ソードアート•オンライン-アベイラビリティアルコール 作:マグロトロ
あんなアル中の記憶、貰っても良いじゃないかぁ!!
「ビール10本ください」
「2000円になりまーす」
「あったあった、はい」
「2000円からお預かりします、レシートは「いりません」
…戦えなかった僕はヤケ酒で気分を紛らわせるしかない。
黒の剣士に負けて、悠那を蘇らせる事もできなかった。おまけにムキムキパワードスーツを破壊されてやる気が出ない。
いや、良く考えれば世界は僕に対するあたりが強い気がする。
パズルゲームのついでに買ったナーヴギアもバグだらけの欠陥品、そのせいで“彼女”を失ってしまった。
ただ僕は悠那と一緒に居たかっただけなのに黒の剣士に邪魔をされるし。
重村教授も行方知らず、僕がやる事はユナのLiveでも見ながら酒を飲むだけの毎日だ。
もし、
閃光や黒の剣士よりも強くなって本に悠那と共にイチャイチャ日記が載ったかも知れない。
英雄として悠那に告白出来たかも知れない、いや最高のエンディングじゃないか
「…だめだ、妄想だけで1日が終わってしまう」
最近は酒を飲み過ぎたからか足取りもおぼつかず、ランキングは1919810位まで落ちてしまった。
空き瓶カラカラも飽きてきたしクーポンで生活してたからお金もない。実はさっきのが最後の2000円だった。
≪君はあのゲームをやり直そうと思うのか?≫
何処からか声が聞こえて来る、もう頭までおかしくなったのかも知れない。
いや隣におっさんが見えてる時点でおかしくなってるか。
≪君がやり直したいと思うなら、それをやり直す事が出来る≫
「誰なんだアンタ」
≪私は…そうだ、ビールの精霊カヤバーマンだ≫
「は?」
≪私は電脳生命体でな、君がビールを飲んでいたからここに来たんだ≫
「いや意味がわからない」
≪それにSAOをクソゲー呼ばわりとはとんでもない、あれは神ゲーだろう≫
「何処がだ、あんなクソゲー見た事もないですよ」
≪カヤバーマン、キレそう≫
「勝手にキレてればどうですか?」
≪まぁいい、君は助けたかった人がいるんじゃないかね?≫
「!!」
≪私はアル中の顔を見ると過去がわかるんだ。私はそれをやり直す力を与える事が出来る≫
意味のわからないおっさんが変な事をほざいている。
でも、悠那を助けられるとしたら?マジモンのハッピーエンドをつかみ取れるんだとしたら?
「アンタの提案に乗ったら、悠那を救えるのか?」
≪それは君次第だが≫
「なら話は早い、早くあのクソゲーをやり直させろ!」
≪君は短気だ、エイジ君少し待ちたまえ≫
「早くしろクソアマ!」
≪酒を飲み過ぎて頭がおかしくなったみたいだな、仕方ない≫
≪さてエイジ君、その酒を一気に飲めばやり直せる≫ゴトッ
おっさんが渡してきたのはスピリタス。アルコール度数96%の代物だ
「あぁ悠那の為なら飲んでやるよこれくらい!あああああああ!!」ゴクゴk
「ウッッ!!」
≪さらばだ、エイジ君。次に目が覚めたときにはSAOの中に居るだろう≫
全身に激痛が走り、意識を失ってしまった。
よくよく考えればあんなおっさんの言う事に乗せられた僕がバカだった気もするが。
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≪そうだな、私はナビゲーションピクシーとしてエイジ君を見守るか≫
≪ん?レベル…150。上限にしておけばきっと喜ぶだろう≫
≪隠されたユニークスキルを全て使ってくれなければ私は成仏できない。いや電脳生命体として進化したのだが≫