戦姫とカリピスト 【シンフォギア×MHXX&W】   作:クソツヨ狩猟笛

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とにかく書き直した勢いでそのまま2話目まで書いてみました。

今話はちょっとこじ付けな独自解釈があったりします。


装者、子喰らい、狩人

 二人の少女は手を繋ぎ、一編の歌を歌い上げる。

 

 すると、彼女達の首に下げられた赤紫色のペンダントが呼応するかの如く瞬いた。

 

 瞬きはやがて閃光へと変わり、二人を包み込む。

 

 歌が生み出すフォニックゲインがペンダントの中の聖遺物からエネルギーを引き出し、そのエネルギーを鎧の形で装着する事で、装者と呼ばれる者達は戦う力を得る事を可能とする。

 

 その力の名はFG式回天特機装束……またの名をシンフォギア。

 

「行きましょう、マリア姉さん!」

 

「ええ、セレナ!」

 

『──♪』

 

 二人の少女──純白の鎧に身を包むセレナと漆黒の鎧に身を包むセレナの姉・マリア──は駆け出した(歌い出した)

 

 向かう先にはハンターと白い巨人の姿。

 

 シンフォギアに強化された身体能力はその彼我の距離を一息に詰める事など容易であった。

 

 身体を起こす白い巨人、距離を取るハンター。そんなハンターと入れ替わる様に飛び出した白と黒の装者は、勢いをそのまま蹴りを突き刺す。

 

「──!」

 

 白い巨人はまるで想定外の事でも起きたかのように悲鳴を上げながら大きくタタラを踏んで後ずさる。

 

「……力が、湧いてくる」

 

「これが、あの人(ハンター)の音楽の力……!」

 

 その力は二人の少女にとっても予想外の事。ハンターの素性に幾らかの疑問が生じても居たが、今はただ、目の前の事に集中するだけと気持ちを切り替えた。

 

 そこからは、凄まじい蹂躙劇の幕上げであった。

 

 ハンターの機動力に勝る少女二人が撹乱を行い、ハンターが重い一撃を加えては離脱を繰り返す。

 

 ──────────

 

 そして戦いの狭間に滑り込む旋律は闘争を更に優位に進める。

 


 

攻撃力強化【特大】

 

のけぞり無効

 


 

 白い巨人は群がる脅威を排除せんと足元に散らばる瓦礫を引っ掴み、投擲を試みる。

 

 高速で放たれる瓦礫、常人ならば容赦無用に命を奪う石礫の弾丸を前に防御の術がないハンターは回避を選択。

 マリアは鎧に付随する黒いマントを盾にし、セレナはその背後に飛び込んだ。

 白いドレスの少女は流れ弾を涼しい顔で避けている。

 

「ッ、衝撃が無いッ! これなら!」

 

 高速で投擲された物体を受け止めた以上、多少の()()()()は発生しうるもの──だがしかし、その衝撃はハンターが紡いだ旋律の効果が打ち消していた。

 

 瓦礫を受け流し、マントの影から飛び出した二人の少女は、槍と短剣、それぞれの武器を振り、予想以上の切り返しに反応が遅れた白い巨人の身体を刻む。

 

「──!」

 

 先程までとは比べ物にならない一撃。

 

「ギアが共振している!?」

 

「もっと強く、もっと速くッ!」

 

 シンフォギア ・システムにより一層の力を注ぐのは、ハンターの旋律だ。

 

 これまでの訓練では感じた事のない力の奔流に少女は驚愕する。ハンターの狩猟笛が放つ音が大量のフォニックゲインを生み出す事で、少女達は負担無くシンフォギア ・システムの力を引き出す事に成功していた。

 

 この事実をある者が知れば目の色を変えてハンターと狩猟笛の事を調べようとするだろうが、生憎この場にその者は居ない。

 

「暴走状態のネフィリム(白い巨人)を止める為には絶唱を使うしかないと思ってた。でも、今ならッ!」

 

「叩いてッ! 砕いてッ! 貫いてッ! その命、貰い受けるッ!」

 

 白と黒の旋風は暴走する白い巨人(完全聖遺物)──ネフィリム──を止める為、猛る子喰らいの命の業火を吹き消さんとより激しく加速する。

 

 本人達はこの時知る由も無いが、この世界では最早伝説上の生物でしかない竜種達を狩り、その夥しい程の血を染み込ませた狩猟笛はもはや完全聖遺物に匹敵する程の存在へと変貌していたのだ。

 故に、ネフィリムは致命的な損傷を受けていた、その生命活動を脅かされる程の。

 

「ふん!」

 

 ハンターも追撃に移る。

 

 モンスターに攻撃もせずに後方で気分良く笛を吹き散らす者(地雷ハンター)を親の仇の様に思っているこのハンターがチャンスタイムを見逃す事などあり得る筈などないのだ。

 

『ハァッ!』

 

 槍が、短剣が、ネフィリムの巨木の幹の様な両足を切断し。

 

「ふん!」

 

 倒れるネフィリムの頭蓋をハンターが狩猟笛で打ち鳴らす。

 

 既にこの戦いの中でハンターと少女達は連携をもこなせる様になっていた。

 

 いや、正確に言えば、ハンターが少女達の戦いのビート(テンポ)を見極めた、と言うべきである。

 

(この人、私達の動きに合わせて動いてる。この短時間で……ッ! これがッ、ハンター!)

 

(こんなにもやり易い戦いなんて、初めて。きっとあの人は、誰よりも戦う人達の背中を見て来たんですね)

 

 狩猟笛とは支援と戦闘を同時にこなす高い技量を要求される武器であるからに、何よりも戦局を見極める目を鍛えられているのだ。

 

 自身の攻撃に巻き込まず、かつ自身が安全に攻撃を打ち込める一瞬を見出し、そこを突く。間違いなく、このハンターは歴戦のハンターであった。

 

「……そろそろ頃合いみたいね、中々に面白い余興だったかしら」

 

 後方で三人を見据える白いドレスの少女は、瓦礫に腰掛け、深い笑みを浮かべている。つまり、決着の時はもうすぐそこだと言う事だ。

 

 

 ──《HORIZON†SPEAR》──

 

 マリアの槍の穂先が縦に開き、砲身と化したそれからは陽光を束ねたかの様なオレンジの光弾が放たれる。

 

 

 ──《FAIRIAL†TRICK》──

 

 セレナが一対の短剣を空に放り投げると、ひとりでにそれは飛翔しネフィリムを切り裂かんと飛び掛かる。

 

 

 二人の絶技はネフィリムの身体を瞬く間に滅ぼし、塵へと還していく。

 

 

「──!……!…………」

 

 

 もはや、ネフィリムにその身体を維持する為の力など、ビタ一文も残っていなかった。

 

 身体を失いつつあったネフィリムは最後の防衛本能で己の姿を()に包み、その生命活動を止めた。

 

 ──✳︎──

 

「遂にこの時が来たか」

 

「やぁ〜っとですね、マスター。ガリィ、もう待ちくたびれてお人形になっちゃう所でしたよ」

 

「つまらない冗談は止めろ」

 

「えぇ〜? でもガリィのこの性格はマスターの……」

 

「原材料に戻してやろうか? 分解も再構築も得意分野だぞ」

 

「いっけな〜い☆ ガリィ、偵察任務忘れてましたぁ〜。行ってきます、愛しのマスター☆」

 

「ふん、調子の良いやつめ。……しかし、やっとはやっとか。

 

 ──名無しの()()()()。お前に借りを返す時が遂に来た──「にゃ?」──にゃ?」

 

「──ここはどこですかにゃ? ボク、ご主人様と一緒にクエストに出て……それからそれからどうにゃったにゃ!?」

 

「貴様何処から……いやまさか……貴様はまさか、()()()()か?」

 

「にゃ、ボク、オトモアイルーやってるにゃ」

 

 

 

 ──そこなお嬢さん、独りぽっちの旅路はきっと寂しいニャ。だからどうか、オレを旅のお供(オトモ)に連れて行ってくれニャよ。

 

 

 

「そう、か。……ふははっ! 何という運命の巡り合わせだ? これもまた()()と言う奴か! なるほど、どうやらオレも浮き足立っていた様だな」

 

「お嬢さんは、どちら様にゃ?」

 

「オレか。オレは──()()()()()()()




今回はMHXX仕様のハンターなので重音色を使ってます。装備やスタイル、狩技は次の回で明らかに出来たら良いなぁ(予定は未定)

今回のパーティの役割。

マリア→ランス

セレナ→双剣

ハンター→狩猟笛

白いドレスの少女→寄生

※今話でマリアはガードで攻撃を受け、なのにのけぞり無効が適応されていましたが、それはその場のノリで書いてしまいました。
流石にのけぞり無効だからってマリアとセレナに切り刻まれながらネフィリムにハンターが攻撃する絵面はちょっと……となったので。

ガングニールがいつF.I.S.に来たのかと言い最後のアレと言いさっそく無茶苦茶する私はクロスオーバー作者の屑です(自戒)。
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