由比ヶ浜と材木座の結婚に衝撃を受けて放心状態の俺。
雪乃「今日は一色さんは来れないのかしら?」
結衣「遅れて来るって」
ほう、一色も来るのか。
いろは「お待たせしました。って、先輩!!」
八幡「おう」
雪乃「一色さん、お久しぶり」
結衣「やっはろー」
いろは「こんにちはです。この座り方は…、私が先輩の隣に座っていいんですよね」
うっ!凍てつくような目。雪ノ下のその目、久しぶりに見た。
雪乃「一色さん、いい訳ないでしょ。比企谷君も鼻の下を伸ばさないで」
いろは「そ、そうですよね。あはは…」
八幡「伸ばしてないからね。伸びてないよね?」
席替えしました。ゆきのん近いよ。
雪乃「一色さん、結婚決まったそうね。おめでとう」
八幡「おめでとさん」
いろは「ありがとうございます。先輩と雪ノ下先輩もですよね」
八幡「まあな」
雪乃「これから、やらなければいけないことは沢山あるけれど、前に進めたわ。それも、由比ヶ浜さんや一色さんのお陰よ。ありがとう」
結衣「ゆきのん、それはもういいって」
いろは「それで、どうやって先輩を陥落させたんですか?」
雪乃「私は押し掛けただけ。最後は向こうの友人に助けられたわ」
いろは「先輩って友達居たんですね」
八幡「ほっとけ」
そろそろ時間だ。
八幡「由比ヶ浜、一色、またな」
雪乃「二人とも元気でね」
結衣「結婚式には絶対に呼んでね」
いろは「私の方が先ですけどね」
由比ヶ浜・一色と別れ俺の実家へ。
雪乃「なんか緊張してきたわ」
八幡「大丈夫だろ」
雪乃「ご両親にはなんて言ってあるの?」
八幡「何も」
雪乃「小町さんには?」
八幡「何も」
出ました!頭痛いポーズ!
雪乃「貴方、報連相って知っているかしら」
八幡「バッカ、サプライズだよ」
雪乃「だれも居なかったらどうするのよ」
八幡「いや、鍵持ってるし」
雪乃「そういう問題ではないのだけど…」
ため息まじりの雪乃と比企谷家に到着。
呼鈴を押すと元気な小町の声がする。
小町「はいは~い、どちらさまで…お兄ちゃん!!」
八幡「おう、たで~ま」
小町「お兄ちゃん、お帰り~…」
雪乃「小町さん、お久しぶり」
小町「ゆ、雪乃さん!!」
雪乃に抱きつく小町、困惑する雪乃。そして、小町をキャッチしようと両手を広げたままの俺ガイル…。
小町「雪乃さんがお兄ちゃんと一緒に来たってことは…」
雪乃「えぇ、そうよ小町さん」
小町「雪乃お義姉ちゃん!!」
雪乃「お、お義姉ちゃん!!」
目の前で義姉妹百合はやめてください。
八幡「あ~、小町さんや、義姉が出来て嬉しいのはわかるが、そろそろ家に入れてくれ」
小町「そうだったね。ささ、お義姉ちゃん」
雪乃「ありがとう、小町さん」
小町、お兄ちゃんが居るからお義姉ちゃんが出来たんですよ。お兄ちゃん蔑ろにしないでね。
八幡「親父とお袋は?」
小町「メールチェックしに会社行ったよ。すぐに帰ってくると思うよ」
雪乃「ご両親に気に入られなかったら、どうすれば…」
八幡「それは心配ないだろ。ほれどころか俺より雪乃を大事にするまである」
小町「そんなことないよ」
八幡「小町がそうだったじゃねぇか」
小町「てへっ♪」
八幡「あざと可愛い」
雪乃「あれをやれば八幡は『可愛い』と言ってくれるのね…」
八幡「雪乃はやらなくていいからね」
小町「名前呼びなんて…。お兄ちゃん、成長したね」
八幡「ほっとけ」
小町「雪乃お義姉ちゃん、晩御飯食べていきます」
八幡「おう」
小町「お義姉ちゃんに聞いてるの」
八幡「ヒドイ…」
雪乃「そうしようかしら」
小町「じゃあ、支度しますね」
雪乃「私も手伝うわ」
小町「いやいや。それには及びません」
雪乃「小町さんと一緒に作りたいの」
小町「おお!お兄ちゃん!小町の夢が叶うよ」
八幡「よかったな」
義姉妹で台所で料理、眼福眼福。
「ただいま」
お、帰ってきた。親父とお袋、驚くだろうな。