艦隊これくしょん【艦これ】 汎用決戦重巡洋艦が建造されました!   作:ライドウ

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日本海軍の最強クラスの艦娘たち。

この世界の艦娘たちが所属する日本海軍の中で、最も強い艦娘が存在する。
有名なのは
横須賀第1鎮守府、冷血【伊58】
呉第3鎮守府、鬼神母神【鳳翔】
佐世保第7鎮守府、死神【時雨】
大湊第3鎮守府、戦乙女【足柄】
函館第6鎮守府、千里眼【吹雪】
石狩第5鎮守府、守護神【扶桑】
・・・ではあるが。
番外と裏番付、十二守護柱と言うものもあるらしい。



第18話 第1防戦隊

side:zuikaku

 

「それで、許してもらおうってか。はっ、とんだ餓鬼だな。お前。」

 

優しく手を握っていた稲荷さんが背を向けつつ立ち上がる。

その姿は、どこか泣いているようも怒っているようにも見えた。

 

「その傷がついたところで、隊長・・・桜のこれが治るのか?」

 

顔を伏せつつ、私に近づいてくる。

今にも殴られそうだし、とっても怖い。でも、私は・・・これを受けなくちゃいけない。

私の勝手のせいで、桜さんを傷つけ・・・深海棲艦化を悪化させてしまったんだから。

 

「・・・私がどうしようと。あの人のそれが治るわけじゃない。でも、これは私なりのかく≪ドガっ!≫・・っ!!」

 

「それが答えか!!」

 

殴られてしりもちをついて、初めて稲荷さんの顔が見える。

泣いていて、怒ってる。涙は流しつつ、歯を食いしばって・・・怒りを抑えるようにしている。

・・・殴られて、私も感情的になりそうだけど・・・抑えなきゃ。

 

「覚悟だ!?お前が傷ついて喜ぶやつがどこにいる!!その左腕の傷は、お前なりのケジメだと思って見過ごした!!だが、どうだ!!蓋を取ってみれば、覚悟だなんだと下らねぇことを言って死にに行くだけじゃねぇか!桜はな、そんなお前たちを助けようとしてる・・・ああそうだよ!!桜は救いようのないお人好しだよ!!でもな!!桜には誰も傷つけさせないって言う信念があるんだよ!!なのに、お前が・・・お前が独断で出て!!それを助けるために桜が傷ついた!!あの時のように!!」

 

あの時、多分・・・桜さんが沈んだミッドウェー海戦のことだろう。

その時も、誰かが傷ついて・・・桜さんが突出して、赤城さんたちが助かった。

でも、それで桜さんは帰ってこなかった。

 

「桜が死んで・・・初めて、俺たち汎用型の有用性が証明された。死ぬことで特化型の生存率を高めるっつうクソみたいな有用性が・・・・・・分かるか、お前たち(特化型)を生かすがためだけに俺たち(汎用型)は戦わなくちゃならねぇ。」

 

「・・・乃木坂大将の後悔。”剣を守るために盾が死なねばならんのは屈辱でしかならない。私は民を守るために盾を編み出した、剣を守るためではない。”」

 

提督さんが思い出したかのように、その言葉を口にする。

確か、戦後のインタビューで乃木坂大将が戦犯として処刑される前に語った言葉。だったはず。

 

「ああ、そうだ・・・俺たちは、戦いのことしか考えねぇお前たちを守るために生まれたわけじゃねえ。人を守るに生まれた!!」

 

その言葉が、深く胸に刺さる。

・・・ついさっき、桜さんに助けてもらったことが・・・至極当然だと思っていた。

別に、恨んでるとか・・・そういうのではない。ただ本能でそう思っていた。

 

「それで?それがどうしたデチ?」

 

振れてはならない地雷を潜水艦の子が踏み抜く。

その言葉に、稲荷さんが目に見えない速さで龍田槍を抜刀し潜水艦の子の首元に刃を置く。

稲荷さんの目は、純粋な怒りに包まれており・・・今何かすれば、間違いなく誰かを殺してしまうかもしれない。

そんな雰囲気を醸し出しているので、誰も・・・何も言えない。

 

「お前に何が分かる。殺人者。」

 

「分からないデチ。お前たちは人を守るために生まれたんデチ。ならば人が乗ってたアタシたちを守るのは当然デチよ?」

 

「それが、悪魔の兵器を放ってたやつが言うことか?」

 

「ほかのゴーヤは絶対に言わないデチが。アタシは言うデチ・・・言いたいことはそれだけデチね。提督、またあとで」

 

「あ、ああ。」

 

言うだけ言っただけ、潜水艦の子はそそくさと海に戻ってゆく。

私は、それをただ見送るだけしかできなかったが・・・唇をかみしめてるようにも見えた。

 

「・・・もういい、提督。勝手ながら、桜を除いた俺たち第1防戦隊が出撃する。」

 

「!?それは許可でき「ていとく~、私たちも我慢の限界なの~・・・わかって欲しいなぁ~」・・・わかった。だが無理はするな」

 

提督さんの了承を脅すことで得た稲荷さんたちは、黙って足早にクルーザーから降りて前線に向かっていく。

後姿を見るだけで、なぜか安心感が違う。

 

「・・・こりゃ、アイアンボトムサウンドより地獄になるで。」

 

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「なによ・・・これ!?」

 

さっきまで戦闘海域”だった”ところを提督さんのクルーザーが進む。

深海棲艦の死体をかき分けて進むクルーザーの周りには・・・さっきまで第1連合艦隊のみんなを苦しめていた歴戦の深海棲艦が、光の無い目で斃れてたり体のどこかが斬り飛ばされたり、下半身と泣き別れている死体があったり。

 

「ひどすぎない!?」

 

「いーや、これが第1防戦隊の姿や・・・第1防戦隊は、唯一攻勢に仕掛けて敵を圧倒できる艦隊やからな」

 

「・・・沖縄沖海戦の概念的なあれか。」

 

これが、第1防戦隊の実力・・・なんだろうか。

 

「きぃつけな瑞鶴・・・第1防戦隊は、狂犬や悪魔なんかやない。本当の意味で、英雄なんや。」

 

「どういうこと?その割には第1防戦隊は嫌われてたみたいだけど・・・」

 

「あぁ、それは大本営のせいや。だが、国民はそうじゃなかったんや。ある意味乃木坂大将が望んだことは半分叶ってたんや。民を守る。それが乃木坂大将が望んだことやったん。国民はそのうえで第1防戦隊をこう呼んでたんや。”海軍の英雄たち”とな、何なら横須賀大空襲の際にその名が響き渡った。あとはわかるな。」

 

・・・つまり、この地獄が第1防戦隊の全て。

私たちのためじゃない、国民の為に地獄に向かって斬り進む。

・・・確かに、通報されてようやく動ける私たちと比べて・・・何もかもが違う。

覚悟の作りも、怒りの矛先も・・・考え方も。

 

「瑞鶴。」

 

「提督さん?」

 

「俺のばあさんが言うにな、第1防戦隊は本当に国民の英雄だったらしいんだ。」

 

「・・・」

 

「この作戦が終わったら加賀と飛龍、信濃に第1防戦隊・・・稲荷たちの話を聞いてみろ。つらそうな顔するけど・・・かならず話してくれるはずだ。」

 

「・・・はいっ」

 

今は、ここで黙ってみてよう。

第1防戦隊の気が済むまで。

 

 

 

 




冷血【伊58】
大本営の生まれの潜水艦娘。
その本質は伊58より伊53に近い物がある。


稲荷
覚悟を決めて国民を守るやつは好き。
覚悟を決めて死地に赴くやつは嫌い。
だから、終始国民の為に働いていた信濃のことは認めている。

第1防戦隊
その活躍はほとんど大本営によって大和もしくは武蔵の功績にされたが
沖縄沖海戦にて唯一攻勢に仕掛けた防戦隊と言う話が有名。
この世界のウ〇キにもそれが乗ってたりする。
そして、とあるスーツカ乗りと同じく嘘まみれのウ〇キに嘘をつかせなかった艦隊。
硫黄島海戦では防戦にて敵戦艦を数多く大破撃退、沖縄沖海戦では空母の撃沈までした。
さらには横須賀大空襲では第1防戦隊のほとんどが撃沈されたが・・・国民に英雄と称えられるほどの活躍をしたらしい。
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