枯れない桜と小さな奇跡   作:九澄大牙

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連続投稿です。

誤字脱字があるなら教えてください。


二話

「うーん・・・」

時空管理局 機動六課の長たる八神はやて二等陸佐は、目の前のモニタを見ながら、まだ少女の面影残る端正な顔を歪め唸っていた。

「どうしたですか?はやてちゃん」

はやての横でお茶を飲んでいる、人形のように小さいはやてのパートナー、

リインフォース・ツヴァイは、難しそうな顔をしてモニタとにらめっこしているはやてに尋ねる。

「いや、さっきメールで辞令の通達がきたんやけどな」

「ふむふむ」

リインの大きく頷く仕草にはやてはフッと微笑み、

「まあ見てみ」

とリインの前にモニタを展開する。

「んー・・・」

リインが顎に指かけて真剣な表情でモニタの字を読んでいく。

途中まで読んだところで、

「えーと、機動六課に一人隊員さんがくるですか?」

「そやね」

と、短く答える。

「で、誰が来るですか?」

すると、はやては苦笑し、

「それがわからへんのよ」

と、困った顔をして言う。

「辞令には、その転入者の名前が書いてないねん」

「なんですかそれ?」

リインは呆れた顔をする。

「むこうの上司のかたのミスですか?」

 

「いや、それはない思うよ。だって差出人がな・・・」

と、モニタの下のほうを指差す。

そこには差出人の名前が書いており、

「あー・・・レジアス中将ですか・・・」

と言いながら、すこしウンザリとした顔をするリイン。

「この人に限って、書類不備なんかせん思うよ」

と真面目な顔ではやては言う。

レジアス中将は他人に厳しく、自分にも厳しいを地でいく人だ。こんな書類不備なんてミス考えられない

 

「まあ、出向者の名前が書いてへんのはともかく、なんかあからさまやな・・・」

と溜息をつく。

「監視・・・ですよね?」

リインは少し困った顔をしてはやてに聞く。

「せやな。レジアス中将は機動六課の在り方を快く思ってないからね。

 

常に監視して私等のアラさがして、潰そういうんやろ」

「困ったですね・・・」

はやてとリインは腕を胸の前で組んで、同時にハァと溜息をついた。

そこでリインは、そういえば、と顔をあげ、

「で、その隊員さんはいつ来るですか?」

とはやてに聞いた。

「・・・」

はやては答えない。

難しい顔をして、口がへの字になっている。

「・・・はやてちゃん?」

ハァと、もうひとつ溜息を吐き、

「・・・明日や」

「・・・え?」

「も少し言うたら、今日こっちに挨拶に来るらしい」

「・・・ええー!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真新しい隊舎の前で男女が、荷物を地面に置いて腰に手を置き、隊舎を眺める。

 

女性の方は、ピンクの髪を後ろで一つにし、女性特有の丸美をもと体、肩には白い小さなドラゴンが寝息をたてている。

 

男性の方は、黒い髪、体つきもガッシリして、

服の下は鍛え上げられた肉体があることが容易に想像できる。

黒いコートを着ているのだが、ただ一部分、目をひくパーツがある。

男性の顔を覆う髑髏のような仮面である。

 

「機動六課か・・・」

と、誰に聞くでもなく、つぶやくと、

「そうですよここが、、『時空管理局本局遺失物管理部機動六課』通称機動六課です」

 

女性の方がそう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャリオ・フィニーノ一等陸士は浮かれていた。

それはもう、スキップをして、鼻唄を歌うほどに。

スキップをしているシャーリーを見た他の局員は、憐憫の眼差しをシャーリーに向けていたが、

当のシャーリーはそんなこと気にすることなく、ご機嫌にスキップを続けていた。

(フンフンフン〜♪いいパーツが手に入ったわ!これでみんなのデバイスも、より効率的になるわ!)

デバイスマイスターのシャーリーは、デバイスの稀少パーツを手に入れご機嫌だ。

しかし、この気分が、天国から地獄へ急落するとは、この時予想もしていなかった。

「あの、すいません」

シャーリーは後ろから声かけられ、クルリと勢いよく体ごと振り向いた。

ニコニコと笑顔で、

「はいっ!なんですか?」

と答え、声かけてきた人を見た。

瞬間シャーリーの笑顔が凍りついた。

目の前の人物があまりにも衝撃的だったためだ。

目の前には、髑髏のような仮面を付けた男性が立っていたのだ。

 シャーリーは混乱していると。

「なの~どうしたんですか?」

 

と、隣にいた女性が声をかけてきた。

 

「え?!あ、すいません、どうかしましたか?」

 

女性のおかげで、落ち着きを取り戻したシャーリーは隣の髑髏を見ないようにした受け答えをした。

 

「いえ、明日より機動六課へ異動となりましたので、ご挨拶にと思いまして」

「あ、そうなんですかちょっと待ってください」

 

そうゆうとシャーリーは空中にディスプレイをひらき連絡を取り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?シャーリーから?どないしたんシャーリー」

 

「明日より六課に異動してくる方達が八神部隊長に挨拶をしたいと言ってましてですね」

 

「ん?もう来たんか?了解や。隊長室に通してあげて」

「わかりましたでは10分後ぐらいにそちらにつきますので」

 

「了解や。」

 

通信をきり部隊長八神はやては

 

「さて、鬼が出るか蛇が出るか」

 

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