白兎は【フレイヤ・ファミリア】へ!?   作:dsvfjkl

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資金繰り

借金(ローン)を組んだ日の二日後、僕はフレイヤ様から言われていた謹慎が終わりオッタルさんから貰った刀を手にダンジョンに赴いていた。

 

ヴェルフがいないのは僕の新装備を制作してくれているからで、今回それは言うまでもなく借金返済の資金を得るためだ。

 

「さて、行こうか」

 

その言葉とともにダンジョンにへと入るのだった。

 

ダンジョンに入ってから僕はモンスターを斬り捨てていく。

 

あっという間に僕は上層つまり一階層から十二階層までを踏破してしまった。

 

しかし、今集めた魔石の量では物足りないように感じてしまい十三階層に足を踏み入れるのだった。

 

中層、上層とは打って変わりモンスターの出現率も次産時間(インターバル)が短くなっている。

 

今の僕では瞬く間に飲み込まれるかもしれない・・・、しかしこれで足を止めることは出来ない。

 

女神の眷族として僕はもっと前に進みたいから。

 

そうこうしていると前の方から黒い犬のモンスター・ヘルハウンドが牙を剥き出しで襲ってくるが交わすと同時にすれ違いざまに首を刎ねた。

 

続いてアルミラージの大群がやってくる。

 

「こんなの「洗礼」に比べたら温い」

 

そう溢したと同時に両断して行く途中、ある冒険者の一団が横を通り過ぎていくのが見えた。

 

「しまった、押し付けられた!!」

 

しかし、気づいた時にはもう遅い。

 

「ヴモォオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

 

「ガォオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

 

さっきの冒険者達を追いかけてきたであろうミノタウロス五体にライガーファング七体が現れた。

 

確実な死が目の前に広がっているにも関わらず僕は笑っていた。

 

それが何故かはわからない、でもこの逆境は僕を更に成長させるということだ。

 

飛び込んできたライガーファングの首を刎ねると魔石と一緒に怪物素材(毛皮)排出(ドロップ)した。

 

好都合に捉え毛皮を使って後詰めに来ていたミノタウロスの視界を覆って首に刀を突き刺し魔石に変える。

 

上から襲いかかってくるライガーファングに横から襲いかかってきたアルミラージを掴んでぶつけると下顎から刀を突き刺す。

 

石斧の横薙ぎを放ってくるミノタウロスの一撃をしゃがんで躱し間合いを詰めて逆袈裟で仕留める。

 

そうして、全てのモンスターを倒し終えた僕は地上にへと戻るのだった。

 

朝から潜って地上に戻ってくるとすっかり夜となっていた。

 

「すっかり遅くなっちゃったな、急いで帰らないと」

 

そうして、僕は換金を済ませて本拠(ホーム)に帰っていくのだった。

 

 

 

 

本拠(ホーム)に戻ると、身を清めてから食事を終えてフレイヤ様の下に足を運んだ。

 

部屋の前に立つと僕は扉を叩く。

 

「フレイヤ様、ベルです」

 

「入りなさい」

 

「失礼します」

 

そう言って中に入ると、そこには椅子に座り葡萄酒(ワイン)を嗜むフレイヤ様がいた。

 

「どうしたの、ベル?」

 

「【ステイタス】の更新を願いに来ました」

 

フレイヤ様の問いに僕が答える。

 

「解ったわ、こっちへ」

 

「はい」

 

フレイヤ様の言葉に従って背中を晒す。

 

そして、淀みなく【ステイタス】の更新が行われた。

 

「ベル、これが今回の貴方の【ステイタス】よ」

 

そうして受け取った羊皮紙にはこう書かれていた。

 

ベル・クラネル

 

Lv.1

 

力SSS5986→SSS7296 耐久SSS5643→SSS6412 器用SSS5980→SSS7127 敏捷SSS6960→SSS8027 魔力I0

 

■■■■

 

■■■■

 

戦兎本能(ラビ・ウォーズ)

・戦闘時、全アビリティ超高補正

・発展アビリティ超高補正

 

「フレイヤ様、これって・・・!?」

 

「えぇ、貴方の初めてのスキルよ」

 

羊皮紙を見た後、僕がフレイヤ様の方を見ると微笑んでくれた。

 

「僕、これからも頑張ります!!」

 

「えぇ、頑張りなさい」

 

そうして、フレイヤ様の部屋を出た僕は自室二へと戻っていくのだった。

 

 

 

「ヘルン」

 

「はい、フレイヤ様」

 

ベルが去った後、フレイヤは侍従頭のヘルンを呼んだ。

 

「明日からは摩天楼施設(バベル)に行くから皆に伝えておいてね」

 

「畏まりました」

 

そうして、夜は更けていくのだった。

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