※初投稿と間違えました。お詫びに失踪します。
序盤のボスが第二形態を持つクソゲーから始まる人理修復RTAはぁじまぁるよー!
えー、なんかね。邪ンヌって第二形態とかあるんすね。初めて知りました。
いや、これ本当にどうすんだよ。今までこんなこと無かったのに……! こういう本走の時にこんな事になるなんてやめてくれよな〜頼むよ〜。
まあ、普通に考えたら再走案件です。当たり前ですよね、なんか強くなってる可能性高いですし。
ですが、もしかしたら第二形態の方が弱いという可能性も無きにしも非ずですし、何より特異点恒例のはぐれサーヴァント探しをかなり短縮出来たのもあってタイム的にはまだ、というか結構ギリギリですけど続行ラインなんですよね。これでサーヴァント探しに手間取ってたら問答無用で再走案件でしたね。
まあ、そういうわけですので邪ンヌが弱くなってる可能性を信じて続行します! (ウ ン チ ー 理 論)
>竜人、そうとしか表現出来ないジャンヌ・オルタの姿を見て立香達は絶句していた。
「うそ……」
私もうそ……って言いたいですね。こんなの序盤のボスがやっていい事じゃねーだろ! いい加減にしろ!
まあ、一応こっちは玉藻の宝具発動で永続リジェネと魔力回復があるんで即死しない限り平気だとは思いますが。取り敢えずは殴ってみますか。実際に戦わないと分かりませんし。
「アッ、ハハハハ──!」
>ファヴニールと融合したジャンヌ・オルタの全身から放射している妄執と喜悦、そして狂乱の気配。
>圧倒的な力から齎される全能感に大哄笑を上げる。
「いい、いいじゃないこの感じ! 堪らなく愉快で仕方ないわ!」
「ありえない。まさかファヴニールを取り込んで尚自我を保てているなど……!」
>それを前にジークフリートの中では驚愕の思いが止まらなかった。
>先程までのジャンヌ・オルタも十分に驚異的な存在であったが、望幸達が合流した事により自身の体力と魔力を十分に回復させることが出来た。
>だが、それを差し引いても今のジャンヌ・オルタは絶望的な存在だと、かつてファヴニールと戦ったことのあるジークフリートだからこそ本能的に理解していた。
>それと同時に何故自分がこのような場所に呼ばれたのか、猛る衝動と共に改めて理解した。
>生前から続く因縁に爆発寸前の闘志と殺意をジークフリートは強く自認する。
「マスター、君は後ろに下がっていてくれ」
うわっ、ジークフリートの声めっちゃ低い。怖っ……。というかホモくんの事マスターとか言ってますけどあなたが仮契約してたの立香ちゃんじゃなかった?
まあ、でも一応はその通りなので素直に後ろに下がりましょう。
>ジークフリートは自分でも驚く程の低く威圧的な言葉を発した。
>きっとファヴニールという宿業の敵である存在が現れたが故の結果なのだろう。
「ふ、ふふ……怖いわね竜殺し」
>ジークフリートの全身に漲る殺意と闘志を見てジャンヌ・オルタは愉快そうに笑う。
>取り込んだファヴニールの因子がジークフリートという怨敵に恐れを抱いているというのと同時に今度は負けんと膨大な怒りと殺意を抱いているのがよく分かる。
>並の英霊などでは容易くその波動に飲まれてしまうほどの純然たる狂気の波動。
>然れどジャンヌ・オルタは其れすらも踏み潰し、己という自我を強く保つ。
「でもいいわ。この力が何処までの物なのか、あんたで試してあげる」
「ああ、良いだろう。ここで再度滅ぼしてくれる」
>次瞬、吹き荒ぶ開戦の咆哮。
>開幕から出し惜しみはなしだと放ったジークフリートの
あ、これまずいな? このままじゃあジークフリートが負けるぞ。
と言うのもですね、ジークフリートの宝具は連射性に富んだ宝具なんですけど、今のジャンヌ・オルタは多分それ以上ですね。何せジークフリートの宝具相手に彼女は宝具を使用せずに相殺してますし。
これはまずい。
「アッハハハハハ──! そら、こういうのはどうかしら!」
>大哄笑するジャンヌ・オルタが間髪を容れずに先程と同威力の、されど数十程の煉獄の炎を圧縮した黒剣をジークフリートに殺到させる。
ほらね? 仕方ない、一旦ジークフリートを助けます。多分、というかこれは確信に近いものですけどジャンヌ・オルタを倒すにはジークフリートは必要不可欠です。
彼女を討ち滅ぼすにはジークフリートの宝具を何としてでも当てる必要があります。いや、より正確に言うのならジークフリートの剣を突き立てる必要があるというところでしょうね。
というわけでジークフリートを連れて回避しましょう。
>あなたはジークフリートの肩を掴むと同時に玉藻の前達がいる場所まで転移した。
>次瞬、先程まであなた達がいた場所に大爆発が連続して引き起こる。
「すまない、助かった──」
「ハハハ──! まだよ、まだ私はこんなものじゃあない!」
>ジークフリートがあなたに礼を言う前にジャンヌ・オルタが更なる攻撃を発動する。
>空に浮かぶ数百の黒剣、そのどれもが先程の威力のものを優に超えていると確信させるには十分な熱量を放っていた。
>そしてその黒剣は己が獲物を食い尽くさんと暴力的なまでの気配を携えてあなた達に襲いかかる。
「蜥蜴ごときが図に乗るでないわ」
ふぁっ。
>だが、同時にそれと全く同威力の炎と氷塊を玉藻の前は展開して射出する。
>激突した瞬間、互いに爆発を引き起こし余波だけで思わず呻いてしまうほどの衝撃波があなた達を襲う。
玉藻つっよ……! やっぱこいつ普通の玉藻じゃないぞ!?
「ご主人様よ、下がっておれ。妾がアレの相手をしよう」
「はっ、上等じゃない! 塵すら残らず焼き尽くしてあげるわ」
「笑わせるなよ下郎。妾を焼き尽くすだと? 身の程を知れ……!」
>ジャンヌ・オルタと玉藻の前、どちらも全身が総毛立つ程の殺意を迸らせて眼前の敵を焼き付くさんと尋常ならざる数の炎を殺到させる。
>だが、何よりも恐ろしいのはあのジャンヌ・オルタは一秒ごとに己の限界を突破し続けている。
>今でこそ玉藻の前が優勢ではあるがそれも次第に拮抗し、やがては追い抜かれてしまうだろう。
>そう思えてしまうほどにジャンヌ・オルタという存在の力の格が爆発的に跳ね上がり続けている。
コレまずいなぁ!?
とりあえず今は玉藻が時間を稼いでくれる間に作戦会議のお時間です。ホモくんの手持ちやら現存しているサーヴァントを加味して速攻であの邪ンヌを討滅するチャートを組み立てる必要があります。私のおチャート様どこ……?
というわけでジークフリートを連れて立香ちゃん達の元に向かって作戦会議します。
>あなた達は玉藻の前がジャンヌ・オルタを抑えている間に立香達のもとに駆け寄る。
「望幸、怪我はない!?」
「望幸さんご無事ですか!?」
バッチェ平気ですよ! チャートは平気じゃないですけどね! (ヤケクソ)
いや本当にどうしましょうか。多分ですけどあの邪ンヌにはただ攻撃するだけでは何も通用しない可能性が高いでしょうしね。聖杯による強化、ファヴニールという極上の完全なる竜種を取り込んだ事による強化に加えて、ティアマトと同ランクの自己改造を持つアレ相手にジークフリートの宝具や剣で刺し穿つ以外のまともな戦法は通用しないと考えた方がいいかもしれません。
つまりは此方も何らかの方法を以て同じ土俵に上がる必要があります。そうでないと勝ち目はきっとない可能性が高いです。
一応念の為ジークフリートにファヴニールの事について聞いてみましょう。もしかしたらそこに何かの突破法があるかもしれません。
>あなたはジークフリートにファヴニールに何らかの弱点はあったかと聞いた。
「……いや、すまないがファヴニールにそういったものは存在しなかった。強いて言うなら圧倒的な力を持つが故に人間を判別出来なかったと言うのもあるが……彼女はそれを克服しているだろう」
うせやろ? 弱点ないの? いや、竜種っていう弱点はあるでしょうけど。
「まて、竜殺し。ならお前はアレをどうやって倒した?」
>当然の疑問をジークフリートにぶつけるアルトリア・オルタ。
>確かに彼女の言うとおり、ジークフリートという英雄はファヴニールを倒したという実績を持つ。
>なればこそ、そこに希望があるように思えた。
「その、すまない。俺はあの時の戦いのことをあまり覚えていないんだ。死力を振り絞り、限界の遥か先を超えてその果てに俺は自分でもどうやって勝ったのか分からない程の偶然の勝利を得たんだ」
うーんこの何の為にもならない話よ。まあ、でも一つ分かったことはありますね。詰まるところジャンヌ・オルタに勝つには真っ向からぶっ潰すように力押しでなければ勝てないということです。
さて、ならどういう風にいくべきか……。
理想を言うならカーマとキアラで魅了コンボをかまして一時的に行動不能になった瞬間に立香とホモくんのガンドを二重掛けして動きを完全に止めてそこにアルトリア・オルタの宝具を放ち、彼女の周囲に存在するであろう魔力障壁をぶち破ってその隙に間髪を容れずにジークフリートの宝具をぶちかます……と言ったところでしょう。
けど、これを実行するには膨大な魔力が必要となります。多分カルデアの供給だけじゃあ間に合わない。玉藻が展開している宝具を以てしてギリギリと言ったところでしょう。
けど、同時にこうも思うんですよねぇ。このゲームがそんな甘いはずがないって。あの邪ンヌが弱体無効を持っていたらこの作戦は一貫の終わりです。何せ作戦の根幹であるキアラとカーマの魅了が通らなくなる。
そうなった場合、誰かが邪ンヌをその場に食い止める必要があります。
その相手にキアラとカーマは適さないでしょう。なぜなら彼女達は回復しているとはいえ、あまりにも傷を負いすぎている。そして彼女達は種が割れている上に邪ンヌに惨敗している。ならばあの邪ンヌにぶつけても敗北する可能性が高い。
かと言ってジャンヌをぶつけても駄目でしょうね。今の弱体化しているジャンヌでは多分数秒しか持たない。例え宝具を発動したとしても馬鹿げた火力を誇る邪ンヌ相手では旗の耐久が秒で溶ける。
マシュは論外です。彼女には立香を守るという大役があります。それは同時にジャンヌにも言えることですが。
不味いですね。これは非常に不味い。どうすれば邪ンヌを倒せる? 今のホモくんの手持ちで──?
うん? これ、
今のホモくんの手持ちにはこの特異点に来てから一度も使わなかった身代わり人形があります。そしてこの場に展開されている玉藻の宝具。それと
……よし、決まりました。こんな序盤で使うつもりは一切ありませんでしたが、キアラとカーマの魅了が通じなければこちらも切り札の一つを切ります。
多分、そちらの方が時間短縮にもなるでしょうが、同時に多大なデメリットも存在します。ですが、ここはやるべきです。いや、やらなければなりませんね。だってこれRTAですし。
ま、魅了が通じさえすれば使わなくて済むんで良いんですけどね。
さて、取り敢えずは今思いついた作戦を切り札のことを伏せて立香ちゃん達に話しましょう。
>あなたはジャンヌ・オルタを打倒するために考えた作戦を立香達に話した。
「そうですね、多分それしか彼女に打ち勝つ方法はないかと」
「ええ、私がやる事は彼女を堕落させればいいと言うことですね? 上等じゃないですか、それでこそ私の領分というものです」
「それじゃあ私とジャンヌさんは先輩達をジャンヌ・オルタさんからの攻撃から守ればいいんですね。了解です、このマシュ・キリエライト。命に変えても守ってみせます!」
「ええ、そうですね。貴方達は私達が傷一つつけさせません」
「私が露払いをせねばならんと言うのが正直気に食わんが……まあいい。貴様の決めたことだ。私はそれに従おう」
「はは、随分と大役を任されてしまったな。だが、その期待には必ず答えてみせるとも。ああ、竜殺しの名にかけて必ずな」
>あなたの考えに皆が賛同し、誰も彼もが己が成すべき事を覚悟を持って事に挑む。
>されどただ一人と一匹の獣だけが不安そうにあなたを見つめていた。
「ねえ、望幸……。それ大丈夫なんだよね?」
「フォウ、フォーウ……」
>フォウが心配するようにあなたに擦寄る。
>そんなフォウをあなたは安心させるようにわしわしと撫で付ける。
大丈夫だって、安心しろよ。成功すれば全てが上手くいきますしね! だから、ほらほらそんな泣きそうな顔しないでくれよな〜頼むよ〜。
>あなたは立香にただ一言大丈夫だと言う。
>けれど立香はそれでも不安そうな顔であなたを見つめる。
「本当に? だって今の望幸、とっても怖い顔してるよ?」
これだからこの人間は……。
こういった時に妙に鋭いんですよね立香ちゃんは。ええ、どの周回でもそうでした。それが少々面倒なところでもありますが、そこが彼女のいいところでもありますからね。そんな彼女だからこそビーストIVであるキャスパリーグが懐いたんでしょうけど。
>あなたは再度立香に大丈夫だと言う。
さて念には念を押して言いましたし、これで大丈夫でしょう(慢心)
駄目なら駄目で後でフォローすればいいので構いませんし、失敗したら再走するだけだしな!
というわけで玉藻と交代でーす! ぶっちゃけた話、ホモくんが切り札を切る前に玉藻がやられてしまったらどう足掻いても勝てなくなっちゃうので急いで後ろに下げる必要があります。
>あなた達はサーヴァント達と共に玉藻の前が必死に抑えているジャンヌ・オルタとの戦いに身を投じた。
「ハハハッ! こんなものですか!?」
「ぐっ……調子に乗りおって……!」
>既に玉藻の前とジャンヌ・オルタとの力関係は逆転し始めており、玉藻の前が押され始めていた。
>ジャンヌ・オルタが放つのは最早当初の頃とは比較にならぬ黒剣の暴威だ。
>数千にも及ぶ黒剣弾雨、そのどれもが街一つ軽く灰燼へと帰せる程の熱量を放つ。
>それに対して玉藻の前は体に無数の傷を負いながらも、されど決して後ろにいる守るべき存在の為に一歩も引かず、決して黒剣の雨を通しはしなかった。
ちょっと待って。突っ込みたいことは山ほどありますけど、邪ンヌの強化幅がおかしい事になってるんですけど!?
ええい、ですがこの際構っていられません! 玉藻を後ろに飛ばします! ここで死なれたら本当に困りますんで!
>あなたは玉藻の前の横に立つと彼女を労わるように良く頑張ったと告げて彼女を遥か後方に転移させるために呪術を起動させる。
「待って、待ってくださいご主人様──」
>玉藻が何か言う前にあなたは玉藻を問答無用で転移させる。
>そしてそれは同時にあなたを守っていた盾がなくなることを意味していた。
>あなたに向けて襲いかかる数千の黒剣弾雨。
よーし、まずは一つ目の切り札です。ホモくんのHPを大幅に魔力に変換します。そして同時にこちらに向かって襲いかかる黒剣の全てに置換呪術を仕掛けます。ええ、要は豊潤な魔力で本来触らなければいけないという制約を省略して目に映る全ての黒剣を遥か遠くに置換するのです。減ったHPは玉藻の宝具が展開されてる限り回復するので問題ありません。
>あなたはHPを大幅に削り、膨大な魔力を生み出した。
>そして襲いかかる黒剣の全てを遠く離れた場所に転移させた。
>遅れて極大の爆発が引き起こる。
>あまりの破壊力に地面が揺れ、破滅的な衝撃波と爆風が襲いかかる。
「──
>だがそれはジャンヌ・ダルクの宝具によって完全に防がれる。
>神の御業を体現する聖なるベールはそよ風一つすら通さない。
>そしてその一撃目を防ぐと同時にキアラとカーマが同時に飛び出す。
「行きますよカーマ!」
「はっ、合わせなさいよキアラ!」
「へえ、いいじゃないやってみなさいよ。そらやれ、今やれ。やらなきゃあんたらはここで死ぬだけよ?」
>ジャンヌ・オルタが指を鳴らすと共に先程同じ数千の黒剣が空に展開される。
>それを放たれればキアラとカーマは一瞬で塵になるだろう。
>されど彼女達は後ろにいるマスターを信頼している。
>故に彼女達は迷わず突き進む。
>そして黒剣の雨が放たれた。
はい、もっかい転移な! でもこれ以上はさすがにキツイ! なので上手く魅了が入ってくれることをお祈りしましょう。
RTA走者の祈祷力が試されますねクォレハ……。
>蹂躙せんと放たれるそれは彼女達のマスターであるあなたが置換呪術を再度発動させ、遥か後方に転移させる。
>多大な生命力を一気に消費したあなたはぐらりとふらついて地面に膝をつく。
ぬぐっ……やっぱり連続発動はかなりホモくんに負担をかけてしまいますね。とは言え、二射目も完全に防ぎ切りました。
勝負はここからです。
「──人に
「──さあ、情欲の矢を放ちましょう。もはや私に身体はなく、すべては繋がり虚空と果てる! 永久に揺蕩え、愛の星海」
>キアラはカーマのサポートに全力に徹するために真言を唱え、カーマは全身の魔力を振り絞り正真正銘最後の宝具を解放する。
「──オン アビラウンケン ソワカ!」
「──
「ハハハッ! いいじゃない!」
>キアラの真言がジャンヌ・オルタの弱体耐性を下げて、カーマの『身体無き者』『惑わす者』としての性質が強く表れた宝具がダメージは入らずとも確かにジャンヌ・オルタを蕩かして魅了する。
よっしゃあ! 魅了入りましたね!
オラ行くぞ立香ちゃん!
>あなたと立香は熱に浮かされたように潤んだ瞳で棒立ちしているジャンヌ・オルタに対して同時にガンドを発動させ、更に強く彼女という存在を縛りつける。
「──ガンド!」
「ぐぁっ……」
拘束OK!
アルトリア・オルタの宝具発動オナシャス!
「ああ、任せろ望幸」
>あなたの呼び掛けに答えるようにアルトリア・オルタは周囲に満ちている魔力を吸い尽くして聖剣に込めていく。
>そしてジャンヌ・オルタの周囲に渦巻く魔力障壁をぶち破らんと黒き極光がジャンヌ・オルタへと放たれる。
「──
>地を砕きながら突き進む破滅の極光は確かにジャンヌ・オルタの魔力障壁に罅を入れ、そして粉々に砕け散らした。
よし、立香ちゃん今です! ジークフリートに令呪を切って!
「ジークフリートに令呪を持って命ずる! 竜殺しの伝説を果たして見せて!」
「──ああ、この名にかけて果たして見せよう」
>ジークフリートが正面に構えたバルムンクから莫大な量の蒼き光が零れ、天を貫かんばかりの極光が出現する。
>それはかの竜を殺しせしめた竜殺しの一撃。
>竜という種に対して絶大な威力を誇る竜殺しの魔剣。
>その名を──
「──
>令呪と玉藻の前の宝具とカルデアからの魔力供給による贅潤な魔力供給、そして真エーテルによって限界まで高められた蒼き竜殺しの光が未だ身動きの取れぬジャンヌ・オルタを飲み込んだ。
よっしゃあ! 作戦成功です! これなら流石の邪ンヌも沈んだでしょ──
>しかしその未だ衰えぬ蒼き光をぶち破り、無数の煉獄の黒剣がキアラとカーマの霊核を刺し貫き、打ち砕いた。
「そんな……」
「嘘……でしょ……?」
>突き刺された急所から命の源である血を噴き出すと目から急速に光が消え、彼女達の体が黄金の粒子となって消える。
>打ち消された蒼き光の中から確かに傷を負ってるジャンヌ・オルタが現れた。
>だがその傷も竜種の再生能力、そして聖杯からの無尽蔵の魔力供給によって癒えていく。
うそやん(絶望)
「そんな馬鹿な!? あれほどの宝具を連続で食らって無事でいられるはずがない!」
「確かに痛かったわ。事実、一瞬死にかけましたし。ええ、ですがそれで?」
>策に策を弄して弱点すらついた渾身の一撃を食らってもなおジャンヌ・オルタはそれがどうかしたのか嗤う。
>確かに弱点をついた、互いを信頼し、後続へとバトンを繋いで与えた一撃だったのだろう。
>事実その一撃にジャンヌ・オルタの霊核は揺らいだ。
>だが、それだけだ。
>その程度ではジャンヌ・オルタを打ち倒すにはまるで足りない。
「弱点をつく? 生前の死因? はっ、そんな事実──」
>嗤う、嗤う。
>ジャンヌ・オルタはあなた達の決死の努力を尊いとそう思いながらもそれだけでは私は倒しきれると思うなと大哄笑を上げる。
「──踏み潰して超越してしまえばいいだけの事よ!」
>破綻した理論、彼女が言っていることはとどのつまり生前の死因による弱点など気合いなどという曖昧なもので覆してしまえばといいと言う子供ですら言わない馬鹿げた理論だ。
「だって、ねえ? そうでしょう望幸。それはあんたの得意分野じゃない。だからそう、きっと今の状況だって覆せる切り札があるのでしょう?」
>そう言ってジャンヌ・オルタは恍惚とした瞳で、熱に浮かされたような瞳で、愛おしい者をみるような瞳で、大切な財宝をみるような瞳であなたを見据える。
>彼女はあなたがここから覆せる何かを持っているともはや妄執と狂気に満ちた領域で信じて疑わない。
……仕方ありませんね。ここでオリチャー発動します。こっちも邪ンヌに対抗するための切り札を使わせてもらいましょう。
>あなたは手に持つ刻印を刻んだ魔石に対して置換呪術を発動させた。
>そしてあなたの手に現れたのは聖杯とあなたの持ち物の一つである身代わり人形だった。
──数ある切り札の一つを見せてやろうじゃないか。なあ、ジャンヌ・オルタ?
これでまだ序盤のボスという。終局とかどうなるんですかねこれ(他人事)
まあ何とかなるやろ(魔法の言葉)
それとなんかもうトンチキ地味てきたけどまあいいです。そして次回ついにホモくんもはっちゃける。皆のSAN値は直葬される。
えっ、今までのはオリチャーじゃなかったのかって?なんのこったよ(すっとぼけ)
ジャンヌ・オルタは何を考えてこんな事をしているのか。それはオルレアンが終わったら明らかになります。
そんなことを言い残して失踪します