遠く離れて   作:おたふみ

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遠い彼に会いたいが為に

さぁ、最後決戦よ。

…なんだか比企谷君っぽいわね。

 

雪乃「失礼します」

雪ノ下母「雪乃、よく来ましたね。話とはなんですか?」

 

大した挨拶もせず、いきなり本題とは母さんらしい。

 

雪乃「はい、お別れを言いに来ました」

雪ノ下母「なるほど。仕事を辞めてここに来たのは、そういうことですか」

雪乃「はい」

 

怖い…怖いわ。でも、私は彼に…。比企谷君、力を貸して。

 

雪乃「私には、すべてを投げうってでも結婚したい人が居ます」

雪ノ下母「なるほど。だからといって、私がそれを許すと思いますか?」

雪乃「許す許さないじゃありません。私が決めたんです。私の意識で」

 

母さんが大きく息をする。

何を言われるか怖い…。

 

雪ノ下母「雪乃」

雪乃「はい」

雪ノ下母「いい目をしていますね。貴方のそんな目は見たことありません」

 

え?

 

雪ノ下母「そんな目をされたら、無下に出来ません。そんなに…、貴方にそこまで想わせるなら、さぞかし立派な方なんでしょうね」

 

あ、言いづらいわね…。

 

雪乃「いえ、一人が好きでひねくれていて、問題解決は斜め下の方向で解決して…」

雪ノ下母「それでは、何故?」

雪乃「はい。とても優しいんです。優し過ぎるぐらいに…。周りの痛みを嫌がり、自分が傷つくことはなんとも思わない…。私は彼に何度も助けられました」

雪ノ下母「そう…」

雪乃「彼が傷つくところは見たくない。彼の助けになりたい。そう思っています」

雪ノ下母「雪乃」

雪乃「はい」

雪ノ下母「行ってきなさい」

 

え?

 

雪ノ下母「行かないんですか?」

雪乃「い、いいんですか?」

雪ノ下母「どうせ、私がダメと言っても行くのでしょ?」

雪乃「そ、そうなんですが…」

雪ノ下母「雪乃の覚悟はわかりました。その彼を連れてくるまで、雪ノ下の敷居は跨げないと思いなさい。いいですね?」

雪乃「はい。必ず連れて来ます」

雪ノ下母「はぁ、雪乃にも想い人が居たんですね。安心しました」

雪乃「はい」

雪ノ下母「お見合いをしても、断ってしまうし…。イケメンを揃えたつもりだったのに…」

 

お母さん、基準そこですか?

 

雪ノ下母「心配する必要はありませんでしたね」

雪乃「はい」

雪ノ下母「さぁ、電車の時間もあるのでしょう?行きなさい」

雪乃「お母さん、ありがとう。行ってきます」

 

この時は気がつかなかった…、姉さんが部屋に隠れていたことを…。

 

~~~~~~~~~~~

 

雪ノ下母「陽乃、出てきなさい」

陽乃「は~い」

雪ノ下母「娘の色恋にとやかく言うつもりはないのですが、『雪乃ちゃんの好きにさせて』とは、こういうことですか」

陽乃「お母さんも『連れてくるまで敷居は跨がせない』なんて」

雪ノ下母「雪乃だって、それくらいの覚悟だったのでしょ?」

陽乃「まぁ、そうだけどね」

雪ノ下母「それと貴方が知ってることを教えなさい。私が知ってる彼のことは過去のことです。今はどうなんですか?」

陽乃「数字で見ると、こんな感じかな?でも数字以上の成果もあるからね」

 

陽乃から書類を受け取り、確認する母…。

 

雪ノ下母「…。以前から貴方と雪乃が気にしていたので、気にはなっていましたが、これほどとは…。雪乃もいい人を見つけましたね」

陽乃「どうする?ウチに引っ張る?」

雪ノ下母「提案はします。決めるのは彼らにまかせます」

陽乃「いいのかな?向こうに居るって言われたら、孫の顔とかすぐに見れないよ」

雪ノ下母「そ、それは…。すぐ見たいわね」

陽乃「じゃあ、そういうことで…」

雪ノ下母「待ちなさい」

陽乃「何?」

雪ノ下母「貴方は、いい人は居ないんですか?」

陽乃「私は、まだかな?じゃあね」

雪ノ下母「まったく、のらりくらりと…」

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

駅から徒歩15分と聞いていたけど、2時間かかったわ…。どうして携帯の地図はクルクル回るのかしら…。

 

ここが比企谷君の部屋ね。まだ帰ってないみたい…。

自分の誕生日なのに残業かしら?

 

まさか、女性と…。いえ、小町さんは大丈夫と言っていたわ。

 

比企谷君、早く会いたいわ…。

 

あ、あの姿は…。

 

雪乃「比企谷君?」

八幡「へ?」

雪乃「比企谷君!」




~~~~~~~~~~~~~


短いですが、雪乃Side終了です。

次はイチャラブですかね。
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