艦隊これくしょん【艦これ】 汎用決戦重巡洋艦が建造されました!   作:ライドウ

19 / 28
横須賀第1の瑞鶴に関する報告書

性格は真面目だが言動に難あり。
弓の腕、集中力と精神力は、一航戦の赤城、加賀を凌駕し類まれなる戦闘の才能を秘める。
が、慢心しやすいその性格によりその才能は開花していない。
さらには空母としての自覚がないのか砲雷撃戦の仕方まで聞いてきた。

評価
自分がやれることとできることを勘違いしてる。
しかし、空母としての自覚を突き付けると、瑞鶴はより反抗的な態度になる。
ただ空母としての自覚を自分からしてくれれば、おのずとその才能は目覚めると思われる。


報告者―龍驤、鳳翔。



第15話 めでたい鶴は戦火を飛ぶ

side:zuikaku

 

 

「誰か、キッドもってこい!!比叡の嬢ちゃんが頭から血を流してるぞ!!」

 

「ヒエイ、ヘイ!ヒエイ、後方についたネ!安心するデース!まだ生きてマース!!ヒエイ!!」

 

「金剛!お前はそのまま比叡に声かけ続けとけ!!龍田ぁッ!!睦月ぃっ!!止血剤だ!ありったけ持ってこい!!」

 

前線から撤退してきた金剛さんと傷だらけの比叡さんを菊月と如月が肩を抱えて大発に運び込む。今この第2連合艦隊はまさしく地獄だ。

さっきまで戦ってた第1海域と鎮守府が通れるようになったから物資は途切れなくなった。

医務妖精が荒々しく艦娘たちに指示を出して治療や修理を施しつつ、補給を受ける。

一応、間宮さんもこの第2支援艦隊で糧食を作ってもらってるけど・・・

 

「っ!!提督さん!?」

 

提督さんが乗るクルーザーの真横に唐突に水柱が立ち上がる。

砲撃!?じゃあ敵はすぐそこまで!?

・・・そんなことはさせないっ!

 

「?瑞鶴、どかしっ・・・瑞鶴!?」

 

私は予備の武装を持ってきた大発から12㎝単装砲を二基拝借し弓と矢筒を置いて最大船速で第2連合艦隊から離れる。

 

≪何をしてるの、瑞鶴!!戻ってきなさい!!≫

 

≪命令違反ですよ!瑞鶴ちゃん!!≫

 

装填は・・・全部で150発。

大丈夫、私なら・・・やれる!!

提督さんと役立たずの第1防戦隊を追い抜かし、敵の艦隊に突撃する。

 

「っ!!」

 

残党の大破のル級エリートに接近射撃でヘッドショットする。

それだけでル級の轟沈が始まり、次の標的を探す。

・・・居た、妙に大きくて長い砲を持つリ級、あれが提督さんを撃った敵・・・

そのリ級を護るようにホ級とロ級の群れがわんさか出てくる。

 

「その程度っ!!」

 

12㎝単装砲を構えてその艦隊に突撃する。

放ってくる砲弾や魚雷はロイヤルネイビーのそれよりも荒くてよけやすい。それに、アレミアの異常なほどの連携力もないからなおさらだ。避けつつ、狙いを定めてホ級とロ級を撃ち抜く。

ノーマルぐらいならこの距離でも撃破できる・・・大丈夫、私ならっ!!

 

≪瑞鶴、何してる!!引け、提督命令だ!!≫

 

通信機の向こうから提督さんの怒鳴り声が聞こえる。

それを無視して、大きくて長い砲を持つリ級に詰め寄ろうとする。

 

≪命令違反だぞ!瑞鶴、いいから引くんだ!!≫

 

「うっさい!!提督さんこそ何なの?!そんなに役立たずのそいつら(第1防戦隊)がいいの!?こんな奴ら、空母連合艦隊ですぐに倒せるでしょ!!」

 

≪ぐぅっ・・・しかしだな!!現在前線部隊が紀伊の[ブツッ]≫

 

提督さんの通信を無理やり切断してリ級に痛いのを・・・えっ

【尻尾のないレ級】?

 

「レェッ!!」

 

ニタァと背筋が凍るような笑いをして、私を思いっきり殴りつける。

何とか両腕で防ぎ切ったけど・・・遠ざかられて・・・

 

「・・・えっ」

 

尻尾のないレ級だけじゃない・・・スカーフェイスのレ級と、片腕のレ級?

タ級エリートにツ級フラッグシップ・・・大和さんと武蔵さんが相手してたはずじゃぁッ!!

私に向けて砲を向けるそいつらは、ニマニマと笑ってたり、どうやって痛めつけようか考えている奴らの目だった。

こ、これじゃあぁッ・・・私はっ

 

「-リリ- リ-リ-- ---リ リ-リ--リ -リ-リ リ-リリリリ リ---リ」

 

「レレ-レレレレ -レレ-- ---- レレ-レレ?」

「---レ レレ- -レレレ!---レ レレー ーレレレ!!」

「レーレレ レーレーレ レーレレレレ -レ--- レーレレレレ --レーー ーレーーレ レレーー レーレレ?」

 

大きくて長いが二つ名持ちのレ級を止めて呼び寄せる。

どうやら深海棲艦語で何かを離している。その間ル級エリートとツ級フラッグシップが私に砲を向ける。

動くなということなのだろうか

 

「タータ タータータ ータタタ ---- ター ターータ ターターー ターーー --ターー -ターータタ ターターー」

 

「---- --- -ツツツ -ツーツ ツーツーツ -ツーーツツ ツーツーツ ツツーー ---- ツツー ツツーツツツツ ツツー ツーツーーツツ ---- ツツー -ツーツー ツーツーツ ツツツ --ツーツ ツー ---ツツツ」

 

「-タタータ タターー --タータ --タ ータタタ タータ ターータ -タータタ ータターー タター!!」

 

い、一体何を離しをしてるんだろう・・・

こわい・・・私、殺されるの?それともどこかに連れていかれてえ、えっちなことされちゃうの!?

いやっ、初めては提督さんがいいのにっ!!

 

「アーアー、ソコノオマエ!コノコトバワカルカ!」

 

「ヒイッ!!」

 

「キコエテルナヨシヨシ」

 

いきなり、尻尾のないレ級が片言だけど日本語をしゃべり出した。

うそっ、深海棲艦って日本語喋れたの!?

 

「コレカラ、ワタシガ10カゾエルカラ、オマエサッサトニゲロ」

 

「えっ・・・ちょっ、それ」

 

「ハイ、ジュウ!」

 

尻尾のないレ級が問答無用で数えだす。

逃がしてくれるならありがたい、それなら全力で・・・でも10…数えたら?

あぁっ!!!

 

「キュウ!」

 

もっと早く逃げなくちゃっ!!

うっ、だめっ焦って足がもつれる!

さっきのパンチが意外に効いてたの?!

 

「ハァチ!」

 

それでも、逃げないと・・・殺されるっ、殺されちゃうよっ!

 

「ナァナァ!!ヒャァガマンデキネェっ!!ゼロダ!! レレー レーレーー!!」

 

10数えるって・・・あっ

 

「たす・・・け・・て、誰か助けてぇっ!!」




深海棲艦語

各クラスのレ、だのタだのツだのリだのを・に変えて
モールス信号で解読してみましょう。


尻尾のないレ級(レ級フラッグシップ改[練度 42])
ソロモン海制圧艦隊所属のレ級。
ソロモン海の大規模作戦中に確認され、ブイン所属の駆逐艦夕立改二に尻尾を食いちぎられた個体。
報告では尻尾は高級霜降り和牛の味がしたらしい。

腕のないレ級(レ級フラッグシップ[練度 53])
アイアンボトムサウンド防衛艦隊の所属。
アイアンボトムサウンド第1時大規模攻勢作戦から第5時大規模攻勢作戦の全てに生還している歴戦のレ級。呉の金剛との戦闘で左腕を吹き飛ばされるが生還。
深海棲艦からは”片腕の悪魔”と呼ばれ英雄視されている。
吹き飛ばされた左腕は現在、日本海軍の研究機関で目下調査中である。

スカーフェイスのレ級(レ級エリート[練度310])
北方海域攻勢艦隊・北方海域防御艦隊所属の生存している中では最古参のレ級。
艦娘と深海棲艦との戦いの最初期から参戦しておりその練度は計り知れないものである。
慢心せず、傲慢もせず。一介の兵士としては見習うものがある。
傷つけられた顔の傷は大本営の超大和型の彼女の恩人がつけたもの。
腕のないレ級と尻尾のないレ級の師匠でもある。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。