金色のガッシュ!!称号『覇道の王』獲得原作ルート 作:シグアルト
書き上げて読み直したら、原作展開とあんまり変わらなくなってしまった。
まっいっか!
─────「見つけたわ、シェミラ像はあの船の中よ」
「ウム、美術館にいた奴らの仲間も見えた。船で外国に逃げる気のようじゃな」
「ゴルドーさん、銃で武装しているのが見えます。真っ当な連中じゃないのは明らかだ」
「ホゥ、あそこまで隠す気がないとはな。元就君の言う通り、どこかの国のマフィアの仕業じゃろう」
緊迫感漂う雰囲気の中、おはようございまーす。美少女魔物キリィちゃんです。(小声)
前回、美術館にてシェミラ像が奪われたという所で終わりましたが現在キリィちゃん達は、彼らが潜伏しているモチノキ港に停船中のフェリーを、コンテナの影から眺めています。
さて、アジトを捜索するシーンをまるごとカットした理由ですが……見どころさんがなかったんです!!
ガッシュが合流してこないので、恵さんの《鑑識眼》に頼ったのですが、ひたすら聞き込み聞き込み聞き込みエトセトラエトセラトラトラトラ……ワレ、敵艦ヲ発見セリ。
「ジジイ、警察に連絡は?」
「奴らは明らかにプロじゃ。警察に勘付けば船で逃げられる上に、出港まで時間がない」
「じゃあ決まりだな」
「ウム、像はワシらで取り戻す」
恵さんは一般人どころか芸能人。スキャンダルはご法度なのでここで帰ってもらいます。オタッシャデー
突入するメンバーはキリィちゃんとほもくん(ついでに呼んだ)、そしてダニーボーイ君と
ゴルドーおじいちゃんは資産家の老人で、ギャグ漫画ばりの背の低さです。わー、ガッシュ君よりちっちゃい。
そんな八〇菜みたいな見た目ですが、性格は八宝〇とは全く違い(同じだったら困る)
またメタな話をすると、
◇◆◇◆◇◆◇◆
さて、船内に侵入が出来ました。
ここでキリィちゃん達が取れる方法は3つあります。
1.強盗団の潜む貨物室へ正面突破
2.敵の包囲を潜り抜け、像を盗み出す
3.船の出航を妨害し、強盗団が出てくる所を一網打尽
個人的なオススメは「3」です。
出航の妨害には船の燃料タンクを破壊すればよく、そこには大して敵がいないので簡単に足止めが可能となります。安定を求める方には一番です。
「2」もスニーキングミッション好きにはたまりませんね。
敵の視界内に入らない様、障害物や何ボール等を駆使し進むのは慎重派な方には一番です。
さて、そんな走者が今回選ぶ方法は─────
「うらぁあああああああああ!!」
「がぁああああああ!!」
「ぐわぁああぁあああああ!!」
「さぁ、泥棒退治といくぜ!」
「何者だ、このガキ共!」
「誰だろうといい、見られた以上生きて返すな!!!」
「この人数に勝てるかよ!!」
はい、1番です。だって、これが早いもん!!
このルートは敵の数が多く、無双ゲーの如くモブをなぎ倒す快感が味わえます。
一応、他ルートの倍近くの敵がいるのですが魔物が一般人に負ける訳がありません。
「よし、お前等は下がってな。さっきぶち壊した鉄の扉を盾にしてれば平気だ!」
「後は頼んだぞ、ダニーボーイ」
「えっ? ゴルドーさん、本を手放していたら呪文が……!」
コンテナの後ろの安全地帯を確保し、ダニーが前線へ出ていきます。
ほもくんは、呪文でのサポートをしようともせず、魔本を床に置き優雅に葉巻を吸ってるおじいちゃんにびっくりしています。
「へっ、ボーイは余計なんだよ。いくぜ!」
「速ッ!? 弾が、当たらな……」
「嘘だろ!? コイツ、化け物か?!」
「は、早く……早く始末しろ「オラァ!」ガハッ!」
「なっ!? いつの間に、こんな近くまで」
「倒せ……何でもいいから早くこいつを倒せ─────!!」
うわ、ダニー、つよい(小学生並みの感想)
いくら
ダニー君はキリィちゃんも取得している《身体操術》に加え、《練達の肉体》というスキルを取得しています。これは『放出系呪文を一切覚えられなくなる代わりに、肉体技能・能力にボーナス』というクソみそ……いいえ、クソデカデメリットのスキルです。
肉体言語系魔物には力強いスキルですが戦法の幅が狭まってしまう上、取得条件も厳しいのでキャラ作成時に狙うかはよく考えましょうね。後悔する事になります(3敗)
「そこにもいたか! 喰らえぇえ!!」
と、ここでコンテナの上に昇っていた敵から見つかり銃を向けられるイベントが入ります。
いいのかい、《練達の肉体》なんてスキルを取っちまって……俺は放出系呪文を持っていなくても
この時、感知スキルを持っていないと攻撃を避ける為に一定時間無防備になり、ダニー君の救助が間に合わなければゲームオーバーです。因みに操作キャラが『竜種』や『魔族』だったら人間の姿の擬態を解く事でこのイベントを回避しつつ、強盗団さん達が素晴らしい反応を見せてくれます。あんたら
「元就」
「《ピルク・リグロン》!」
「なっ!? なんだこのロープはぁうああああああああああ!!」
「ホゥ、面白い呪文じゃな」
なおキリィちゃんは《魔力感知Lv2》があるので関係ありません。両手からロープを出して放り投げます。そぉい! (掛け声)
魔力感知自体にはモブを感知する力はありませんが、感知スキルを持っていると危機察知能力が上がっている、みたいな解釈で条件を満たし気付けるみたいです。
では奇襲も防ぎましたし戦闘中のイベントは終わり。ダニー君に加勢してさっさと終わらせましょうねぇ~
「こ、こいつだけじゃないぞ! あっちのガキの力もヤベぇ!」
「うわぁああ! 俺の、俺の腕が折れたぁああああ!」
「な、何とか……早く何とかしろぉおおおおおおおお!」
「悪夢だ……こんなの悪夢だぁ!」
◇◆◇◆◇◆◇◆
あくは滅びた。(チーン)
恐慌状態に陥った強盗団達に、勝ち目はありません……と、思うじゃろ? 普通
「ハァ、ハァ……な、舐めやがって……! くたばれ、ジジイ!!」
「!! ゴルドーさん!」
「クソジジイ!!」
倒れた強盗団の一人が匍匐前進で
いやー、キリィちゃんが感知できるのは魔物と
ほもくんはキリィちゃんの傍に連れてきていたから、おじいちゃん一人だけにしたのがまずかったなぁ(すっとぼけ)
「死ねえぇえええええええ!!」
「ちっく……しょぉがぁああああああああああ!」
哀れ、ダニー君がおじいちゃんを庇い撃たれてしまい、他の強盗団も便乗してハチの巣状態です。遊星、ハチの踊りを知っているか? (唐突な話題転換)
近くにいたダニー君だからこそ間に合ったカバーリング、キリィちゃんじゃなきゃ見逃しちゃうね。
「ダニ──────────!!!」
「全く、世話のやけるジジイだ…………ぜ」
「おい、ダニー! ダニ─────!!」
「元就。黙って」
耳元で怒鳴るな!
さすがの口下手キリィちゃんも、これには物申したくなります。ほもくんがダニー君にかけよるので、キリィちゃんもそれに続きましょう。
まぁ全身から血を流し倒れ伏すダニー君は、どう見てもアレな状態なのでわかりますけどね。(初見プレイヤーを見る周回プレイヤーのような生暖かい目)
「や、やった……! 厄介な奴が消えた!! 勝てる、これで勝てるぞ!!」
「そうだ。残りの奴等もくたばれ!」
「やぁってやるぜぇええ!!」
野性に目覚めた強盗団もいるようですね。人数は残り僅かですが、士気が上がった一行は嬉々とした表情で一斉射撃を加えてきます。
ですが……無駄☆です(カンコーン)←格好いいSE
「《ジオルク》!」
はい。やっとゴルドーおじいちゃんが呪文を唱えてくれました。
ダニー君が落下中の夢から覚めたかのようにガバッと起き上がり、再び皆を庇う様に両手を広げました。
しかし、先程と違い銃弾はダニー君の体を貫通せず足元に散らばるのみです。
「ふぅー……ッ痛ってーな、この野郎」
「た……弾は、当たった筈なのに」
「う、嘘だろ……?」
「なん……だと……」
「オラァアアア!」
「がぁあああああああああ!」
「う、うわぁあああああ! ば、化け物だ─────!」
「た、助けてくれぇええええええ!」
「驚いたか? これがあいつの力、“超回復能力”じゃ」
「超……回復能力」
「ウム。強い攻撃力がある訳ではないが、奴にはどんな力をも恐れぬ
回復するってレベルじゃねーぞ!!
そんな愚痴をこぼしたくもなりますが、これがダニー君の呪文ですね。自身しか対象に出来ませんが、その代わり回復能力は非常に高いです。しかも、さっきは普通に効いた銃弾を完璧に皮膚で止めています。
呪文説明にはありませんが、若干防御力もあがる作用もあるみたいですね。十二回まで同じ死因は効かないとかいう理由ではない筈です、めいびー。
そして今回の戦闘の目的『ダニー君の呪文の顔見せ』も完了となりました。やったぜ!
以前お伝えしたかと思いますが、新取得した呪文は効果がわからないまま使うと【一定確率で失敗】となります。これは《ピルク》で
回復呪文というのは事前のお試しが難しく、ぶっつけ本番で使って失敗したら目も当てられません。
だから今回、強盗団の方達に協力してもらってダニー君が呪文必要になる所までボロボロになって貰いました。(鬼畜の所業)
ぶっちゃけると、この強盗団戦闘は真面目にやったらティッシュに銃弾を発射するが如く簡単に突破できてしまうので。
因みに原作だと強盗団のわるあがきが続き、更に一悶着ありますがそこはカット可能です。
格好いいゴルドーおじいちゃんの姿が見たい方は、ゲームか原作買おうな! (唐突なダイマ)
という訳で強盗団も案内役を一人残して全滅させ─────シェミラ像、奪還成功です! やったぜ!
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─────「ったく、ダルい奴等だったぜ」
貨物室に隠れていた犯人を一網打尽にし、シェミラ像の在処を聞いた俺達は一つの船室に向かった。
そこでアタッシュケースに保管されていたシェミラ像を取り返し、今は船を出る為に悠々と廊下を歩いていた。奴等は擬態の為に、一般客も乗るフェリーで逃げようとしていたので、人の通りのあるルートを通れば奴等も手出しができなくなっていた。
あまりにもあっけない幕切れに、オレはただただ徒労に終わったと愚痴をこぼしていた。
「馬鹿者が。まだ気を抜くでないわ」
「ジジイもわかってんだろ。奴等はここまで来れねぇし、来る力も残ってねーよ」
「プロなら仕事を成し遂げるまで毛一本程の油断もせん。だからお前は
「んだと、ジジイ!!」
いつもの様にオレを罵倒するジジイの胸倉を掴んで持ち上げるが、全く動じない。それどころかオレの方を見もしない始末だった。
「……見ろ、あの
そう言ってジジイに釣られ横を向いた先にいるのはキリカ。表情は変わらず、まっすぐ前を見据えて堂々と歩いている。まるでこの後にこそ、一番の
「キ、キリカ……」
「目的の物を取り返す帰路、そここそが最も警戒が緩みやすく狙われる時。あの子は、それがよくわかっておる。お主とは大違いじゃ」
「ぐっ……」
何も言い返せなかった。
ジジイの言葉はムカつくが言っている事が正しいと理解できてしまう。だからこそ、余計に悔しさが込み上げてくる。
「お主は全くわかっておらん。何の為にワシ等は仕事をやっておるのじゃ」
「……ぁ? 何の為にだと?」
そう言うとジジイは首でオレを促す。見ている先は船の娯楽室、廊下の仕切りがなく開放されているフロアでテレビを見ている家族がいた。
「いよいよ明後日だな。楽しみだ」
「フフ、あなたは美術品に目がないものね」
「パパ! “しぇみらぞう”ってすごいの?」
「あぁ、物凄く綺麗なんだぞ! きっとびっくりする筈さ」
「わぁーい! すっごくたのしみ!」
テレビで流れる美術館でシェミラ像が公開されるニュースを見て心待ちにする家族。その温かな姿は、荒んだオレの心に染み入るようだった。
「お主の適当な仕事のせいで、あの家族の幸せが失われる所じゃった。例え
ジジイは言いたい放題言った後、オレをおいてさっさと進んでいった。
言い返したい気持ちはある。憤りを叫びたい気持ちもある。でもオレは……
「……くそぉ……」
その言葉をこぼす事しか、出来なかった。
◇◆◇◆その頃のガッシュ◇◆◇◆
「ヌァアアアアアアアアアアアアア!!」
「メルメルメルメルメルメルメ~~~~~!」
「ガフガフガフガフガフガフガファ─────!!」
「ガッシュ~、清磨がすぐ戻るようにって……何やってんの?」
「おぉ、ティオではないか! た、助けて欲しいのだ~~!」
「メルメルメ~~~~!」
「ま、また新しい女なの!? ガフガフガファ─────!!」
「ヌアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
「メルメルメルメルメルメルメ~~~~!!」
「どうしたのよ、一体? その子と何かあったの?」
「何もしてないのだ────! 公園でウマゴンと作戦会議をしていたら、急にナオミちゃんが襲い掛かって来たのだ!」
「何もですって?! ワタシ聞いたんだから! キリカとかいう女と、か、かかか」
「か? 何か震えながら止まっちゃったんだけど」
「ハァハァ。た、助かったのだ! ……おぉ、そうだ。ティオは知っておるかの?」
「メル!?」
「知ってるって何が? キリカの事?」
「ウヌ。キリカともっと仲良くなる為の作戦としてウマゴンと相談してたのだが」
「キリカと
「は?」
※17話参照