白兎は【フレイヤ・ファミリア】へ!? 作:dsvfjkl
僕が武器貯蔵庫で武器を選んでいると、オッタルさんがやって来る。
「あれ、どうかしたんですか?」
僕がそう質問すると、オッタルさんはこう言って来る。
「お前はまだギルドでの冒険者登録していなかったな。」
「あっ、そう言えばまだしてませんでした。」
オッタルさんの言葉に僕は肯定する。
「フレイヤ様が今から登録をしてくるようにとの事だ。」
「はい、分かりました。」
「待て」
オッタルさんからフレイヤ様の言葉を聞くと、僕は武器貯蔵庫から出てすぐにギルドにへと向かおうとすると、呼び止められた。
「どうしたんですか?」
「これを持っていけ」
そう言ってオッタルさんが手渡してきたのは【フレイヤ・ファミリア】の
「あの、これって・・・。」
「それはお前がフレイヤ様の恩恵を受けし者だという証でありギルドにも話は通る。」
そう言ってすぐにオッタルさんはフレイヤ様の傍にへと戻っていったと思いながらギルドにへと向かうのだった。
ギルドに着くと、僕はまっすぐ受付へと向かっていき、受付嬢に話しかける。
「あの、すみません。」
「はい、本日はいかがされましたか?」
僕が話しかけるとハーフエルフの女性職員が対応してくれる。
「それでは、この用紙にお名前と所属
「はい。」
そうして、僕は渡された紙にスラスラと名前と
「これって【フレイヤ・ファミリア】の・・・!?急いで済ませて参ります。」
短剣を見た女性職員の人は慌てて奥の方へと行くと、すぐに戻って来た。
「お待たせしました、これにて冒険者登録は終了です。」
「そうですか、それじゃあ僕は
僕はそう言って受付から離れようとすると、女性職員の人がこう言って来る。
「お待ちください」
「何ですか?」
呼び止められた僕はそう言うと、女性職員の人がこう言って来る。
「私はエイナ・チュールと申します、この度ベル・クラネル氏の専属アドバイザーを担当させていただきます。」
「そうですか、よろしくお願いしますエイナさん。」
新米の冒険者を
「それでですね、新米の冒険者の方々にはダンジョンの基礎知識を学ぶ為の講習を開かれていますが受講されますか?」
その申し出に僕はこう言った。
「はい、お願いします。」
「畏まりました、それではこちらにある講義室にどうぞ。」
「はい。」
そうして、僕はダンジョンを探索するための講義を受けて知識を蓄えるのだった。
三時間後、講義を終えた僕は
刀という武器を初めて使うにも拘らず手に馴染んでいた。
僕はその刀で同じlevel1の団員達を蹴散らしていった。
【ステイタス】が更新された身体は僕の予想を遥かに超えて動いた。
一週間前には反応出来なかった攻撃にも反応して、反撃を行えるようになっていた。
これが
その事を身を持って感じ取った僕は更なる成長をするために現時点での格上の団員達に戦いを挑んで行くのだった。
しかし、結果は想像に難くはない。
目を覚ますと顔は腫れ上がり、腕や足も動かない状態になっていた。
だが、そこまで傷つきながらも僕は考えた。
この『殺し合い』を勝ち抜く方法を。
ベルがギルドで冒険者登録と講義を受けている一方、フレイヤは【ヘファイストス・ファミリア】の
「貴女が私の所へ来るなんて珍しいわね。」
そう言って来るのは赤髪眼で男装をした麗神で右眼には眼帯をしているその女神の名前はヘファイストス。
鍛冶の神としては他の追随を許さないほどの技術を持っており、それに裏打ちされたヘファイストス・ブランドは冒険者の間で最も信頼が厚い。
その鍛冶神の隣には【ヘファイストス・ファミリア】団長であり
「そうね、ちょっとお願いがあって来たの。」
ヘファイストスの言葉にフレイヤは笑みを浮かべながらそう言った。
「お願い?それって
フレイヤの言葉に反応してヘファイストスがそう言うと、オッタルの方を見る。
「残念だけれど、そうじゃないわ。」
「じゃあ、何のお願いなの?」
フレイヤの返答に分からないといった感じで言い返すヘファイストス。
「新しく入った私の
「え?」
その申し出にヘファイストスは素っ頓狂な声を出した。
「あの子には武器や防具が必要なのだけれど、それを全て私が用意してしまってはあの子の為にはならないわ。だから、切っ掛けくらいは作ってあげないとね。」
そう言って来るフレイヤに対してヘファイストスはこう言って来る。
「なるほどね、分かったわ。それなら何人か選別しておくからこの話は後日になるわね。」
「そうね、それじゃあお願いね。」
そう言ってフレイヤは立ち上がると、ヘファイストスがこう言って来る。
「フレイヤ、その子が大切なのね。」
「えぇ、とっても。」
ヘファイストスの言葉にフレイヤは笑みを浮かべながらそう言って帰って行くのだった。
僕が身体が動くまでに回復して
浴場を出ると、僕は一人の団員からフレイヤ様がお呼びである事を伝えられ、すぐにフレイヤ様のもとにへと向かった。
フレイヤ様の
「フレイヤ様、ベル・クラネルただいま参りました。」
「入ってらっしゃい。」
「失礼します。」
フレイヤ様から入室の許可を貰い、僕は部屋の中にへと入ると昨日と同じでフレイヤ様の傍にはオッタルさんが居た。
「登録は出来たかしら、ベル?」
「はい、オッタルさんから借り受けた
フレイヤ様の言葉に僕はそう言った。
「そう、それは良かったわ。それじゃあ、今日の【ステイタス】更新をしましょうか。」
「はい、よろしくお願いします。」
僕はそう言って上着を脱いで背中をフレイヤ様に向けた。
オッタルさんは前回と同じで静かに部屋へと出て行った。
「ねぇ、ベルは武器を何しようとか決めているのかしら?」
「いえ、それはまだなんです。けど、さっきまでの競争で使っていた二本の刀という武器が今まで一番手に馴染んでいました。」
「そうなの。」
そうやってフレイヤ様との会話を楽しんでいると、更新が終わってフレイヤ様が【ステイタス】が書き写された羊皮紙を渡して貰った。
ベル・クラネル
level1
力SSS2772 耐久SSS2597 器用SSS2579 敏捷SSS3109 魔力I0
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少しだけ参加しただけなのにこれだけも【ステイタス】はこんなにも上がっていた。
「ベル」
「何でしょうか、フレイヤ様。」
名前を呼ばれて僕は反応すると、フレイヤ様はこう言って来る。
「せっかくだから明日はダンジョンに行ってきなさい。」
「ダンジョンにですか?」
フレイヤ様の言葉に疑問で返すと、こう返って来た。
「えぇ、冒険者登録をしたのだからダンジョンに行かないと意味ないでしょ。」
「そうですね、そうします!!」
フレイヤ様の言葉を聞いて納得をした僕は同意する。
「装備は言わなくても分かるわね。」
「はい、装備は武器貯蔵庫から持っていきます。」
「いい子ね、それじゃあ今日はもう休めなさい。」
「はい、それでは失礼いたします。」
僕はそう言ってフレイヤ様の
刀身の色はどれがいいですか?
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銀と白
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藍鼠色と鈍色
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紅と黒
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深紅と銀
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白と深紅