艦隊これくしょん【艦これ】 汎用決戦重巡洋艦が建造されました! 作:ライドウ
現在のところ横須賀第1鎮守府でしか確認できていない貴重な艦娘。
非の打ちどころがないが維持費のかかる一航戦、
異常なほどの練度を誇るが認識の甘い時がある二航戦、
艦隊の護送に最適だがその積載量は採用とは程遠い三航戦、
戦力としては期待できず鎮守府の警戒網敷設に最適な空母四航戦と、
費用は掛かるが出せば間違いなく前線で活躍できる航空戦艦四航戦。
そして間違いなく大戦で活躍し一航戦・二航戦にも劣らないと言われる五航戦を構成する艦娘であり、各拠点に配備することは必須だと思われる。
それにより、一航戦・二航戦・三航戦・空母四航戦の必要性は皆無と見れる。
以上、大本営所属戦術専門家『丸閥 貞潔(まるばつ ていけつ)』
同所属『祭亭素 琉男(さいていす るお)』
「「「・・・・・・」」」
「このクッキーおいし~」
「ちょっ、花崎ちゃん。今はちょっと静かにするときだよっ」
とっても気まずい。
あの後、瑞鶴ちゃんを迎えに行くと・・・その隣には瑞鶴ちゃんのお姉さん、翔鶴さんがそこに居た。
もちろん、瑞鶴ちゃんが急に連れて来たとかではなく翔鶴さんがついてきてしまったという。
妹を心配する姉らしいことを言っていた。でも、今はかなり・・・うん。
「あ、あのっ・・・その左腕っ」
「こ、これね・・・あ、あははっ」
ダメだ何も言えない。
翔鶴さんなら言っていいのかもしれない・・・だけど翔鶴さんは最も赤城さんたちと仲がいい人。
つい、ぽろっと言ってしまうのが恐ろしい・・・・・・でも、多分言わないとダメなんだろう。
たとえそれが不安しかない翔鶴さんでもっ!!
「これはね・・・」
今日までのことを洗いざらい翔鶴さんに話す。
あの大規模強襲の際に轟沈しかけたこと、その反動で中破以上の傷を治そうとすると深海棲艦化が進むこと。
前の大規模作戦で瑞鶴ちゃんを庇ってこうなったこと、そして瑞鶴ちゃんの説明で暴れていた時のこと。
・・・すべてを話し終えると、翔鶴さんは泣きながら私の事を抱きしめてくれた。
「ごめんなさいっ、そんな・・・辛い中、お邪魔してしまって。」
「い、いいんですよ。翔鶴さん・・・」
「ほら瑞鶴も!!」
「う、うん。ごめんなさいっ」
翔鶴型の二人が謝るのを見ているとなんだか心に罪悪感が募る。
仮にも二人は最後の航空戦隊として、活躍した言わばエースに近い存在なのだ。
赤城さんと蒼龍さんは、そもそも一航戦と二航戦から外されて近海警備してたから・・・
「ま、まあまあ!今日はお茶会ですし、ね?」
「あっ・・・そうだった。ほら翔鶴姉っ、もう泣かないでほらハンカチ。」
「ありがと・・・ちーん!」
「ちょっ、翔鶴姉!?」
ああ、この二人を見ていると、なんだか和む。
少し天然だけどおしとやかでつつましい翔鶴さん、そして反対にしっかりとしていて真面目でちょっと反骨精神が強いけど・・・それでも勇ましい瑞鶴ちゃん。
なんだか、少しだけ・・・胸がチクッと苦しくなった。
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あの後、夕方になりみんなは帰って行った。
翔鶴さんと瑞鶴ちゃんの去り際に桜の花が散っていったのを幻視したけど・・・多分気のせいだと思う。
そして私は、リビングのお茶会の跡を片付けて夕餉の用意をし始める。
ニュースも気になったので、リビングのテレビをつけっぱなしにしてだ。
《本日は、大本営の第1艦隊・・・通称”主力艦隊”の皆さんに特別ゲストとしてきていただきました!!どうも、恐縮です!青葉です!!≫
ふと、その言葉を聞いてテレビ画面を凝視する。
そこには確かに・・・大本営の第1艦隊の艦娘たちが映る。
《まずは、旗艦であり我が日本海軍所属艦娘の代表!超大和型戦艦1番艦の”天照”さんです!!》
《ご紹介預かった・・・超大和型1番艦、天照だ。本日はよろしくお願いする。》
《続いて、》
テレビの中の大本営所属の青葉さんの言葉が・・・聞こえなくなる。
私は・・・天照を見て、左手が疼くのを感じる・・・そして、無意識に・・・テレビ画面の向こうだというのに睨みつける。あぁ、嗚呼・・・ドウシテ、どうして。
「ナゼ、カノジョハ・・・タタエラレルノ?」
私は、戦って沈んで・・・そのうえで侮辱を受けた。
だけど彼女は・・・横須賀の港でただの一度も出撃せず、そこに居るだけで英国海軍とアレミア海軍を怯ませた?
違う、彼女は何もしていない・・・その時、すでに戦況はこちらに有利になって英国海軍とアレミア海軍の攻勢が消極的になってただけだ・・・。
(ナノニドウシテ、カノジョハ)
「姉さんただいまー!!」
「ただいまー。姉さま、夕餉、お手伝いしますね。」
リビングに入ってくる妹たち、それにハッとして感情を抑える。
そして、笑顔を浮かべて二人にお帰り。と言う。
(今は・・・彼女は関係ない。彼女に会うことも、無い)
私は・・・天照には会いたくないのだ。
その後の翔鶴と瑞鶴。
なぜか夢の中で見たこともない深海棲艦と戦う夢を見始める。
けれど、起きるとほとんどの内容を忘れているためただ単に疲れてるだけだと思っている。
超大和型戦艦1番艦”天照”
大和型を超える超大和型の1番艦”天照”
様々な逸話があるが、ただの一度も砲を撃ったことはない。
しかし、その51㎝連装砲はギネスに載るレベルである。