「え〜かよちん一緒に帰れないの〜!!」
「ごめんね。飼育係の仕事代わってって言われちゃって・・・」
「なら終わるまで待ってるよ!」
「凛ちゃん・・・!でも結構時間かかっちゃうから・・・。気持ちだけ受け取っておくよ・・・。」
「・・・・・・わかったにゃ。あーあ練習も無いし、かよちんと帰れないし、今日は散々だにゃ。」
ボヤく凛ちゃんを見送って飼育係の仕事へ向かいます。
でもなんでアルパカがいるんだろう・・・。可愛いけど不思議です!
「えーっと道具はこれで全部・・・。あれ?アレは・・・。」
体育館を覗く後ろ姿・・・。アレは間違いなく西木野さん?
また練習見に来たのかな?
「あのー・・・。西木野さん?」
「ヴェェ・・・。えーっとアナタは・・・小泉さん?」
「うん。どうしたのこんなところで?今日はバレー部休みだよ?」
「そ・・・、そう。じゃあ私用事があるから!」
「あっ!ちょっと・・・!」
行っちゃった・・・。やっぱり入りたいのかなぁ・・・。
ん?これ西木野さんの生徒手帳。
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「えーっとこの辺のはずだけど・・・。」
飼育係の仕事が終わった後、西木野さんの生徒手帳を届けに来ました。
書かれてる住所はこの辺のはず・・・です!
「この辺はあんまり来たことないけど・・・、こんな公園あったんだ・・・。
アレは・・・。」
公園の片隅で壁打ちをしていたのは・・・、西木野さんでした。
「西木野さん。」
「・・・・・・小泉さん?」
こちらに気づいて壁打ちを辞める西木野さん。
その後、私と西木野さんは公園のベンチに座り、私は生徒手帳を渡しました。
「これ、私の・・・。えっと、ありがとう。」
「ううん、どういたしまして。ねぇ・・・西木野さん。」
「・・・なによ?」
「バレー部入らないの?練習見てたし、今だって・・・。」
「べっ別に・・・、なんて言うか・・・。何となくよ!中学でもやってたし、何となく手持ち無沙汰だっただけ!」
「そっか・・・。」
「ねぇ・・・。明日・・・。」
「明日?」
「明日は練習あるの・・・?」
「・・・!うん!朝練もあるんだ!見学だけじゃなくて体験も歓迎してるから!その・・・西木野さんが良ければ来て・・・欲しいな。」
「・・・考えておくわ。」
髪をくるくるしながら答える西木野さん。
きっと・・・来てくれるよね?
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「でもさーホントに来るの?西木野さん。」
「うーん・・・、たぶん・・・。」
もうすぐ学校に着くけど西木野さんには会いませんでした。
あの感じなら来てくれるかなって思ったのに。
「ねぇかよちん!アレ!」
凛ちゃんが校門の方を指差します。
校門の前で待っていたのは・・・!
「西木野さん!」
「あなた練習に誘ったのに時間言わないからかなり待ったじゃない。それから・・・、真姫」
「え?」
「これから一緒の部活に入るんだから名前でいいわ。私も2人の事名前で呼ぶから・・・。」
前みたいに髪をくるくるしながら話す西木野さん。
私は謝りながら2人と一緒に体育館へ向かうのでした。
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「1年の西木野真姫です。よろしくお願いします。」
真姫ちゃんの自己紹介の後、先輩達の紹介をして、練習が始まりました。
「じゃあいつも通りアップから始めるわ。1年だからって遠慮なくプレーしなさい!2、3年はインハイを見据えて練習すること!いいわね!」
「「「「はい!」」」」
今日のメニューはみっちり基礎練です!
私もまだまだ下手っぴだし、頑張らなくちゃ!