金色のガッシュ!!称号『覇道の王』獲得原作ルート   作:シグアルト

8 / 55
誤字報告ありがとうございます。ガバなのを自覚し修正を何回もしているのですが、足りなかった部分があったようで誠にありがたい限りです。


今回はほぼ呪文の説明回です。
後書きに簡単にまとめたので面倒な方はそこだけ見て頂ければと思います。



4.第一の呪文

 

「母さん……、母さん…………」

 

 

 はい、おはようございまーす! 

 浪人大学生の母親になりました大人気魔物キリィちゃんです。

 前回を見ていない人は何を言っているのかわからないかと思いますが、とりあえずその手に持っている緊急通報画面のスマホを置いてください。

 

 さて、本の持ち主(パートナー)であるほもくんの名誉の為に言っておきますが、これは別に彼が小学生幼女にバブみを感じた訳ではありません。

 キリィちゃんの今の姿は黒髪美少女ではなく、ほもくんの面影を持った妙齢の女性になっています。ほもくんの家の仏壇に飾ってあった写真の女性そのままですね。ほもくんは縁側で膝まくらを彼女にされており非常に幸せそうです。

 ちなみにフォルゴレさんはほもくんの警戒心が爆薬を仕掛けた廃ビルの如く倒壊していく様を見て、微笑みながら「何かあったら頼ってくれ。キャンチョメの友達は私の友達だからな」と連絡先を書いた紙を置き、呪文については何も聞かず立ち去りました。

 空気が読めるイケメンとかやばすぎますね、世界中の女性が惹かれるのもわかります。

 キリィちゃんは何も感じませんが。

 

 

 さて、ではいい加減スルーしてるとコメントの弾幕がやばくなりそうなので疑問にお答えしていきます。

 まず結論から申しますと、今の姿はキリィちゃんの呪文《ポルク》の効果でキリィちゃんが化けた姿になっています。

 キャンチョメの変化とは違い、鼻が高くなっている事もなくまさに写真そのままの姿です。

 変化には【知力】の値が左右されるのですが、別にキャンチョメの【知力】が低いって意味ではありません。ぶっちゃけていえば彼の【知力】は他の魔物よりダントツに高いです。(実はキリィちゃんより上)

 その差が顕著に現れた事実として、キリィちゃんは生物にしか変化出来ません。一方でキャンチョメは円盤型やフック型、壁や床の偽装とあらゆるものに変身出来ます。その際の人体の感覚がどうなってるのかまるで理解できないキリィちゃんはそれが出来ないんですね。冷静に考えてやばくない?キャンチョメさんや

 まぁデュフォーに一目置かれるくらい頭いいし当然ですよね。

 ですがキリィちゃんは人間体への変化については瓜二つになれる位の精度を持っていますので負けていませんよね! そうですよね!(威圧)

 

 

 え、そこじゃない? えぇえぇわかっていますとも。

『何故、キリィちゃんがキャンチョメの呪文であるポルクが使えるのか』ですよね。

 たまたま同じ呪文の持ち主だったという場合もありますが、そんな理由でここまでもったいぶったり致しません。

 これこそがキリィちゃんの持つ呪文の性質────

 

 

 ────ズバリ『複製(コピー)』です。

 

 

 キリィちゃんの持つ《第一の呪文 ピルク》ですが、『他の魔物が持っている呪文を使用出来るようになる』という効果があります。これによりキャンチョメの呪文を複製(コピー)し、彼の呪文である筈の《ポルク》が使えているんですね。まぁ当然複製(コピー)なんていうチート臭い能力が簡単に使える筈もないという事で厳しい制約があります。

 

 まず第一に『複製した呪文は、複製に使用した心の力の分だけしか使えず回復もしない』100のMP(心の力)を使って手に入れた他人の呪文は100MP(心の力)分使い切ったらまた《ピルク》を使わないと使用できないという事です。

 

 第二に『複製した呪文は、複製元の魔物の呪文には必ず力負けし、その魔物本体には効果を与えられない』いわゆる「オリジナルにニセモノは勝てない」って事です。どこかの赤い弓兵が不服そうな顔をしそうですが無視しましょう。本体に効果がないっていうのは、元々その魔物が持っていた力だからって意味ですね。キャンチョメの《ミリアラル・ポルク》の逆バージョンって所でしょうか。

 

 

 そして最大の制約、第三ですね。『《ピルク》の呪文を、相手の魔本に触れている状態で唱えなければならない』普通に考えたらアホじゃない? って思う制約ですよね。魔本に触れてるならそのまま燃やせば勝ちなんですから。

 

 

 ですがこれらの制約を許容してまでも、私は複製(コピー)の呪文に賭ける事にしました。理由は『原作ルート沿いの為』です。

『覇道の王』称号を目指す為にガッシュの敵をキリィちゃんが潰すのは確定事項です、ではガッシュの成長をどうすればいいのか。

 私が導き出した答えは『キリィちゃんが敵役を全部引き受ければいい』です。天才かな? 

 手を変え品を変えガッシュを追い詰める事で、彼の成長を促そうという訳ですね。目指すはバリーとナゾナゾ博士を混ぜたようなムーブです。

 

 

 ご理解頂けた所で、呪文の性質を私なりにわかりやすくなるよう説明してみました、この先は興味がある方のみご覧下さい。

「なげーよ、ホセ」って方は5分後まで飛ばしてくださいね~~

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆キリィちゃんの呪文性質講座◇◆◇◆

 

 

 はい、興味ない方はいませんね。

 ではキリィちゃんの呪文《ピルク》の原理について説明したいと思います。

 ここはひとつ例え話として【料理】に例えてみたいと思います。

 

 魔物達は1人1人自分だけの料理(呪文)を持っています。(たまたま同じという場合もありますが)

 そしてその料理(呪文)は自分だけが食べる(唱える)事ができるのです。

 ですがキリィちゃんの料理(呪文)は具材だけで、そのままでは食べる事ができません(何の効果もありません)。その代わり料理の一部を取り分けて(心の力を消費して)、他の魔物の料理(呪文)と交換する事が出来ます。

 交換された魔物はそれが減っても具材が補充されているので(心の力を失っていないので)、それを元に減った分の料理を作る事ができ変化はありません。

 ですがキリィちゃんは貰った料理(呪文)を『自分の料理(呪文)』として扱い、そのまま食べる(唱える)事が出来るのです。

 当然食べた(唱えた)分だけ減っていきますが、その料理を作れるのは交換した魔物だけなので具材の補充は出来てもその料理はまた交換してもらわないと食べれません(ピルクを使わないと唱えられません)

 

 

 この様な原理になってます。わかりにくかったらごめんね! 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

 何故、飛ばたし

 

 

 

 

 はい、という訳で呪文の説明でした。

 ご理解頂けなかった方は見ていればきっとわかると信じましょう。(匙投げ)

 

「母さん……」

 

 おっと、長い話を脳内でしていたらほもくんがキリィちゃんの膝まくらを堪能したままこちらを伺ってきましたね。

 かわいい、何かすごいかわいい(語彙力崩壊)

 

 さっきまでの不審者を見るような目つきは消え去り、丸一日ご主人の帰りを待っていたワンちゃんみたいになってますね。

 ほもくんは「好きな人:母さん」「好きなもの:母さんの膝まくら」とプロフィール設定にあるくらいマザコン母親思いなのですが、想像以上にクリティカルヒットしたみたいです。

 

 ではほもくんのデレデレ顔を見るのも楽しいのですが、そろそろ《ポルク》を解除しましょう。

 複製(コピー)によるデメリットなのか変化したキリィちゃんは言葉を喋る事が出来ないのです。

 これでは意思疎通が出来ないではないか! (元から)

 

 

「……」

 わかってたけどそんな泣きそうな顔しないで、罪悪感が沸いてくるから! 

 

 

 さて、では本題に入って魔界の王を決める戦いへの参加をお願いしましょう。

 キャンチョメ『友情』スタートのメリットがここで遂に活きて来ます。普通に説明するだけでも心優しいほもくんは戦いへの参加を了承してくれますが、あくまで主導権は本の持ち主(パートナー)であるほもくんになってしまいます。

 ですが今チャートではあえてガッシュの敵役になるために、時には不本意な行動をほもくんに了承して貰う必要があります。ですので今チャートでの主導権は絶対にキリィちゃんが欲しいんです。

 

 その為、変化の術を持つキャンチョメにここまで来て貰い《ピルク》で変化の術を複製(コピー)、大好きなお母さんの姿を見せてあげる事で好感度をあげていこうという作戦だったんですね。

 

 

「わかった、俺でよければ喜んで力を貸そう」

 

 

 ほらね、喜んでもらえましたよ! (ドヤ顔)

 これで無事、キリィちゃんも魔界の王を決める戦いに参戦です。後は時期を見計らって……おっと、ほもくん。ニュースの音量上げてもらえるかな? 

 

 

『……県A町にて突如大きな氷柱が落下し乗用車に直撃。運転中だった○○さんが重体の模様です。現場は当時雲ひとつない晴天で気象庁からも原因は不明、巨大な雹が発生する気象条件ではなかったとコメントが出ています』

 

 

 ……ギリギリ間に合ったみたいですね。

 ほもくん、行動は今夜からです。張り切っていきましょうか! 

 

 

 

 

 

 ────────────────────────────────────

 

 

 

 

 

「母さん……、母さん…………」

 

 俺は今、母さんに縁側で膝まくらをしてもらっている。鬱陶しいとしか思えなかった初夏の日差しが、今は何よりも愛おしい。

 

 思えば末期が近付いてきてからの母さんは、病気を移してはいけないと触れることさえ許してはくれなかった。俺はこんなにも母さんのぬくもりを求めていたというのに。

 

 母さんの肌のぬくもりを感じ、母さんの優しい眼差しを感じ、俺は今までわからなかった疑問が氷解していくのを感じていた。

 

 

 

 

 ……俺は母さんがいなくなった孤独を嘆いていたんじゃない。

 

 母さんのぬくもりを感じる事が出来ず嘆いていたのだ。せめて最後にもう一度と願った思いを、母さんが叶えてくれなかったから。

 

 なんて自己中心的な人間だろうか、と苦笑する。結局俺は成長していなかった、わがままを叶えてくれなくて拗ねていただけだったんだ。

 

 だけど同時に安堵もする。俺は母さんがいなくても生きて行く事が出来る人間だった。だって母さんが亡くなった事にショックを受けず、ただふてくされていただけなんだから。

 

 母さんが膝まくらを終える、やっぱり幸せな時が終わるのは悲しい。

 

 だけど目の前の女性は母さんじゃない、俺の女々しい最後の願いを叶えてくれた心優しい1人の少女だ。

 

 

「力、貸して」

 

 簡潔に、だが確固とした意思を持って俺に呼びかける少女。

 

 もう全てを暴き出すような黒い瞳は怖くない、暴かれて嫌なものはもう何もないのだから。

 

 力を貸してほしいと願う少女に向けて、俺は力強く頷いて言った。

 

 

 

「わかった、俺でよければ喜んで力を貸そう」

 

 

 

 俺の相棒、キリカ・イル

 

 彼女の望むことなら何でもやろう、それ程のモノを彼女はもたらしてくれたのだから。

 

 そう、何でもだ…………





《第一の呪文 ピルク》

効果:他の魔物の(呪文発動時)所持している呪文が使用可能になる

・使用できる呪文は下級クラスの呪文のみ(最大でもルガ系・一部のラージア系まで)
・ピルク発動時、対象の魔本に触れていなければいけない
・ピルク発動時に消費した心の力と同量だけ呪文が使用可能になり、その容量は自然回復しない
複製(コピー)した呪文の発動キーは《ピルク・○○》
・複数の魔物の呪文を複製(コピー)して使い分ける事は出来ない。
複製(コピー)した呪文は複製元の魔物には効果がない。
・使用可能になる呪文は随時変わる為、増えた呪文は番外扱いとなり『第二の呪文』ではない

あなたのお気に入りの話は?

  • 千年前の魔物編
  • ファウード編
  • クリアノート編
  • 平穏な日常の話
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。