「とりあえず、一旦休憩!」
「「「はい」」」
「ふえ〜疲れた〜。」
「穂乃果は揺さぶりに弱すぎです。無駄に走り回るから余計な体力を使うのですよ。もっと部長のモーションや視線を見て動かなくては。」
「だって〜。」
「まぁまぁ海未ちゃん・・・。あれ?あそこで見てるのって・・・。」
ことりちゃんの言った方を見ると体育館の壁越しに私達を見る2人の人影が・・・。
「もしかして・・・。もしかして!」
「ちょ?!穂乃果!」
「穂乃果ちゃん!」
もしかしてもしかしてもしかして・・・!新入部員!
「あの!!」
「ピャァ!な・・・なんですか?」
「もしかして入部希望の人?それとも見学?ようこそバレー部へ!」
「穂乃果、そんなにいきなり話しかけてはいけませんよ。困ってるではないですか・・・。」
「そうだよ穂乃果ちゃん。2人はえーっと・・・。バレー部を見学しに来たでいいのかな?」
「はっ・・・。はい!」
「そうです。」
「ならそんな所じゃなくて中に入っていいよ?どうぞ〜。」
ことりちゃんに連れられ2人がおずおずと中に入って行く。
そうだよね、いきなり話しかけ過ぎたら引いちゃうよね、反省反省・・・。
「部長〜。見学しにきたんだそうです!」
「「よろしくお願いします。」」
「やっと来たわね!まぁ今日は人が少なくていつもみたいな練習は出来ないけど・・・。」
「部長!人が少ない今日だからこそ1年生と話す時間を作ってもいいんじゃないでしょうか!」
「穂乃果・・・。あなた体良く練習をサボる気ですね。」
「そっ!そんな事ないよ!ほら入学したばっかだし色々不安だろうから部活以外にも聞きたい事とかあるんじゃないかな〜って!」
「まぁ穂乃果の言うことも一理あるわね。今日人数少ないし、なんでも聞いてちょうだい!えーっと名前は・・・。」
「えっと、星空凛です!」
「こっ、小泉花陽です・・・。」
「そう、凛に花陽ね。私は部長の矢澤にこ。ニコニーって覚えてニコッ☆」
空気が凍ってるよ部長・・・。私も初めアレやられたなぁ・・・。
「気にしなくていいですよ。私達は2年の園田海未です。」
「私も2年の南ことり。こっちにいるのが・・・。」
「2年の高坂穂乃果です!よろしくね、凛ちゃん!花陽ちゃん!」
「よっ・・・よろしくお願いします。」
「そこにいる2年生3人と私、今は居ないけど3年の絢瀬絵里と東條希の6人が部員ね。大会の時なんかは人数合わせで助っ人が来てくれるときもあるけど。」
「ちなみに2人はバレーの経験は・・・?」
「私は陸上部と兼部ですけど中学からやってました。」
「私も・・・中学からです・・・。」
「そうなんだー!いいねいいね!」
「2人は他に入ろうと考えている部活はあるのですか?」
「んー。私は陸上部と迷ってて・・・。」
「私は特には・・・。」
「そっかそっか!うーん出来ればウチに入って欲しいけど・・・。ゆっくり考えればいいんじゃないかな!そう言えば2人はさぁ・・・。」
こんな感じで今日の練習はほとんど2人と話して終わっちゃった。
経験者だし、今後のためにも入って欲しいなぁ・・・。
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ー同日夕方ー
「かよちん!どうだったバレー部は?」
「・・・うん、いい感じだと思うよ?先輩達もいい人だったし・・・。凛ちゃんはどうするの?陸上部もよかったと思うけど・・・。」
「うーん凛はバレー部に入ろうかな。バレーならまたかよちんと出来るし、人も少ないからすぐレギュラー取れそうだし!」
「凛ちゃん・・・!でも私、あんまり上手くないし・・・。」
「大丈夫だにゃ、かよちんは十分上手いよ!そうだ明日体験に行こうよ!いつでもウェルカムって穂乃果先輩言ってたし!」
「うん!」
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ー同日、生徒会室ー
山積みの書類を片付けながら廃校の事を考える。
春高では怪我による交代、全国という夢は不完全燃焼のまま終わってしまった。
そして音ノ木のユニフォームを着て試合が出来るのは色々な意味でこれが最後・・・・・・。
「険しい顔してたらべっぴんさんが台無しやでエリち。」
「・・・希。」
「まだ廃校が決まった訳じゃない。今年のインハイで結果を出せば・・・」
「分かってる。でも簡単じゃない事くらい希も分かってるでしよ?」
「ん〜。うちは案外面白くなるんやないかなって思うよ?カードにもそう出てる。」
「まぁ、廃校にならないよう生徒会でも動きましょう。策は多い方がいいわ。」
絶対に廃校になんてさせない。させないんだから・・・。