの間に積もってきた淀み。今はそれを完全に理解できてしまった気がする。
「あたし達……、もうダメなのかしら」
私を無視して踊り続けるヨポポから目を逸らす。私は俯いたまま自分の寝床へと帰ることにした。
「……トポポイ?」
──────────────────────────────────
今回のテーマは『コラテラル・ダメージ』! キクロプ攻略実況は~じま~るよ~~!
という訳で皆様こんにちは。傷ついたあなたも素敵な大人気魔物キリィちゃんです。
前回下地作りを行ったキクロプ攻略チャート、今回で最☆終☆回です!
今まで攻略に時間をかけすぎてしまってますからね、走者を含め全員が心待ちにしている《千年前の魔物》編に行く為にチャッチャとチャートをちゃあんと進めていきますよ。(怒涛の激ウマギャグ)
まず前回、ジェムと出会った事により今頃ジェムに不信感が発生しています。
これは『自身の魔物と
そんな乙女な幼女のジェムちゃんですが、これは必要経費です。雨降って地固まる、レイプ目なって婚約迫る、というありふれた諺に習います。
ヨポポ君に不純な思いはないので安心です。誤解を解いてあげればお互いの好感度は一度下がった分、反動で一気に上がります。彼女の目が曇るのもコラテラルです、コラテラル。
そんなジェムを無視して帰宅した翌日。
いつもならばティオが
「わかった。すぐ戻るからキリィはそのまま待っててくれ。勝手に着替えたら駄目だからな」
大分動くようになってきた手足ですが、心配性なほもくんは恵達が着てから着替えを手伝ってもらうつもりのようです。キリィちゃんに釘をさしてから外出しました。
でもそんなの関係ねぇ! パパッとシンプルな白いワンピースに着替えます。黒髪と無感情な瞳をしたキリィちゃんが着ると、ミステリアスな魅力がかもし出されますね。KA☆WA☆I☆I
……と、着替え終わったタイミングでキリィちゃんの部屋のインターフォンが鳴りました。時刻は
このまま居留守を決め込んだ場合、入り口の扉が破壊されるので普通にあけますよ。ガチャッとな
「邪魔するわよ。あなたが魔物で間違いないかしら」
扉を開けるとそこには、
後ろには2つのおめめを書いた紙を貼り付けた
「回りくどい事は嫌いなの。私のキクロプと戦う気がないなら、魔本を燃やさせなさい」
キクロプはキリィちゃんの体を掴みあげ、イギリス紳士が
魔本は出かける時、ほもくんに持っていってもらったので安全です。遠慮なく首を横に振りましょう。だが断る!
「そう。ならこれは
その言葉を皮切りにキクロプから攻撃を受けます。狭い室内、手足が完治していないキリィちゃんに避ける術はないので蹂躙されるだけですね。はいはい、コラテラルコラテラル。
……………………
………………………………
「……面白くないわね。全く抵抗しない上に、その反抗的な目付きは変わらないなんて」
時間にして僅か数分間ですが、キクロプにフルコンボだドン! され窓際で倒れ伏すキリィちゃんはボロボロです。ですが相手が呪文を使ってない上、魔物の頑丈な体のおかげで骨折などの行動に致命的なダメージは一切負っていません。全年齢ゲームなので、薄いワンピースにえっちぃ切れ込みが入ったりもしていません。何も問題はない。
「これ以上は余計な奴がやってくるかもしれないわね。本の場所を言わないならもういいわ、死になさい」
イギリス紳士の持つ濃い青紫の魔本が輝きます。容赦なくトドメさそうとする限り、コイツ何気に原作の中での悪役度高いですよね。紳士とは何だったのか。
では、ここからがキリィちゃんのターンです。今まで無抵抗だったお陰で油断しまくってる今がチャンス! 窓をぶち破り裏路地に転がり出ます。そのままダッシュダッシュ~~! ダンダンダダン!!
「何?! キクロプ、追うのよ!」
「ウルアアアアアアァァァァ!!」
そしてここからは裏路地の細かい分かれ道を決まったルートで進みます。おっと、途中で積んである荷物やゴミを倒して進行ルートを塞ぎましょう。走る速度は圧倒的にキクロプの方が速いです。
おっ、三方向に分かれる曲がり角に来たな。ここで特定の順番で曲がり角を曲がります。右、左、右、左、右、右、B、A!!
「キャッ?! ……キリカ? ど、どうしたのその怪我?!」
この効果により、登校中のジェムちゃんに鉢合わせするぅ! 君遅刻だぜ! 彼女の手を取って
「ルオォォォォォォォォォォォ!!」
「あ、あいつは……!?」
ハイ、追いかけてくるキクロプに気付きます。そしてジェムと一緒に『他のキャラに見つからない様に』キクロプ達から逃げましょう。
「すぐ戻る」の言葉の通り、ほもくんとティオ達はもう部屋に戻っています。そして部屋の惨状を見てキリィちゃんを必死に探している事でしょう。
ですがこれはキリィちゃんの持つ『魔力感知Lv2』のお陰でラクチンです。感知が出来ないジェムと会えるかどうかだけが気がかりでしたが、もう安心ですね。
……はい、街の外の草原に来ました。お互い人目を気にしないでよくなったのでおいかけっこも堂々としたものに変わります。障害物もないのでその内追いつかれてしまうでしょう。なに、問題はない。
「ヨポポイ~~~~!!」
はい、ヨポポきゅんが応援に来てくれました。
ジェムが持っている魔本が、ジェムの危機を感知しヨポポに知らせてくれました。この機能、かなりガバなので発動しない事も多々あるのですがヨポポきゅんに関しては全く問題ありませんでした。運営に愛されてやがるぜ。
「ヨポポ?!」
「アラ、いつかおしおきした事のあるクソガキじゃない。まだくたばってなかったのね」
「ヨポポーイ!!」
「いっちょ前に吼えちゃって。どうやらそのメスガキの様に、またボロ雑巾になりたいようね」
「ま……、待ってヨポポ!?」
「ヨポポ──イ!!」
不信感を持ったままのジェムは戦うべきかどうか迷ってますね。ですがヨポポは既に覚悟完了といった様子でキクロプに突撃します。
覚悟とは!! 暗闇の荒野に!! 進むべき道を切り開く事だッ!
「《アムルク》!」
が……駄目……!!
巨大化してギア3rdになったキクロプのパンチに吹き飛ばされるヨポポきゅん。しょうがないね、呪文なしだもん。
「ヨ……ポイ……」
「ヨポポ!?」
「あなた、呪文なしで私達と戦うつもり? それは誇りある決闘を汚す行為よ、イギリス紳士として誅を下さないといけないわね」
盛り上がるジェムとヨポポきゅん、キリィちゃんはこのまま
──────────────────────────────────
────「ヨポポ、逃げて!!」
「ノポポイ!」
私は震える足を必死に抑えながらヨポポに呼びかける。けれどヨポポは、今まで見た事のない程に私の言葉を拒む。そして決死の顔で襲い来る巨人に立ち向かうヨポポを見て、私はそれ以上言葉を発する事が出来なかった。
「ルアアァァァァァァァァァ!!」
「! ……ぁ、ぁ」
巨人の叫びに私の体がすくみ上がる。そして私は理解した。私は恐かった、家族を傷つけるアイツ等を見て恐怖を感じていた。
誰にも守られる事なくアイツ等と対峙した時の私は、どうしようもなくちっぽけな存在だった。
「ヨポポーイ!!」
「ヨポポ……」
「チッ、ガキが……! いつまでも舐めてんじゃねえよ!! 《エムルロン》!」
「!!」
いきなり口調をあらげた黒ずくめの男が呪文を唱えると、巨人の右手がゴムのように伸びこちらに襲い掛かってきた。その拳には炎を纏っており、触れるだけでただではすまないのがわかる。
「ヨポポイ!!」
「させ、ない」
ヨポポが伸びる腕に捕まり、私の傍にいたキリカが傷だらけの体で私を庇う。巨人の腕はキリカの背中をかすめ、その勢いでキリカに押し倒された私は手に持っていた通学用カバンを手放し中身をその場にぶちまける。
「見つけたわ! キクロプ、そのまま燃やしてしまいなさい!」
巨人の燃える拳が反転し私の傍の魔本へと向かう。私はすぐに起き上がろうとするが先程の転倒で足を痛めたらしい。キリカも一緒に倒れていてすぐには動けない。もうダメ……!!
「ヨポポ────イ!!!!」
私の体に“何か”が覆いかぶさる。その“何か”に衝撃が走り私へと伝わっていく。
固く閉じた瞳を開く、私の目の前にいた顔は…………
「……ヨポポ?」
「ヨポポイ!」
傷だらけになりながらも、満面の笑顔を見せるヨポポの姿だった。だがその姿は、僅かに
「そんな……、ヨポポ?」
ふと魔本があった場所を見ると、先程の巨人の攻撃により本の表紙に火がついている。それが意味する事はつまり……
「そんな……、ヨポポ」
「ノポポイ」
ヨポポは愕然とした私を立ち上がらせ、抱きしめる。
「ヨポポ……ごめんなさい。私……、私……」
「……ジェ」
「ジェ……ム……」
「ヨポポ……、私の名前」
それはヨポポと出会った頃、ヨポポイとノポポイしか喋れなかった彼に向けた言葉。
《「あなたは今日から私達の家族、私の友達よ。あなたの名前はヨポポ。私はジェムよ、言ってみて」》
《「ヨポポイ……? ヨポポイ!!」》
《「アハハ、さすがに無理ね。でも、いつか私の名前を呼んでくれたら嬉しいわ」》
《「ヨポポイ!!」》
「ヨポポ……大好きよ」
「ヨポポイ」
お互い泣きながら抱きしめあう私達。そしてヨポポは私を離すと、巨人と黒ずくめの男に振り向く。
ヨポポは私を守ろうとしてくれている、今その気持ちに一切の迷いは生まれない、ヨポポの覚悟を私は『言葉』ではなく『心』で理解できた。私は自身の火傷も気にせずヨポポの魔本を手にする。
「!? 勝負はついたのにまだやるのか?! 舐めやがって」
「ヨポポ!!」
「ヨポポイ!!」
「《アムルク》!」 「《ドレミケル》!」
巨大化した巨人の手。だけど私のヨポポは絶対に負けない。口から出した強力な音波で巨人の手を体ごと後退させる。
「この死にぞこないが。どんな攻撃だろうとキクロプの纏う鎧は壊せねぇんだよ!! 《ギガノ・アムルク》!」
巨人の手が先程以上に肥大化し、私達の前に壁となって襲い掛かる。
「ヨポポ」
「ヨポポイ」
「
「《ソラジオ・ファ・ドレミケル》!」
──────────────────────────────────
尊い。(確信)
無事、ヨポポとジェムは仲直りしたみたいですねぇ。えがったえがった。そんな2人の愛情ぱうわぁにより新呪文《ソラジオ・ファ・ドレミケル》が解禁されました。
これはキッドの呪文《ミコルオ・マ・ゼガルガ》に似た系統の呪文で、巨大な機械女神の姿をしたエネルギー体を出現させ敵に襲いかかります。
違いとして、こちらには3対の腕がありそれぞれに違う弦楽器を持っており、背中には数多くの管楽器が生えています。そしてそれらを奏でる心地よい音色が周囲に響いている状況ですね。
「綺麗……。あれ、足の怪我が……痛くない?」
ジェムが気付いた呪文第二の効果、それは任意の対象への治癒効果です。ティオの《サイフォジオ》には一段劣りますが、複数同時・攻撃の兼用と考えるとかなり強力な呪文です。もののついでといった感じでキリィちゃんの手足の影響やキクロプからの怪我も治っていきます。これを見越してダメージには頓着しなかったんですね。コラテラルコラテラル。
「ガルアアアァァァァァァ!!!」
「そ、そそそ、そんなキ、キキキキキクロプの鎧が」
あわれキクロプの鎧は砕け散りました。彼自身の肉体の強度は全然なので、やわらかキクロプにさっさとトドメさしましょう。
ヨポポきゅんの追撃の呪文も、燃える本を持ち続けるのが辛くなったジェムの集中が乱れ発動が遅れます。そのまま打たせたら本ごと巻き込むので、キリィちゃんが突っ込みましょう。
久々の登場ですね。今、必殺のぉ~~~~
「ヒィィィィィィィィ!!!」
キリィちゃんパアアァァァァァァァァァァンチィ!!
◇◆◇◆◇◆◇◆
「キリィ!!」 「キリカちゃん!」 「キリカ、キリカ、キリカぁ、うあぁぁぁぁぁぁん!!」
無事、イギリス紳士の持つ本を燃やす事に成功しました。
丁度いいタイミングでほもくん達がやってきてますね。では最後の仕上げをしましょうねぇ。
「ヨポポ……」
「ヨポポイ」
もうほとんど消えかけのヨポポきゅん。ジェムの傍に近寄って半分以上燃えている本を受け取ります、そのまま持ってるのは辛いでしょう? (満面の笑み)
ジェムはヨポポきゅんから目を離さずに本を渡してきます。そして再びヨポポきゅんとの熱い抱擁。あ~、尊いぜぇ。
「キリィ……」
まぁそれはお・い・と・い・て。本が燃えきる前にいつものお願いだよほもくん!!
「わ、わかった。後で色々聞かせてもらうからな。第一の呪文《ピルク》」
強力な呪文ゲットだぜぇ、やっふぅぅぅぅっぅううう!!
─────────────────【キクロプ
─────────────────【ヨポポ
【オリジナル呪文】
《ソラジオ・ファ・ドレミケル》
3対の腕を持つ機械の聖母風の巨大な女神を召還する。
腕にはそれぞれ異なる弦楽器を持ち、背中に生えた複数種類の管楽器と合わせ心地よい旋律を奏でながら敵に襲い掛かる。
音色を聞いた任意の対象に対して、治癒の効果を与える力も持つ。
中間投票③この中で一番面白かった戦いは?
-
マルス
-
バルトロ
-
ゼオン(一回目)
-
キクロプ