遊戯王とバンドリの異産物 作:COM.A@美咲推し
更新です。最近になってルールを理解したと思ったらルール改定されるじゃないですか〜やった〜。
今1番欲しいのはジャンク・スピーダーです。はい。
それではお読みください。
「姉さん!あこちゃん・・・!もう!友希那さん!」
俺は今、さーくるの一室で介護に追われている。原因は歌姫こと、湊友希那がポンコツをやらかしたからだ。まさかお昼を抜いてもやるとは。
正直Roseliaのライブが近いのは知っているが、まさかここまでやるなんて予想外すぎた。今井さんや姉さんがしっかり止めると思ったのに。いや、姉さんは逆に便乗するのか。でも誰か止めると思ったのに・・・。
「ごめんなさいね。つい・・・」
「つい・・・じゃ!ないですよ!全く!」
とりあえず各メンバーを起こす所から始めるが唸ってばかりで目覚める気がしない。諦めずに声を掛けていると、先に起きたのは姉さんからだった。
「・・・聖?」
「紗夜姉!?よかった・・・死んだかと・・・」
その後、リサさん、燐子さん、あこちゃんと目を覚まして行くがまぁ、この状態じゃあ練習はとてもじゃないけど難しいだろう。あこちゃんに至ってはもう仰向けで寝ててとてもじゃないけど触れない。(介護できない)
ともかく。4人全員を起こしてやる。全く、体調管理も出来ないなんて何とも情けない。
「いやぁ。まさかいつの間にか気を失ってるなんてね・・・」
「いつものリサさんなら軽く言いそうですが、重大な問題ですからね。これは」
実際問題として倒れるということはそれなりに危険なことでもある。場合によってはそれで死んでしまうかもしれないからだ。
そういう事があるからに俺はRoseliaの練習をたまに見に来る。友希那さんが外れるとこのグループはマジで全部外れるからね。
ともかく。どんな活動にも必ず休憩というものは必要だ。どうか彼女たちを休ませれる方法は・・・?
「あっ。みんなでご飯行きません?ちょうどいい時間ですし」
「・・・いいんですか?」
「大丈夫。それにほら、皆さんバンドの活動頑張ってますしね」
「お兄ちゃんとご飯!?」
みんなが目を輝かせながら反応してくる。俺は「えぇ・・・」と半引きしながら対応はするものの、彼女たは何故か獲物を捉える目をしている・・・んん。怖いな。
ともかく身を守る用意はした方がいいかもしれない。
「・・・というわけでお店まで行きます?」
「はーい!」
「仕方ないわね。今日のところは甘えましょ」
「友希那さんのOKも出たので行きましょーか」
「待って。私達も行く」
そう言い、スタジオの扉を開けたのは隣で練習してるはずのAfterglowだった。美竹さんを先頭に何故かこっちに乱入してくる。
「あら、美竹さんじゃない。どうかしたかしら」
「要件があったから来るんでしょ。てかその話、あたし達も行くから」
「どうしてです?美竹さんには関係の無いはずですが」
紗夜姉と友希那さんが立ちはだかるように美竹さんの前に立ちはだかる。そうだ。あの二人(紗夜姉は別)は仲が悪かった?んだ。ライバルだか知らないけど。音楽やってるんだったらいい加減認めてあげてもいいんじゃないのかなぁ・・・いや、そういう訳じゃないんだろうけど。
てか会話聞こえてたのか。まぁ隣だから聞こえててもおかしくないけど。そこまで鮮明に聞こえるものかね。
「あたしは先輩に聞いてるの」
「まぁいいんじゃない?たまには親睦を深めるのも悪くないよ」
「ってことはいいのか!?」
巴さんが嬉しそうに声をあげる。まぁ正直俺は迷惑ではないしな。人が増えれば楽しいだろうと考えてるが、不安がない訳でもない。友希那さんと美竹さんの相性は悪いって理解した。
逆にリサさんと青葉さんはバイト仲間だし、あこちゃんと巴さんは姉妹、他もなんだかんだ相性合いそうだしな。そこは問題ないのだろうけど。この2人だけは犬猿の仲すぎてどうにも出来そうにない。リサさんをチラッと見るが「やれやれ」と言った様子だ。そこは時間が過ぎてくれるのを待つしかないのだろうな。
とりあえず意見は決まった。善は急げだ。
「よし。じゃあファーストフード店まで行きますか!ちょうど彩さんがバイトしてるはずだし」
「そう言えば日菜が言ってたわね」
「そうそう。だからちょうどいい機会かなって思って。差し入れもなんか持ってくかな」
働いてる相手には差し入れも忘れない。体調管理もしてもらって、さらには身体の細かいお手入れもする。アイドルは大事だからね。
◇
「こちらどうぞーって!聖くん!?」
「やっほー。来たよー」
もうお昼ピークは過ぎたが。ファーストフード店に行くと案の定、彩さんがいた。いつものニッコリ笑顔でほんの少しだけほっとしてしまう。
ここで彼女たちと話してても迷惑なのでとりあえず注文する。そうだなー、軽く食べれるのがいいな。ハンバーガーにするか(病気)。ポテトは人数分頼んだ。
「おっ!相変わらず美味そうだな!」
「だね。んじゃあ席に・・・?」
「何か騒がしいね?」
俺たちが座るであろう席で手を振っているのはマイペースな青葉さんだったが様子がおかしい。なんか騒がしいと言うか、そこだけ明らかに人口密度がおかしい。なんというか・・・まるでアイドルがいるかのような?
「あら。聖じゃない」
「・・・千聖さんか。まさかPastel*Palettesのメンバーが揃いに揃いとはね・・・」
俺たちの席の向かい。そこにはPastel*Palettesのメンバーが揃いに揃っていた。金髪美女の女優、ベースの
「そうね。今日はいい日だわ」
「お久しぶりです!聖さん!」
「どうもです。お疲れ様ですー」
「みんなお疲れ様。今日はなんでここに?」
「お兄ちゃんは連れ去られるしお姉ちゃんは遊んでくれないから暇だったの!」
日菜が抱きつきながら泣き顔でものを言う。まぁ実際俺は連れてかれるし紗夜姉は練習で行っちゃうからな。日菜が寂しがるのも無理はないな。
んで同じバンドのこの子達が呼ばれたのか。納得だ。
「とりあえず聖。座りなさい?ほら、ここよ」
そう言いながら、友希那さんは自分の隣を空ける。Roseliaのみんなからも「来てー」とコールを受ける。行くしかないか。
「待って。先輩はこっちだから」
そう言いながら美竹さんが俺の服を引っ張ってくる。上原さんも腕に抱きついてくるし・・・暑い。
上原さんが抱きつくと周りから冷たい視線をいくつか感じる。うっ。気まずい。
「むー!お兄ちゃんはこっち!」
日菜が可愛く怒りながら俺を呼んでいる。他のメンバーも「こっちおいで」と手招きしている。特に千聖さんは目が怖い。見てられないぜ・・・。
見えないところで三者の火花が散る。全く・・・どうしてこんなにバンド間で仲が悪いのか。頭抱えながら俺はRoseliaのメンバーが座ってる席に同席する。
同時に友希那さんがガッツポーズしているのが見えた。そして美竹さんと千聖さんが何故かこちらを睨んでいた。
なんか悪いことしたか。そう考えながら彼女たちに『ごめん』と心の中で念じていた。
「どうして先輩はそちらに?」
「いや、ほらAfterglowとか何かと仲良い訳じゃないしさ。後輩の中に先輩がいたら気を使うだろ・・・って」
「では何故そちらに?」
「君たちはアイドルであり、女優であり、モデルだろ?一般の男がいたらダメだろ」
「今は女優という職業ではないわ」
そういう問題じゃないんだよな。「女優」という顔を持つ君の隣にいると君が後々迷惑に巻き込まれるだろって言いたかったんだが・・・通じなかったか。
それに彼女たちは全員何かと雑誌に載るぐらいには有名になったからね。なるべく関わらないのが吉とみた。さすがに関わっても学校だろう。外は人目が多いからね。
「そ、そうだ!つ、次のライブどうです!?皆さんの!」
ここで気が利く上原さんからの一言。そうだ。みんな次のライブがあるんだったな。
手回しはさーくるスタッフのまりなさんからだった。どうやら新しくできた会場を使ってやるみたいだが。
「(そういやまともに挨拶しに行ったことないな)」
名前は・・・ギャラクシー・・・だったか。
◇
―――数日前―――
「聖くん。お客さんだよ」
「店長、今忙しいんです。また今度にしてください」
俺がいつも通りの暇つぶし。カードショップにてこの世界でのデッキ調整に励んでいた頃。店長から客人が来たと知らせが入るが、俺はスルーしていた。どうせPastel*Palettes経由か、それより酷い無粋な客人だろうと思っていたからだ。
しかし、店長は1つため息を着くと、あろうことか俺のいるところまで客人を連れてきた。見てみるが、どうやら俺の予想は外れたらしい。
「あのー・・・氷川 聖さんですか?」
そこに立っていたのは、眼鏡を掛け、黒のシャツを着ている、少しおどおどしている少女。手には1つの便箋を持っていた。
「君は?」
「えーっと、
「手紙ね」
手紙の内容までは分からなかったが。おおよそ事情は把握していた。だが1つ疑問が沸いた。なぜ彼女なのか?
俺にこの手紙を送る理由が『その件』ならばわざわざ俺じゃなくても彼女たちに会える『Circle』の方が良いのでは。むしろ向こう主催や、向こう経由の方が彼女たちも納得するだろう。
「・・・Poppin’Partyに?」
「はい。あとその他のバンド様にも渡してと店長が・・・」
「わかった。適当に彼女たちには話を通しとくよ」
◇
「ギャラクシーってどんな所なんだろう?」
「詳しくは聞いたことないかな。商店街に出来た・・・ライブハウスだって話は店長から聞いたよ」
開店記念でライブをやりたいらしいって話が何故か俺に持ちかけられて、彼女たちにそれとなく伝えると「よし。やろう」みたいなノリで返事が返ってきた。それは他のバンドも同様だった。
俺もお世話になるから今度挨拶に行くか。またお世話になるかもしれない・・・からね。
ハンバーガーをかじりながらこれからの事を考える。みんなのパフォーマンスはプロそのものだ。未熟も出てくるかもしれないが、その部分をしっかり覆ってより良いものとしている。素人が文句を言うものじゃない。
「どんな場所だろうと。私たちはいつも通りの演奏が出来ればいい」
「人って環境変わると出来ないことがあるらしいぞ。わくわくと緊張でな」
「関係ないわね」
この2人はどうしてこんなに似てるのにお互いが嫌いなんだ?そう考えていると巴と今井さんに方を叩かれる。え?なんか悪いこと考えたのか?
「ともかく、商店街にできるのはいいことね」
「まぁね。これで自由、と言うよりはみんなが平日だろうと練習しやすくなったからな」
「さーくるは休日しか行けなかったからね・・・」
さーくるは学校からは意外と離れているので、楽器を持ちながらって言うのは弦巻家の家の力を借りないと無理だろう。
俺は静かにポテトを噛じる。まぁ、こういうワイワイとした休日もいいもんだ。
「ところで聖さんは来ないんですか?」
「どうして?」
「そうだよ〜聖くんも来なよ〜」
イヴちゃんが素朴に質問してきて、モカが手招きしてくる。みんなのライブは正直、俺のようなはぐれ者が見に来るものじゃないと思うんだが。
友希那さんに無理矢理連れられてRoseliaのライブに行ったことはあるし、弦巻さんに無理矢理囚われて特等席でハロー、ハッピーワールド!のライブを見たこともある。
まぁ、ハロー、ハッピーワールド!は世界が違いすぎてついていけなかったが。
「残念です、聖さんにブシドーのこと教わろうと思ったのに・・・」
「また今度教えてやるから・・・はぁ」
この子達はなんだ?俺に恨みでもあるのか?日菜に「助けて」とサインを送るけどウインクで返される。
なんでだろう。そう考えていると彩がいるレジの方がガヤガヤしてきた。何かあったのか?
「レジ側がうるさいね?」
「ちょっと見に行ってくる」
俺は心配になり、レジ側に向かうと、彩さんのレジにイカつい連中が居座っているのが見えた。ちょうど文句を言い合ってる頃か。彩さんは笑顔だが、少し焦ってるような汗が見える。
「ですから、私は今仕事中で・・・」
「いいだろ?ちょっとぐらい付き合ってくれよ」
新手のクソ野郎ってやつかな?とりあえず彩さんは助けて上げないとな。学校で色々お世話になってるわけだし。
痺れを切らして俺が助けに行こうとした時、その男たちの身体が吹き飛ぶ。先程まで立っていたところに、黒い半袖のコートに身を包んだ黒髪の少年が立っていた。
「迷惑だろうが。うるせぇな」
「んだと!テメェ・・・ぐっ!?」
「危ないな。大丈夫!?」
「ありがとな!油断してたぜ・・・」
俺たちは並ぶようにしてクソ野郎たちと向き合う。クソ野郎はいい歳した青年達みたいで。相当グレた奴みたいだ。
黒髪の少年は俺と対して年齢は変わらないように見える。もしかしたら同級生なのかもしれない。
「クソ野郎共が・・・邪魔しやがって!」
「ここはお店だぜ?もうちょい大人しくできねぇのか?」
「うるせぇな!こうなったら・・・!」
1人の野郎の拳が黒髪の少年に当たろうとしたその時、間に高速で人が割り込んでくる。
「待ちたまえ!優秀な
そこにちょうど良く現れたのは商店街カードショップの店長だった。いつもの軽いノリで現れ、2人の間に仲裁しに来たと思ったが違うようだ。
2人にデュエルディスクを提供すると、お店の外を提示する。
「外にフィールドがある!そこで決着をつけてはいかがだろうか!?」
「俺はいいぜ?そっちのガキは!」
「・・・俺が「俺がやる」まじ?」
俺が出ようとしたその時。黒髪の少年が俺の前に出て、カバンからオリジナルのデュエルディスクを取り出す。てか持ってるのか。
デッキを差し込み。俺たちは店の外へ出る。外にはうわぁ・・・これは弦巻家ですね。その息のかかった執事たちがまるで工事をしているかのように沢山いました。当然のように道路は通行止めです。
「弦巻さんのお手を借りたんです?」
「店の地下のシステム見せたら「面白そうだわ!」って言われてなぁ・・・売り出すみたいだぞ?」
おいおい。遊戯王って凄かったんだな。前の世界でアニメ見ててやりたいって程度だったが世界規模で売り出されるともう日常化も視野に入れないと行けないなこれは。
2人はフィールドの中に立つ。俺たちは機材がごちゃごちゃ並ぶところに案内され、イヤホンを渡される。
「あの人は何者なんだ?」
「知らないのかい?うちの常連で夜の大会を制したこともあるプロだよ。人呼んで機械の戦術指揮官ってね!」
店長からその言葉が出る以上。それなりの実力者なのだろう。デッキを差し込み、不敵な笑みを浮かべている。
もう片方・・・黒髪の少年もデッキを差し込む。店長曰く彼のことは何も知らないらしい。つまり名もなき戦士ってわけだ。
「準備はいいなぁ!それでは・・・レッツ!」
「「デュエル!」」
ライフが4000で表示され、フィールドに風が発生する。正常に動いてるらしく。カード効果が実際に実態となって襲ったり、その場に現れたりするらしい。要するに現実になるってことだ。
ただ、肉体にダメージはないらしい。体に優しいシステムになっているようだ。
「俺の先行だ!ドロー!」
ヤンキーの男が先行みたいだ。実力を見ていこうじゃないか。聞いたところ、機械族モンスターのデッキを使うらしい。機械族デッキは幅が多い。それに機械族って括りのカードが多いものだから組み合わせも豊富なのだ。
「マシンナーズ・ギアフレームを攻撃表示で召喚!」
オレンジ色の機械の兵士が男の前に立ちはだかる。ATK1800、DEF0のユニオンと呼ばれるモンスターだ。召喚時、デッキから「マシンナーズ」モンスターを手札に加えれる。
ユニオンモンスターの中には装備して効果を発動するものが多いがこのモンスターは破壊無効効果が付与されるみたいだ。
「俺はマシンナーズ・カノンを手札に加えるぜ」
「マシンナーズ・カノン?」
「手札の機械族を捨てて効果を発動できるモンスターだ。その分攻撃力に加算されるんだよ」
「そして手札の機械族4体を墓地へ送り、マシンナーズ・カノンを特殊召喚!!」
砲台のような機械、マシンナーズ・カノンが男の前に立ちはだかる。4体捨てたので、攻撃力は・・・
ATK3200 DEF2200
1ターンで召喚するには十分すぎる火力が目の前にはあった。覆せるモンスターなんてのはそうそういない。
そしてユニオンモンスターを装備、効果、戦闘破壊を1度だけ無効にできる。
「俺のターンは終わりだ。さぁ?念仏唱えとけよ?」
「勝ったな」
「このターンでこの火力・・・強運の持ち主だね、これは1ターンじゃ覆せないぞ?」
確かに、この火力を覆すにはそれなりのモンスターを出さないといけない。しかし、上級モンスターは名前だけに出すのが難しい。
「俺のターンだな」
対面、黒髪の少年のターンだ。さて・・・お手並み拝見と行くか。
その時、デッキのカード・・・「シャイニング・ドラゴン」のカードが発光する。それと同時に腕に痛みを感じる。
「(んなっ!?これは・・・!?)」
右腕に感じた痛みの正体は痣だった。白い翼の痣が発光し、俺に痛みを与えていたのだ。まるで呪いのような痛みは俺の体温を激的に上昇させ、それに比例するかのように痛みを増していく。
しかし、この世界に来てからこんなことはなかった。あの時・・・店長と戦った時に、僅かに疼くぐらいの痣がまるで何かに反応するかのように光っている。
「まさか・・・?」
まるで近くにあるかのような光り方、まさかと思い、聖はフィールドに立っている少年を確認する。その少年の腕も、聖と同じように発光していた。色は・・・黒。
「・・・ふっ。お前のターンはもう来ねぇよ」
「何!?」
「まずは
手札のカードをお互いに1枚捨てて、1枚ドローする
暗黒界デッキでは初歩的なカードだ。セオリー通りなら捨てるのはモンスター・・・。
と思っていたが、あいつが捨てたのは
「手札入れ替えただけじゃねえか!はったりか!?」
「・・・この効果で墓地に送ったカード。「深淵の氷結」の効果発動!」
◇
???side
「深淵の氷結!?んだァそのカードは!?」
深淵の氷結の効果。手札にいるモンスター一体を墓地へ送り、そのモンスターと同じレベルのチューナーモンスターをデッキから特殊召喚出来るもの。
さらに別効果もあるが、俺はあえて1つ目の効果を選択する。
「俺は手札から☆5、「邪神・盲目のベヒモス」を墓地へ送り、デッキから☆5、「邪神・誘惑のリリス」を特殊召喚!」
俺の目の前にはいかにもエロい女の悪魔。俺のデッキの愛用カードの1枚。小柄なながら、魅惑の邪神の名を持つ悪魔、リリスだ。
攻撃力は1000、守備力は800の☆5モンスター。そして・・・
「こいつはダーク・チューナーとしても扱う。これはリリスのモンスター効果だ」
通常のチューナーモンスターでありながら、自身の効果でダーク・チューナーにもなれるモンスターだ。
ダーク・チューナー・・・それは禁忌にして最高の力でもある。
「絶望を見せてやるよ、深淵の闇をな。俺はリリスの効果発動!」
デッキからモンスターを選択、さらにそのモンスターと同名のモンスターをゲームから除外することにより、リリスはそのモンスターと同じレベルを得る。
除外するモンスターは「邪神・氷結のコキュートス」を選択、このモンスターのレベルは☆10。よってリリスはエンドフェイズまで☆10のモンスターとして扱う。
「さらに手札から☆2、邪神の使徒・ジャバウォックを召喚し!この2体でシンクロ召喚を行なう!」
「シンクロ召喚だと!?はっ!どんなモンスターを出そうが俺には勝てん!次のターンでお前は終わりだ!」
「・・・闇の誘い。負の衝撃・・・光はなく、あるのは闇だけだ。見せてやるよ・・・俺の力を!俺は!レベル☆2の邪神の使徒・ジャバウォックにレベル★10の邪神・誘惑のリリスをダーク・チューニング!」
ジャバウォックにリリスの星が入り込むと、中で闇が光を飲み込んで消えていく。そして残った闇のみが表へと出てくる。
「闇へと誘え・・・ダーク・シンクロ!現れろ!ランク8!暗黒喰竜・ダークネス・ドラゴン!」
レベル★8、攻撃力3000、守備力2500俺のエースモンスターが、4枚の綺麗な翼を広げて、地下の闇を開いて出てくる。1つ雄叫びを上げると、その周辺に大きな衝撃波が発生する。
その姿はまさに、見るもの全てに絶望を与える恐怖の姿だった。
side out
◇
「攻撃力3000ぽっちかよ!そんなので俺のマシンナーズ・カノンに勝てるわけねぇだろ!?」
「さっき言っただろ?お前に次のターンは無いんだよ、バトルだ!ダークネス・ドラゴンで攻撃!」
ダークネス・ドラゴンの攻撃力は3000、今のままでは返り討ちにあうことはわかっているのにどうしてか。
それと同時に俺の腕にある翼の痣の光が止まらない。それどころか、さらに痛みを増してきている。俺は必死に痛みを抑え、感情に表さないでいるが普通なら絶対に無理だろう。
しかし、あの黒髪の少年の腕も同様に発光している。
左腕に刻まれている翼の証が黒く、発光しているのが見える。そしてさらにダークネス・ドラゴンのカードは黒いモヤの様なものを帯びていた。
ダーク・シンクロモンスター。5dsで敵側が使っていたカードだが・・・。
「(どうして彼が!?それにダーク・シンクロモンスターは公式にはなかったはず!)」
「ダークネス・ドラゴンには効果がある。まず1つ目、このモンスターがレベル★8以上のダーク・チューナーモンスターを素材としシンクロ召喚に成功した時、このモンスターの攻撃力は墓地にいる悪魔族モンスター、一体につき300ポイントアップする」
墓地には三体の悪魔族モンスター。よって攻撃力は900ポイントアップする。
3000から3900へ、マシンナーズ・カノンの攻撃力を若干上回った。
「なにぃ!?」
「だが、その程度ではこのターンには仕留めきれない!あいつの言うことはハッタリだぜ!」
「それはどうかな?とりあえず・・・目障りなモンスターには消えてもらう!」
ダークネス・ドラゴンの翼から、赤い針のような攻撃が繰り出されると、マシンナーズ・カノンは崩れていくかのように崩壊していく。ユニオンモンスターであるマシンナーズ・ギアフレームを装備していふにも関わらず・・・だ。
LIFE4000→3400
マシンナーズ・ギアフレームはモンスターに装備でき、戦闘による破壊を1度だけ無効にしてくれるモンスターなのだが、その効果が発動するということは・・・。
「そうだ。このダークネス・ドラゴンの2つ目の効果。このモンスターがシンクロ召喚に成功したターンのバトルフェイズ、相手のカード効果は無効になる」
「そんな!だ、だが・・・「まだだぜ?」!?」
「このモンスターが相手モンスターを攻撃し、破壊した時、墓地のコキュートスの効果を発動する。コキュートスは墓地に存在し、相手の墓地にモンスターが落ちた時に発動、そのモンスターの装備カードとなり、効果を無視して相手フィールドに特殊召喚する」
マシンナーズ・カノンの攻撃力変動は効果によるもの。それ以外で召喚されたマシンナーズ・カノンの攻撃力は0になる。
「そしてダークネス・ドラゴンの効果!墓地のダーク・チューナーを除外して、もう一度攻撃だぁっ!」
「うっ!?ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!?」
漆黒の爆炎。その中に最後に立っていたのは黒いコートを身にまとい、黒き竜を従えた少年の姿だった。