タグに書いた通りAXZまで終わった後の話で、ウォズモドキと関わった回想回がメインです。
――ウォズモドキ視点――
みんなはウォズという男を知っていますか?
仮面ライダージオウに登場する預言者を名乗り、《常磐 ソウゴ》を王にする為に未来からやってきた謎の男。
ある時は最高最善の魔王《オーマジオウ》の忠実なる僕であり、またある時は歴史の管理者を名乗る《クォーツァー》の一員の顔を持つ。
表紙に腕時計と無数の歯車が描かれた奇妙な本「逢魔降臨暦」を常に手にしており、屋内外どころか時代も問わず神出鬼没に主人公である常磐 ソウゴの前に姿を現して預言じみた言葉を残したり、彼が変身する仮面ライダージオウのサポートをする。
ジオウがライダーの力を使う《継承の儀》の際は必ず「祝え!全ライダーの…(以下略)」「その名も仮面ライダージオウ ○○アーマー!また一つライダーの力を継承した瞬間である!」の台詞でそれを称える。(だが、継承の儀を邪魔されたら怒りを露にする一面も)
更にジオウだけじゃなく《桐矢 京介》が仮面ライダー響鬼の力を継承した時や仮面ライダーアギト・トリニティフォーム、常磐 ソウゴの誕生日の時も全力で祝福の言葉をあげるポリシーがある。
物語の中盤辺りでもう一人のウォズが現れ、そちらは明光院 ゲイツを救世主にするためにもう一つの未来やって来た。
余談だが、常磐 ソウゴが見分けをつけるために魔王と言ってる方は黒ウォズ、救世主と言ってる方は白ウォズと命名される。(黒ウォズはその呼び方に最初は不満気な様子)
何故自分がウォズの事を語っている訳、それは……
「そのウォズになってしまったのだからね。……フゥ」
街に並び建つビルの一つの屋上に立ち、肩を竦めながら自分の姿を見る。
灰色のズボン、二の腕の肌が見える袖を通し膝まである灰色のコートを身に纏い、また灰色のマフラーを首に巻いた、まるで黒ウォズと白ウォズを足したような姿にしたウォズになった自分の姿にため息を吐いた。
(しかも……)
視線を自分の身体から手に持っていた音符と赤い宝石のペンダントが描かれた灰色の表紙に《戦姫絶唱ノ書》と書かれたタイトルの本を開き、
「……この本によれば普通の高校生、立花 響。
彼女は学校の帰り道にノイズと遭遇してしまい、偶々居合わせた幼女と共にノイズから逃げたがノイズに追い詰められ窮地に陥る。
だが、胸に浮かんだ聖詠を唄うと……おっと、これはまだ先の未来の話……なんてね」
誰もいないのに誰かに聴かせるような音読をやめ、苦笑いになる。
「シンフォギアねぇ……。まさか、ワタシがウォズになるとは……思考と口調も勝手に変換してしまうし……やれやれ、あの神という男めやってくれたな」
口を開くと勝手にとウォズみたいな喋り方になる自分の言葉にやれやれと額に手を当て、大げさに首を振ってワタシをこの世界に転生させた神との会話を思い出す。
・
・
・
――神との会話――
『最近、つまらないんだよねぇー』
『開口一番にいきなり何を言ってんだ君は?』
何もない白い空間に立っていた俺は目の前で大きなクッションの上に乗った10歳くらいの少年が先ほどの言葉を口にした。
『いやー実はね、ボクは君たちで言う神と言われる存在なんだけどさぁー……。今まで人間を転生させてきたんだけど……なーんかありきたりな行動をする奴らばかりなんだよ』
神と名乗る少年が言うには、今まで沢山な人間を転生させて様々な世界に送ったがそいつらは良くあるその世界の歴史から大きく遠ざけた流れにするのがよく目にする事が多くなってきて、どこの世界もありきたりな終わり方が多くてつまらないらしい。
『それで?その話が死んだ俺を呼んだ理由に繋がるのか?』
『あー、君を呼んだ理由?理由は……偶々だね』
『は?』
少年が呼んだ理由を聞いた俺は少年を睨んだ。
『そう怒らないでよ。トラックに轢かれて死んで魂だけになった君をここに呼ばなければ君は死神に魂を刈られて転生することもなく永遠に苦しむ事になったんだよ?それを見ればボクは君の恩人になる筈だよ?』
少年はケラケラと笑いながら俺が死んでからこの空間に呼んだ経緯を説明した。
『それで、君を呼んだ理由はねー……ボクが管理する世界の一つに誰か送り込もうと考えていたんだけど、誰を送ろうと悩んでいたら、ちょうど死んだ君の魂が目に入ってね。そこで君を転生させてその世界に送り込もうと思い付いたんだー』
神と名乗る少年の身勝手な理由でこの空間に呼ばれたのを知って頭を抱えたくなった。
『(そんな理由で呼んだのかよ……)』
『んー、ただ転生させるのはつまらないしー……そうだ!君を仮面ライダージオウに登場するウォズにしてみようか!それに黒ウォズと白ウォズを合わせた能力にして、名前は灰色のウォズ――灰ウォズでいいかな?』
『いや知らないよ。それに誰もやるとは一言も言ってないし――』
『あ、君に拒否権はないから』
断ると言おうとした途端、突如何もない空間から鎖が伸びて、俺の身体を拘束した。
『はっ!?』
『そうだなー、変身しても無双したらつまらないし……変身に制限時間をつけようか!それにこのギンガミライドウォッチは強力すぎるからねーこれは三分間しか使えないようにしよう!ギンガだけに!』
『うまくねーよ!』
・
・
・
そうして俺の言葉を無視した神はあれよあれよと勝手に与える能力を決めた後、今の
「まあいい。この世界がなんなのかは知らないが……ウォズになったなら、ワタシはウォズらしくこの世界を生きよう。なら、記念すべき最初の祝福はこの本に書かれてある立花 響という娘を祝わせてもらおうか」
そう言った後、ワタシはマフラーを操り全身を包み込みこの場から消え去った。
――ウォズモドキ視点、終了――
どうもクロトダンです。
シンフォギアケロロの番外編でもうすぐバレンタインだから定番になってるギロロ伍長の話にしようと思案していましたが、何故か唐突にこのネタを思いつきました。
次の投稿は未定ですが、よろしくお願いします。