艦隊これくしょん【艦これ】 汎用決戦重巡洋艦が建造されました!   作:ライドウ

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深海棲艦

戦争が終結し、2014年から目撃例が多発され2020年に被害が確認された。
そのため敵呼称として深海より至る敵、”深海棲艦”と名称され各国海軍と戦争になった。
しかし、深海棲艦が有する特殊な拒絶干渉膜により護衛艦やミサイルなどの攻撃はすべて無効化され、各国海軍は壊滅に追いやられた。
現在確認されているのは
駆逐級、軽巡級、重巡級、戦艦級、空母級、潜水艦級のみである。

艦娘

現在、唯一深海棲艦相手に対抗できる存在。
今のところは特化型戦闘艦の艦娘しか確認されていないが、横須賀第1鎮守府に汎用型戦闘艦の桜が確認されていることから、汎用型戦闘艦も存在する。と立証されている。


第4話 大規模作戦の予兆

結局、エンタープライズさんが建造できた以外はすべて失敗した。

まあ・・・仕方がないと言えば仕方ない。

 

「提督、建造で新しい人が着任しましたよ」

 

「おぉ!ついにか!で、誰なんだい?」

 

「ヨークタウン級航空母艦二番艦、エンタープライズだ。よろしく頼む。提督」

 

「・・・・・・・ビックE!?」

 

あら、提督さんエンタープライズさんのグレイゴースト以外の二つ名を知ってたの・・・

まあ、それは置いといて・・・驚いた提督さんが椅子から転落した。

 

「いたたた・・・それ以外は、どうした?」

 

「失敗です♪」

 

「oh...」

 

「まあ、この私が着任したのだ。文句はないだろう?」

 

と、胸を張るエンタープライズ。ちなみに練度だがエンタープライズはすでに99だ。

この世界の練度の仕組みはとても簡単だ。強さの値。それがこの世界の練度でもある。

しかし、その強さの値は簡単にあげれることができる。実戦を繰り返せば身体が覚えて練度が上がる。これがこの世界の練度の仕組みだ。

最初から練度が高い艦娘が居れば、エンタープライズのようにすでに歴戦の強さを持つ艦娘もいる。

 

「そういえば、提督。一航戦のメンバーはいるのだろうか?」

 

「赤城と加賀たちのことか?ああ、いるぞ?目的は演習か?」

 

「ああ、今度は正々堂々と勝負してみたいんだ」

 

「それは今は我慢してくれ。どうやら、近いうちに大規模作戦があるらしいんだ」

 

「ほぉ?」「あら」

 

そう言って、一枚の紙を私に渡してくる。エンタープライズはそれを横から覗き込む。

 

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大規模作戦・・・ミッドウェー沖にて謎の双子の鬼級深海棲艦の存在を検知。

ミッドウェーはすでに制圧済みであったが、今回の件により危険海域をなった。

そのため、深海棲艦を再び撃退するために大規模作戦を実施。

作戦名”ミッドウェー奪還作戦”、コードネームを”強盗品”として実施する。

 

なお、双子の深海棲艦の偵察中の偵察機パイロットが、オープンチャンネルにてこのような声を聴いた。

 

”グレイゴーストハ、ドコダ。姉サンノ仇ハ・・・ドコダ!!”

”コロサナイト。姉サンノ仇・・・殺サナイト!!”

 

なお、その二隻とも鬼級の強さを持つとみるため

”江戸彼岸棲鬼”と命名。

 

大規模作戦開始は、6月7日、〇六一四からとする。

各員の奮闘を期待する。

=============

 

「なあ、チェリーこの日付と時刻は」

 

「ええ。提督、この日は何の日か分かりますか?」

 

「・・・ああ、桜とエンタープライズが同時に撃沈した日、そして時刻だ」

 

そう、この日この時刻は私とエンタープライズが戦い、そして沈んだ日。

私たちにとってお互いが認め合った日であり、一航戦にはとてつもなく辛い日なのだ。

一航戦の慢心により、私が沈み・・・初めて、汎用型戦闘艦の有用性が認められた日。

 

「・・・それに名前からして、次女と三女。ですね」

 

「・・・【江戸】と【彼岸】か」

 

「確か戦果は。ああこれだ」

 

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桜型汎用重巡2番艦「江戸」

 

桜型2番艦、そして江戸型の1番艦として建造された汎用重巡。

桜型重巡としては元から建造予定ではなく、江戸型として建造だった。

しかし、赤城、蒼龍の両艦長に猛反対され桜型2番艦として建造された。

汎用型重巡としては、古鷹と加古を雷撃から庇いそのまま撃沈した。

その戦果は、アレミア海軍の戦艦"マチピチュ”を撃沈した。

 

桜型汎用重巡3番艦「彼岸」

 

桜型3番艦として建造され、江戸と共に様々な任務を請け負った。

その数奇な運命はとても複雑怪奇で、雪風とは長年の相棒の関係である。

なお、大破しても蘇るその姿から、”極東のフランケンシュタイン”という2つ名があった。

しかし、江戸が沈んでからは雪風と共に大和艦隊に編入。それでも、雪風と共に沈まず戦後も雪風と共にあった。沈む時も雪風とほぼ同時期、彼岸と雪風はまるで抱き合っているかのように沈んでいったという。

ちなみに、戦果としてはイギリス海軍のウォースパイトに手傷を負わせた。

 

===========

 

「さすがは、妹たちですね」

 

「いやまて、マチピチュって私を唯一大破に追い込んだ戦艦だぞ?」

 

それにしてもウォースパイト相手に手傷を負わせるとは。

流石は私の妹たち・・それが深海棲艦化か・・・

 

「相当な厄介な相手ですね」

 

「ああ、”南米の大戦艦”、”オールドレディ”相手に大立ち回りの撃沈と、中破撤退させた極東最高の二隻だからなぁ・・・」

 

それを聞いたエンタープライズが、ため息をつく。

 

「そんな相手が私をご所望か・・・で、そちらの大本営はどういう対応だ?」

 

「通達では、第一艦隊を大和・武蔵・長門・陸奥・赤城・加賀。第二艦隊を大井・北上・島風・天津風・秋月・照月の連合艦隊でご所望だ」

 

「無理ですね」

 

大本営が要請した編成を聞いて、私は即座に斬り捨てる。

私の姉妹が得意とするのは、遅滞防御で消耗させ、そこから援軍による決着だ。

実際それが、私たち汎用型戦闘艦と特化型戦闘艦を使うために使われた戦略であり、日本海軍がイギリスのロイヤルネイビーに対抗できた理由なのだ。

いくら日本を背負う大和でさえ、防御と時間稼ぎを目的とし、むしろ南米の大戦艦を轟沈、オールドレディを中破撤退させた江戸と彼岸にはかなわないだろう。

 

「さて、なぜそうなる?」

 

「まず、江戸と彼岸は私の妹、防御と時間稼ぎを目的としています。時間稼ぎ、という面においては大和さんですら突破は不可能でしょう。何せ、高い練度を誇りそのまま深海棲艦化してるのでしょうから。」

 

「ふむ、だが大和の火力は容易に撃破できる。それが大本営の見解だが?」

 

「それでも無理です、まず最初の射撃以外何もできないでしょう」

 

「・・・つまり?」

 

「私以外の汎用型の戦闘艦は基本的ツーマンセルの形で行動します。特化型戦闘艦とは違い汎用性がウリですからね。そのため、お互いがお互いをカバーしその距離を付かず離れず、戦略や戦術を柔軟に変えたり、敵の行動を簡単に対応できます」

 

「それを崩すための連合艦隊なのだが・・・それでもか?」

 

「はい、私たち汎用型戦闘艦は主に特化型戦闘艦の援護・および指揮もその目的に入っているため、そこに空母型深海棲艦、戦艦型深海棲艦、そして対空特化の巡洋艦が居れば、おそらくこちらの連合艦隊は手も足も出ませんでしょう。」

 

これが私の見解だ。

エンタープライズさんも、確かにあの時チェリーが指揮を執っていたな、と思い出しているようだ。

汎用型戦闘艦・・・非の打ちどころがなく、苦手なことはないのだ。逆を言えば、できることが多すぎるのだ。

駆逐艦と巡洋艦並みの水雷力、重巡艦並みの対空力、戦艦並みの打撃力と防御力・・・おそらく妹たちには

航空巡洋艦並みの航空力も兼ね備えれるだろう。機関の出力を上げたことにより護衛任務も偵察までもできる。

それが汎用型戦闘艦の強みであり、弱点であるのだ。

 

「では、桜は思う?」

 

「そうですね・・・ここは、私とエンタープライズさん、赤城さんと蒼龍さん、吹雪ちゃんと初雪ちゃんを連れて行っていいでしょうか?」

 

「なぜそのメンバーなんだ?」

 

ふと、提督の目が鋭くなる。ああどうやら考えることは一緒だけど。

何処で聞いてるか分からない、大本営の青葉に聞かせるためにわざと言ってるな・・・

ふむ、天井裏にいますね・・・よくもまぁ、そこに居るもんです。

 

「私は恐らく、彼女たちにとって特効艦です。それは姉妹。という点でも、汎用型の戦闘艦から生まれた艦娘。という点でもです。汎用型戦闘艦には汎用型戦闘艦をぶつけるのが一番いんです。」

 

「それが、あの方・・・”乃木坂 優次郎大将”が考案された汎用決戦理論の弱点なのか?」

 

「ええ、汎用型は汎用型で同族には弱い。と言う弱点を抱えています。ですが、汎用決戦理論自体が珍しく、汎用決戦型戦闘艦が他国で作られることはなかった。だから日本は強かったし、戦力に余裕があった。攻勢を激しく行わなかった。と言うのも確かな理由です。」

 

「で、その弱点。詳しく言うなら?」

 

「汎用型戦闘艦は、確かにそのポテンシャルは高いですが・・・同じポテンシャルが高い戦闘艦が居た場合。どうしても、どちらとも不利になります。できることが、一緒だからです。そのため、そういう点に関しては練度と装備の差が出てきます。つまり、汎用型同士だと・・・」

 

「現在の深海棲艦の対応ができる。ということか・・・」

 

「ええ、そういうことです。」

 

実際、汎用型と特化型ではおそらく汎用型が優位となる。

しかし、汎用型と汎用型では練度・装備・そして味方との連携が重要となってくるのだ。

そして、何故私があの編成を選んだか。と言うと

 

「正直、私一人では負けます。」

 

「だから、その編成・・・なのか?」

 

「ええ、」

 

まず、エンタープライズさんと赤城さんと蒼龍さんならばあの二人の対空射撃を超えられ、攻撃を届けさせることができるだろう。

そして、吹雪ちゃんと初雪ちゃんは最初期から私の随伴艦を務めており私がする指示出しを完璧にこなすことができるし、この二人ならばあの二人の砲雷撃戦を避けられる。という私の見解だ。

 

「・・・なるほど、確かに。吹雪と初雪は君に連れまわされたおかげでこの鎮守府でも一二を争う練度だ。」

 

あ、それ言われるとすごく弱い。

 

「・・・わかった、私の方から大本営に上申しておこう・・・おそらく、そのまま通されると思うから、一応メンバーを集めて作戦会議としゃれこんでくれ」

 

「ふふ、悪い顔してますね、提督。さて、エンタープライズさん、行きましょう」

 

「ふっ、建造されてすぐに大規模作戦か・・・まるで末期の北南米戦争以来だな」

 

 

 





汎用決戦理論

乃木坂 優次郎(のぎざか ゆうじろう)大将が考案した汎用型戦闘艦の戦闘方法。
汎用型戦闘艦は、特化型戦闘艦が到達るまでの時間稼ぎが主な目的。
それでいて、相手の特化型戦闘艦においてとても優位なアドバンテージを誇る。
時間を稼ぎつつ、相手を消耗させ援軍として特化型戦闘艦と連携して敵を撃破する。

しかし、ほぼ同じ汎用型戦闘艦だった場合は性能と練度が物を言うようになっている。


北南米戦争

この世界で起きた北米と南米をまたにかけた大戦争。
アメリカとアレミアが主な戦争国だが、これのせいでソ連がおとなしくなり冷戦が起きなかった原因でもあり、スペインが平和的にファシストに染まった原因でもある。
ちなみにアメリカとアレミアがこんなに仲が悪い理由はまだ暗黒大陸と呼ばれる前からの因縁ためここでは割愛する。

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