遊戯王とバンドリの異産物 作:COM.A@美咲推し
バンドリ3rd seasonの3話を見て泣いてしまいました。うん。あと2話はRASメインでやって欲しいね。友情までしっかり深めてこそバンドリだよ。
これを知ったPoppin’PartyやRoseliaの反応も気になりましたね。これは円盤買うしかねぇな。
それではお読みください。
学校で聞く最後のチャイムが鳴って皆が教室を出ていく。外を見ると夕日が上がっていた。もう夕方なのか。
俺はノートだけカバンに詰めて、スマホを開く。そう、帰りは日菜と帰る約束をしているので様子を見ようと思ったからだ。まぁ心配ないと思うが。
「(さーて。日菜は、おっ?終わってるのか。ん?生徒会の仕事で遅れます?)」
あー、そう言えば日菜は
さて、そうなると予定より少し遅れて行った方が暇も無くなるし新鮮な気持ちで日菜と帰れる。どこかで暇つぶしは出来ないものか。
そうだ。
我ながらいい案と思いながらルンルン気分で生徒会室へと向かう。頭では姉さんの事を気にしながらやっとの思いで生徒会室に着く。
「失礼しまーす。3-Bの聖です」
「はーい・・・え?聖くん!?」
その直後。部屋の扉が思いっきり開けられると俺は吸い込まれる、いや、飲み込まれると言った方がいいのか、そんな勢いで生徒会室に入っていく。
一瞬のこと過ぎて俺は何が起きたか分からなかったが、今は燐子さんの腕の中に居る。
「すーっ・・・はぁ・・・///」
「すいませんくるしいです」
「ところで聖くん。お姉ちゃんに何か用?」
「暇だから手伝いに来ただけですよ」
嘘は言ってない。これがむしろ本音。誰も燐子さんの腕の中に入ろうなんて1ミリも思ってません。マイクロは思ってましたが。
と言うか離してと言っても離してくれないこの人何者?すごい力で俺の頭がロックされてるんですが。
あと燐子さん意外と大きいな・・・
「ふふっ。嬉しいな?聖くんの為に大きくなったんだよ?」
嘘をつくな。嘘を。
そしてなんでこういう時は感がいいんだ。なんだ、テレパス持ちなのか?この人は。
燐子さんに抱きつかれ始めて数分。沈黙が漂いエロい声が燐子さんから漏れ始める。
「ねぇ聖くん・・・いいよね?」
ダメですやめてくださいと言いたいけど。胸に頭があるので下手に声を出せない。「私・・・我慢できないな?」と言うと俺の手を取り下に・・・って!?
「(やばい!このままだとヤラれる!助けて!誰でもいい!ヘルプミー!ギブミー!ジャスミー!)」
「お疲れ様でーす!!あれ?聖くん!?」
心の中で助けを祈ってたその時、生徒会室の扉が開き、そこからわいわいと女の子たちの声が聞こえる。聞いた事のある。元気な声だ。
「あら戸山さん。どうしました?」
戸山さん ー 恐らく
そしてその友達である女の子たちも来ているのだろう。ありがてぇ・・・。
「いや燐子先輩。聖くんが苦しそうなんで」
「あら?聖くん、ごめんね?」
「ううっ・・・」
戸山さん達が来てくれたお陰で俺は燐子さんの豊満なところから解放される。名残惜しいなんて思ってませんよ?
さて。彼女達のことを紹介しよう。まずは感性多彩少女、彼女たちのリーダーシップの子がバンド、Poppin’Partyのリーダー、戸山香澄さん。
そしてツインテール巨乳ツンデレこと、見た目とは裏腹のインドア少女にしてPoppin’Partyのキーボード、
このメンバーの裏リーダーでこの子たちのまとめ役にして「やまぶきベーカリー」のパン屋少女でPoppin’Partyのドラム、
その「やまぶきベーカリー」の良き常連でチョココロネ大好き少女。引っ込み思案の子が、Poppin’Partyのベース、
そしてウサギ20羽を保有しているマイペース少女が、Poppin’Partyのギターで唯一の見た感じロングヘア、
この5人はPoppin’Partyと呼ばれる人気のバンドになるが、正直ここにいる分にはそのことすら忘れてしまう。
「お久しぶりです。先輩」
「ありがとぅ・・・ぐふぅ」
「だ、大丈夫ですか!?」
「全く・・・いつものですかー?燐子先輩?」
沙綾の質問をしらーっと受け流すように知らんぷりをしてさっさと作業へと移っていく燐子さん。おい。あんたがやったんだよあんたが。
ともかく、助かったことには変わりないので彼女たちに改めてお礼を言う。
「ありがとう、助かったよ」
「もう助けるのは慣れましたよ?それよりもどうして先輩はこちらに?」
うわ。花園さん酷い・・・助けるの慣れたなんてやめてくれ。毎日やられてる訳じゃないんだ。多分。
「んー?暇つぶし?」
「わかった。日菜さんのお迎えでしょ?」
「なんでわかった」
山吹さんは超能力者か!?俺の思考を一瞬で読むなんて!まぁ、そんなことは置いといて、山吹さんの言う通りだ。と俺は彼女たちに告げると「シスコンだー」なんて言われるが心外だ。俺は日菜を大事にしたいだけだよ。
いや。むしろこういうところがシスコンって言われる所以なのかも知れない。気をつけよう。
「じゃあ、時間までここで暇つぶししてる感じですか?」
「そうだね。と言ってもすぐだと思うよ?」
「じゃあ私の所のパンどうですか!」
「もらおう」
山吹さんからホクホクのパンを頂く。うん!美味しいな。
パンを食べながらテキパキと生徒会の手伝いをこなして行く。戸山さんと牛込さんたちは完全に観戦してるなぁ。市ヶ谷さんが「手伝えよ!」と言うが多分あの子たちはダメだな。と思いながら事を片付けていく。
手伝いながら、カバンに入っているデッキを確認する。遊戯王だ。
「(うわぁ・・・向こうでも使ったことないカードだらけだ。なんだこれ。天使デッキ?)」
デッキ内容は光属性、天使デッキだった。補助カードが多く攻撃力自体高い訳では無いので技術で押していくデッキだろう。
カードを一通り確認してデッキ調整だけする。どんな戦術、どんな攻略、どんな召喚を・・・。
「仕事進んでる?」
「ふぁっわ!ん!?あ、あい!」
「・・・大丈夫?」
「大丈夫です・・・ごめんなさい」
突然顔を見せてくれた燐子さんに対して申し訳ない声が出てしまった・・・本当にごめんなさい。
冷静になったその時。スマホに着信が掛かる。掛けてきたのは日菜だった。
「(おっ?終わったのか。なら迎えに行かないとな)」
そう言うと荷物をまとめて、燐子さんに「また明日」と言うと生徒会室を後にする。戸山さんが「私もー!」と着いてきそうだったけど市ヶ谷さんが首のとこを掴んで引きずって行った・・・怖いね。女の子は。
◇
花咲川と羽丘は距離こそ離れているものの、そこまで遠い訳では無い。いわゆる姉妹校みたいなもので、それこそお互いに仲の良い友人がいたりする。
「もう学校出たらすぐそこだもんな」
校門を抜けると直ぐに羽丘が目に入る。全く。どうしてこんな近くに学校を作ったんだ。競争目的か?教育機関の犬どもめ。
すぐそこの道路を抜けて、羽丘にたどり着くと容赦なく校門を潜る。
「さて。日菜を待ちますか」
そう言いながらスマホを眺めようとすると「あら、聖じゃない」と聞くだけでも美しい声が聞こえる。
声のする方を向けばそこには通称、面倒見のいいお姉さんと、クールで凛々しいお姉さんが立っていた。
面倒見のいいお姉さんの方は
そしてその隣の凛々しいお姉さんが
「友希那さんとリサ姉。お久しぶりです」
「あら。数日前会ったばかりよ?」
「え?」
「まぁまぁ。うん、お久しぶりだね」
何か選択肢を間違えたのかと焦ったが、リサ姉のカバーによって救われる。ナイスリサ姉!気が利くぜ・・・。
「・・・貴方、変わった?」
「へ?」
「いえ。前はもう少し私に対して耐性があったのにね。気の所為だったかしらね?」
変わった。と言われてもしょうがないのか。段々と前の自分という存在がわかってくる気がする。
そうだ。前の自分は堅物だったんだ。冷静な。物事に集中するようなクソ野郎・・・だったのかもしれない。
「いろいろ俺もあるんです〜仕方ないです〜」
「そうなのね。あっ。そう言えば作曲の方はできたのかしら?こちらで確認したいのだけれど」
「あーまだですよ。今、中途半端で終わってます」
「早く作ってよ〜見たいじゃん〜」
どれだけ早くしても1日じゃ作れないんだなぁこれが。
と言っても彼女達にとっては作曲が出来上がらないのも問題だろう。家に帰った時には進めておこうと決心した。
「ごめんなさいね。これからさーくるで打ち合わせがあるのよ」
「Roseliaでですか?」
「そうだよ。今度のライブの話でね」
「聖も来るかしら?」
「自分は大丈夫ですよ」
「そう、でもライブには来てくれるわよね?」
「それはもちろんです」と言うと「お兄ちゃーん!」と言う言葉と共に日菜が俺の腹に突撃してくる。後ろからはメガネを掛けた女の子が慌てて走ってくる。俺は日菜の衝撃波に耐えて、その場に立ちとどまる。
「お邪魔したわね」と言葉を残し、友希那さんとリサ姉は去っていく。日菜とメガネの子も2人に挨拶をし、改めて自分に向き合う。
「お兄ちゃんありがとう!来てくれたんだ!」
「妹との約束は守るからな?当たり前だろ」
「お兄さんお疲れ様っす!」
「麻弥ちゃんもお疲れ様。いつも日菜と仲良くしてくれてありがとうね?」
「いえ・・・お兄さんに会えるから・・・えへへ」
彼女は日菜の友達で、アイドルバンド、Pastel*Palettesのドラム、
ちなみに俺は何度か彼女の家にお邪魔したことがある。機材の確認や運び込みの時に手伝いとして呼ばれるぐらいだが。
「お兄ちゃん、商店街いこ!」
「また唐突に・・・どうして?」
「麻弥ちゃんが久しぶりに遊びたいって言うから!」
「お兄さんも良ければ・・・と思いまして///」
麻弥ちゃんは人見知りなのか少し照れているようにも見える。ふむ。ここで断れば多分泣くだろうな・・・よし。ここは行こうか。この後予定もないしね。
「いいよ」と短く返すと麻弥ちゃんは日菜と手を繋いでぴょんぴょん跳ねながら喜ぶ。そんなに嬉しいことなのか?これは。女の子の気持ちは分からんねぇ。
「じゃあ行こうか?」
「「はーい!」」
元気な声とともに、俺は花咲川の向こうにある商店街へと向かって行った。
◇
麻弥 side
えへへ・・・やった!聖お兄さんを誘うことが出来たっす!
先程からニヤニヤが止まらなくて少し気を抜くと緩い情けない顔をお兄さんに見せそうで怖いです。でもお兄さん鈍感なところあるっすからね。仕方ないです。
ジブンたちは商店街へ、そこにある色んなお店を回りながら時間を潰していた。今手には日菜さんオススメのクレープが握られていました。日菜さんとジブンはお揃いの味を。聖お兄さんは違う味を。
・・・お兄さんの美味しそうですね。
ジーッと見てるとお兄さんと目が合ってしまう。不思議そうにこっちを眺める姿も可愛いです!
おや?山吹ベーカリー辺りに人が多いですね。何かあります?
「おや?聖じゃないか。ふっ。今日も私たちは運命の出会いを果たしてしまったようだね」
うわっ。出ました。お兄さんに軽々しく近寄って手を取るのはバンド、ハロー、ハッピーワールド!のギター、
時々ロマンチストなところがあるんですが、なんでしょう。ただ、ナンパしてるようにしか見えないっす。
「そうだね、薫。ところで千聖が最近ね」
「いやぁ!こんな所でどうしたんだい!?君がここまで来るなんて珍しいじゃないか!」
あっ。露骨に話題変えましたね。ジブンでもあれは分かるっす。薫さんと千聖さんは幼馴染で聖さんは千聖さんと仲良いですからね。そこら辺の会話全部してるんでしょうね・・・。ご愁傷さまです。
「何って・・・遊びに来ただけだよ。たまには悪くないと思ってね」
「妹とかい?ふっ、いいお兄様だね。聖は」
「ここであったのも何かの縁だし薫も来るか?」
「良いのかい?せっかくの兄妹の時間じゃないのかい?」
ん?あれ?もしかしてジブンのこと視界に入ってないです?
お兄さんはチラっと一瞬だけこちらを見ると、薫さんに「いや、麻弥ちゃんいるから」と言うとやっと理解したのか「なんだ、兄妹だけじゃなかったのかい?ふっ。なら遠慮なくお邪魔しようかな」とメンバーが増えたっす。
そして流れるように山吹ベーカリーさんへ。沙綾さんが来てくれてオススメのパン教えてくれるんすよね。
と、入店してすぐ、いつもの常連客が目に入りました。あれ?今日は2人なんですね。
「おやー?聖くんじゃないですか〜どうしたんですか〜?」
「・・・聖先輩。お久しぶりです」
反骨の赤メッシュことAfterglowリーダーの
「お久しぶり。・・・何してるの」
「いつも通りパンを選んでるんだよ〜」
「同じモン食うかと」
「モカちゃんのエネルギーはパン全般なんだよ〜?」
「要するに食べたいだけだろ」
す、凄いっす。あの独特の世界観を持ってる青葉さんにツッコミを完璧に入れてるなんて・・・。
「流石、聖だね。私たちと言う花がありながら新しい花を持つなんて」
「両手に花を超えてってか?やかましいわ」
聖さんが更に新たなツッコミを入れてるっす!2人相手にこれはプロの技っすね!
3人がわいわいとしてる間に日菜さんはパンを選んでお会計に向かってました。お兄さんはどんな味が好きなんすかね?今度日菜さんに聞きますか。
「沙綾ちゃんこれちょーだい!」
「はーい!お会計これね!」
「ちょうどあるよ!」
「そう言えば先輩ってここ来るの珍しいですよね。何かあったんですか?」
おっと。その質問、薫さんの時にも聞いたっすね。てかお兄さんがここに来る度に何かあるって考えるのなんなんでしょう?お兄さんは嵐だった・・・?
お兄さんが美竹さんに何を言ったのか聞こえなかったですが言ったあと、日菜さんから袋を受け取り、山吹ベーカリーを後にしました。お兄さんの手には作りたて買ったばかりのチョココロネ。
「うーん。やはり美味しい」
「聖はチョコが好きなのかい?」
「まぁね」
「意外とお子ちゃまなんだね。聖は」
あっ。お兄さんの怒りが静かに溜まってるっす。日菜さんが「だ、ダメだよ?お兄ちゃん!」って必死にセーブしてますね。お兄さんも行きそうで行かないライン保ってるっす。でも気持ちは分かりますけど・・・。
でもジブン見逃してないっすよ?お兄さんが笑顔なのを。
side out
◇
しばらく歩いていると。ふとあるお店が目に入る。そこそこ人も多く、盛り上がっている声が聞こえる。
そこはカードショップだった。この場所にもあるんだなと再確認しながら何をやってるか気になって仕方なかった。
「おっ。氷川の兄ちゃんじゃねえか!」
「・・・何してるんです?」
「ちょっとした祭りみたいなもんだよ!」
「相変わらずですね」
この店長は昔からどこからネジが外れていることで有名で、毎日大会を開催している時もあれば、やらない時もある。気が向いた時にしかやらないという嵐のような店長である。
前の記憶が甦る。確かこの店長に付き合わされて大会に出たこともあったな。懐かしく感じてしまうのは気の所為だろう。
「おっ!?彼女さんかい?それとも浮気かい?」
「店長じゃあるまいしやめてください」
「酷くない?俺そんなふうに見えてるの?」
「見えますね。俺には」
店長は極度の浮気性でこの前うちの姉に浮気してるのをシバいた記憶があるぞ。その前は後輩を・・・。
「ま、まぁ、ともかく今度大会あるから来なよ!」
「遠慮しときます。仕事があるんで」
「つれないねぇ!」と店長は元気よく返してくるけどまぁ、遊んで見たい気持ちはある。現に今、デッキもあることだしな。
しかし、日菜や他2人をおいて自分だけ楽しむってのはなぁ・・・なんか申し訳ない気もする。
チラッと3人を見ると「大丈夫だよ」みたいなことを日菜が言っているのが伺えるので遠慮しないでおこう。麻弥ちゃんや薫も同様の意見みたいで日菜の一言に対しては反論はないようだ。
「じゃあ」と短く声をかけると店長は特設ステージへと案内してくれる。店の地下にある一見、怪しい部屋だ。
「意外と広いっすね・・・なんなんです?これ」
「店の地下だ、としか言えないね。普段なら案内しないし使う機会もないんだがな。聖くんは別でね。はい」
「腕にはめるんですよね?」
「そうそう。あとデッキさしてね」
店長が渡してきたのは少し古い「遊戯王」のお馴染みであり必需品であるデュエルディスクだった。俺のは青をメインとして店長のは黒になっていた。
デッキをさすと、ディスクの下部分が展開する。モンスターゾーンと魔法・罠ゾーンが改めて解放される。
俺は荷物を適当に置いて、店長の対面へと入る。実際にやるのは、これが2回目だ。
フィールドには風が吹き荒れる。日菜たちはそれぞれ髪やスカートを抑えて堪える。
妙な高揚感に襲われる。遊戯王に触れるのは初めてではないのに、なんだ、楽しんでいるのか。
「「デュエル!」」
ライフの表記がディスク表面に表れる。4000か。
手札をチラッと見る。「天使の施し」、「マジック・クロニクル」、「
天使の施しは安定して墓地、手札を補充できる貴重カードだ。使わない手はない。
パーシアスもまた、安定したドローソースを得れるカード。ただ、★5ながら攻撃力が低い。
聖騎士の槍持ちはリリースすることでデッキから装備カードを得れる補充要員。★2
カマエルは墓地には行かず。1度ゲームから除外され、さらに手札の天使族モンスターを墓地へ送ることで特殊召喚できるモンスター。召喚後も2つの効果から1つを選択する効果モンスター。★5
マジック・クロニクルは発動後カードを5枚選択し除外、カウンターが2つ貯まる度にカードを相手に選ばせ、手札に加えるカード。しかし、除外されている状態でこのカードが破壊された時俺は破壊されたカード×500ポイントのダメージを受けてしまう。リスキーなカードだ。
「俺が先行を貰うぞ?ドロー!」
店長が有無を言わさず先行を取る。仕方ないか、言ったもん勝ちだもんな。これは。
「永続魔法、補給部隊を発動!」
補給部隊、フィールドのモンスターが破壊されると1枚ドローすることが出来る補充カード。永続魔法だ。
「そして
「融合!?」
「手札の2体のサイバードラゴンを融合!現れよ!サイバー・ツイン・ドラゴン!」
その掛け声と共にフィールドに現れるのは2頭の電子の竜、サイバー・ツイン・ドラゴン。攻撃力2800の2回攻撃ができるモンスターだ。ドラゴンに見えるかもしれないが一応機械族だ。
「おおお!やばいっす!カッコイイっす!!!」
フィールドの外で麻弥ちゃんが子供のようにはしゃいでいるのを薫や日菜で抑えているのがハッキリと分かる。
「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ」
魔法・罠ゾーンにカードを差し込むと、1度地面に浮いて表れる。伏せたカードが何かわからないために注意が必要かもしれない。
「俺のターン」
カードを1枚ドローする。引いたカードは「レベル・スティーラー」、★1モンスターだが、シンクロ素材に多様できる優秀なモンスターだ。★5以上のモンスターのレベルを1つ下げることで墓地から特殊召喚できる。アドバンス召喚の素材にはできない。
「
デッキからカードを3枚ドローし2枚を捨てるカード。デッキから3枚改めて引いてカードを確認する。
引いたカードは「レインボー・ヴェール」、「エンジェル・リフト」、「シャインエンジェル」の3枚だ。
「レインボー・ヴェール」は戦闘するモンスターの効果を無効にできる優秀なカード。しかし言ってしまえばそれ以外に効果がない。
「エンジェル・リフト」は罠で限定版のリビングデッドの呼び声だ。
「シャインエンジェル」は破壊後、デッキから攻撃力1500以下のモンスターを特殊召喚できる展開力のある優秀なモンスターだ。
・・・ここは手札の高レベルモンスターを捨てておくとしよう。
手札からレベル・スティーラーとカマエルを墓地に送るが。ここで効果を発揮するのが新しい天使。
「手札から墓地へ送った時空の天使カマエルの効果発動、このカードが墓地へ置かれる時、1度だけゲームから除外することができる。さらに手札を1枚コストにすることでこのカードを特殊召喚する!」
「マジック・クロニクル」をコストに、除外してあるカマエルを呼び戻す。
攻撃力2000、守備力1800でサイバー・ツイン・ドラゴンには届かないが。しかし、出しておかなければ俺は次のターン攻撃されてしまうからな。
紅き鎌を持った天使が俺の目の前に降り立つ。もちろん守備表示だ。
「そして墓地のレベル・スティーラーの効果!カマエルのレベルを1つ下げてこのカードを特殊召喚する!」
さらにてんとう虫のようなモンスターが俺の目の前に表れる。攻撃力600、守備力0のモンスターだが生憎、サイバー・ツイン・ドラゴンには貫通能力はない。
「シャインエンジェルを守備表示で召喚し、カードを伏せてターンエンド」
「永続
そういい、デッキから最後のサイバー・ドラゴンを除外する店長。そして「俺のターン」と言いデッキからカードを引く。
「サイバー・ドラゴン・コアを攻撃表示で召喚!効果でデッキからサイバー、サイバネティックと名のついた魔法・罠カードを1枚加える」
店長がそう言いながら手札に加えたのはサイバネティック・ヒドゥン・テクノロジー。「サイバー・ドラゴン」モンスターとその融合モンスターを墓地へ送ることで攻撃を無効にして、相手モンスターを破壊するカードだ。
「行くぞ!サイバー・ツイン・ドラゴンでカマエルを粉砕する!エヴォリューション・ツイン・バースト!」
「モンスター効果発動!フィールドのモンスターを墓地へ送ることでカマエルは戦闘による破壊を無効にする!」
レベル・スティーラーを墓地へ送り、カマエルの戦闘破壊を無効にするが、次の瞬間、シャインエンジェルが爆発する。
忘れていた。サイバー・ツイン・ドラゴンの効果だ。2回攻撃ができる。
「カードを伏せてターンエンドだ」
「シャインエンジェルの効果で、俺はデッキから新たなモンスターを呼び出す!」
出したモンスターは救済のレイヤード。攻撃力1400、守備力1500のカウンター罠への対策モンスターだ。
伏せたカードはサイバネティック・ヒドゥン・テクノロジー。先程引いたカードで。こちらの盤を大きく狂わせれるカード。
「(・・・サイバネティック・ヒドゥン・テクノロジーはサイバーモンスターを破壊し、こちらの盤面を破壊するカード。さらにサイバー・ネットワークもあるか)」
「サイバー・ネットワークの効果で、プロト・サイバー・ドラゴンを除外する」
「・・・俺のターン」
ドローして引いたカードは「天霊の守護域」と言うフィールド魔法。発動後、デッキからレベル4以下、天使族モンスターを手札に加えるが、発動コストとしてデッキから天使族モンスターを5枚墓地へ送る必要がある。
その時、俺の頭でカードが繋がる。モンスターからモンスター・・・そしてシンクロへと。
・・・見えた。一瞬だが、あのサイバー・ドラゴンを破る方法を。
「天霊の守護域を発動。発動コストにデッキから天使族を5枚除外する。その後、デッキからレベル4以下の天使族モンスターを手札に加える」
加えるモンスターは★2、天使族の、「見習い天使シーナ」だ。攻撃力200、守備力800のチューナーモンスターで、墓地から、手札からあらゆる召喚方法を持つモンスターだ。
そして流れるように救済のレイヤードを墓地へ送り天空騎士パーシアスをアドバンス召喚。そして手札のシーナを特殊召喚する。
「見習い天使シーナ」は手札からレベル5以上の天使族が召喚されると墓地のカードを新たに除外することで特殊召喚できるモンスター。
そして墓地のレベル・スティーラーを、罠カード、「エンジェルリフト」で特殊召喚する。これで条件は揃った。
「(・・・このカード。親父が送ったこのカードを使う時が来た・・・っ。力を貸してくれよ!)」
「やる気か!」
「行くぜっ!店長!俺はレベル5!天空騎士パーシアス、レベル1レベル・スティーラーにレベル2見習い天使シーナをチューニング!」
パーシアス、レベル・スティーラーの周りにシンクロ召喚を象徴するリングが纏わる。星が1つになり、新たな力を呼び覚ます。
「・・・光の龍よ。閃光の翼を羽ばたかせ、この戦場に舞い降りろ!シンクロ召喚っ!!ランク8!
光翼聖竜シャイニング・ドラゴン!」
★8、攻撃力2500、守備力3000の光り輝く龍が俺の元に舞い降りる。日菜たちからも、店長からも感激の声が漏れる。
「綺麗・・・」
「美しいね」
「ま、眩しいっす!」
聖天の龍はひと吠えする。分かってるさ。お前の効果を使えばいいんだろ。
「俺はシャイニング・ドラゴンの効果を発動!召喚成功時、手札を1枚コストに、デッキから天使族モンスターを墓地へ置き、墓地のレベル2以下のモンスターを特殊召喚する!蘇れ!シーナ!」
再び、チューナーモンスター、見習い天使シーナを呼び戻す。攻撃力こそ頼りないが、このデッキでの俺の相棒だ。使わない手はない。
そして「天霊の守護域」の効果を使用する。手札の装備カードを墓地へ送り、デッキから新たな装備カードを手札に加える。
「攻撃力2500?そんなのではサイバー・ツイン・ドラゴンを越えれないぞ?」
「・・・天霊の守護域の効果。天霊の守護域を破壊することで、除外してあるカードを全て墓地へ送る」
・・・これで条件は整った。
伏せカードはサイバネティック・ヒドゥン・テクノロジー、補給部隊、サイバー・ネットワーク。この中で脅威なのはサイバネティック・ヒドゥン・テクノロジーだけだ。他はこちらに直接関与するものじゃない。
しかし、問題なのは破壊したあと。サイバー・ドラゴン・コアを残してしまうが・・・
いや。今しかない。
「バトル!シャイニング・ドラゴン!サイバー・ツイン・ドラゴンを攻撃!」
「馬鹿め!サイバー・ツイン・ドラゴンの攻撃力はシャイニング・ドラゴンを上回る!返り討ちに合うだけだぞ!」
「シャイニング・ドラゴンの効果発動!」
シャイニング・ドラゴンの効果。それは墓地にある天使族、ドラゴン族モンスター一体につき、攻撃力を300ポイントずつアップしていくもの。墓地にはパーシアス、シャインエンジェル、救済のレイヤード、さらに天霊の守護域で墓地に戻した天使族モンスターたち。よって攻撃力は・・・
2500→4900に上がるわけだ。
「なにぃ!?」
「サイバー・ツイン・ドラゴンを粉砕するっ!行け!」
「くっ・・・なら!」
「店長?無駄だ。シャイニング・ドラゴンは天使族チューナーをシンクロ素材にしたとき、魔法・罠の効果では破壊されない!」
そのままシャイニング・ドラゴンの攻撃がサイバー・ツイン・ドラゴンを粉砕する。大きな爆発が辺りを巻き込んで発生する。大きな衝撃波が俺たちを襲う。
4000→1900
「くっ・・・補給部隊の効果で俺はカードをドローする」
「ターンエンドだ」
「ドロー!・・・見せてやる。進化したサイバー流の姿ってのを、魔法カード、強欲な壺!」
デッキからカードを2枚ドローする強欲な壺。引いたあと。ニッコリと顔が歪むのが見えた。
さらにサイバー・ネットワークで新たにプロト・サイバー・ドラゴンを除外。
「魔法カード、死者蘇生!これで墓地のサイバー・ツイン・ドラゴンを蘇生する!」
その声とともにフィールドに再び双頭の竜が蘇る。そしてさらに魔法カード、次元誘爆を発動させる。
次元誘爆は、融合モンスターをデッキに戻し、お互いの除外してあるモンスターを特殊召喚するもの。しかし、俺には除外されているモンスターはいない。
「蘇れ!サイバー・ドラゴンたち!」
除外してあるサイバー・ドラゴン、そしてプロト・サイバー・ドラゴンを呼び戻す。
さらに手札から融合回収を発動、融合のカードとサイバー・ドラゴンを手札に戻す。
「見せてやる・・・サイバー流の姿を!
三体のサイバー・ドラゴンが次元に飲み込まれると、そこから新たな三頭の翼を得たサイバー・ドラゴン。通称、サイバー・エンド・ドラゴンが現れる。
「おおおおお!カッコイイっすー!」
腕をぶんぶん振りながら麻弥ちゃんがこっち来ようとしてるのを2人が必死に抑えてるが、俺はそんな場合ではなかった。
シャイニング・ドラゴンの攻撃力強化は自分のターン。しかも自分のターンに1度だけ。それ以外では強化出来ないのだ。
「バトルだ!行け!サイバー・エンド・ドラゴン!」
「シャイニング・ドラゴンの効果!墓地の天使族以外のモンスター、一体をゲームから除外することで戦闘による破壊を無効にする!」
「だが戦闘ダメージは受けてもらう!」
サイバー・エンド・ドラゴンの攻撃がシャイニング・ドラゴンに当たり、その余波が俺に直撃する。ダメージによってライフが減らされていく。
4000→1500
「お兄ちゃん!」
「・・・大丈夫。ライフは残ってる・・・俺のターン」
引いたカードは「ガードブロック」、戦闘ダメージを無効にして、カードを引ける優秀な罠カードだ。
「行けっ!シャイニング・ドラゴン!サイバー・エンド・ドラゴンに攻撃!」
「ぐっ!」
1900→1000
「カードを伏せて、装備魔法!ファイティング・スピリッツ!このカードをシャイニング・ドラゴンに装備する」
装備魔法、ファイティング・スピリッツ。相手フィールドのモンスター、一体につき、300ポイント攻撃力を上げ、さらにモンスターが戦闘破壊されるとき装備カードを破壊することで破壊を無効にするカードだ。
店長はカードをドローする。補給部隊の効果もあって今は手札が2枚だ。
「
「パワー・ボンド!?」
「墓地、またはフィールドから機械族の融合モンスターに必要な素材を除外して、融合モンスターを融合召喚する!俺は・・・墓地のサイバー・ドラゴン三体を除外!蘇れ!サイバー・エンド・ドラゴン!」
再び三頭の竜が姿を現す。その姿は先程より、より大きくなって見える。
攻撃力はパワー・ボンドの効果がプラスされて8000にあがっている。
「カードを伏せ、バトルだ!行け!サイバー・エンド・ドラゴン!」
「罠カード!ガードブロック!戦闘ダメージを無効にして、俺はカードをドローする!そしてファイティング・スピリッツの効果でこのカードを墓地へ送り、モンスターの破壊を無効にする!」
「あっ!?」
攻撃が無効になって、パワー・ボンド対策をしないとどうなるか。パワー・ボンドの効果はエンドフェイズ時に特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受けるというもの・・・つまり、
「4000のダメージ・・・」
「いやー・・・ミスミス・・・」
こうして、俺のこの世界での初戦は幕を閉じたのである・・・いやほんと・・・締まらねぇな。
サイバー・エンド・ドラゴン大好きです。闇ヨハンとカイザー戦はグッと来ましたね。闇に落ちてもカイザーはカイザーだったぜ・・・ふっ。
ちなみに俺はカイザーになりたくてデッキ作ったけど最後は校長寄りになってたおっさんです。
カード紹介
光翼聖竜シャイニング・ドラゴン
★8、光属性
ATK 2500 DEF 3000
ドラゴン族/シンクロ/効果
このモンスターのシンクロ召喚に成功した時、次の効果から選択して発動する。
①このモンスターのシンクロ召喚時、手札を1枚墓地へ送り、デッキから天使族モンスターを墓地へ送ることでで墓地のレベル2以下のモンスターを特殊召喚する。
②フィールドの天使族、チューナーを墓地へ送ることでそのターンのエンドフェイズまでそのモンスターの攻撃力分、攻撃力をアップする。
このモンスターが天使族チューナーモンスターをシンクロ素材として召喚に成功した時、戦闘時、このモンスターを対象とする魔法・罠カードの効果は無効になる。
墓地の天使族、ドラゴン族モンスター、一体につき、攻撃力は300ポイントずつアップする。この効果は1ターンに1回しか発動できない。
このモンスターが戦闘で破壊された時、シンクロ素材となったモンスターと同名モンスターをデッキから特殊召喚する。