「あっ!UTXの方々がいらっしゃったみたいです。」
「んじゃ挨拶行きましょうか。全員集合!」
「「「「はい!」」」」
「ねぇねぇかよちん。あれって・・・。」
「うん!1軍正セッターの統堂英玲奈さんだよ!ほっ本物初めて見た!」ピャァ!
「今日はよろしくお願いします。キャプテンの矢澤です。」
「今日の責任者の統堂だ。いい試合にしよう。」
「申し訳ないんですけどウチは人がいないので線審と審判はそちらにお願いしたいのですが・・・。」
「ああ、了解した。スパイクは30分後から、サーブはその後でいいだろうか。」
「はい。練習は奥の半面を使ってください。荷物と着替えはステージ裏でお願いします。海未!案内して!」
「あっはい!こちらです。」
ー試合前音ノ木坂ベンチー
「あ〜。緊張した。本当に同い年かしら。」
「にこっち・・・。」
「まぁいいわ。3セットとはいえ貴重な機会よ!思いっきりいきましょう!」
「「「「はい!」」」」
「円陣・・・はいっか。ユニフォームじゃないし、にこと花陽だけビブスだし。」
「伝統とはいえ練習試合じゃやりにくい円陣やしねぇ。」
「それにまだ1年生には教えてないしね。とりあえずのやつでいっか。じゃあ頑張って行きましよう!えいえい」
「「「「おー!」」」」
「なんか締まらへんなぁ・・・。」
ー試合前UTXベンチー
「音ノ木坂は春高は3回戦で敗北してるがリベロの矢澤、センターの東條、今日はいないがエースの絢瀬は都内でもトップレベルの選手だ。しっかりやるように。」
「「「「はい!」」」」
「コーチの言う通りだ。お互い新チームとはいえ、今後当たる可能性がある。油断せずに行こう!」
ーーーーーーーーーーーーーー
ピィィィ!
第1セット音ノ木坂サーブ。
「海未ちゃんナイスサー!!」
「ふー。はぁっ!」 パシン!
放たれたサーブはバックライト正面へ。
しかしレシーブは乱れ二段トスになりレフトへ。
(このトスならストレートはない!)
「希先輩!」
「「1.2.3!」」 バシッ
ピッ! 音ノ木 1ー 0 UTX
「やったぁ!ナイスブロック希先輩!」
(ポイントはウチやけどポジション指示は・・・。案外期待できるかもね今年の新入生は!)
「ねぇねぇかよちん。海未先輩のサーブなかなか特徴的だよね。あんなに壁ギリギリまで下がってさ。」
「あれはフローターサーブの1種、いわゆるロングサーブってサーブだよ。エンドラインからかなり下がって思いっきり打つ、その軌道は伸びて相手コートギリギリに入る!普通のフローターよりスピードと威力が高いのが特徴だね。」
「だから相手はレシーブが乱れたんだね。」
ピィィィ!
「ふー。はぁっ!」 パシン
ボールは同じくバックライトへ。
多少乱れたレシーブになるもののオープントスがレフトへ。
「「1.2.3!」」 パシッ!
「ワンチや!にこっち!」
「オーライ!」 ポン!
「レフト!」 「2番!」 「ライト!」
(穂乃果ちゃんに上げたいけどここは!) ピュッ! パシーン!
「決まったぁ!希先輩のBクイック!」
「その前の部長のレシーブもワンタッチとはいえAパス!流石です!」
ピィィィ!
「ふー。はぁっ!」パシン! ガシャ
ピッ! 音ノ木 2ー1 UTX
「ネット・・・。惜しい!どんまい海未ちゃん!」
「やはりストレートは感覚が狂いますね。」
「切り替えていくわよ1本集中!」
ピィィィ! パシン!
(やっぱり1軍と2軍じゃ差があるわねぇ。)
「オーライ!」 ポン
(部長凄いなぁ・・・。相変わらずAカット。どこでも使えるけどここは!穂乃果ちゃん!)ポーン
「よっしゃぁぁあ!」 バシーン!
ピッ! 音ノ木 3ー1 UTX
「穂乃果先輩、今日は調子いいみたいだにゃー!」
「相手のブロックの間を撃ち抜いたね!」 ナイスデス!
ピィィィ!
(私でこの流れを止めるわけには行かないわ!) パシン
サーブは相手リベロ正面へ。
Aカットされ、相手レフトにストレートを決められる。
「流石UTX。しっかりコースをついてくるね。」
「真姫ちゃんがチャンスサーブすぎだにゃ。アレなら中学生でもAカットにゃ。」
ピィィィ!
(しまった無回転!前に落ちる!) ズサァッ! ポン!
「ギリギリで滑り込んで取ったにゃ!」
「よく取ったよ真姫ちゃん!」
「穂乃果ちゃん!」ポーン
「おっけーい!」 バシーン!
ピッ! 音ノ木 4ー2 UTX
「やっと凛の出番だにゃー!」
「頑張ってね!凛ちゃん!」
「すぐ出るんだからあんたも頑張るのよ花陽。」
ピィィィ!
(とりあえず仕掛けてみよっかな・・・。そーれ!) パシン ガシャ!ポト
「・・・・・・ネットイン!ラッキーラッキー。」
「もう1本!希先輩!」
ピィィィ! パシン ガシャ! ポト
「2本連続でネットイン!今日もついてるなぁ希先輩!」
(アレ狙ってやってんのよねぇ・・・。ホントよくやるわ希のやつ。)
ピィィィ! パシン!
「今度はサービスエース!希先輩凄いです!」 パナパナ
ピィィィ! タイムアウトUTX。
ー音ノ木坂ベンチー
「ナイスサーブです!希先輩。」
「たまたまや。タイム明けから相手も切り替えてくるから油断したらアカンよ。」
「そうですね。気を引き締めて行かなくては・・・!」
「とにかくいい流れがこっちに来てるわ!できるだけこの流れをキープするわよ!えいえい」
「「「「おー!」」」」
(やっぱりいつもの円陣の方がよかったかしら・・・?)