金色のガッシュ!!称号『覇道の王』獲得原作ルート 作:シグアルト
釈明は活動報告に載せました。本年も本作をよろしくお願いいたします
美少女魔物キリィちゃんです。ザバスチャート攻略はじめるよ!
はい。唐突のクソデカ挨拶すみません。
ですが、ここはささっと始めていきたいと思います。原因は後ろの人達ですね。
「ウ、ウォンレイ。どうしてあるか?! 私、助けに来た。一緒にここを出るあるよ!」
「私は自ら望んでここにいる。君には関係ない。早く帰るんだ」
「そ、そんなの嫌ある! 私は
「既に解消した
おぉ、修羅場修羅場。
ざまぁ系スレを楽しめる方々なら2828しながら見ていられるでしょうが、全く進展のない言い合いを眺めてもしょうがありません。ざまぁスレ住民であろうニヤケ顔のザバス君達に振り返り、戦闘態勢に入りましょう。
「いいのかい? あちらはまだ結論が出ていないようだが?」
「ヒヒッ。クズ同士の言い合いとは、中々面白い余興だ。少しくらいは待ってやってもいいぜ?」
時間の無駄です。(バッサリ) こいつらわかって言ってますね。
このIFルートではウォンレイの参戦がありません。つまりザバス戦の最中にウォンレイとリィエンの和解が出来なくなっています。
その理由はルート条件でもある『リィエン
ここに来るまで何のダメージも受けず順調に来たせいで、原作程の苦労をしなかったリィエンは自分の抱く思いを省みる
ウォンレイもウォンレイで、原作で清磨に指摘された「傷つきボロボロになってまで来た、ウォンレイを大切に思うリィエンの気持ち」に気付く事が出来ません。傷一つなくここまでやってきたリィエンを見て「父親に無理言って来たんだろう」と勘違いし、軽く考えてしまいます。
そんな二人のすれ違いは原作以上の渾身のフォロー等がない限りすぐには解決せず、その前にザバス戦は終わります。
う~ん、余興と言われても仕方ないわコレ。
「《ピケル》!」
「《フェイウルク》! ……もうその呪文は効かない、届きすらしないとわからないのかい?」
そんな訳で戦闘開始。
余興を見る為に降りてきていたザバス君にまっすぐ攻撃。当然、空中に逃げて簡単にかわされます。
「《ガルウルク》!」
「! 回転して突っ込んで来た。キリィ、どうする?!」
鋼の翼と甲冑の体を活かしての空中からの高速回転突撃。ザバス君のメイン技ですね。
地面をえぐる程の威力なので、ほもくん達の素早さでも風圧でダメージを負ってしまいます。実はコレ連発するだけで中盤までは大抵の敵は倒せます。彼をプレイアブルにした時の攻略法が「レベルを上げて
ですが、この技の対処法は原作を読んでいる方なら必見。絶好の見せ場ポイントです。
「……迎え撃つ」
「わかった! 《ピルク・ゴウ・バウレン》!」
こちらも呪文の威力をあげて物理で殴る。やり返されてて草生えるわ。
因みに《バウレン》系統の技はビームの様な攻撃が出続ける呪文ではなく、一瞬の打撃技です。攻撃呪文を跳ね返す様な発動タイミングが重要な場面では、シェン〇ー等でおなじみQTE判定が出てきます。
カウンターを行うタイミングを合わせてボタンを押すだけの簡単な作業ですね。当然、一発成功で─────
ピッピッピッピッピッ…………ポスン! (失敗SE)
「キリィ─────!!?」
「カハッ……!」
「なっ、相打ちだと?!」
ま″───────────────!!! (叫び声)
いけません。いけませんよ、こいつぁ!! (狼狽)
QTE判定に失敗した為、地面をえぐる程の強力な攻撃をまともに喰らってしまいました。幸いこちらの攻撃も当たり、お互い吹き飛ばされたので追撃はありません。
ふらつきながらも起き上がるキリィちゃん。
あーこれは……右手が動かなくなっています。魔物の頑丈な体でも限界という事ですね。このゲームの原作が『ガッシュ2』だったら容赦のない骨折がキリィちゃんを襲っている所です。
そうこう確認している間にザバス君も復帰。兜や軍服のような鎧も半壊しダメージは残っていますが、戦闘続行は普通に可能です。うわ、すごい睨みつけてきてる。
「テメェ……たまたま不意打ちが入ったからってイイ気になるなよ!」
「《オル・ウイガル》!」
やはり起き上がりの運動はきついのか、竜巻を放ってくるザバス君。
ほもくんに指示を出し素早くお姫様抱っこ(ここ重要)。キリィちゃんを抱え、ザバス君達の方へ突っ込みます。華麗な回避!
「逃げても無駄だ! この呪文は操作可能だという事を忘れたか!!」
ガリオントがそう言いながら竜巻を方向転換させ、ほもくんを後ろから追ってきます。それを背中で感じつつガリオントの所へ突っ込むほもくん。
そう、よくある追尾型呪文の攻略法ですね。追って来るなら術者にぶち当てればいいじゃない戦法。
「……フッ。舐められたものだな」
「ヒヒッ。かかったな、バカめ」
当然、有名な攻略法なら相手も知っている上に対策済みでしょう。
「相手が盾の呪文を出したのを見てから、着弾地点を盾の足元に操作する」という離れ技を可能にする操作技術を持つザバスくん。まぁほとんどの魔物は「盾を貫通する威力の呪文を撃てばいい」という脳筋思考がまかり通っているので報われませんが。
ですがそんなザバスくんだからこそ自分に当たる直前に弾道を変え狙いうつ芸当も可能です。このチキンレースは圧倒的にほもくん絶望的に不利という訳ですね。そんな訳でキリィちゃんの横入り入りまーす。
「元就」
「! 《ピケルガ》!!」
「チッ、まだ呪文を唱えられるか!」
ほもくんに抱えられながら左手で拳圧を飛ばします。
ですが、さすがは戦闘経験豊富なザバス君。《ピケルガ》を身のこなしでギリギリかわしました。ガリオントも無事です。
「く……そぉぉぉおおおお!!」
その間にほもくんはキリィちゃんを抱えたままガリオントの上を飛び越え、反対側の地面に着地。《オル・ウイガル》はキリィちゃんの攻撃を避ける時に操作が乱れ、少し離れた地面で爆発。ですがザバス君たちは余裕の笑みを隠し切れない表情です。苦し紛れの奇襲も避けて、これからずっと俺のターンだと思ってるんだろうなぁ。
だが、甘いぞ遊戯!! (唐突な他人の登場)
「《クラリオ・イズ・マール・ピケルガ》!」
「
ここでキリィちゃんinウォンレイの最大術を繰り出します。
3本の尻尾を持つ巨大な白虎型のエネルギー体がザバス君達に襲い掛かりますよ。ザバスIFモードでウォンレイが参戦する事はありませんが、最強技である《ラオウ・ディバウレン》をこの時点で習得済みとなっています。コルルの時と同じ豆知識ですね。
「チッ、まだあがくか! ガリオント、こっちも最大呪文だ!!」
「あぁ! 《ガオウ・ウイガルガ》!!」
対してザバス君も当然のように最大呪文完備。余裕と慢心さえなければトップ勢魔物にも匹敵しそうなポテンシャルですね。
こちらが三又の白虎に対し、ザバス君は2本の尻尾を持ち両手が鎌状になっている獣─────つまり
「ガルォオオオオオオオオオオオ!!」
「シャァアアアアアアアアアアアア!!」
何やこの怪獣大決戦。
虎さんが相手を嚙み千切ろうと取り押さえにかかりますが、鎌で突撃をいなされています。そして背中に振り下ろされた鎌を爪で弾き、今度は胴体に噛みつく虎さん。身体に纏っている竜巻を受けながらも相手を噛み砕こうとしますが、とびかかった事でフリーになった背中にもう一方の鎌が振り下ろされます。
そして、お互いにぶつかり合ったエネルギー体は、双方痛み分けという形で対消滅していきました。がんばった。感動した!
「まさか上級呪文まで持っていたとは。素直に賛辞を送ろうじゃないか」
「ヒヒヒッ、だがこれでお前達も打つ手なし。チェックメイトだ」
相手の最後のあがきと思える攻撃を耐えきり満面の笑みを浮かべる二人。
まぁ奥の手ともいえる最大呪文を放ったのに、結果は二人を数mほど後退させただけ。キリィちゃんがザバスに《ピケルガ》を放った場所まで少し押し戻した形です。
だが、違うな。間違っているぞ、ザバス。
君達は私を倒しうる最後のチャンス。それを無駄にしたのだ!!
さぁ、本当のチェックメイトだ!!
──────────────────────────────
─────「ヒヒッ、これで終わりだな」
黒髪の女魔物と男の足掻きは中々面白い戦いだった。
まさか澄ました顔の少女が俺の自慢の鎧を半壊させる程の武術の使い手だとは考えず、少なくないダメージを受けてしまったが、結果は俺達の勝ち。常に嘲笑の笑みを浮かべつつ、相手の裏を読む事に長けたガリオントも、いまや油断なく二人を見つめている。もう万に一つの逆転の目もない。念を入れガリオントの傍を離れない様意識しつつ、相手にトドメを刺す為の呪文を準備する。
この場にはもう一組のペアもいる。トドメを刺す場面で乱入を仕掛けてくるのは常套手段。そちらにも注意を怠らない。
「なんで出てきてくれないあるか?! 私の事、嫌いになったあるか!」
「そうではない。私はもう王になる気はない。だからあなたと一緒にいる意味はもうないんだ」
「なんであるか!? 急にそんな事言われても、私納得できないある!!」
「私ともう一緒にいる必要はない。早く家族のもとに帰るんだ、リィエン!」
「そ、そんな……」
どうやら大丈夫そうだと意識を戻す。
おそらく協力関係を結んだだろうペアの窮地を前に、あまりにも初歩的な議論をしている。論外だ。
正面のこの少女の魔物には対戦者としての敬意を持てるが、あのペアはクズだ。クズの魔物にクズの人間。せいぜい後でボコボコにしてやろうと、体勢を整える。
すると、対面していた黒髪の女が左手を広げこちらに向けてきた。
「……まだやる気かい? 素直に諦めたらどうかな?」
ガリオントが諭すように声をかける。
当然だ。奴等は
「そうだな。中々楽しめたんだ、素直に魔本を差し出せば勘弁してやるぜ?」
俺がそんな言葉をかけるも、魔物も人間も真剣にこちらを見つめて来るだけ。呪文のタイミングを計っているのか?
そうはさせない。俺は最高速度の《ガルウルク》で相手をこっぱみじんにする為に翼を広げて前傾姿勢を取る。
ガリオントも先程のカウンターを考えて、時間をかけて心の力を込めている。例え先程と同じ事をしても、相手の拳ごと風圧が二人を吹き飛ばせる威力だ。
難点と言えば、常に翼を広げている為防御に翼を使えなくなる事だが
「さぁ、覚悟しやがれ! やれ、ガリオント!!」
「あぁ、今度は受け止められると思うなよ! 《ガルウルク》ゥ──────!!」
そして、俺は奴等を吹き飛ばそうと突進をはじめようとして─────
「第六の呪文─────」
「《オル・デーム・ピケルガ》!」
─────俺の意識は彼方へと消えていった。
──────────────────────────────
「……ウォンレイ。どうしてわかってくれないあるか?」
私は膝から崩れ落ちた。うつむいた顔からは涙があふれて止まらない。二人の時間はそのまま止まってしまったようだったある。
ウォンレイは何を言ってもかたくなで、ピクリとも動かない。まるでただのお守りの銅像ある。
お守り……そんな現実逃避のような脇道に考えに移りかけた私が思い出したのは、ウォンレイが語ってくれた魔界の王についてだったある。
《「私が王になったら? ……そうだな。皆を守りたい」》
《「守りたい、あるか?》
《「魔界は格差や貧富。様々な事が原因で争いが起きている。私は、それらの争いから皆を守りたいと思う」》
《「争いをなくしたいって事あるか?」》
《「少し違う。争いは避ける事の出来ない本能だ。それに魔物も人も、競い争う事でよりよき結果を作りだす。だが、それにより不幸になる者を私は見たくないんだ」》
《「むむむ、難しいあるね」》
《「あぁ、とても難しいだろう。だが私は大切な人達、そんな人達がまた大切に思う人達。そんな皆を『守る王』にこそなりたいと願っている」》
……そうだ。
私はそんな、夢を楽しそうに語る男の子のような顔をするウォンレイの力になりたいと思ったある。
でも、今目の前にいるウォンレイの顔は──
「もういいだろう。早く帰るんだ、父親も待って……」
「ウォンレイ。私、あなたの事が好きある」
「! ッ………………」
ウォンレイの変わらない表情がここに来てから初めて崩れ、俯いた。
「あなたと並んで歩く時の穏やかな顔が好き。鳥が頭で寝てしまった時の戸惑った顔が好き。一緒に夕陽を見てる時の優し気な顔が好き。……でも、そんな無理矢理我慢をしているような顔、好きじゃないある」
「リィエン。……私は」
「ウォンレイ」
続きは言わせない。今なら彼の気持ちがわかる、彼もきっと同じ気持ちを持ってくれている。だからこそ、それを否定する言葉を口にさせたくなかった。
「あなた。私や家族を戦いに巻き込まない様に、これ以上私を戦いで傷つけないようにと離れたあるね?」
「………………」
「わかってるある。ウォンレイが私を大切に思ってくれている事。……でも、おかしいあるよ」
「……何がおかしい? これがリィエンを守る方法なんだ!!」
ごまかすのは無理だと、ようやく気持ちを教えてくれたウォンレイ。大切に思ってくれる事は本当に嬉しい。でも─────
「ウォンレイ、『私を守って』。私はあなたがいなくても魔物に戦いを挑むあるよ? あなたが傍にいなかったら、私を守れないあるよ?」
「リィエン?!」
「私は、あなたの『守る王』を信じてるある。たとえ誰が相手でも、どんな障害でもウォンレイが守ってくれるって信じてるある」
「…………!!?」
私はそれだけを言い放つと、立ち上がって振り向きキリカ達とそれと戦っているだろう魔物達のもとへ走り出したある。
勝負はもう終わりかけで、お互い最後の一撃を放とうとしている場面。少しでも相手の集中を乱せればと、叫びながら相手の魔物へ走り出したある。
「ハイィ──────!!」
「《ガルウルク》!」「《オル・デーム・ピケルガ》!」
しかし、少し判断が遅かったようある。
私の事など意に介さず、お互いの呪文が放たれてしまった。私は心配からキリカの方につい顔を向けてしまったが……
「……呪文が、出てないある?」
キリカが前に出した手からは、何も出た形跡がなかったある。近くの地面に目を向けるも、地面から何か出て来た様子もなし。
私が頭に疑問を浮かべ視線を動かしていると、相手の魔物にその答えがあったある。
「ば、馬鹿な……一体、何が……?」
「…………カハッ」
「相手の魔物が、倒れているある?」
何か強力な攻撃で吹き飛ばされたかのように倒れている魔物と、状況が理解できない様子の
私は何が起こったのか理解できず、恐ろしいものの片鱗を味わったように立ち尽くしていたある。
─────そんな私を、後ろから誰かが抱きしめてくれた。
肩から回した手、優しい体温、体全体を守られてるかのような安心感。それが誰かなんて、確認する必要もなかったある。
「……すまなかった。リィエン」
強く、そして優しく抱きしめてくれたウォンレイ。
両手を封じていた牢は粉々に砕け、それがウォンレイの立ち直った意思を表しているようで嬉しかった。
「いいあるよ。ウォンレイ」
そのまま振り返り正面から抱きしめ合う。
私が抱き続けていた思いが、お互いを思い合える何かになれた気がして。私達はそのまま抱きしめ合っていた。
──────────────────【ザバス
※最後のシーンでは、魔本の謎の光で二人の共感性が高まっていました。
【オリジナル呪文】
《ガオウ・ウイガルガ》
竜巻の属性である《ウイガル》の最大呪文。
全身に竜巻を纏った、鎌鼬状のエネルギー体を放ち攻撃する。