8月8日、比企谷八幡生誕祭!ヒャッホー!
…と、いう気持ちを抑え込み自分に365分の1日と言い聞かせる。何年もやってたら、難しくもない。さすが俺、やれば出来る子。
大塚「悪いな比企谷。残業させちまって」
八幡「いえ、大丈夫っす」
大塚「あの娘っ子達と約束とかなかったのか?」
八幡「ないですよ。月に何回もあったら破産しますよ」
大塚「違いねぇ。だけど、いい加減に一人に決めろよ」
八幡「実は俺、男色なんで。大塚さん、今晩どうですか?」
大塚「やめろ!気色悪い!」
八幡「あはははっ!冗談ですよ」
大塚「質が悪い!」
八幡「さーせん」
数日前、一条、美浜、木ノ下から付き合って欲しいと言われた。
三人とも断った。三人が悪い訳じゃない。過去から逃げたしたのに過去に捕らわれ身動きがとれないような男に彼女達のような女性に俺なんかは似合わない。
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ひふみ「先輩!私と付き合ってください!」
八幡「…。すまん」
ひふみ「あ~あ、やっぱりなぁ」
八幡「すまん」
ひふみ「そんなに、謝らないでください、予想は出来てたんで…。スマホの写真のひとですか?」
八幡「何故、その秘密を…」
ひふみ「バレてないと思ってたんですか…。見ながらため息ついてましたよね」
八幡「うぐっ、はい…」
ひふみ「今は諦めてあげます」
八幡「そうか…。え?今は?」
ひふみ「そのひとを忘れられるぐらいの存在に私がなったら、付き合ってくださいね」
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結愛「ハチ君さ、私と付き合わない?」
八幡「悪い、それは出来ない…」
結愛「やっぱりそうか。…奉仕部のひと?」
八幡「あれ?話したことあったか?」
結愛「ハチ君、酔っぱらって覚えてないのかな?すごく楽しそうに…、でも寂しそうな感じで話してたよ」
八幡「覚えてねぇ…」
結愛「そんなひと、忘れちゃいなよ」
八幡「忘れるために、遠くに来たんだがな…」
結愛「私が忘れさせてあげるよ」
八幡「それは出来ない。美浜にそんなことは…」
結愛「ハチ君て、変なこと真面目だよね」
八幡「そうか?」
結愛「そうだよ。でも、そんなところも好き。だから、忘れられたら、私と付き合ってね」
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雪菜「ダメ…ですか?」
八幡「木ノ下さんには、もっと相応しいひとが居るよ」
雪菜「ウソ…」
八幡「…」
雪菜「好きなひと、居るんですよね?」
八幡「…ああ」
雪菜「その人と私が重なるからイヤなんですよね…」
八幡「その通りだ」
雪菜「私、代わりでも…」
八幡「ダメだ!」
雪菜「どうして…」
八幡「そんなの木ノ下さんに失礼だ」
雪菜「私はそれでもいいです!」
八幡「ゴメンな。そんな欺瞞は嫌いなんだよ…」
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俺の過去のシガラミに彼女達を付き合わせる訳にはいかない。
…また逃げちまったなぁ。
大塚「比企谷のお陰でお盆前に目処が立った。ありかとな」
八幡「じゃあ、ラーメンオゴリで」
大塚「はいよ。じゃあ、お疲れ」
八幡「お疲れ様でした」
遅くなっちまったな。冷蔵庫に缶ビールあったかな?飯は…、コンビニでいいかな。炊飯器に米は炊いてあるからおかずだけ買って…。
ん?ドアの前に誰か居る…。幽霊?借金取り?借金はないから幽霊か?
やだなぁ、怖いなぁ。