よく頑張った、我が理性よ。最大級の賛辞を送ろう!
雪乃「おはよう、比企谷君」
八幡「おはよう、雪ノ下」
雪乃「…バカ、ボケナス、ヘタレ、八幡」
八幡「おい、八幡は罵倒の言葉ではないぞ」
雪乃「私…、魅力ないのかしら…」
胸を触りながら言うな。雪ノ下は魅力的だよ。何度もブレーキかけたんだぞ!こっちの気も知らないで。
八幡「俺は仕事に行くから、適当に過ごしてくれ。本は自由に見てかまわん」
雪乃「今日は帰れとは言わないのね」
八幡「お前を帰らせる算段を練ってるだけだ」
雪乃「…そう」
八幡「今日は帰りが遅くなるから、先に寝ててもいいからな」
雪乃「寝込みを襲うのね」
八幡「違うからね」
ひふみ「先輩、また寝不足ですか?」
八幡「まあな」
ひふみ「じゃあ、私と運動しましょう。ベッドの上で」
八幡「何をビッチなこと言ってんだよ」
ひふみ「ビッチじゃないですよ。先輩だけですよ」
八幡「はいはい」
大塚「比企谷!飲みに行くか?」
八幡「いえ、今日は帰ります」
大塚「そうか、じゃあまたな」
八幡「お疲れ様でした」
さてと、寄り道して帰りますかな。
だいぶ、遅くなったな。
雪乃「おかえりなさい」
八幡「なんで起きてるの?」
雪乃「いけないかしら?」
八幡「まぁ、いいや」
雪乃「待ちなさい」
八幡「何だよ」
雪乃「貴方、良い匂いがするわね」
八幡「き、気のせいだろ」
雪乃「いえ、こう…、石鹸のような…」
八幡「だから、気のせいだって」
雪乃「比企谷君…」
八幡「はひっ!」
雪乃「座って」
八幡「はい」
何故か正座してしまう俺が居る。
雪乃「どこに寄り道してきたのかしら?」
八幡「それは…、大人な男のたしなみというか…気分爽快というか…」
雪乃「どこなの?」
八幡「…へ行きました」
雪乃「はっきり言いなさい!」
八幡「風俗店へ行ってきました」
何、この羞恥な拷問。
雪乃「はぁ」
八幡「お前、我慢する俺の身になってくれよ」
雪乃「何を我慢してるのかしら?」
八幡「お前が寝返りうつ時に声が漏れた日には襲いかかろうと思ったぞ」
雪乃「なんで、襲わないの?」
八幡「そりゃ、雪ノ下を襲ったら、即事案にされるからな」
雪乃「しないから、襲いなさい」
八幡「何ビッチ発言してんだよ」
雪乃「私は貴方の妻よ」
八幡「え?」
雪乃「だから…」
八幡「いつから?」
雪乃「おとといから」
八幡「pardon?」
雪乃「押し掛け女房って言うじゃない」
八幡「すげぇ、とんでも理論」
雪乃「と、とにかく、次から私としなさい」
八幡「それは…」
雪乃「ちょっと待って、比企谷君」
八幡「どうした?」
雪乃「もしかして、比企谷君は童貞じゃないのかしら?」
八幡「まあな」
雪乃「う…そ…」
八幡「本当だ」
雪乃「比企谷君の童貞は私が貰うはずだったのに…。い、いつなの、非童貞になったのは?」
八幡「大丈夫か?雪ノ下」
雪乃「いいから答えなさい!」
八幡「あ、ああ。大学の時に、仲良くなった先輩の家に泊まった時に、先輩が寝た隙に先輩の彼女に襲われた。いやぁ、あの後大変だった」
雪乃「なんていうことなの…」
八幡「どうした?」
雪乃「その女の居場所を教えなさい!」
八幡「し、知らねぇよ。先輩とも険悪になって、その後はわからん」
雪乃「その女、見つけたら…」
八幡「怖ぇよ」
雪乃「ところで、泡谷君」
八幡「やめてください、お願いします」
雪乃「食材を買うお金がないのだけど」
八幡「この前の金は、そっちに使ったのね」
雪乃「あと…、その…」
八幡「歯切れが悪いな、どうした?」
雪乃「し、下着を買うお金を…」
八幡「うわっ!す、すまん。わかった」
雪乃「ご、ごめんなさい。こんなことお願いするつもりはなかったのに」
八幡「お前、このあたりの土地感ないのに一人で帰るのか?」
雪乃「と、とりあえず、スーパーまでなら…」
八幡「はぁ、明日は早く帰るから買いにいくぞ」
雪乃「あ、ありがとう…」
雪ノ下の下着買いに行くとか、どうしちまったんだろな、俺。