総武高校生徒のある人物に兄弟姉妹がいるのはまちがっている。 作:銅英雄
ある日の事。俺は雪ノ下と相模の兄こと相模雄一さんと一緒に喫茶店に来ている訳だが……。
「あいつは本当に自由奔放だからな。高校から一緒だったんだが、あいつと出会ったのが運の尽きだ……。あっちこっち振り回されてな……」
「わかります。私もあの姉には振り回されっぱなしで……」
「何が問題かと言うとあいつの外面が優秀で完璧な生徒という仮面で周りを欺いているからタチが悪い……!俺も平塚先生も迷惑をかけられた」
「私も幼少期から姉には振り回されていました。ですので相模先輩の気持ちには激しく同意です」
……なんか雪ノ下と相模さんが意気投合して雪ノ下さんに対しての愚痴を言い合ってるんだが。
「……比企谷君もわかるでしょう?貴方も姉さんに目を付けられた人だもの」
止めて!俺に飛び火しないで!!
「なんと……。比企谷君も雪ノ下陽乃の被害者だったか。あいつは年頃の男子に思わせ振りな言動をしてくるから、思春期の純情な男子が皆あいつに騙されるんだ。高校の時も、今でも雪ノ下陽乃の親衛隊みたいなのがあってそれはもう……」
「……姉はそんなものまで作っていたんですね」
「いや……。あいつが作った訳じゃなく、あいつの外面に騙された被害者達が挙って雪ノ下陽乃の手となり足となり……」
「その人達も可哀想に……。姉さんの本性がわからなかったのね」
な、なんか雪ノ下さんの実態が相模さんによって暴かれようとしてるんだが……。
「雄一君も雪乃ちゃんも私の扱い酷くないかな……?」
そこで颯爽と雪ノ下さんが降臨!
「何を言うか雪ノ下陽乃。おまえがこれまでにやってきた事を妹さんに伝えただけだ」
「姉さんは高校の時から相模先輩や平塚先生に迷惑をかけたのでしょう?恥を知りなさい」
しかし相模さんと雪ノ下の追い討ちは続く。普段の恨みをこれでもかとぶつけている。
「あれ?なんかお姉ちゃんの扱いが更に酷くなったぞ?比企谷く~ん!雪乃ちゃんと雄一君が酷いんだよ~!」
雪ノ下さんはまるで某眼鏡少年が某猫型ロボットに泣き付く様に俺の胸に顔を埋めてきた。ちょっ、近い近い良い匂い!
「……離れろ雪ノ下。比企谷君が戸惑っているだろう」
「ぶ~!」
泣き真似をやめた雪ノ下さんはケロッとした感じで俺から離れた。ふぅ……。
「それでおまえは何時から此処にいたんだ?」
「雄一君が私の事を自由奔放って言った辺りからかな?」
ほぼ冒頭からいたんですね。俺もビックリな気配遮断スキルですよ本当に。
「そうかそうか。盗み聞きとは相変わらず趣味が悪いな」
「相変わらずって何よ。雄一君が私の何を知っているって言うのよ!?」
「何も知らんし、知りたくもない。未来永劫な」
雪ノ下さんが声を荒げて言うが、相模さんはそれを一蹴。即答で否定した。何この寸劇?
「……あ~あ。やっぱり雄一君には通用しないか~」
「何度も似た光景を体験したからな……」
「おっと、もうこんな時間。私これから用があるから、これで失礼するね。雄一君も、雪乃ちゃんも、比企谷君もまたね~!」
「出来れば2度と会いたくないがな」
「残念だけど、雄一君とは同じ大学で、同じ学部で、取ってる授業も一緒だから無理かな~」
「そうだった……。何時になったら俺はこの悪魔から解放されるんだ」
「あっ、そうそう!雄一君の事をお母さんが気に入ったから家に来てほしいって言ってたよ!」
「はっはっはっ。面白い冗談を言うな雪ノ下」
「残念ながら冗談じゃないんだよね~。お母さんが1度ゆっくりと話してみたいって言ってたからね!」
「勘弁してくれ……」
「じゃあ今度こそ失礼するね~!」
そう言って雪ノ下さんは早足で喫茶店を出た。相変わらず嵐のような人だな……。
「……はぁ。俺もそろそろ出るかな。2人共、迷惑をかけた詫びだ。会計は俺が払っておく」
「そんな……。悪いですよ」
「気にするな。それにしても妹だけじゃなくて弟も奉仕部に迷惑をかけてるからな。大富豪で脱衣を強要させるとか身内として恥ずかしい……」
ああ……。遊戯部の相模弟か。
「いえ、もう済んだ事ですので。……それに私達の代わりに比企谷君が脱衣を請け負ってくれましたから」
「…………」
「そうか……。比企谷君には南の事と言い苦労をかけるな」
「……いえ、俺も別に気にしてませんから」
「まぁ比企谷君も雪ノ下の妹さんもこれからはよろしく頼む」
相模さんは優しく微笑んだ。この人イケメンだわ。なんなら葉山よりも全然。
「……主に雪ノ下陽乃の被害者として。なんなら会合を開こう」
……この所々出てくる残念な雰囲気を覗けば。嫌過ぎるぞその会合……。
「是非私も入会させてください」
おい!雪ノ下もそんな会合に入らなくていいから!!
新作の主人公は……?実装されたら少し設定変えます
-
材木座義昭
-
相模雄一
-
氷上水乃