FGO主要キャラ全員生存縛りRTA(1部)   作:でち公

45 / 81
キャストリア見てとんでもないことになったので初投稿です。



ローマ皇帝

 死にかけてから始まる人理修復RTAはぁじまぁるよー! 

 

 えー前回巨大化した原生生物をクーフーリンとアルトリア・オルタでしばき倒しまして、その結果ネロに報奨を与えられるとのことでほいほいついて行くことになりました。

 

「ところでお前達。異国のものに違いなかろうが、どこの出身なのだ?」

 

 >ブリタニアでもないし、東の果てという訳でも無さそうだと呟く深紅の女性。

 

「カルデアです」

 

 >そんな深紅の女性の問いに答えたのは立香であった。

 

 まあ、確かにこの集団はパッと見どこの出身なのか全く分かりませんからね。みんな髪色違うし、何だったら目の色も違うので。

 

「カルデア……ふむ、カルデアか」

 

 >立香の言葉を受けて深紅の女性は何か考え事をするかのように口元に手をやった。

 

「どこかで聞いたような──」

 

 >深紅の女性が何かを呟こうとする前に前方から砂煙を上げてこちらに近づく集団がいた。

 

 は? 

 

 おいおい、またですか。今回やたらしつこいですね。うーん、これも巨神が影響してるんでしょうか……。まま、ええわ。許したる(寛容)

 

「お話はそこまでです。新たに先程戦っていた存在がやって来ました!」

 

「ええい、鬱陶しい! 余の玉音を妨げるとは不届きなっ。 ゆくぞっ、カルデアの者達!」

 

 >深紅の女性はそう告げると真っ先に巨大な異形目掛けてその手に持つ芸術品を思わせる剣で斬り掛かり始めた。

 

「……先輩、なんか私達いつの間にか仕切られてますね」

 

「あはは……」

 

 >マシュの言葉に思わず苦笑いをする立香。

 >だがどうしてか嫌な気持ちは全くしない。

 >それは彼女が持つ天性のカリスマが由来しているのだろう。

 

 まあネロは皇帝ですからね。ああいう風に他者に命令することに慣れているからか、気がついたらいつの間にかどんどん引っ張っていきます。

 

 それはいい事ではあるんですが、厄介事にも平気で巻き込んでくるのはNG。

 

 と、まあそれはさておき戦闘です。

 

 先程と変わり映えしなさそうなので倍速です。超スピード!? 

 

 ……

 

 …………

 

 ………………

 

 >巨大な異形との戦いにもひと段落が付き、これでようやく落ち着ける。

 >そう思ったの束の間、ロマニが慌てたような声を上げた。

 

『みんな気をつけてくれ! サーヴァントの反応を検知した。10秒後には君達と接敵する!』

 

 お、これはおそらくカリギュラことカリおじですね。ここはある意味巨神ルートでどの段階に入っているのか確認出来るのでぜひ戦闘しましょう。

 

「──我が、愛しき、妹の子、よ」

 

「伯父上……!」

 

 >現れたのは黄金の鎧に深紅のマントを風に靡かせる偉丈夫。

 >しかしながらその深紅の目は狂気に飲まれていた。

 >殺意と加虐心をその深紅の目に狂気的なまでに孕ませている彼は深紅の女性をただ一点に見つめている。

 

「いや……いいや、今は敢えてこう呼ぼう。如何なる理由かさ迷い出でて、祖国に滅ぼさんとする……!」

 

 >深紅の女性は偉丈夫を気丈に睨みつける。

 >その目には少しの迷いがありながらもそれでも目の前の男を確かに敵として見定めている。

 

「カリギュラ!」

 

 >深紅の女性がその名前を叫んだ途端、通信機越しに息を呑むような声が聞こえた。

 

『待ってくれ、今彼女はなんと言った? 伯父上。そう言ったのか?』

 

「はい、確かにそう聞こえました。この時代に生きる人間が、サーヴァントと血縁……?」

 

 ふぅむ……このカリギュラ。見たところシャドウサーヴァントではありませんね。そうなると巨神に取り込まれてはいないということになります。

 

「うだうだ話すのはそこまでにしておきな。奴さんは世間話を楽しめるような精神性はしてないように見えるぜ?」

 

 >クーフーリンの言う通り、カリギュラと呼ばれた男はいつこちらに襲いかかってきてもおかしくはない程の殺意をこちらに向けていた。

 

「この時代に来て初のサーヴァント戦だ。覚悟を決めな、マスター」

 

「う、うん……。まだ慣れないけど頑張る!」

 

 >立香の言う通り、彼女は未だにサーヴァント戦に慣れていないのだろう。

 >目線は忙しなくあちこちへと移動するし、体も小刻みに震えている。

 >だが、それでも確かに以前の時より遥かに彼女は成長している。

 >決して日和らずに狂気と殺意に漲る敵サーヴァント相手に恐怖を感じながらも立ち向かうことのできる勇気を持っているのだから。

 

 あぁ〜いいっすね〜^

 

 立香ちゃんの精神性がいい方向で成長しています。これから先の事を考えると狂気と殺意に漲る程度の敵でへっぴり腰になられては困りますからね。

 

 それにしても妙に立香ちゃんの精神の発育が頗る良くないですか? この段階ならまだ日和っててもおかしくは無いんですがね。

 

 ……もしかしてホモくんのサーヴァントのせいか? 

 

 ほぼビーストの集まりだからなぁ……。四六時中ビーストの気配に当てられとけば精神が成長するのはある意味当然とも言えるでしょう。

 

 嬉しいような、嬉しくないような……。

 

「余の、振る舞い、は、運命、で、ある。滅びよ、その、命。滅びよ、その、体」

 

 >狂気に飲まれていた瞳が何処か虚ろなものへと変わると不意に視線を深紅の女性からあなたへと向けた。

 >……不気味だ。

 >あなたはそう思わざるをえなかった。

 >狂気が消え、ただ殺意だけが残った視線があなたを射抜く。

 

 ん? 

 

 

()()()()()()

 

 

 >次瞬、カリギュラは今まで首ったけであったはずの深紅の女性の脇を尋常ならざる速度で通り抜けあなたへと襲い掛かる。

 

「なにっ!?」

 

 初手マスター狙いとかバーサーカーにあるまじき戦法マジでやめてもろて。つーか、ネロの方行けよ! ネロに首ったけのはずダルルォ!? 

 

「やらせると思うか?」

 

 >襲い掛かるカリギュラを弾き飛ばしたのはあなたのサーヴァントであるアルトリア・オルタであった。

 >アルトリア・オルタは油断なくカリギュラを見据え、その身に荒々しい魔力を纏わせる。

 

「お前が何をどうしようが至極どうでもいいがな。私のものにそう簡単に手を出せると思うな」

 

「なぜ、だ。なぜ、抵抗、する」

 

「愚問だな、私は此奴のサーヴァントなのだ。ならば、マスターを守るのは当然だろうが」

 

「……()()()()()()()()()()()?」

 

「全て承知の上だッ!」

 

 >アルトリア・オルタは吼えると共に魔力をまるでジェット噴射の様に噴かせてカリギュラに肉薄する。

 

 がんばえ〜あるとりあ〜! 

 

 そのまま理性のないバーサーカーなんか斬り伏せて戦闘を終わらせてくれ! 

 

 >斬り伏せると言わんばかりに袈裟斬りに振るわれた聖剣。

 >それに対してカリギュラは──

 

「フッ!」

 

 >まるで狙っていたかの如く聖剣の横腹を拳で叩き、聖剣の軌道をズラす。

 >そしてカリギュラはアルトリア・オルタのガラ空きになった腹部へ向けて強烈な殴打を放った。

 

 は? 

 

 おいマジでバーサーカーにあるまじき行動ばっかしてんじゃねえ! ていうか、このままだとアルトリア・オルタが子宮パンチされそうなんですがそれは……。

 

 いかん、ここでアルトリア・オルタを潰されるのは非常に不味いです。こうなったらホモくんが身代わりになるか──? 

 

「甘い」

 

「なにっ!?」

 

 >だが、アルトリア・オルタは勢いよく弾かれた聖剣の力の流れを利用して腹部へと向けて放たれた拳を回転することで紙一重で躱す。

 >そしてカリギュラの目の前に手を翳すと──

 

「ハァッ!」

 

 >黒き魔力の奔流がカリギュラを飲み込んだ。

 

 ヒューッ! 信じてたぜぇ、アルトリア・オルタァッ! 

 

 いやあ流石ですね。トップサーヴァントの名は伊達ではないのです。いいぞぉ! (パラガス)

 

 ……それにしても先程チラッと確認できましたが、カリギュラは汚染されてるみたいですね。

 

 はい、ではここで汚染とはなんぞやという兄貴達に向けて巨神ルートについての説明をしたいと思います。

 

 巨神ルートはその名の通り、巨神が登場するルートとなります。その都合上シナリオの何処で現れるかによって従来の流れとは色々なところが異なりますが、今回の場合ですとどうやらカリギュラのマスター権はレフではなく、巨神が持っていると考えていた方が良いでしょう。

 

 なぜそう判断したかと言うと先程の流れでカリギュラの胸元に霊子収集体(ヴォイドセル)に汚染されたもの特有の紫と発光する黄色またはオレンジ色の奇妙な紋様が刻まれた状態になっていました。

 

 それにより彼は巨神の尖兵となっています。加えて厄介なのが侵食されたものは大なり小なり霊子が強化されます。

 

 つまりは通常のサーヴァントとは思えないくらいに強くなっているということです。二章でこれとかクソゲーかな? 

 

 ま、巨神に侵食されていますと思考が破壊行動に偏るので隙を突くことは割と容易いんですけどね。そこら辺は救済措置として置かれているんでしょうか。

 

 それにしても巨神がマスター権を握っているということは、レフはもしかして……。いや、うんまあアルテラが出てる時点で何となくそんな予感はしてましたけど。

 

 思わずレフに憐憫を感じちゃうね(嘲笑)

 

「ぐっ……。この、程度、で!」

 

「遅いッ」

 

 >ジェット噴射の要領でカリギュラの側面に回ったアルトリア・オルタは強烈な蹴撃を彼の横っ腹に放つ。

 >もはや人を蹴ったとは思えぬほどの轟音を鳴り響かせると共にカリギュラはまるで弾丸のように地面と平行になるほどの速度で蹴り飛ばされた。

 

「……存外、やる。だが、余は、これしきで、倒れぬ」

 

「ちっ、後方に跳んで衝撃を逃したか。つくづくバーサーカーとは思えん動きだな」

 

 >凄まじい威力の蹴撃を食らったはずのカリギュラであったが、それでも彼はまるで何も効いていないかのように首をコキコキと鳴らしながら悠然と立っている。

 >そしてその視線の先にいるのはアルトリア・オルタ──ではなく、今も尚あなたを見つめていた。

 

 カリギュラのホモくんに対する殺意高くない? あれか、ネロとお手手繋いでたのがカリギュラ的にアウトだったんでしょうか。

 

 まあ、ネロを狂気に飲まれながらも溺愛してるほどの伯父馬鹿っぷりですからね。ホモくんの事を可愛い姪に付いた悪い虫か何かと思ってるんでしょう。

 

「……時間、か」

 

 >カリギュラが不意にそう呟くと膨れ上がっていた殺意がまるで空気の抜けた風船のように萎んでいった。

 

「さらば、だ。我が、愛しき、妹の子。そして、異邦の、者よ。覚えておけ──」

 

 >カリギュラの身体が透けて消える直前にあなたと目が合った。

 

「余は、お前の、魂を、必ず、破壊する」

 

 >カリギュラはそう告げるとこの場から完全に消え去った。

 

 カリギュラさあ……。ホモくんに対する殺意ヤバない? まさかネロと手を繋いでいただけでこんなにもターゲッティングされるとか思ってもなかったんですけど! 

 

「伯父上……」

 

『霊体化して移動したようだ。退散した、といったところかな。お疲れ様。様子からしてバーサーカーのクラス……なのかな? 仮にバーサーカーだとしたら自ら退避するとは考えづらいけど……。もしかしてマスターが存在するのか?』

 

「む? 姿は見えねど声はする。ふむ、魔術師の類でもいるのか?」

 

『魔術をお分かりとは話が早い。そう僕達はカルデアという組織の──』

 

「まあどうでもよい」

 

『酷くないかい!?』

 

 >少しだけ格好付けて自己紹介を紹介しようとしたロマニを深紅の女性はばっさりと一言で撃沈させた。

 >深紅の女性は改めてあなた達に向き直ると威風堂々たる立ち振る舞いであなた達を労い始めた。

 

「皆見事な働きであった。改めて、褒めて遣わす! 氏素性を尋ねる前に、まずは余からだ。余こそ──」

 

 >深紅の女性はまるで演劇のように胸に手を当て己の名を告げる。

 

「ローマ帝国第五皇帝、ネロ・クラウディウスである!」

 

 あ、立香ちゃんがなんか凄い微妙な顔してますね。なんかそんな気はしてたなあ、みたいなそんな顔です。まあ、アルトリアもいますしね。歴史では男と言われていたネロが女でもアルトリアという前例がある以上、そんなに衝撃的ではないんでしょう。

 

「む、何故そこな大盾の少女しか驚いておらぬ。余だよ? 余はローマ皇帝だぞ? もっと驚くというのが筋というものであろう!」

 

 いやまあ……アルトリアがね……? 

 

 >この場にいるマシュを除いたカルデアメンバーがちらりとアルトリア・オルタに視線を向ける。

 

「む、なんだ貴様ら。何か私に言いたい事でもあるのか」

 

「いや、そんな別に……」

 

「あるんだな? あるんだろう、素直に言ったらどうだ。ん?」

 

「……ップ」

 

「おい、ランサー。貴様今笑ったか?」

 

「いやいや、笑ってなんざ──どわぁっ!?」

 

 >アルトリア・オルタはクーフーリンが何かを言う前に斬り殺すと言わんばかりに斬りかかった。

 >それを間一髪のところで避けたクーフーリンは洒落にならねえと言わんばかりにアルトリア・オルタから大きく距離を取る。

 

「いきなり何しやがる!?」

 

「そこになおれランサー。腹が立ったから今すぐ膾斬りにしてくれる」

 

「暴君かてめぇは!?」

 

「暴君だとも」

 

 >クーフーリンの抑止を一切聞かずに襲い掛かるアルトリア・オルタにあなた達は思わず苦笑してしまう。

 >早く止めねばこのままだとクーフーリンがカルデアに還ってしまうかもしれないためアルトリア・オルタに止めるように伝える。

 

「おい望幸、なんだその目は。……ああ、もう分かった分かった。仕方があるまい」

 

「ふぅ、助かったぜ坊主。ありがとうな」

 

「──この特異点の修復が終わった後で膾斬りにしてやる」

 

「おい、坊主。あいつに令呪使って止めてくれねえか?」

 

 いやあ、流石にこんなことで令呪を使うのはちょっと……。まあ兄貴がギャグでもシリアスでも死ぬのはFate名物だし仕方ないね。

 

 そんなところで今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。

 




現在公開されているキャストリアの設定を見つつこの小説のアルトリアの設定見て思ったんですが、色々と被っとる──!

正味な話、こんな事になるとは思いもよらなんだ。
キャメロットとか小説のラスト辺りが色々とやばい事になってしまった。
どうしよう。

仕方が無いので失踪します。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。