艦隊これくしょん【艦これ】 汎用決戦重巡洋艦が建造されました!   作:ライドウ

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第1防戦隊

旗艦
桜型汎用重巡”桜”
随伴艦
稲荷型汎用軽巡1番艦”稲荷”
稲荷型汎用軽巡2番艦”黒峰”
久崎型汎用駆逐1番艦”久崎”
久崎型汎用駆逐2番艦”乃木坂”
久崎型汎用駆逐3番艦”海崎”

の編成の防戦隊。防御を目的とした艦隊の第1号で活躍はここになると期待されていた。
しかし、桜以外の建造は遅れており一時的に桜が一航戦に所属していた時、桜が轟沈。
旗艦が稲荷へと変わり、出撃したものの・・・桜が居ないことによる負荷がかかり、防戦隊の中で最初に全滅した防戦隊。そのため戦後のメディアなどからは”烏合の衆”、”役立たず艦隊”とされていた、ちなみに建造が遅れた理由はとある大本営の大艦巨砲主義者の大将により資源が特化型戦闘艦の建造に回されたからである。



第6話 ご都合主義な戦犯艦隊

「また・・・沈む。ごめんね、もう・・・ダメ、みたい。」

 

ずぶずぶと、身体が海面に沈んでいく。

視界には深海棲艦が、私を超えていく姿が映る。その瞳は私を捉えていない。

まっすぐに、鎮守府方面に目線を向けて進軍している。

 

≪桜さん!聞こえますか桜さん!!今そっちに連合艦隊で向かってます!!だから!!≫

 

私の通信機から吹雪ちゃんの悲鳴のような声が聞こえてくる。それに、おそらく信濃さんの通信を借りているからか、その声がクリアに聞ける。

多分、シグナルが途絶したから焦ってるんだろう・・・多分、私が助からないことも理解してる。

 

≪沈んじゃダメでず!!おねがいだがら、しずまないでぐださい!!≫

 

ああ、泣いてる。吹雪ちゃんが、泣いてる。

泣いちゃダメ、大丈夫・・・私が、沈んでも・・・明日は来るから。

明日も、明後日も、明々後日も・・・ちゃんと来るから。私なんかの為に泣かないで?

 

「ぐ・・・れい」

 

≪っ!?桜さん!!応答してください!桜さん!≫

 

≪・・・チェリー、こちらグレイだ。≫

 

「みんなを・・・・・・おね、が・・・い」

 

最後の力を振り絞り、グレイにお願いをする。

グレイの悔しそうな息遣いと、任せろ。と言う泣きそうな声。

ごめんね、グレイ・・・今度は、貴女の隣で戦えなくて。

 

≪おいおい、隊長・・・そんな簡単に沈んでもらっちゃ困るな≫

 

ふと・・・通信機に割り込んでくる声が・・・どこから?

でも、聞こえる・・・

 

≪うふふふふ、今度はお化粧に間に合ったわねぇ~≫

 

懐かしくも、初めて聞く声。

でも、分かる。本能でわかる。

 

≪今度こそ、隊長は沈ませません!≫

 

海軍の勝手で建造を遅らせられ、私が沈んで負担をかけてしまい・・・

最後は横須賀の沖で大破着底して戦後に解体・・・その時に色々な汚名を着せられた防戦隊。

 

≪二度と、あんな屈辱は味わいたくない・・・≫

 

”役立たず”、”戦犯艦隊”、烏合の衆”散々な言われようだった。

でも今度は、間に合ったみたいね・・・

 

≪だから、隊長。まだあきらめないでください≫

 

身体がふわりと持ち上げられる。

目を開けると、眼帯の無い天龍さんが・・・いや、”稲荷”さんと、その隣には”黒峰”さん。

周りには12㎝単装砲と、バルジシールドを手に持った久崎ちゃんと乃木坂ちゃん海崎ちゃんが・・・

 

「第1防戦隊、ただいま参上。隊長、指示を。」

 

 

======================

 

side:ennta-puraizu

 

≪ザーーーーーーッ≫

 

「桜さん!桜さん!応答してください!桜さん!!」

 

チェリー・・・桜の通信すらも聞こえなくなる。

ああ・・・逝ったか。くそっ、私は何をしていた。

いくら、吹雪と初雪が戻ったと言えど・・・

 

「It won't make sense if you don't return ...」

 

こんなに悔しいのは、マチピチュに負けた時以来だ。

ああ、思い出しただけで・・・心がざわつく・・・

 

「落ち着け」

 

と、私の額にデコピンが直撃する。

それで意識がハッとするが・・・目の前には、信濃が私をにらんでいた。

・・・そうだ、今しょぼくれている場合じゃない。

 

「敵の数は?」

 

「艦載機の情報によると・・・95体。桜は、25体を撃沈させてくれた。」

 

「そうか。」

 

ガーランドに見立てた飛行甲板の装弾を確認し、艦戦のマガジンを装填し放つ。

放った弾丸がすぐさまF6F-5の編隊に変わり、敵連合艦隊に向かって飛んで行く。

すぐさま、艦爆のマガジンに交換しまた放つ。そして、艦攻のマガジンに交換して放つ。

 

「全機の発艦が完了した、このままいけば〇七二三に到達する。」

 

「今は、〇七〇三・・・20分で到達とはさすがアメリカだな」

 

「ふっ、ゼロほど早くはないがな」

 

実際、私の艦載機の練度で20分が限度なのだ。

なのに日本の艦載機たちはほんの数分で到達するから恐ろしい・・・

 

「そういえば信濃、紀伊はどうした?」

 

「第3艦隊と第4艦隊を率いて桜さんを回収しようと移動中だ。」

 

「……そうか」

 

恐らくもう、桜の遺体は水底に沈んでいるだろう。

いくら彼らとて間に合うはずがない・・・

 

「時間だ、艦載機たちが攻撃を始める!続け!!」

 

「(コクっ)・・・艦隊、私に続け!!」

 

せめてもの弔いだ・・・せめて派手に貴様らを地獄に送ってやろう。

覚悟するがいい・・・グレイゴーストの怒りを

 

 

 

 

 

 

 

 





この世界の轟沈

この世界の轟沈は確かに艦娘の死亡を意味する。
しかし身体が完全に水底につく前に回収し、適切な応急処置と手厚い治療を受ければ再び前線に戻れる仕組みだ。

一応、高速修復材もあるが中毒性が高いため基本的に自然治療と入渠がこの世界の主流である。
しかし、高速修復材は細胞の一片からでもすべてを再生させられるため、最後の手段として各鎮守府に貯蓄されているのだ。
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