遊戯王とバンドリの異産物   作:COM.A@美咲推し

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続き


第6話

―――次の日―――

 

 

「お兄さん!おはようございますっ!」

「おはよう麻弥ちゃん。予定の時間より早いね」

 

時間は朝の7:00、リビングには俺と麻弥ちゃんの二人だけだ。紗夜姉と日菜はまだぐっすりと寝ている頃だろう。今日は休日明けの学校ということで、麻弥ちゃん、そしてイヴちゃんの二人と学校に行く約束をしていた。麻弥ちゃんは予想より早く来てしまったが。

 

服装はしっかり整え、恥ずかしい姿を見せないようにする。うん。今日もしっかり整ってるな。

 

「聖?もう出るの?」

「姉さんおはよう。そうだよ、たまには早く行くのもいいと思ってね」

「そう。なら私も少し後に出るわね」

 

相変わらず姉さんは日菜と行こうとは居ないんだな。姉さんっぽいって言えばぽいが、たまには仲良く行って欲しいものだ。

 

「まぁ、姉さんもたまには日菜と行ってね」

「・・・善処するわ」

「ご飯は作ってあるし、弁当もあるからね!あとはよろしく!」

 

カバンを持ち、俺は玄関から外へ出る。さぁ、今週も楽しい楽しい日の始まりだ。

 

 

――――――――――――

 

 

「山吹ベーカリーさんにお邪魔するっす!」

「いらっしゃい!・・・先輩!?」

「おっ邪魔するよ」

 

登校中、いいとこに山吹ベーカリーがあるので寄ってみる。案の定店内は綺麗でしかもパンが芳ばしい匂いを漂わせている。

 

ちなみに俺たちの他にも青葉さんがしっかり店内に居た。姿勢を低くしてどのパンが良いか考えているようだ。

 

「あれぇ〜?先輩じゃないですか〜」

「ほっとけ」

「冷たいですなぁ〜前は構ってくれてたのに〜」

「んな事は忘れたよ」

 

昨日の友はなんとやらって言うしな。こればっかりは人が変わったと諦めて貰う他ない。まぁ、何回この子に奢らされたことか。まぁ簡単に騙される俺も俺で悪いんだろうがそれでも少しは距離を置きたい。

 

美竹さんの時もそうだが彼女たちが集まっている時にはあんまり入りたくないものだ。ほら、女の子の間に入るとろくな事ないって言うしな。まぁ、中には例外の人達も居るが・・・。

 

ただ青葉さんに関してはこれは私情だ。全く・・・こういう性格が無ければモテるだろうに。

 

「今失礼なこと考えた?」

「ノーコメントで。山吹さんパン頂戴」

「三人分ですか?」

「うん。おすすめよろしく」

 

「はーい」と言って山吹さんが準備している間にスマホを確認する。む。やはり弦巻さんのメッセージが多いなぁ・・・ことある事に誘ってくれるから退屈はしないけど・・・予定ある時に突然誘ったりするからなぁ。ちょっと困る時はあるが、奥沢さんのこと考えたら何も言えない。

 

あとは・・・市ヶ谷さんから?内容は多分見なくても戸山さんたちの事か、燐子さん経由の生徒会の手伝いの二択だな。これは学校に行ってから本人に聞くとしよう。そして次に目に入ったのはあこちゃんだった。ふむ。あこちゃんは多分お出かけかゲームだろうな。これも後で聞いて良さそうだ。そして問題なのは、丸山さんだ。彼女はハッキリ言うがバカの部類だ。だからたまにテスト勉強を一緒にしたりするのだが・・・「テスト勉強をしてない」か。彼女らしい。とりあえずこれも学校で解決しよう。

 

「はい!先輩頑張ってくださいね!」

「ありがとう。山吹さんも頑張ってね」

「いえいえ!あたしは先輩がいるから・・・」

「なんて?」

「ほらほら聖さん!行きましょう!」

 

照れてる山吹さんを他所にイヴちゃんに背中を押されて俺は山吹ベーカリーをあとにする。その時に見た青葉さんの獲物を見るような顔は今の俺には何を示すか全く分からなかった。

 

 

――――――――――――

 

 

「聖くんおねがぃだよぉぁぉぉあお!」

「分かったから泣くな!抱きつくな!スリスリするなァっ!」

 

丸山さんは案の定、俺が教室に入るや否や高速で接近、俺に抱きついてきて胸のところで顔を擦り付ける。勉強してないこの子が悪いと思うのだがまぁ仮にも彼女はアイドルだ。忙しいのは分かるから手伝ってやらなくも無い。

 

そして何より鬱陶しいのはこれを聞いて飛んでくる連中が他にもいるからだ。早く叫ぶのやめて欲しい。

 

「あっ!先ぁぁぁぁぁぁぁい!」

「先輩逃げろぉぉぉぉぉぉぉ!」

「だからお前らはどうしてくるんだァァァァァァ!」

 

二年生の教室から戸山さんが駆け込んでくる。その後ろからは止めるはずだった市ヶ谷さん、牛込さんが駆け込んでくる。が、その静止も虚しく、彼女の胸が俺の頭に来るように抱きつかれる。丸山さんには背中を取られ、戸山さんには前を取られる。はぁ。

 

市ヶ谷さん、牛込さんも「やれやれ」と言った様子だ。全く。こんな人がバンドやってるんだから凄いもんだ。でも惹かれる気持ちは分からなくもないかな。

 

「とりあえず離れてくれる?教えれるものも教えれないんだけど」

「「ごめんなさい!」」

 

速攻で離れてくれる二人。とりあえず俺はまず頭が首と繋がっていることを確認する。うん。首はあるな。じゃあ頭は?よし。あるね。

 

全くこの二人は手加減を知らないのか?今完全に助けが必要なのは俺だったぞ?もう少しで死ぬところだっての。

 

「彩ちゃんまた勉強してないのね?」

「はうぅ!千聖ちゃん・・・」

「全く・・・アイドルと学業も両立してとあれほど・・・」

 

叫び声を聞いて白鷲さんと白金さんが隣クラスからやってくる。また、それとはまた別のクラスから奥沢さんと弦巻さんが飛んでくる。全員俺の席の周りに集まるもんだから困ったものだ。まぁ女子高に一人男子がいたら普通はこうなるわな。

 

「課題やってないんですか?」

「この二人だよ。奥沢さんは?」

「昨日こころに手伝わされましたから・・・」

 

納得した。というか大体バンドのツッコミ役は苦労してる気がする。真面目な分他のみんなが甘えるって言うのもあるが・・・。まぁ、ご愁傷さまって言うしかないのかな。

 

でもRoseliaに関しては全員が、全員天然な気がする。なんでだろうな?バカは伝染するみたいだけどRoseliaは誰がバカなんだろうな?

 

「とりあえず勉強しようか?朝のHRにもまで間に合うし」

「「神様〜」」

「泣くな泣くな!まだ時間はあるからな!早くやろう!」

 

 

――――――――――――

 

 

「・・・はぁ終わったぁ」

 

お昼までの授業が全て終わった。特に家庭科実習は疲れるものだ。普段料理を作っているとはいえみんなの前で振る舞うのは疲れる。途中から関係の無い人達も来たしな。

 

教科書を片付けてお昼ご飯を食べようとすると隣の丸山さんがニコニコ顔でこちらを眺めていた。

 

「何?」

「えっと・・・お昼一緒に食べない?」

「別にいいよ?」

「じゃあ!」

 

・・・お昼を一緒に食べるのはいいんだ。いや、食べるのはいいんだよ。だけど・・・だけど・・・。

 

「どうしてこうなる」

 

場所は屋上、一応女の子の脚の心配をして持参したシートを轢いてお昼を食べているが・・・メンバーがメンバーだ。白金さんと姉さんは除いたメンバーが全員揃っていた。

 

それぞれがそれぞれの弁当を持ってお昼に参加していた。弦巻さんのは果たして弁当と言っていいものか・・・。

 

「聖くん私のコロッケ食べる!?」

「貰おうか、うん、美味しいよ」

「あたしの所のパンどうでした?」

「ふわふわで食べやすかったよ。今度はメロンパンでも貰おうかな」

 

聖を真ん中に二人の少女が詰め寄る。その顔はシンプルに乙女の顔だった。が、それを見ていた他のみんなは「むむむ」と難しい顔で唸っていた。

 

「むむむ・・・この二人はやっぱり強いね」

「普段から先輩と関わる回数多いから・・・仕方ないですよ・・・」

 

聖の周りは簡単に言えばハーレム状態だった。本人は気にしてはいないものの、普通の男から見たら恨みものだ。それを平然とした顔で居られるのは無我の境地に達しているのか本人はあまり意識しているようではなかった。

 

次々と出されるおかずに聖は食いつく、その代わりと言って少女たちは聖の弁当を食べていく。食べさせ食べさせの交換が続く。

 

「ん〜!やっぱり先輩のご飯は美味しい!」

「ありがと、そう言って貰えると作ってるかいがあるよ」

「先輩、お味噌汁貰いますね」

「いいよ。お好きにどうぞ」

「うわぁ・・・先輩の弁当があたし達のおかずで埋まってく・・・」

「心配性だな市ヶ谷さんは(ŧ‹”ŧ‹”)結局は食べればいいんだから(ŧ‹”ŧ‹”)」

 

市ヶ谷さんは遠慮してるけど比較的真面目そうな牛込さんと花園さんはガンガン俺のおかずを交換している。牛込さん。それおかずちゃうパンですよ。

 

話をしながらのお弁当タイムは盛り上がっていく。そしていつからか、話がギャラクシーのライブの事に変わっていった。

 

「先輩来れないんですか!?」

「そうなんだよ。予定が入っちゃってさ」

「なーんだ。機材の準備手伝ってると思ったけど」

「そこは素直に見て欲しいって言わなきゃ」

「先輩が見に来れないなんて・・・」

「ロックに録画頼もうよ」

 

俺が来れないって言うなりポピパのメンバーは心配性になり始めた。でもたまには俺がいないのもまた彼女達にとっていい効果かもしれない。毎回俺がいるようじゃ武道館いった時もだねられちゃ困るからね。

 

「聖来れないのね。残念だわ」

「ん〜聖くん来れないの〜?」

「仕方ないよ。先輩だって予定あるんだから」

 

それとは逆にハロハピはなんか、予想と反応が違った。必死に引き止めてくるかと思ったが彼女たちはあんまり気にはしていないようだった。だが、ライブの後嫌でも弦巻さんの家で聴かされそうで怖いな。まぁ、紅茶とかのお菓子食べれるから完全につまらないって訳じゃないけどね。

 

ちなみにパスパレ個人に改めて話したところ「なら今度スタジオで聴かせてあげるわ」と千聖、「大丈夫です!私たちはどこでもやります!」とイヴちゃん、「じゃあロックに録画撮ってもらうね!」と日菜、「ジブン個人的に聖さんに聴かせたいんで二人で会いません!?」と麻弥ちゃん、「じゃあ今度カラオケで聴かせてあげる!」と彩。と五人のそれぞれの反応だった。

 

アフターグロウは多分商店街のお祭りの時に聴けるからな。その時に埋め合わせをすると彼女たちには伝えてある。Roseliaは・・・うん。許して。許してください。

 

「まぁ何でもするから許して・・・ね?」

 

 

・・・その後のことはよく覚えてはいない。なんでだろうね?

 

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