盾のヒーローと幼馴染の電撃姫   作:虹姫琴魅

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3話 電撃姫の回想3

出久が、お爺ちゃんの弟子になったばかりの頃は、幼稚園の時と同様に無個性なのにヒーローになるんだと努力しヒーローの研究ノート何冊も作る出久を同級生の多くは、馬鹿にしていた。

 

無個性なのにヒーローになんて成れる訳がないと馬鹿にし、出久が武術を習っていると知るとサッサと諦めればいいのに何を無駄な努力をしているんだと蔑んだ。

 

中には、出久の努力も知らずに多少の武術など、個性で強化されたヴィランに敵うものかと個性を使いちょっかいを掛けてくるものもいた。

 

元々、個性の有無やその強さで弱い人間を下に見がちなのだ。

 

そして6年生にもなれば、自分の個性の強さでは、ヒーローには成れないと諦める子も出てくる。

 

個性を持っている自分でもヒーローに成れないと親や周りから言われ中学受験であったり親の言う自分の将来への道に切り替えているのに…

 

無個性の弱虫が、何でヒーローを目指しているのか、何で諦めないのか

 

体を鍛える? 

 

武術を習う?

 

常人ならベンチプレス120キロで凄いと言われるのに対し身体強化をもつヴィランは、それこそ、車やトラックをぶん投げてくるのだ。

 

それでも折れない、個性のない自分より劣っているはずの出久に対しての気付かない嫉妬のようなものが彼らには有ったのかもしれなかった。

 

出久は、馬鹿にしてくる子や個性も対して個性で強化もしていない武術が通用するものかとちょっかいをかけてくる子に対しても攻撃的な呼吸法の技を使うことはなかった。

相手の攻撃を躱し、受け流しながら鍛えた脚力で相手を振り切ることが常であった。

 

下校時の帰り道に

 

「何でやり返さないの」と聞くと

 

「僕が、師匠の弟子になったのは、ヒーローになるためで仕返しをする為じゃないしね」と当たり前のことのように言う

 

出久のように虐められていた経験がある子が、強い力を持つと仕返しに力を使ったり、自分より弱い者に対して攻撃的になったり虐めたりすることが多々あるのも事実だったりするのだが…

 

「やっぱり出久は、凄いね」

 

「えっ? 何が?」と何の事かと私の方を見て言う

 

「いいの、私が、凄いと思っただけなんだから」と出久の右腕に抱き着きながら笑顔で答えると

 

「ちょっ、美琴ちゃん」と顔を真っ赤にして慌てている。

 

その様子が可笑しくてもっと”ギューッ”と強く抱き着いてみる。

 

その様子を同じ方向に帰る下校中の男子が、嫉妬に満ちた目で見ているのだが…

 

実は、出久への嫌がらせは、個性社会の中で無個性であること。無個性なのにヒーローに成りたいという身の程知らず(周りから見れば)な事もあるが、学校でも強個性の持ち主で美少女、しかも気さくで明るく性格も良い美琴が出久にべったりなのが男子たちにとっては気に入らないというのが結構、大きな割合だったりするのだった。

 

ちなみに出久に夢中の美琴は、他の男子の視線なんて全く気付いてなかったりする。

 

其のせいでほぼ毎日、出久は休み時間に多数の男子相手に追いかけっこをする羽目になるのだが…

 

翌日の給食時間、この学校は、クラス内なら好きにグループを作って食べていい為…

 

出久の前に自分の席を持って美琴がやってくる。

 

満面の笑顔で「出久、一緒に食べよう」と

 

その様子に、ある男子は、つまらなそうに…

ある男子には、嫉妬の籠った目で…

 

そして今日も又・・・・




次回、かっちゃん登場予定です^^
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